No.587445

IS 2体の魔神皇帝

HIBIKIさん

PIXIVでは8話9話として投稿した物です。駄文ですが楽しんで頂ければ幸いです。魔神パワーの4つ目までは真マジンガーZEROのものですが後の3つは自分のオリジナルです。

2013-06-15 10:45:19 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1267   閲覧ユーザー数:1226

一夏と箒、ラウラはレゾナンスという巨大ショッピングモールへ来ていた。

此処はとても有名で此処に無い物は簡単には見つからないと言われるまでだ。

 

一夏「んで、何処に行けばいい?」

 

箒「まず水着売り場に行こう。そうしたら自由にぶらぶらと歩けば良い」

 

ラウラ「賛成です」

 

一夏「ならそうするか・・・」

 

一夏達は水着売り場に向う。しかし一夏は女性水着のコーナーに入ろうとしない。

 

一夏「俺は入らないぞ」

 

箒「解った。候補がある程度決まったら持ってくる」

 

ラウラ「私の水着も選んで下さい」

 

ラウラも一夏に水着を選んでくれるように頼み、箒も選んでやって欲しいと言った。

元々一夏も選んであげるつもりなので断る事は無い。

 

一夏「解った。良いのがあるといいな」

 

ラウラ「はい」

 

一夏は自分の水着を選ぶと試着室の前で箒とラウラを待つ。すると一人の女性から声をかけられる。

 

女性「ちょっと其処のアンタ」

 

一夏「・・・」

 

しかし無視する一夏。一夏からすれば見知らぬ者にでかい態度を取られるのが気に食わないだけだが。

 

女性「返事しなさいよ!」

 

一夏「アァ?」←不機嫌になり殺気丸出し

 

女性「クッ・・・生意気ね」

 

一夏「俺が何処の人間か解ってんのかアマ」

 

女性「アマですって!?って其の制服は・・・」

 

一夏の制服を見て女性は誰に喧嘩を売ったのか解った様だ。

 

一夏「いい加減消えろ」←眉間にブレストリガー

 

女性「ヒェェェェェ!!」←猛ダッシュ

 

女性は逃げていってしまった。

さすがにIS学園の生徒に喧嘩を売るのはマズイと思ったのだろうと一夏は考えたが本当は一夏の殺気と脅しに怯えて逃げただけだ。

 

箒「ん?一夏、何があったのだ?」

 

一夏「ムカつくアマ追っ払っただけだ」

 

箒「そうか。水着を試着するから感想を聞かせてくれ」

 

ラウラ「私のほうもお願いします」

 

一夏「結構適当になるぞ」

 

箒「構わん」

 

ラウラ「気に入ったかどうかだけでも良いので」

 

一夏「りょ~かい」

 

そして箒達の水着を見て感想を言う一夏。

 

一夏「箒のはヒラヒラが多くないか?ラウラのは・・・なんか似合わん」

 

ラウラ「なら此方は?」

 

一夏「それタダのスク水だろ」

 

箒「そんな物まで有ったのか此処(汗)」

 

一夏「ん~・・・箒には之。ラウラには・・・之が意外とあうと思うんだが?」

 

一夏は其々水着を渡す。(水着は原作の物と同じ)

 

箒「なら之にする」

 

ラウラ「私もです」

 

一夏はそうかと呟くと財布から代金を取り出して2人に渡した。

 

箒「良いのか?」

 

一夏「去年は約束おしゃかにしちまったからな」

 

ラウラ「なら私は・・・」

 

一夏「お前は妹だろ。遠慮せずに買って来い」

 

そういうと一夏は水着売り場から出て行った。箒とラウラは水着を買い、一夏の元へ行くと・・・

 

箒「弾にセシリアに鈴にシャルロット・・・簪もか」

 

弾(一夏、助けてくれ~)

 

一夏(知るか)

 

弾は一夏に助けを求めるが無視されてしまった。

シャルは弾を水着選びに誘ったのだがセシリア達がシャルは弾に気があると思い尾行したがばれてしまったので一緒に居るといった感じだ。

シャルはそれ以前にラウラを誘っていたが一夏と一緒に行くと言われ舌打ちしたのは本人だけの秘密である。

 

一夏「っつーかシャルは百合系だろ(ボソッ」

 

シャル(何でバレてるの!?)

 

一夏(前ラウラを見て顔赤くしてたからな)

 

シャル(うぅ~)

 

変な所で鋭い一夏である。その後一夏達3人は弾達と分かれてレゾナンスを歩いていた。

弾達はというと・・・

 

シャル「僕は・・・之で良いかな」

 

シャルは一人で選び終え弾達を待つ事にしたようだ。弾も選び終えて買ったところだ。

 

セシリア「弾さん!之は似合っています?」

 

鈴「弾、感想言いなさい!!」

 

簪「・・・如何?」

 

弾「お~。似合ってるぜ。3人とも美人さんだな」

 

弾の言葉に3人は顔を真っ赤にした。弾からすれば素直な感想を言っただけだ。

 

一夏達は歩いている途中不良に絡まれていた。

 

不良A「おぅおぅ兄ちゃん可愛い子連れてるな」

 

不良B「彼女達とは俺達が遊んでやるからとっとと帰りな」

 

不良C「痛い目は見たくグホァ!!」

 

一夏は不良の一人の顔を殴った後、携帯を片手に誰かと話をしている。

 

一夏「おいボス。いまお前の舎弟共に絡まれてるんだが」

 

電話の相手は相当怒っているようで一夏は時折耳を携帯から遠ざけている。不良たちは真っ青になっている。

 

不良D「ボ、ボスさんと知り合いだと!?」

 

一夏「半殺しにしても良いか?あ?こっちに来る?」

 

其の時太った学ランの男が走ってきた。

 

一夏「ボス、早いじゃねぇか」

 

彼がボスと言われた者らしい。

 

ボス「ムチャとヌケに無理させて来たからな」

 

不良E「に、逃げろ~!」

 

不良達が逃げようとするが一夏はショットガンを取り出す。他の買い物客は驚いている。そして一夏は不良に向い引き金を引いた。

 

ドン!

 

不良A「グホァ!!」

 

ドン!

 

不良C「ガラダ!?」

 

ドン!

 

不良E「ダブラス!?」

 

ドン!

 

不良B「ゴフゥ!?」

 

ドン!

 

不良D「ヒデブッ!?」

 

一夏「汚物の消毒はボスに任せる」

 

一夏がショットガンで討ったのはゴム製のライオット弾なので相当痛いだろうが怪我もしていない。

 

ボス「おう。すまねぇな箒に・・・誰だ?」

 

ラウラ「ラウラ・ボーデウィッヒだ」

 

ボス「ラウラもすまねぇな。こいつ等は責任を持って絞めておく」

 

不良A「クソッ。覚えてやがれ」

 

パンッ!

 

ブスッ・・・ビビビビビビビビビビビビビビビ!

 

不良A「アババババババババババババ!!!!」

 

一夏「電気ショックガンの五万ボルトの電流の味は如何だ?」

 

不良A「・・・」チーン

 

その後ボスたちは帰って行き一夏達は散策を再開する。途中一夏が席を外す事があったが3人は楽しく買い物をした。

 

一夏「あの汚物共が居なけりゃ満点だったんだが」

 

箒「あの不良達か?」

 

一夏「アマも含めてだ」

 

箒「フフッ」

 

箒は一夏をみながら笑ってしまう。不機嫌そうな割には顔は笑顔だからだ。

弾はセシリアと鈴に振り回されてクタクタの状態で学園に戻って来た。

 

弾「ったく引っ張りまわすなよ。すっげぇ疲れた」

 

鈴「あ、あんたの体力が無いだけよ!////」

 

セシリア「すいません。つい買い物が楽しくて////」

 

鈴はセシリアが自分を見て不敵に笑うのをみてはめられたと感じた。

そして悔しそうに地団駄を踏むのだった。シャルはシャルでご機嫌な状態で自室へ戻っていった。

 

シャル「ラウラに似合う服が有ったから買っちゃった♪」

 

其の時シャルの携帯にメールが来る。差出人は一夏と箒だ。内容は二人揃って・・・

「「ラウラを着せ替え人形にしたらカイザー(スカルカイザー)と生身でタイマンだからな」」

だったのでシャルは顔を青くしてしまったのだった。物凄いシスコン(妹限定)になったなオイ・・・

 

翌日、一夏、箒、シャル、ラウラ、千冬、束は光子力研究所へ呼び出されていた。

 

一夏「ジジィ。今回はどんな用事だ?」

 

十蔵「真のグレートが完成したのだ。千冬に受け渡す為とラウラと言ったな。彼女のISに光子力エンジンを搭載するのだ。

   さらに一夏達のカイザー、ウイングルのリミッターを一部解除する」

 

一夏「リミッター?出力リミッターの事か?」

 

十蔵「いや違う。魔神パワーの一部開放の為だ」

 

一夏「魔神パワー?」

 

十蔵「そうだ。マジンガー達のワンオフアビリティーともいえる。

   全部で七つ有る」

 

箒「七つも?」

 

十蔵「まぁの。それよりも千冬、着いて来なさい」

 

十蔵は千冬を連れて格納庫へ向って行った。一夏は弓や3博士、束から魔神パワーについて聞いた。

 

もりもり博士「魔神パワーとは」

 

のっそり博士「なんと言うか、未知のエネルギーなんですな」

 

せわし博士「其のパワーは間違えば世界を滅ぼしてしまうほどじゃ」

 

弓「では一つ一つ説明していこう」

 

弓はモニターの電源を入れる。

 

束「まず第一の魔神パワー、「再生」。之は破損した機体だけじゃなく搭乗者も回復させる事ができるよ」

 

一夏「この時点で反則過ぎじゃねぇか?」

 

弓「第2に「吸収」だ。之はエネルギーなら大抵のものは吸収して自分のエネルギーに変えてしまうのだ」

 

一夏「・・・マジかよ」

 

更に説明を続ける。

 

のっそり博士「次に第3の魔神パワー「強化」じゃな。これは攻撃、防御などマジンガーの性能全てや搭乗者の身体能力を強化してくれるのじゃ」

 

一夏「これは結構良い能力だな」

 

一夏は素直な感想を言う。

 

せわし博士「次に「高次予測」じゃ。これははっきり言ってしまえば途轍もない演算能力で未来を先読みする能力じゃ」

 

ガンダムで言えばウイングゼロのゼロシステムのような物です。

(解り難かったらすいません)

 

もりもり博士「次に「巨大化及び縮小化」だ。これは名前から解るとおりサイズを変えることの出来る能力」

 

一夏「なんかもう反則と言うかチートすぎるというか・・・つーかウルトラマンかよ」

 

特撮ヒーローの名前を挙げて感想を言う一夏。さすがにやり過ぎだろうという気持ちが大きいようだ。

 

束「次に「人機一体」。これは一時的に機体と搭乗者が一体化する事。これによって今までより更に精密な行動が可能になるよ」

 

一夏「いろんな意味で怖いんだが」

 

弓「最後に「次元変動」だ。これは別の世界への移動や一種の結界を発動させる事が可能なんだ。まったくトンでもない能力だよ」

 

一夏「・・・これって個別で発動とかは・・・」

 

束達は目を逸らす。どうやら個別発動も可能のようだ。

 

弓「ただ之には特殊なブラックボックスが必要なんだ。今現在装備されているのはカイザー、スカルカイザー、真グレートのみだ」

 

一夏「つーかグレートに装備しちまったのかよ!!」

 

弓「博士が装備するといって聞かなかったからな。今回開放するのは高次予測までだ」

 

一夏「はぁ~。まぁDrヘルを倒す為だから仕方ないか」

 

一夏は説明の聞き終えると研究所の自室へと戻った。

無論スカルカイザーの魔神パワーのリミッターを解いてからだ。自室へ戻ると箒達が居た。

 

箒「何処に居たんだ一夏」

 

一夏「ん?一寸外で散歩」

 

ラウラ「そうでしか」

 

一夏「あと魔神パワーの説明受けてた」

 

箒「・・・どんな能力なのだ?」

 

一夏は魔神パワーについて説明をした。箒は意外と平気だったがラウラとシャルは真っ青だ。

魔神パワーの凄さと間違って使われた時の想像をしてしまったようだ。

 

一夏「そういえばグレートのグレートブースターはどうなったんだ?」

 

箒「背中に装備する物だったぞ」

 

一夏「巨大なあれから変更したんだな」

 

この小説では元々グレートブースターはOVAマジンカイザーに出ていたグレートブースターをプロトタイプとしています。

 

ラウラ「そういえばウイングルのリミッターとは?」

 

シャル「光子力エンジンの出力リミッターだよ。

    武装の光子力ビームの開放、さらに光子力ビームマグナムを使用可能にして、さらに機体のスピードとパワーを上げることが出来たよ」

 

一夏「そうか」

 

そして更に2日をかけて精密検査と整備、機体を慣らしてから

一夏達は学園へ戻った。千冬のグレートの慣らしには更に3日掛かった。

 

 

林間学校当日・・・

一夏と箒はスカルホース(バイクモード)でIS学園の生徒達の乗るバスを追いかけていた。

荷物のみバスに載せてあるので必要最低限の必需品のみを持っている。

 

一夏「しかし研究所に行くって事になると・・・」

 

箒「ただ家に帰るだけって感じだな」

 

一夏「そうだな・・・ま、行き先がわかってるから先に行くか」

 

一夏は千冬の乗るバスの横に着き千冬に先に行く旨を伝える。

千冬もOKを出したので一気に加速して研究所へと向って行った。

 

真耶「あ、織斑君!?」

 

千冬「私が先行を許可したんだ。どうせ家に帰るようなものだからな」

 

真耶「へ?織斑先生光子力研究所に住んでいるんですか?」

 

千冬「あぁ。昔の住いは一昨年売りに出してな。今は光子力研究所が家だな」

 

真耶「じゃぁこの前行ったあのマンションは・・・」

 

千冬「仮住まいだ」

 

一方弾やラウラ達は・・・

 

ラウラ「う~・・・」

 

弾「おい、どうしたラウラ?」

 

ラウラ「兄様が~、姉様が~」

 

シャル「あぁ~先に行っちゃったからね」

 

ラウラは涙ぐみながら一夏達の向かった方向を見続けている。セシリアと鈴、簪、弾は苦笑いしか出来ない。

 

シャル「ポーカーでもやる?」

 

弾「おう、いいぜ」

 

セシリア「久しぶりですわ」

 

鈴「賛成!ビリは後で飲み物買ってきてね。あ、代金は渡すから」

 

シャル「ラウラは・・・」

 

ラウラ「Zzzzzz」

 

弾「寝てるのかよ!?」

 

つい先程まで涙を流して泣いていたのにもう泣きつかれたのかすっかり眠りこけているラウラ。

起こさないように小声で思いっきり突っ込んだ弾。そして本音がディーラーを買って出た。

 

本音「それじゃぁ始めよ~」

 

弾「相変らずのほほんとしてるな・・・和むから良いけど」

 

それぞれカードか配られる。

 

鈴「ダイヤのQとハートのJのツーペア」

 

セシリア「5のスリーカードです」

 

簪「6のスリーカード・・・」

 

弾「Kのスリーカード」

 

シャル「フルハウス!」

 

第一回戦はシャルの勝ちとなった。現在鈴が最下位だ。15回ほどゲームをした当りで目的地、光子力研究所へ到着した。

因みにゲームの最下位は弾と鈴だった。鈴はたとえ弱い手でも勝負に出ていたのが敗因。

弾は良い手が揃っても周りがそれ以上の手だったことが大きな敗因となった。

 

鈴「相変らずでかいわね~」

 

セシリア「ここが・・・」

 

簪「光子力研究所・・・」

 

セシリアと簪は始めてきた光子力研究所の雰囲気に少々驚いている。2人はもっと騒がしい場所だと思っていたらしい。

 

弾「それよか部屋に行こうぜ。えっと俺は一人部屋だったっけ」

 

弾は用意された部屋の場所を研究所内マップを見て場所を把握してさっさと行ってしまった。

 

鈴「私は・・・セシリアと簪、シャルと同室ね」

 

簪「ん・・・」

 

セシリア「解りましたわ。部屋の場所は何処ですの?」

 

シャル「4階みたいだね。場所までは解らないや」

 

鈴「こっちよ」

 

鈴もセシリア達を連れて部屋に向う。千冬や真耶は部屋のわからない生徒達を案内している。

 

一夏「ラウラ。お前は俺と箒と同室だ」

 

一夏がラウラの傍にやってきながら部屋割りを伝える。ラウラは大喜びで荷物を持って一夏に付いていった。

 

ラウラ「兄様と姉様と同室♪」

 

シャル(チッ、ラウラを着せ替えて遊ぼうと思ったのに・・・)

 

其の時メールが届く。

 

シャル「一夏と箒から?・・・何だろう?」

 

内容は・・・

 

「「後で俺(私)達と模擬戦だ。此方は手加減なしていく」」

 

シャル「イヤァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

妹に甘い一夏と箒。家族で遊ぼうものなら国家・国連など何でも敵に回す奴・・・

すると千冬からも同様のメールが届き、シャルは絶望してしまったとさ。

 

一夏「よし、荷物の整理も終ったし、湖に遊びに行くか?」

 

箒「そうだな。弾達も行くようだし」

 

ラウラ「行きましょう♪」

 

ラウラに引っ張られて部屋の出口へ向うが水着を持っていなかったので

待ったをかける一夏。ラウラと箒も浮かれて忘れていたのに気がついて水着と着替え、タオルなどを持って湖へ出かける。

 

弾「おう、一夏も来たのか」

 

一夏「あぁ。せっかくの自由時間だ。思いっきり羽を伸ばすぜ」

 

弾「だな」

 

一夏と弾も先に行った箒達に追いつくように走り、更衣室へ入る。

一夏は白の髑髏が描かれた黒い水着を着ている。箒とラウラはZの文字を縫って書いた水着を着ている。

文字を縫ったのは箒である。

 

一夏「おう。2人共似合ってるぜ」

 

箒「う、うむ」

 

ラウラ「有難う御座います、兄様」

 

鈴達も弾に水着が似合っているかどうか聞いている。

シャルはラウラに似合っているかどうか聞こうとしたがラウラは一夏の影に隠れてしまったので聞けずじまいだった。

 

一夏「何で隠れた?」

 

ラウラ「着せ替え人形にされるかと思った・・・(泣)」

 

一夏「ハァ・・・」

 

箒「ホォ・・・しゃる、カクゴハデキテイルカ?」

 

一夏は呆れて溜め息を吐き箒はシャルを打ちのめす勢いで追いかけ始め、シャルは必死で逃げている。

 

シャル「ごめんなさーーーーい!!」

 

箒「ユルスモノカァァァーーーーーーーー!!!!」

 

ラウラ「ウゥ~(泣)」

 

一夏「はいはい。よしよし」

 

一夏はなれない手でラウラを慰めている。弾はそれを見て苦笑い。

鈴達も流石に可哀そうだと思っているのでシャルに味方は居ない。

 

一夏「相川、ラウラを暫く頼んで良いか?」

 

相川「え?いいけど・・・。如何したの」

 

一夏「アレだ。俺も一寸参加してくる」

 

相川「あぁ~。いってらっしゃ~い。後で何か奢ってね~」

 

一夏「解った。さてと・・・覚悟シロォォォォォォ!!!」

 

一夏もシャルを追いかけて行く。弾や相川は暫くラウラの相手をして泣き止ませた。

シャルは意外と直ぐに掴まって千冬の元へ連行され、たっぷりとお叱りを受けたらしい。

その後、相川は一夏にジャンボパフェを奢ってもらったようだ。

そして夕食を食べ終えて一夏達が眠った頃・・・

 

束「ちーちゃんとお酒飲むのも久しぶりだね」

 

千冬「あぁ。1年ぶり位か?」

 

束「多分ね・・・」

 

千冬「束?」

 

束は何時ものハイテンションではなく病気にでも掛かったのか?と思えるほど静かだった。

 

束「ねぇちーちゃん」

 

千冬「なんだ?」

 

束「いっくんと箒ちゃんがもう10年も生きていられないって聞いたら如何思う?」

 

千冬「如何いうことだ!?」

 

束「最近魔神パワーを4つ開放したでしょ?

  あれっていっくんと箒ちゃんの体が大分弱ってきていたからなの。

  魔神パワー「再生」のお陰で体に異常がない状態が続いているけど・・・」

 

千冬「だが何時か限界がくる・・・と?」

 

千冬は束の言いたい事を予想して先に言うと、束は頷いた。

 

束「うん。お爺ちゃんがみた所、5年は確実に生きていられるだろうけど

  10年は持たないだろうって。「強化」の作用もあってこれだけしか・・・」

 

千冬「カイザーのお陰でそれだけ生きていられるのか」

 

束「今まで通りの生活でね。静かに暮らしていれば10年は可能かもしれないって。

  いっくんは生まれる前からの薬物強化が原因でこんな短い寿命になっちゃったみたい」

 

束は一夏の寿命が短すぎると悔しそうに言う。

 

千冬「そうか・・・。だが箒は」

 

束「箒ちゃんは小さい時から父さんに剣術の訓練で扱かれていたせいで

  体中ボロボロだったの。父さんから遠ざけてからは大分回復したけどそれでももう其の位しか・・・」

 

千冬「父親が剣の才能に嫉妬して扱いていたせいか?」

 

束「うん・・・まぁいま父さんはそれが虐待とされて刑務所に居るけどね」

 

苦笑いしながら答える束。

 

千冬「最初の話に戻るが・・・私は一夏の好きにさせる」

 

束「そっか。私も箒ちゃんには好きに生きて欲しいよ」

 

千冬「しみったれた話は此処までにして飲みなおそう」

 

束「うん」

 

束は十蔵と共に一夏と箒を救う為、翌日から医療用ナノマシンの研究を始めるのだった。

 


 
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