No.589369 英雄伝説~光と闇の軌跡~ 498soranoさん 2013-06-20 14:17:09 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:926 閲覧ユーザー数:874 |
~ライブハウス・『イグニス』~
「ヒャッハ―――!」
「女2人で俺達に挑んだ事……後悔させてやるぞ!」
「フクロにしちえまえ!」
「さっきの戦いのお返しだ!」
戦闘が開始されるとサーベルバイパーの青年達は一斉にルファディエル達に向かい
「クク……俺達に喧嘩を挑むんだ………ちったぁ、楽しませろよ?」
ヴァルドもルファディエル達に向かった!
「―――メヒーシャ、敵将は貴女に任せるわ。向こうが怪我をしない程度に無力化しなさい。その代わり取り巻きは私が全て無力化しておくわ。」
「ハッ!」
一方ルファディエルはメヒーシャに指示をし、指示をされたメヒーシャはヴァルドに向かった!
「「「「シャアッ!!」」」」
メヒーシャがヴァルドに向かた直後、青年達は同時にルファディエルに襲い掛かった!
「守護方陣!!」
しかしその時、ルファディエルは魔力を込めた杖で地面を軽く叩いた!するとルファディエルの足元に魔法陣が発生し、魔法陣は光の衝撃波を発生させた!
「「「「グアアアアアッ!?」」」」
魔力を込めた杖を地面に叩いて自分の周囲の敵を攻撃すると共に味方の傷を少しだけ回復する魔法陣を発生させるクラフト――――守護方陣を受けた青年達は怯み
「邪魔よ!光燐衝撃!!」
「「ガハッ!?………」」
ルファディエルが威力を最小限に調整して放った魔術を受けて吹っ飛ばされ、壁にぶつかり、立ち上がらなくなった!
「……の野郎!よくもやってくれたな!」
そこにルファディエルが放った魔術の範囲外にいた青年の一人が攻撃を仕掛けてきたが
「光牙衝!!」
「ガアッ!?」
杖の切っ先に溜めた光の魔力を解放し、敵の目を眩ませ、アーツや駆動も妨害して敵を吹き飛ばすクラフト―――光牙衝を正面に受けて吹っ飛ばされて壁にぶつかり、立ち上がらなくなった!
「チ、チクショオオオオオオオオッ!!」
そして残りの一人が怒りの表情でルファディエルに襲い掛かって来たが
「…………」
「なっ!?」
ルファディエルは杖で青年の攻撃を受け流し
「護法蓮!!」
「ギャアッ!?…………」
青年の背中に前方に敵を吹き飛ばす障壁を展開し、同時に自身の傷をわずかに回復するクラフト―――護法蓮を命中させて、青年を壁に吹っ飛ばしてぶつからせ、戦闘不能にした!
「ハッ!一人で向かって来る度胸はほめてやる!オラアッ!」
ルファディエルが青年達を一人で相手にしている一方、ヴァルドは好戦的な笑みを浮かべた後、武器でメヒーシャに重い一撃を放った!しかし!
「無駄だっ!」
「何!?そんな細腕で俺の一撃を受け止めた………だと!?」
メヒーシャの斧槍によって防がれ、攻撃を防がれたヴァルドは目を見開いて驚き
「ハッ!!」
「チィッ!?」
メヒーシャが力任せに振るった斧槍の一撃に吹っ飛ばされた後、受け身を取った!
「そこだっ!!」
そこにすかさずメヒーシャがクラフト―――加速襲撃で一瞬でヴァルドに詰め寄り、ヴァルドの武器に攻撃した!
「グッ!?」
メヒーシャの攻撃をヴァルドは武器に伝わって来る衝撃に表情を歪めながら受け止めた。
「………なるほど。力だけはそれなりにあるな。」
攻撃を受け止められたメヒーシャは静かな表情で呟き
「ハッ!その余裕そうな面をすぐに歪めてやるよ!オォォォォォ…………」
メヒーシャの言葉を聞いたヴァルドは好戦的な笑みを浮かべた後、一端下がって力を溜め
「ラアッ!!」
強烈な一撃を放った!
「……………」
「馬鹿なっ!?今のも防ぐ……だと!?」
どんな物も容易に砕くほどの一撃を放つクラフト―――オーガクラッシュを放ったヴァルドだったが、メヒーシャは顔色も変えず武器で防ぎ、自慢の技を防がれた事にヴァルドは驚いた。
「………そろそろ決めさせてもらう。」
「何!?」
そして静かな表情で呟いたメヒーシャの言葉に驚いたその時、メヒーシャは鍔迫り合いを止めて、一歩下がった後
「ハァァァァァァ………!」
「うおっ………!?」
ヴァルドの武器目掛けて斧槍で連続突きを放って、ヴァルドを怯ませ
「斬!!」
連続突きを放った後、最後はある程度手加減してある強烈な薙ぎ払いをヴァルドの武器に放った!
「なっ………ガアッ!?」
エリィがメンフィル帝国に留学している間、鍛錬の為に手合わせをしたメンフィルの武将の一人――――”剣帝”レーヴェの技を参考にして習得したクラフト――――破砕槍による強烈な一撃を武器で受け止めたヴァルドはあまりの威力に吹っ飛ばされ、壁にぶつかった!
「ヴァ、ヴァルドさん!?」
「畜生………よくもやりやがったな!」
メヒーシャに吹っ飛ばされたヴァルドを見たサーベルバイパーの青年達は驚いたり、ルファディエル達を睨んで武器を構え直したが
「うるせえ!ちょっと力が抜けただけだ!今日はここまでだ、お前ら!」
立ち上がったヴァルドの怒鳴り声に制された。
「………………」
その様子を見たメヒーシャは斧槍を仕舞ってルファディエルの元に戻り
「………勝負は私達の勝ちでいいわよね?」
ルファディエルは杖を仕舞った後口元に笑みを浮かべて尋ねた。
「フン………本来なら徹底的にやり合いたいところだが、ヤツとの決戦が近づいてるし、今はこのくらいにしておくぜ。」
そして尋ねられたヴァルドは鼻を鳴らした後、好戦的な笑みを浮かべてルファディエルを見つめて言った。
「そう。それじゃあ約束通り、話を聞かせてくれるかしら?」
ヴァルドの言葉に頷いたルファディエルは真剣な表情に直してヴァルドに質問した。
「フン、いいだろう――――」
ルファディエルの質問に頷いたヴァルドは木箱に座り直して話し始めた。
「―――5日前の夜のことだ。ウチのメンバーの一人が青坊主どもの闇討ちに遭った。ここを出てすぐの場所だ。」
「なるほど………」
「フン、大方奴等も同じことを言うだろうぜ。だが、こちらに言わせりゃとんだ言いがかりってもんだ。俺達サーベルバイパーは武闘派で鳴らしている………闇討ちなんて汚ねぇマネ、するわけがねえだろうが?」
「……………………その、闇討ちにあったメンバーはどのくらいの怪我だったのかしら?」
ヴァルドの話を聞いて目を閉じて考え込んでいたルファディエルは目を開いて尋ねた。
「打撲による骨折で全治一カ月の入院だとよ。まあ、青坊主のところみたいに意識不明ってわけじゃねえが………ケガだけって事ならむしろ重たいくらいだぜ。」
「そうね………」
「………しかし何故、あの者達が襲撃犯だとわかった?襲撃された者から聞いたのか?」
そしてヴァルドの言葉を聞いたルファディエルは頷き、メヒーシャは尋ねたが
「…………………」
ヴァルドを含めたサーベルバイパーのメンバー全員は黙り込んだ。
「?まさか、見ていないのかしら?」
その様子を見たルファディエルは意外そうな表情で尋ねた。
「………まあな。だが、青坊主どもがやったのは間違いねえ。いきなり遠くの方から石が飛んできたらしいからな。」
「………テスタメンツのメンバーの内の2人が使っていたスリングショットね。」
「ああ、それだ。それを喰らって倒れたところをタコ殴りにされたらしくてな。あとは気を失ったらしいが………犯人は言うまでもないだろうが?」
「………………」
ヴァルドに尋ねられたルファディエルは考え込み
「クク、話は終わりだ。―――さっきも言ったように細かい事情はどうだっていい。青坊主どもと………ヤツとケリが付けられるならもう何だっていいんだよ。邪魔するってんなら、いいぜ。青坊主どもとまとめて叩き潰してやるからよォ………?」
「……挑発には乗らないわ。捜査協力に感謝するわ。色々と参考になりそうよ。何かわかったら一応、連絡させてもらうわ。」
「フン………まあ、勝手にしやがれ。」
そしてルファディエルとメヒーシャは『イグニス』を後にして、ロイド達がいるテスタメンツの拠点に向かった………
という事で案の定ルファディエル達はノーダメージでヴァルド達に余裕勝ちしました(笑)………感想お待ちしております。
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第498話