No.589631 IS 2体の魔神皇帝HIBIKIさん 2013-06-21 08:40:15 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1095 閲覧ユーザー数:1074 |
鈴「セシリア、そっちに行ったわ!」
セシリア「解っています!」
シャル「素早い・・・」
ナターシャ「ほんとに厄介ね」
鈴「キャァ!」
鈴が福音の攻撃をまともに受けてしまう。
弾が落下する鈴を受け止めて距離をとる。
鈴「ありがと弾」
弾「気を抜くなよ」
セシリア「これで!!」
セシリアはミサイルを撃つがあっけなく回避される。
そして福音の「銀の鐘」でダメージを受けてしまう。
セシリア「シールドを強めに設定しておいて助かりましたわ」
しかしセシリアと鈴のシールドエネルギーは残り僅かしかない。
ナターシャはまだこれからだと全員に集中するように言い、光子銃で攻撃する。
しかしやはり機動力と運動性が高いので回避される。そこへ千冬と箒が合流する。
千冬「状況は?」
ナターシャ「セシリアちゃんと鈴ちゃんがもうリタイア寸前ね。シャルちゃんと簪ちゃんは少しなら闘えそうで、
ラウラちゃんは流石軍人と言うべきか・・・まだまだこれからって感じね。私もだけど。
弾君は・・・彼ほんとに素人?ってかんじで善戦してくれてるわ。
といってもサポートが主だけど」
千冬「解った」
箒「来ます!」
千冬「オルコットと凰は下がれ!簡易修理と補給が終り次第援護を!私とナタル、箒が前衛、他は後衛で援護だ!」
箒「委細承知しました」
ラウラ「任務了解」
セシリア「皆さん、お気をつけて。セシリア・オルコット、補給の為、一時撤退いたします」
鈴「頑張って!」
シャル「当たり前だよ!」
簪「うん」
弾「OKッス!」
福音が迫ってくる。千冬達は一端散会する。
千冬「サンダーブレーク!!」
ナターシャ「之でも喰らいなさい!」
サンダーブレークと光子銃の光子ビームが福音に命中するが意に介さずに突っ込んでくる福音。
弾達の援護射撃のお陰で軌道を逸らす事ができた。千冬とナターシャは体勢を整える。
一夏は・・・
一夏「ゲホッ!・・・チッ」
若干ではあるが吐血していた。どうやら内臓にまだダメージが残っているようだ。
ウイングが来たのでウイングクロスをして千冬達の下へ急ぐ一夏。
一夏「大分ガタが来てるな・・・之が終わったら暫く治療室に閉じ込められるな・・・ハハッ」
若干の苦笑いをしながら福音と戦っている千冬達の援護へ急いだ。
シャル「当れー!」
光子ビームが福音を掠める。しかしダメージは無い。
ラウラがレールガンを使い遠距離から攻撃する。しかし尋常じゃない反応速度でギリギリ回避した。
しかし箒が冷凍ビームでスラスターを凍らせた。
これで福音の武器の一つである機動力を一時的にだが封じる事ができた。
千冬「サンダーブレーク!」
ナターシャ「これで!」
光子ビームとサンダーブレークが福音に当る。しかしまだしぶとく動いている。
「ルストストリーム!」
強酸性の風が福音の一部を溶解させる。一夏が到着したのだ。
一夏「ゲホッ・・・大分やばいかな?」
箒「一夏・・・ケホッ」
箒も少量だが吐血した。
千冬は2人が大分ダメージを受けていると察し、短期決戦を決意する。
千冬「一夏、箒・・・一端近くの山陰(やまかげ)まで退避しよう」
ナターシャ「そうね・・・福音はダメージもあるから其処まで動けないし、
スラスターも凍ってるから動けても移動は困難ね」
そして近くの山陰に隠れてセシリア達を待ちながら福音を倒す手を考える。
一夏と箒は休息の為一端横にさせた。ラウラは時折心配そうに一夏達を見ている。
千冬「さて・・・如何する?」
ナターシャ「一夏君と箒ちゃんに近接攻撃をしてもらって短期決戦するしかないんじゃない?
一応捕獲用ワイヤーが私とシャルちゃんのウイングルには装備されてるし・・・」
ラウラ「私のレーゲンのワイヤーブレードも上手く使えば・・・」
捕獲する為にまず千冬、鈴、セシリアが射撃系武装で動きを封じ、3人で捕獲後、
一夏と箒が一気に畳み掛ける事となった。弾はSEを補給する為の係となり、
もしもの事態に備えてのバックアップとして簪が抜擢された。
10分程で鈴とセシリアが戻って来た。シールドエネルギーのチャージ用の
エネルギーパック(使い捨て)も持ってきてくれた。そして作戦を伝える。
セシリア「了解ですわ」
鈴「やってやるわ!」
弾「一回で成功できれば一番良いな」
一夏と箒は弾と簪と共に一端後方に待機する。
そして鈴達は各々射撃武装で攻撃して福音を追い詰める。
その際、当てる事が可能なら攻撃を当てている。少しでも一夏達の負担を減らす為に。
一夏「なかなかやるじゃないかあいつ等」
箒「修行の成果らしいぞ」
弾「無茶苦茶特訓とかしてたからなあいつ等」
簪「皆偉い・・・」
福音は崖に追い込まれていく。
後ろは壁、前上下左右は敵が居る。まさに逃げ場なしだ。
千冬「サンダーブレーク!!」
サンダーブレークでダメージを受ける福音。
ナターシャ「今よ!」
シャル、ラウラ「了解」
捕獲用ワイヤーとブレードワイヤーで福音を捕獲したが逃げようともがいている。
しかし鈴達が射撃武装で部位破壊などを行い、少し動きが鈍る。
一夏「デリァーーー!!」
箒「ハァァーーーー!!」
一夏と箒が力いっぱい斬りつける。福音はSEがほぼ0になる。
しかしまだ動いて一夏と箒を蹴り飛ばした。
ナターシャ「しぶといわね。それ!」
ナターシャとシャルが電撃を使い、SEを0にして福音は活動を完全に停止した。
千冬達はホッと一息ついた。
千冬「やっと終ったか・・・」
ナターシャ「しぶとかったわね」
ラウラ「兄様?姉様?」
ラウラは福音に蹴り飛ばされた一夏達に通信を行なっている。
シャル「如何したの?」
ラウラ「兄様と姉様から返事が無い」
鈴『皆!一夏と箒が・・・2人が・・・』
鈴から通信が入る。一夏と箒が蹴り飛ばされた方向へ向い、安否を確認していたようだ。
千冬「如何した凰!?」
セシリア『一夏さんと箒さんが血を吐いて意識不明です!』
ナターシャ「直ぐに研究所に!!」
弾『了解です!』
その後一夏と箒は研究所のメディカルルームに運び込まれ、メディカルマシンの中に入れられた。
十蔵「大分酷いな・・・完治には一月は掛かる」
千冬「ですが助かるんですね!?」
十蔵「ワシを舐めるでない。しっかり直して寿命も延ばしてくれるわ。
千冬達は安心して待っておれ」
千冬は一夏と箒が助かるとわかり安堵して泣き出してしまった。
鈴やセシリア達が千冬を連れて行き、福音は待機状態にされ、ナターシャが持ち帰った。
この際、福音の行動データなどはコピーされ、十蔵の手に渡った。
束「いっくん・・・箒ちゃん・・・」
弓「束君、兜博士が医療ナノマシンの開発を本格的に始めるそうだ」
束「あ、はい。直ぐ行きます」
弓「これで一夏君と箒ちゃんも助かるさ。君の可愛い妹と義弟の傷は私が責任を持って完治させるよ」
束「お願いします」
束は急いで十蔵の下へ向う。
弓はメディカルマシンの中の2人に向って聞こえないだろうがお礼と労いの言葉を掛けた。
弓「研究所を護ってくれてありがとう。疲れただろうから暫く休みなさい」
彼からしても二人は自身の子供当然に接してきたので2人が無事に目覚める事ができるように尽力する事を誓った。翌日、林間学校の終了したIS学園の生徒達と教師は学園に戻る準備をしていた。
一夏と箒は治療の為、研究所で過ごす事となっている。
ラウラ「兄様達は如何ですか?」
十蔵「目覚めるのはまだ先になるだろうが危ないであろう峠は超えたようじゃ。
後はゆっくりと治療をして目覚めを待つばかりじゃ」
一夏と箒はまだメディカルマシンの中に居る。
後数日でマシンから出され、医務室で目覚めるまで眠っている事になっている。
恐らく間が覚めるのは早くても半月後だろうと十蔵は言う。
鈴「でもよかったわ。下手したら死んでたかもしれないんでしょ?」
十蔵「というか運び込まれた時はほぼ死に掛けておったな。メディカルマシンを
直ぐ使えるようにしたのとお前たちが急いで2人を運んでくれたのが功をそうしたのじゃ」
セシリア「死に掛けていたのですか・・・」
シャル「でも助かってよかったよ」
弾「こんな事で死なれたら嫌だしな」
簪「うん」
千冬「お前たち、何時まで話している。バスがもう出るぞ!」
千冬に呼ばれて慌てる弾達。十蔵は研究所に戻りながら一夏達は良い友を持ったものだと心の底から思ったらしい。
地獄島ではDrヘルが戦闘結果を見ていた。
Drヘル「なんと・・・もうやられてしまったか・・・。まぁよい。これで奴等も暫くは動けまい。
此方も動けぬが準備期間と思えば良い。幸い改良点など見つかった。これで更に我が機械獣は
進化を遂げるのだ!!ハーハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!」
Drヘルの高笑いが地獄島全体に響き渡り、近くに居た鉄仮面達はまたDrヘルの悪い癖が出たと話していたとか。
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PIXIVでは12話として投稿した話です。短いです。駄文ですが楽しんで頂ければ幸いです。