No.581615

IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 決戦前ーBefore a decisive battle ー

ザルバさん

突如一夏の前に表れたのはTLTをサポートしてきたあの人であった。

2013-05-30 18:09:27 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2681   閲覧ユーザー数:2579

「・・・・・・え、えっと・・・・」

「おっと。突然のことだから困惑するよね。」

「いやその前にどうしてここにいるんですか?」

「え?・・・・ああ!そういえばここはIS学園だったね。これは失礼した。僕は憐の友達の吉良沢優。」

「えっ!憐さんの!」

 一夏は吉良沢の言うことに驚く。

「ああ。彼から君の事はたくさん聞いているよ。君が今の状態で戦えば間違いなく死ぬ。」

「・・・・・」

「わかっているんだね、そのことを。」

「・・・・はい。」

「それでも戦うのかい?」

「・・・・はい。」

「・・・・・・君は彼と同じだ。」

「・・・・・・・え?」

「彼は君と同じような状況に立たされた。それでも彼は戦ったよ。」

「憐さんが・・・・・・」

「だが今度君が戦うビーストはおそらく『イズマエル』だ。」

「『イズマエル』?」

「君が戦ったビーストの総集合体の名だ。ISで立ち向かおうとすれば確実に命を落としかねない。君はどうするつもりだい?」

「・・・・・・俺は・・・・・・・・皆を助けたいです。少し頼みを聞いてもらってもいいですか?」

「なんだい?」

「実は・・・・」

 一夏の言葉に吉良沢は驚く。

「まさか君からそんな言葉が出るなんてね。それは可能だよ。でも篠ノ之博士がいるのを忘れてないかい?」

「それついては対策は考えています。パスワードを○○○○○にするんです。」

「なるほど。篠ノ之博士には無縁そうな言葉だね。明日までには完成させるよ。おそらく奴も今明日には攻撃を仕掛けてくるだろうし。」

「お願いします。」

 一夏は吉良沢に頭を下げる。

「その代わり条件がある。これに君の唾液を付けてくれ。」

 そういって吉良沢は円柱状のケースの中に入っている綿棒を差し出す。

「あの・・・・これは?」

「君のために必要なことだ。協力してくれ。」

「わかりました。」

 一夏は言われるがままに口の中の唾液を綿棒に擦り付ける。それを円柱状のケースに入れ、それを吉良沢に渡す。

「いざとなったらこれが必要になる。協力に感謝するよ。」

 そう言って吉良沢は消えた。

 

 夕方の食堂。一夏は箒達と一緒に夕食を共にしていた。

「結構無茶な戦術で攻められてきたけど勝ったな、一夏。」

「あ、ああ・・・」

「どうしましたの?」

「もしかしてあの時空に現れたビーストのこと考えてんじゃないの?」

「ん!まあ・・・・な・・・・・」

『おそらく奴も明日には攻撃を仕掛けてくるだろうし。』

 吉良沢の言葉が脳裏に蘇える。

(あの言葉がもし本当なら・・・・・・実行は深夜に・・・・)

「――――ちか、一夏。」

「ん!なんだ!?」

「なんだではないぞ。」

「一夏は少し考えすぎだよ。」

「そうそう。私達仲間なんだから協力して倒そうって話してたんじゃない。」

「す、すいません。でも・・・」

「なに?どうかしたの?」

「も、もしかして死ぬといけないからって理由でさ、参戦しないで欲しいって話?」

「あ、ああ・・・・よくわかったな。」

「何を言っているバカモノ!」

「そうですわ!」

「あんた一人抱え込んでんじゃないわよ!」

「僕たちもう決めたんだから!」

「そうだ!」

「今更退けないわ!」

「そ、それにその体だと危険ぽいっし。」

 それぞれの言葉を聞いて胸に痛みが走る。

「そ、そうだな。ゴメン。」

(・・・・・・・・わかっている。皆が俺のことを聞いたことは。・・・・・・・でも・・・皆に死んで欲しくない。そのためには・・・・)

 その後、一夏は手紙を書いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして奴が現れる。

 


 
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