No.592725 【獣機特警K-9ⅡG】スフィンクス娘はゲームがお好き【交流】古淵工機さん 2013-06-30 01:26:15 投稿 / 全3ページ 総閲覧数:709 閲覧ユーザー数:692 |
「え、新作ゲームのテスター?」
ここはエバーグリーンカレッジ高等部。
その1年生のクラスで、きょとんとした様子で尋ねたのは幻獣スフィンクスの女の子、アウラ・淵野辺。
質問を投げかけられたジャーマンシェパード形ロボットのテオ・カシイ・アインリヒトはさらに続ける。
「そうなんだ。今ドリームソフト社でまた新しいゲームを開発中なんだけど、今回はパズルゲームのテストプレイをしてもらおうと思ってね」
「パズルゲームね…面白そう!で、そのパズルゲームってどんな感じなの?」
「じゃあ、放課後うちの会社においでよ。そこでテストプレイしよう」
放課後、ドリームソフト社。
「あ、社長!」
「どうも。みなさんご苦労様」
「おじゃましまーす」
「そちらの子は?」
「ああ、俺のクラスメート。ゲーム好きだって言うから連れてきたんだけど…」
そう言ってテオが取り出したのは携帯端末である『タッチパッド』。
「アウラ、これが例のゲームの入ってる端末だよ。やってみて」
「へー…」
そう言って、画面を覗き込み、ゲームを起動するアウラ。
すると映し出されたのは縦や横に並べられた複数のマス。画面の下半分には、いろいろな文章が書かれていた。
「お!結構本格的じゃん?」
と、アウラはタッチペンを取り出し、さっそくゲームを始めていった。
なにやらマスに答えを書き込んでいるようだ。
「…しかし社長、本当にこんなゲーム売れるんですかね」
「いや、クロスワードって地味にすごい人気だからなあ。ほら、彼女だって楽しんでるし、それにそういう本が売れてるぐらいだから売れるんじゃないかな?」
「でも、常に新しい問題とか…」
「その点なら大丈夫。衛星経由で最新の問題がダウンロードされるんだ」
と、商品についての会議が進む傍らで、アウラはただ黙々とゲームに勤しんでいる。
「えーと…タテの5番『思いがけない幸運が訪れること…○○から駒』…『ヒヨウタン』っと…」
…後日、この新作クロスワードゲームは特にビジネスマンの間で瞬く間に大ヒット。
売り切れが続発するまでになったという。
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特になんのひねりもない。オチもない。
◆出演
テオ:http://www.tinami.com/view/551716
アウラ:http://www.tinami.com/view/591840