No.591801 英雄伝説~光と闇の軌跡~ 517soranoさん 2013-06-27 22:37:10 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:956 閲覧ユーザー数:886 |
~特務支援課~
「わあ……!」
「ここが今日からしばらくの間、私達の工房となる部屋ですね………!」
部屋の設備を見たシャマーラとエリナは目を輝かせ
「私達の自室はあの3つの扉の先ですか?」
セティは部屋の奥にある3つの扉に気付いてセルゲイに尋ね
「ああ。部屋の割り振りはお前達で勝手に決めな。お前達が送った荷物に関しては中央の部屋に全て纏めて入れてある。」
尋ねられたセルゲイは頷いて答えた。
「な、な、なっ……!?」
一方ロイドは部屋を見回して口をパクパクさせ
「この施設は一体………?それにこれほどの空間がこのビルの地下にあったなんて………」
エリィは驚きの表情で部屋を見回し
「………導力機構を調整する設備までありますね………確かこの設備は財団の工房でも見た事があります………」
ティオは部屋内に備え付けてある施設を見て驚き
「何なんッスか、この部屋?見た感じ、職人の施設みたいに見えるッスけど………」
ランディは部屋を見回しながらセルゲイに尋ねた。
「この部屋は今日から支援課(ウチ)に所属する事になったこの3人の為だけに予め作られた地下室でな。この3人の”工房”兼自室だ。」
「へっ!?その言い方だとセティ達は何かを創る職人なのですか??」
セルゲイの説明を聞いたロイドは驚きの表情で尋ねた。
「はい。私達は”工匠”ですから、ここでなんでも創ります。」
「”工匠”………………」
そしてセティの答えを聞いたロイドは呆け
「ちなみに工事費やここにある施設を用意する為の金は全額ユイドラ領主が出しているんだぜ。後、現在この空間はユイドラ領だ。なんせ、この空間はユイドラ領主によって購入されているからな。この空間は治外法権になるから、今後部屋に入る時はセティ達の許可を貰っておけよ?」
「ええっ!?」
「なんつーか………話のスケールがでかすぎて、理解できないッス。」
セルゲイの話を聞いたエリィは驚き、ランディは疲れた表情で溜息を吐いた。
「………先程なんでも”創る”と言ったけど、具体的にどんな物を創るのかしら?」
一方考え込んでいたルファディエルはセティ達に尋ね
「言葉通りの意味だよ!武器に防具、薬、装飾品………勿論生活必需品や服、食事だって創るよ!」
「ちなみにオーブメント技術も習ってありますのでクオーツの合成やスロットの開封もできますので、オーバルストアでのみ可能だった事もできますから、いつでも言って下さい。本来でしたら報酬を頂くのですが、皆さんは仲間なので材料さえ揃えて頂ければ無料でさせて頂きます。」
「工匠にできる事で不可能はありません。それが私達”工匠”ですから。何でも言って下さい。」
尋ねられたシャマーラは嬉しそうな様子で答え、エリナはシャマーラの説明を補足し、セティはロイド達に微笑んだ。
「そ、そう言われても………」
「何を頼めばいいのか、正直わからないのだけど………」
一方ロイドとエリィは戸惑った様子で答え
「フム………要するにセティちゃん達は武器やオーブメントとかそういうのに拘らず、全種類の物を創る職人なんだな?」
ランディは考え込んだ後、尋ねた。
「はい。そういう風に理解してもらっていいです。」
「ええっ!?」
「”工匠”の事は少しだけ知っていたけど、まさかそんなに幅広い技術力を持っていたなんて………」
ランディの疑問に答えたセティの言葉を聞いたロイドは驚き、エリィは信じられない表情でセティ達を見つめていた。
「………まあ、私達は全てが得意分野の父様と違ってそれぞれいくつかの得意分野に分かれているのですけどね…………ちなみに私は薬や機械、オーブメント技術を得意としています。導力機構が関係する武器の調整や改造、強化、作成が行えますので、導力機構が関係している武器を使う方がいらっしゃったら、私に言って下さい。」
「あたしは鍛冶――――要するに武器と防具だよ!武器や防具の強化や改造はあたしに任せて!」
「私は織物や細工――――服や靴、装飾物を得意としています。ただ、それぞれ得意分野以外の物が創れないという訳ではありませんので、そこは勘違いしないで下さいね?それと私達3人共、材料があれば一から全て創ることもできますので、よければどんどん材料を持ってきてください。私達の勉強にもなりますので。」
「マジか!?だったら材料さえあれば新しい武器や防具、消耗品の金がかからねえじゃねえか♪」
「ざ、材料があればどんな物でも創るって………」
「しょ、正直信じられないんだけど………」
(………まあ普通、そう思いますよね。私は”工匠”の技術力の反則さを”影の国”で思い知りましたけど………)
エリナ達の説明を聞いたランディは驚いた後嬉しそうな表情をし、エリィとロイドは信じられない表情をし、ティオは静かな様子で黙り込んでいた。
「論より証拠!今、見せてあげるよ。みんなの武器を今貸して!お近づきの印に強化してあげるから!」
「もしセピスも持っていたら貸して下さい。創って欲しいクオーツも合成しますので。」
そしてセティ達はわずかな時間でロイドのトンファー、エリィの導力銃、ティオの魔導杖、ランディのスタンハルバードを強化してそれぞれの持ち主に返し、さらにロイド達が持つセピスを使ってクオーツもいくつか創った。
「ほ、本当に俺達の武器を強化するだけでなく………それどころかクオーツも合成するなんて………」
「それも時間もそんなに使っていないし………」
「魔導杖(オーバルスタッフ)の強化まで行えるなんて…………さすがはウィルさんのご息女達ですね。」
「ハハ………こりゃ、とんでもない後輩が来たな………」
強化された武器や合成されたクオーツを渡されたロイド達はそれぞれ驚きながらセティ達を見つめていた。
「さてと………改めて――――セルヴァンティティ・ディオン。」
「はい。」
「シャマーラ・ディオン。」
「はーい!」
「エリナ・ディオン。」
「はい。」
「本日10:00をもって以上3名の配属を承認した。ようこそ、特務支援課へ。お前達もロイド達同様、バラエティ豊かな仕事を山ほど回してやるから楽しみにしてるといい。」
こうして新たな仲間、セティ達を仲間に加えたロイド達はセティ達に現在捜査している事件の説明をした後、鉱山町マインツに向かう為にマインツ山道に向かった………
技術チート、ウィルの娘達だけあって、実際のプレイだととんでもなくロイド達の財布に優しい存在になっています(爆笑)なのでセティ達がいれば、クロスベルの全ての店や武器と防具の改造の店、挙句の果てにオーバルストアがほぼ用無しに………!(大爆笑)そして街道やダンジョンではセティ達がいれば神採りのように素材が入手できます(オイッ!)そして実際のゲームシステム的に言えばセティ達の工房を調べるとセティ達がそれぞれの得意分野で出来る事をしてくれるという設定です(笑)つくづく工匠って存在は反則な気がしてきました。本当に”何でも”創る職人なんですから。(汗)なお、セティ達の工房のBGMは神採りの”我が工房へようこそ”です♪……感想お待ちしております。
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第517話