No.581764

魔法少女リリカルなのは 〜プリティでキュアなお友達〜 第5話 テスタロッサ姉妹の検閲が始まります!!!

GO♪サマさん

魔法少女の世界にプリキュアがやってきた!!
しかも男の娘!?
果たして彼はどんな人生を送るのか!!

2013-05-31 00:05:55 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2613   閲覧ユーザー数:2430

 

どうも皆さん『GO♪サマ』です。

 

最近いきなり仕事が忙しくなって投稿が少し遅れました。

 

コメントでも「次はいつ?」というコメントを頂きました。

 

嬉しいですね〜(≧∇≦)

 

待って下さいました皆様!! お待たせしました。

 

どうぞごゆっくりご覧ください。

 

コメントもお願いしま〜す(;^_^A

 

 

 

 

 

 

カリカリカリカリ……………

 

う〜〜〜ん、この紋章は確か「ソレス○ルビーイング」の…

 

キュッキュ……

 

こっちの「鏡」は「ホグ○ーツ魔法・魔術学校」に置いてあった……

 

カッチコッチカッチコッチ………

 

これは確か「祭○の蛇」が使っていた宝具の……

 

きゅい?

 

この亀はたしか「温○カメ」だったような………

 

シャバドゥビダッチヘンシーン!! シャバドゥビダッチヘンシーン!!……

 

これは魔法使いが変身する時に使う「ベルト」と「指輪」っと………

 

ゴーーーン……ゴーーーン……ゴーーーン……

 

おっとっと、もうこんな時間か〜、ちょっと休憩しようかな〜。

あ、どうも〜皆さんこんにちは。 小鳥遊 ユウです。

今日も天気はいいですね〜。

僕が今何をしているかというと、実は朝早くに世界を回っている親からの贈り物が届いたんです。

中身は「トレジャーハント」してきたもので、何の品物かを調べている所です。

一気にまとめて送るから、場所や年代がバラバラで朝一からお店で調べていますが、今日中に終わりそうにありません。

まぁ、都合のいいことに今日はお客さんが来ないので、調べ物に没頭出来ました。

そして時計を見たら夕方になっていたので、今日はここまでにして残りは明日にしよう。

さて、今日の営業は終わり。お店を閉めて夕ご飯の支度でも…

 

「「こんにちわ〜」」

 

おや? 誰か来たみたいだ。 はいは〜〜〜い。

僕が玄関に行くと、2人の金髪のツインテールの女の子が居た。

 

「いらっしゃ〜い、アリシアちゃん、フェイトちゃん。」

 

「ユウ〜、遊びにきたよ〜!!」

 

「あ、あの…まだ仕事中だったかな?」

 

「ちょうどお店閉めるとこだったから大丈夫だよフェイトちゃん。

さぁ、中に入って入って。」

 

「おっじゃましましまーす!!」

 

「お、おじゃまします。」

 

2人が元気良く(どちらかというとアリシアちゃんだけど)家の中に入って行った。

 

「ここでちょっと待っていてね。 今お菓子持ってくるから」

 

「「は〜〜〜い」」

 

2人をリビングに案内して待つようにお願いした。

そして僕は台所に来て、2人に出すお茶の準備をしていた。

 

「哀ちゃん、2人に出すおやつはカステラの方がいいかな?

それともせんべいの方がいいかな?」

 

『そうね…アリシアちゃんは何でも食べると思けど、フェイトちゃんの事を考えるとカステラの方がいいかもね。』

 

「お茶は緑茶の方がいいかな?」

 

『あの2人は緑茶でも大丈夫よ。』

 

哀ちゃんと相談して2人に出すおやつを決めて、2人が待っているリビングへ向かいリビングのドアを開けて中に入った。

 

ガチャ

「2人とも〜、おやつ持ってきたよ〜…………ってあれ?」

 

中に入ると待っているはずの2人が居なかった。

 

「あれ? 2人ともどこに行ったんだろう?」

 

おかしいな〜、2人の荷物はあるんだけど。

その時、僕の頭にある考えが浮かんだ。

 

「あわ…あわわわわ……ま、まさか………」

 

ど、どどどどうしよぉ〜〜〜!!

これってあれかな!? アレだよね!!

も、もももも、もしかして………ゆ、誘拐!!?

誘拐されちゃったのかな!?

こういう時ってどうしたらいいんだろ!?

身代金!? 身代金かな!?

いくら出せばいいんだろう!? 僕のお小遣いで大丈夫かな!?

ハッ!? まさかテレビで良くある「身代金はスイス銀行に入れておけ!!」って言われるんじゃ!?

どうしよう!? スイス銀行の通帳なんて作ってないよ!!

でもアリシアちゃんやフェイトちゃんの為に…………

よしっ!!

 

「哀ちゃん、スイス銀行に行くよ!!

……パスポートはどこだっけ?」

 

『あなたは少し落ち着きなさい。

…あなたが何を考えているのかは大体わかるわ。

大方誘拐されたと思っているんでしょうけど、あの2人ならあなたの部屋にいるわよ。』

 

僕の考えていたことがわかるなんて、さすが哀ちゃんだね。

これがいわゆる『ツー・カーの仲』ってモノなのかな?

それより何で2人とも僕の部屋に?

もしかして……

 

「哀ちゃん。」

 

『なに?』

 

「あの2人迷ったのかな?」

 

『違うわよ。』

 

違うらしい。

おかしいな? ここ最近僕のカンが当たらない。

何でだろう?

……まぁいいか。

それより僕の部屋に行ってアリシアちゃん達を呼ばないと

 

僕はお菓子をテーブルの上に置いて僕の部屋へと向かった。

 

 

「(姉さん、やっぱりやめよう? ユウくんに怒られるよ〜。)」

 

「(何言っているのフェイト!? せっかくのチャンスなんだから今のうちに調べておかないと!!)」

 

何やら僕の部屋から声が聞こえる。

まぁ、アリシアちゃんとフェイトちゃんの声なんだけどね。

2人とも何をしているのかな〜? 気になるな〜。

…ちょっと覗いちゃおう。

 

僕は部屋のドアを少し開けて中を覗いた。

 

「でも、勝手に部屋を漁るのは…」

 

「フェイト…これは重要な任務なんだよ!! いくらユウが鈍感でも好きなタイプぐらいいるはずなんだよ!! 私たちはそれを調べて、みんなに報告しなきゃいけないんだよ!!」

 

なんと!! アリシアちゃん達は『重要な任務』の為に僕の部屋に来ていたみたいだ。ど、どうしよう〜、アリシアちゃんとフェイトちゃんは僕の大事なお友達だから、是非とも任務を完遂してもらいたい。しかも話を聞いていると僕に見つかったらダメみたいだ。どうしよう? 下に戻った方がいいのかな? でも下手に動いてバレたら任務失敗になるんじゃ…

…ここは下手に出ないで見守っていた方がいいのかも…

でも、僕の好みって何だろう? 好みのタイプって言っていたけど何のタイプなのかな? 食べ物なら「ざるそば」だし、犬なら「柴犬」が好きだし、猫なら「三毛猫」が好きだし………………

う〜〜〜〜〜〜〜〜ん……わからないな〜、あの2人は何のタイプを調べているんだろう〜?

聞いてくれれば教えたのに。

 

「姉さん、直接ユウくんに聞いたらどうかな?」

 

「ダメダメ!! ユウに直接聞いても的外れな答えしか返ってこなかったんだもん!! だからこうして調査しているんだよ!!」

 

どうやら僕に聞いたことがあるらしい。

そして僕が答えた回答は、聞きたかった質問の回答ではなかったらしい。

 

……うっうっう…ゴメンねアリシアちゃん、フェイトちゃん…

僕がちゃんと答えなかったせいで、任務を達成できなかったんだね。

今度の任務は達成できるように僕も応援してるから……

この前のお詫びに、好きなだけ僕の部屋を調べていいからね。

 

「まずはベットの下をチェック!!」

 

僕が見守っている中、アリシアちゃんがいきなりベットの下を調べ始めた。

あそこには本ぐらいしか置いてないんだけど。

 

「ね、姉さん…やっぱりやめ………」

 

「お、ベットの下に本がいっぱいあるよフェイト!!」

 

「姉さん、すぐにここに出して!!」

 

…あれ? 急にフェイトちゃんがやる気を出したような?

 

アリシアちゃんとフェイトちゃんがベットの下に置いてあった本を出している。全て出し終えた2人は調査を始めた。

 

アリシアちゃんが一冊の本を広げた。

あ、あの本は…

 

「フェイト見て!!『特集 モテ男の肉体の作り方だって!!」

 

「…やっぱりユウくんも興味があったんだ。」

 

そう、あの本は男らしい体の作り方が書かれた本なんだ。

僕はこの通り筋肉があんまり無くて、ひょろっとしていて女顔だから良く女の子に間違われるんだ。それが嫌な時期があって、男らしくなるには筋肉が必要と考えた僕はその本を買って、筋トレをしたんだ。

…見ての通り効果は無かったけど……

でも今では習慣みたいになっていて今でも筋トレをしている。

 

「こっちは『この夏、海でモテ男になろう!!』って特集してるよ姉さん!!」

 

あれは、僕の肌が白いから女の子に間違われるんだと思って買った日焼けのやり方が載っている本だ。 試したけど肌が赤くなるだけで全然焼けなかったんだよね。

 

「この本には『女性を落とすための100の話術』ってのが書いてあるよフェイト!!」

 

あの本は男らしい言葉使いしようと思って買った本だ。友達に試したけど似合わないって笑われたんだよね。

 

「姉さん!! この本『デート必勝術!!』だって!!」

 

あれは有名な遊園地の特集が書いてあった本だ。裏技が書いてあってスムーズに楽しめたんだよね〜。

そんな事を思っていたらちょっと今の姿勢が辛くなった。

ちょっと腰がきついな〜。

 

ドンッ!!

 

姿勢を変えようと動いたら、僕の足がドアにぶつかった。

ドアがゆっくりと開いた。

 

ギイィィィ……………

 

「「……………………………………」」

 

「…………………………………………」

 

アリシアちゃん達と目があった。

気まずい雰囲気が流れる。

こ、ここは僕が何とかしないと………

僕は意を決して…………

 

「お、おやつ持ってきたよ?」

 

この選択肢はどうだ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!」」

 

僕は選択肢を誤ったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで現在リビングにいます。

アリシアちゃんとフェイトちゃんは、リビングに着いてからなぜか正座してます。しかも小刻みに震えています。

 

「「…………………………」」ブルブルブルブル…………

 

なんか怖がっているような? なんで?

 

「とりあえずアリシアちゃん、フェイトちゃん。

おやつ食べよ?」

 

そう言って僕はせんべいを手にとった。

このおせんべい近所にある駄菓子屋さんに売っているんだけど、固さといい味付けといい、かなり美味しいんだよね。

しかも固さが選べて、僕は一番硬いせんべいが好きでよく食べているんだ。お茶も近くのお茶屋で買ってきたお茶で、ちょっとお値段は高いけどその分なんていうんだろう? 苦味だけじゃなくてお茶の甘みっていうのかな? それが口いっぱいに広がるんだよね。しかもこのおせんべいと相性がバツグン!! だから「3時のオヤツ」によく出すんだよね。

 

そのおせんべいを食べようとしたら、アリシアちゃんが…

 

「あ、あの…………怒ってないの?」

 

って聞いてきた。

 

「怒る? 何に?」

 

とりあえず僕はお茶とおせんべいを元の場所においた。

……おせんべ〜…

 

「だって…あたしたち勝手にユウの部屋に入って……」

 

「私たち勝手に散らかしちゃったし…」

 

なるほど! だから僕に怒られると思って怖がっていたんだ。

 

「全然怒ってないよ。それにちゃんと後片付けしたでしょ?

だから怒ってないから、オヤツ一緒に食べよ? ね?」

 

むしろ調査の邪魔をしたのが申し訳なくて……

 

「で、でもユウも興味あったんだね! てっきりこういうのに興味がないって思っていたけど。」

 

アリシアちゃんが少し興奮気味に話を変えてきた。

こうゆうのってもしかして……

 

「それってさっき見てた雑誌のこと?」

 

「うん…やっぱりユウくんも興味あるの?」

 

「それはあるよ〜、僕男の子だしね。

ていうより男なら誰でも一度は憧れるよ?」

 

男なら逆三角形の肉体とか、ボディービルダーみたいな体になりたいって必ず思うはずだよ〜。

 

「そ、そうなんだ…ユウくんもあの本に書かれたこと、試したことがあるの?」

 

「うん。前に試したんだけど、全然効果が無くてね。」

 

男らしくならなかった…………グスン

 

「ほら!! やっぱりだよフェイト!! ユウも興味あるんだよ!!」

 

「そうみたいだね姉さん。

でも全然気付いてもらえないのは何でだろう?」

 

「きっと前に失敗したからじゃないかな?

それでニブチンになったとか」

 

「でもそれだと、どうやって治るんだろう?」

 

「「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」」

 

何やら2人で話し合っているけど、何を話しているんだろう?

あれ? もうこんな時間か〜。 2人とも帰る時間じゃないのかな?

 

「ねえ2人とも、もう帰る時間じゃないのかな?」

 

「「…………えっ?」」

 

暗くなってきたし、門限過ぎるんじゃないかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゴメンねユウ、送ってってもらって…」

 

「…ごめんなさいユウくん。」

 

「全然気にしてないから大丈夫だよ。

それに暗くなってきたのに、2人っきりで返すわけにはいかないからね。」

 

2人とも変える時間を過ぎじゃったけど、周りが暗くなってきたので僕が2人を送ることにした。 徒歩で

さすがに2人だけで帰す訳にはいかないからね。

車があったら車で送れるんだけどな〜。

今度お父さんたちが帰ってきたら相談してみるかな?

 

「そうだ!! ねえユウ、実はもう少ししたら公園があるんだけど、そこに入った方が近道になるんだよ。 知ってた?」

 

「そうなんだ、全然知らなかったよ〜。

アリシアちゃんは何でも知っているんだね。」

 

「それに気付いたの私なのに…」

 

アリシアちゃんを褒めていたら、フェイトちゃんが若干拗ねていた。

…気のせいかな? フェイトちゃんの頭に犬耳が見えるんだけど…

しかも「ヘニャリ」してるような?

 

「そうか、フェイトちゃんが先に見つけてたんだすごいね。」

 

ナデナデナデナデ……………

 

「…はぅ!!………う、うん。頑張った。」///

 

何と無くフェイトちゃんの頭を撫でてみた。

おや? フェイトちゃんに尻尾が見えるような? しかも元気良くブンブン振っているような?

 

「むぅ〜〜〜〜、あたしだって見つけるお手伝いしたもん!!」

 

今度はアリシアちゃんがむくれ出した。

あれ? アリシアちゃんにも猫耳がついているような?

なんだか僕の耳にネコが威嚇しているような音が聞こえるんだけど?

こう…『シャーーーーーーーーー!!』っていう音が…

 

「そうかそうか、アリシアちゃんも頑張ったんだ。 えらいえらい。」

 

ナデナデナデナデ………

 

「……えへへへへ………」///

 

きっとフェイトちゃんだけかまっているのが嫌だったのかな?

そう思ってアリシアちゃんの頭も撫でてあげたら、喜んでくれた。

やっぱり片方だけっていうのは公平じゃないよね。

おや? 今度は日向ぼっこをするネコの鳴き声がするような?

こう…『にゃああぁぁぁ………』って感じの

 

そうこうしている内に公園にたどり着いた。

確かにここを突っ切ったらアリシアちゃんたちの家は目と鼻の先だ。

僕たちは公園の中に入った。

さすがにもう暗いから、子供達はいない。

街灯の明かりだけが頼りだ。

 

「ユウくん…ちょっと怖い。」

ギュウウウゥゥゥゥゥゥ……………………

左の方を見るとフェイトちゃんが僕の左腕にしがみついていた。

ちょっと力が強いんじゃないかな?

 

「ユ、ユウ!! 怖かったらあたしにしがみついていいからね!!」

ギュウウウゥゥゥゥゥゥ……………………

右を見るとアリシアちゃんが僕の右腕にしがみついていた。

アリシアちゃん? もう既にしがみついてますよ?

 

仕方がないのでそのまま公園の中を歩いていると、街灯の下に人が立っていた。 男の人かな?

 

「ブヒ…………ブヒヒヒヒ………見つけたよぉ〜、ぼ、僕のエンジェルちゃん達…」

 

少し近づいたらいきなりそんなことを言われた。

その男の人は太っていてメガネをかけていた。

なんか嫌な感じだな〜、それにエンジェルちゃん達って誰?

 

「ダ、ダメだよ? アリシアちゃん、フェイトちゃん。

そ、そんな男にくっついちゃ……い、いくら僕を嫉妬させるためだって、そ、そんな男といたら……け、穢れちゃうだろ〜?」

 

どうやらアリシアちゃん達の知り合い見たいだ。

もしかしてお兄さんなのかな?

 

「アリシアちゃん、フェイトちゃん。 あの人アリシアちゃん達のお兄さん ?」

 

「ち、違うよ!! あんな人あたし知らないもん!! フェイトは!?」

 

「わ、私も知らない!!」

 

どうやら2人は知らないらしい。

なら誰の知り合いなんだろう?

 

「な、何を言っているんだ2人とも………ぼ、僕はき、君たちのこ、婚約者なんだな!!」

 

なんと!! あの男の人はアリシアちゃん達の婚約者だった。

 

「そうでしたか〜。 あ、始めまして婚約者さん。

僕は小鳥遊 ユウと申します。」

 

「な、何だな?」

 

「すみません。 門限がすぎてしまって……

心配なされたでしょう?」

 

「そ、そうなんだな!! し、心配したんだな!!」

 

「本当にすいません。 次からは気をつけますので……」

 

「ちょっとユウ!! 何話してるの!?」

 

アリシアちゃんがなぜか怒っていた。

 

「えっ!? だってあの人アリシアちゃん達の婚約者なんでしょ?

知らなかったよ〜、アリシアちゃん達に婚約者がいるなんて。

あ、結婚式には呼んでね?」

 

まだまだ子供だと思ったら、もう婚約者がいるような年齢に成長していたんだね。やっぱり子供が育つのは早いな〜。 お父さんもこんな感じなのかな? 娘がお嫁に行く感じって。

今夜はお赤飯かな?

 

「ち、違うよユウ!! あたし達に婚約者なんていないよ!!」

 

「そうだよ!! ユウくん勘違いだよ!!」

 

あれ? あの人は婚約者じゃないみたいだ。 じゃあ誰?

 

「そ、そんな…僕たちは愛し合っていたじゃないか!!」

 

「知らないよ!! それに愛し合ってなんかない!!」

 

「あなたは誰なんですか!?」

 

これが噂の『修羅場』という奴じゃないだろうか。

なんだかスゴイな〜。

 

「ブヒ……そうか……君たちも僕を裏切るんだね?

……そんな子には……お仕置きしないといけないな〜〜」

 

男は何かをポケットから取り出した。

何だろう? 宝石?

 

「ね、姉さん!! あれは!!」

 

「ロストロギア!?」

 

ま、まさか彼は『悪の組織』の一員だったのか!?

 

「バルディッシュ!!」

 

「ジャービス!!」

 

「「セット………」」

 

「ふ、2人とも……僕のモノになれーーーーーーー!!」

 

彼が持ってる『ロストロギア』から光が出て、2人に当たった。

 

マズイ!! 2人はまだ装備を付けていない!!

 

「「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁ…………………!!!!」」

 

光が2人を包んだと思うと『ロストロギア』の方に光が戻った。

そこにアリシアちゃん達に姿はない。

 

「ふ、ふふふ……こ、これで2人はぼ、僕のモノだ……」

 

男が帰ろうとした。

 

「待て!! アリシアちゃん達を何処にやった!?」

 

「か、彼女たちはこ、この中なんだな……もうこれで僕たちを邪魔するものは居なくなったんだな。」

 

男はさっきの宝石のようなものを見せた。

どうやらあの中にアリシアちゃん達がいるみたいだ。

 

「それをおとなしくこっちに渡すんだ!!」

 

「い、嫌に決まっているんだな。

ぼ、僕の邪魔をするのなら…よ、容赦しないんだな!!」

 

今度は注射器のような物を出した。

 

「こ、これさえあれば…ぼ、僕は無敵なんだな!!」

 

男は注射器のようなものを首に刺した。

何かが注入されると男の体が変わっていく。

 

グルッ……ギチャッ………チャブ………ギュリョ……

 

「こ、これで……ぼ、僕は無敵なんだな!!」

 

何ということだ……まさか…こんな姿になるなんて……

男が変身し終わるとそこには…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ブヒィ!!」

 

二足歩行のブタさんがいました。

どうやらアレが無敵の状態らしい。

……油断できないな。

 

「ブヒィ!!…ブブヒブヒィ!!」

 

「何だって!? どうしてそこまで!?」

 

「ブブヒブヒィ!!…ブヒブヒブヒィ!!」

 

「違う!! アリシアちゃん達は、そんな人じゃない!!

あなたは間違っている!! やったからやり返して、やり返したからやり返されて……そんなことでは、幸せになんかなれないよ!!」

 

「ブヒブヒィ!! ブヒィ!!」

 

「そんな事……絶対にさせない!!

僕はあなたを………止めてみせる!! 行くよ哀ちゃん!!」

 

『……どうしてあなた達は会話が成立しているのかしら?

私にはわからないわね。』

 

哀ちゃんが何か言っていたけど、僕は気にせずスマフォを操作した。

 

「変身!!」

 

『キュア・チェンジ』

 

『キュアァァァァァァァアア・クラアァァァァァウン!!』

 

僕はプリキュアの戦士『キュアクラウン』に変身した。

 

「ブ、ブヒィ!?」

 

「哀ちゃん!! 新しいプリキュアの力を試してみるよ!!」

 

『わかったわ。』

 

僕はまたスマフォを操作した。

 

『キュア・チェンジ』

 

『キュアアァァァァァァァアア・ルウウゥゥゥゥゥゥウウジュッ!!』

 

僕の体が光に包まれる。

光が収まると、僕の服はオレンジと白色のフリルのついた服に変わっていた。 胸のところと手の甲の所についている『蝶』の飾りがポイントだ。

 

「ブ、ブヒィ!?」

 

「行くぞ!!」

 

僕はブタさんの所にダッシュした。

そしてその勢いのまま、豚さんの顔に飛び蹴りをした。

 

ドゴォッ!!

 

「ブヒィーーーー!!!」

 

ブタさんは10mぐらい飛んで行ったけど、僕は更に足に力を込めて豚さんのところに行く。

 

ググググ……………ドビュンッ!!

 

豚さんに追いついたらそのまま追い打ちラッシュ!!

 

「アァ〜タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ………!!!!」

 

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴォ!!!

 

「ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブヒィーーーー!!!!」

 

気分は北斗百○拳!!!

 

ブタさんが宙に舞って…………………

 

落ちた。

 

ドゴンッ!!

 

「ブヒィ!?」

 

「哀ちゃん!! 必殺技を出すよ!!」

 

『わかったわ!!』

 

僕はスマフォから『必殺技』のアプリを選択してポシェットに戻した。

ポシェットから「Yes!! プリキュア5!!」のテーマ曲が流れる。

 

「純情乙女の炎の力………受けてみなさい!!」

 

『ルージュ!! ルージュ!! ファイナルアタック……プ・リ・キュ・ア!!』

 

僕の左手の甲の所についている『蝶』の飾りから、真っ赤な炎が灯る。

 

「ブ、ブヒィブヒィ!?」

 

「プリキュア!!………ルージュ・ファイヤー!!」

 

僕は殴る要領で左掌をブタさんに向ける。 僕の左掌から、真っ赤な炎の『蝶』がブタさんに向かって行き………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴオオォォォォォォォォォオオオオオオオオオオン!!!!!

 

「ブヒィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

ブタさんに当たると大爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ………まったく!! 君は少しやりすぎだ!!」

 

黒髪のロングヘアーの女性がため息を吐きつつ、僕を睨んでくる。

 

「ごめんなさい。」

 

僕は平謝りをするしかなかった。

 

あの後、アリシアちゃん達が所属している自衛隊の方がここに来た。

何でもこのブタさん…指名手配をされていたみたいなんだ。

僕がブタさんを倒したと聞いて、この女性が引き取りに来たってわけ。

ちなみにアリシアちゃん達は、ブタさんが『大爆発』した後ブタさんの上にうつ伏せで倒れていた。…目を回していたんだけど何でだろう?

 

「恐らく君の放った『必殺技』が『ロストロギア』の中にいた2人にも当たったのだろう。…君の力によく似たモノがこの2人にも検出したからな。しかも結界も張っていないのに……まぁ今回は周りの被害も少なかったし、君が闘っているのを確認した瞬間に結界を張ったから大丈夫だろう。」

 

「アッハッハッハッハッハッハ…………」

 

「笑えば済む問題じゃないだろう!! だいたい君は、自分の正体を隠す気があるのか!? いつまで『プリキュア』に変身しているつもりだ!?」

 

僕が笑って誤魔化そうとしたら怒られた。

 

「大丈夫だよ〜。 僕の正体を知っているのは君だけなんだし、ここには僕たちしかいないんだから〜。」

 

そう、実は僕が『プリキュア』だって知っているのは、哀ちゃんを除いたらこの女性だけなのだ。

僕が『プリキュア』だって何でバレたかは後で話すとして……

 

「じゃあ、君の後ろで寝ている2人は何なんだ!?

まさか寝ているから数を数えていないなんて言わないよな!?」

 

現在アリシアちゃん達は後ろのベンチに座らせています。

まだ意識は戻りません。

 

「大丈夫だって。 まだ目が覚めていないんだから。」

 

「はぁ〜、これより僕はこの2人を『アースラ』に連れていくからな。

…誰かさんのせいで体に異常がないか調べないといけないからな。」

 

そういうと女性はアリシアちゃん達を抱えて何か地面が光っている所まで歩いた。ちなみにブタさんはもう既に出荷されていた。

 

「うわ〜〜、地面が光っている!! これってもしかして最新の機材かなにかかな!? もしかして衛星から何かを指示したりとか!?」

 

「……まぁ、地球からみたら最新なのは間違いないのだが……時々君はわざとやっているんじゃないかと思うよ。」

 

地面の光が強くなっていく。

おっと、お礼ぐらいは言わないと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いろいろとゴメンね。 2人のこと頼んだよ『クロノちゃん』」

 

 

 

 

 

 

 

 

「『ちゃん』付けはヤメろと言っているだろうユウ!! 『くん』付けか『さん』付けにしろって何回言えばわかるんだ!! 僕を女として見るな!!」

 

「え〜〜、クロノちゃん可愛いから『ちゃん付けの方がいいよ?」

 

「ッ!!…ふん!! 貴様の言う事なんか信用できない!!

………ばーーーーーか!!」///

 

クロノちゃんは『あっかんべー』しながら光と共に消えた。

 

「なんで『あっかんべー』されたんだろう?」

 

『………バカね。』

 

 

 

 

 

 

〜おまけ〜

 

とある小学校の教室の隅っこに6人の女の子が何やら会議をしていた。

 

「…それホンマの情報なん?」

 

「間違いないよ!! 実際にフェイトと一緒に見たんだもん!!

ね? フェイト?」

 

「うん、やぱりユウくんも彼女が欲しいみたいだよ。

そのためにいろいろと努力をしてたみたいだし」

 

「ふん!! なんだかんだ言ってやっぱりユウも彼女欲しいんじゃない!!」

 

「ユウくんも影で努力していたなんて……」

 

「私全然知らなかったの……」

 

「でもユウくんが彼女が欲しいってわかっただけでも十分過ぎる成果や!! 2人ともご苦労さん」

 

「エヘヘヘヘ…………」///

 

「あうぅぅ…………」///

 

「はやてちゃん、これからどうするの?」

 

「そやな〜……少なくとも今の私達じゃ相手してくれへんから……

ここは応援が必要やな。」

 

「応援って……誰がしてくれるのよ?」

 

「大丈夫や!! 既に同盟を申し出てる人達がいるんや!!」

 

「はやてちゃん、それって誰なの?」

 

「それはな? …………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの〜、そこの6人とも? もう授業が始まってますよ〜〜〜。」

 

 

 


 
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