No.580781

未来戦隊タイムレンジャー&魔法少女まどか☆マギカ

超AIn12さん

西暦3002年の時間保護局が西暦2012年の見滝原市で時間移動を確認した。時間移動を調査するため、ユウリ達は一旦2002年に行き竜也を再びチームに加え2012年へ向かう。そこで出会ったのは絶望に抗おうとする魔法少女と呼ばれた少女達。タイムレンジャーと魔法少女の出会いは新たな時を刻むのか・・・・・
この小説は未来戦隊タイムレンジャーと魔法少女まどか☆マギカのクロスオーバー小説です。

2013-05-27 20:30:10 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1510   閲覧ユーザー数:1510

Case File0 プロローグ

 

 西暦2001年の大消滅の危機から世界を救った5人と

 

 絶望の中であがく魔法少女達が出会った

 

 希望の時を刻むために

 

--------時は西暦2002年

 

 どこにでもあるような平凡な街、見滝原市に向けて2台の車が走っていた。そのうちの1台の車内には運転手のほかに高級そうな黒いスーツを着た中年男性と20代の青年が乗っていた

竜也「(あれから1年か、ユウリ達は31世紀で元気にしてるのだろうか……)」

 その高級そうな黒いスーツを着た青年の名前は浅見竜也(あさみたつや)西暦3000年から西暦2000年に金儲けのためにやってきたドン・ドルネロ率いるマフィア、ロンダースファミリーを追ってやってきた西暦3000年の未来人達4人と共に”タイムレンジャー”となり、4人と交流を深めながら囚人逮捕に尽力してきた。彼らは次元の歪みや犯罪者によって発生した大消滅を阻止し、未来人の4人は本来の時代へ帰還した。

 あれから1年、竜也は父親の浅見渡が経営する大企業「浅見グループ」の重役として平和な日々をすごしていた。今回、浅見渡が見滝原市に向かったのは、見滝原市の再開発の用件に関する話し合いのために見滝原市に向かったのであった。竜也も重役として話し合いに参加することになっていた。

 竜也は見滝原市へ向かっている最中で31世紀に帰っていったかつての仲間達が元気にしているのかと呟いていたのであった。また、彼のスーツのポケットには今は亡きライバル、滝沢直人が使用していた赤い装置、Vコマンダーがあった。

渡「也、竜也!」

竜也「お、親父!」

渡「竜也、お前さっき仲間のことを考えていたようだな。これから見滝原で大切な会議があるんだ。お前も参加してもらうぞ。」

 渡には竜也が仲間のことを考えていたことがわかっていたようだ。そう言っているうちに見滝原市に入り、目的の建物に着いた。

社員A「あっ、あの人が浅見グループの会長浅見渡の息子の竜也君なのか!!」

社員B「まさか、浅見グループがこんな平凡な街の再開発を支援してくれるなんて!!」

A社社長「何をしている、早く出迎えんか!!!」

社員AB「「は、はいっ!!」」

 こうして話し合いの相手の会社の社員がかなり慌てながらも竜也達を出迎えてくれた。会議で建物に入ろうとしたそのとき、竜也は急に飛び出してきた幼女とぶつかってしまった。

幼女「え~~ん、痛いよ~~っ。」

竜也「き、君!大丈夫かい!?」

 そう言うと竜也はぶつかって泣いているピンクの髪の幼女の頭をなでて泣き止ませた。

幼女「ぐすん。お兄ちゃん、誰?」

竜也「俺かい?俺は浅見竜也。君は誰だい?」

まどか「わたし?鹿目まどか。」

???「「まどか~~~」」

 そう話しているうちに鹿目まどかの両親と思われる二人が叫びながら走ってやってきた。

男「まどか、勝手に飛び出して言っちゃダメだよ」

女「ごめんなさい、まどかが迷惑をかけて」

竜也「いえいえ、気にしてませんよ。あなた達がまどかちゃんの両親ですか?」

知久「はい、僕は鹿目知久です。」

詢子「私は鹿目詢子よ。あんたは誰だい?」

竜也「俺は浅見竜也です。」

詢子「浅見!?あんた、あの浅見グループの会長の息子かい!!?」

竜也「は、はい。そうですが……」

詢子「よし決めた。まどかが20歳ぐらいになったらあんたの嫁にしてあげるから首を洗って待っておきなさい。」

知久「さあ、詢子、まどか、帰ろうか。」

まどか「うん、竜也兄ちゃん、バイバーイ。」

 こうして鹿目一家は帰っていった。

竜也「(まどかちゃん、何だか不思議な子だったな……)」

 竜也はまどかを見てそう思っていた。

渡「竜也、早く会議に行くぞ。」

竜也「わかったよ、親父。」

 そう言って竜也は渡や他の重役と共にA社の会議室に向かった。このまま会議室で見滝原市の再開発の会議が行われる予定だった。

 しかし

社員A「社長ぉぉぉぉぉっ、大変で~~~~~す。」

A社社長「何事だ!!」

社員B「わが社の社員の一人が会議室の準備中に突然暴れだして」

A社社長「何だと、今日は浅見会長が来ているんだ。さっさと取り押さえろ!」

 A社の社員の一人が突然暴れだしたようだった。その話を聞いていた竜也が社長に言った。

竜也「社長、俺が止めます。」

A社社長「竜也君、君が止めてくれるというのかね!?」

竜也「俺は空手を習っていて腕っ節には自信があります。行かせてください。」

 竜也がそう言うとA社社長は行かせてくれて、竜也は会議室へ向かった。

社員C「うらぁぁぁぁぁぁっ!!」

 その頃、会議室では準備をしていた社員の一人が暴れていた。

竜也「なんで暴れているんだ。やめろ!!」

社員C「!!!」

 会議室に着いた竜也を見た社員は机を持ち上げて投げようとした。しかし、投げつける前に竜也に殴られて体勢を崩してしまった。殴られた社員は起き上がった後、竜也の予想もしない行動に出た。

竜也「お、おい。まさか、飛び降り自殺でもする気か!」

 竜也が言ったように暴れていた社員は飛び降り自殺をしようとした。竜也はそうさせまいと自殺を阻止しようとした。

竜也「やめろ、なんで自殺しようとするんだ!」

 竜也は飛び降り自殺を阻止した後、社員が気絶するまで何度も殴りつけた。何とか気絶させた後、竜也は社員の首筋を見て不気味な紋章を見つけた。

竜也「なんだ、この紋章は。」

 今の竜也にはこの紋章のことはわからなかった。部屋を見ているとホワイトボードに同じ紋章があった。まるで竜也を罠にはめるかのように

竜也「どうやらあの紋章の先に何かがあるようだ。」

 そう言って竜也はVコマンダーを取り出してタイムファイヤーに変身しようとVコマンダーを構える。

竜也「タイムファイヤー!!」

 彼は赤色のカラーのスーツに身を包み、タイムファイヤーに変身した。そして、ホワイトボードの紋章に飛び込んだ。

 

竜也「ここは……」

 ホワイトボードの紋章に飛び込んだ竜也が見たものは、SF映画での刑務所のような空間だった。さらに、あちこちにあるあらゆる国の貨幣と紙幣が山のように積もっていた。

 竜也はその空間をまっすぐ進んでいったが、そこに飛び込んできたのは竜也がタイムレンジャーとして戦っていたときによく見たものだった。

竜也「なんだ、頭部しかないゼニットがたくさんやってきやがった。」

 ゼニット……ロンダースファミリーのドルネロの右腕、ギエンが作り出したロボット兵である。もうロンダースファミリーは壊滅している筈であるが、なぜか頭部だけのゼニットが浮かんで襲い掛かってきた。

 竜也はDVディフェンダーのガンモードとソードモードをうまく使い分けて頭部だけのゼニットを全滅させて先へ進むのであった。

 頭部だけのゼニットの後ろにあった扉を次々と開けていき、進んでいくと奥に大きな金庫の扉を見つけた。

竜也「ここに何かがあるのか……。」

 竜也はそう考えて扉を開いて進んだ。

 そこで竜也が目にしたのは金塊の山がたくさん並んでいる光景だった。竜也が見回してみると一人の女性が倒れていることに気付いた。

竜也「女性がこんな場所で倒れている?」

 罠かもしれないと考えて女性に近づいた。その女性を見て竜也は驚きの表情をした。

竜也「この女は……リラ!?」

 リラ……ロンダースファミリーの一員でドルネロやギエンと共に金儲けの悪事を働いていた女である。1年前にドルネロがギエンに殺された後、大量の金を持っていって行方をくらませていたが、その女が金庫のような場所で見つかったのである。

 しかし、彼女の様子を見ると息をしていないことに気付き、竜也が脈があるかどうか確かめていた。

竜也「おい、嘘だろ…………リラが………………死んでる!?」

 竜也は信じられなかった。体には外傷が全くないのに死んでいたのである。

 ところが、竜也を狙うかのように待っていた何かが突然、金塊の山から飛び出してきた。

竜也「なっ、何だ!!」

 竜也の目の前に現れたのは、クジラの頭と金庫の体を持った異質な怪物だった。左手はマシンガン、右手は吸引機を装備していていかにもギャングのような装備をした姿だった。しかもマシンガンを竜也に向けていた。

竜也「どうやらこいつを倒さないとこの空間から出られないようだな。」

 そう言うと竜也は戦闘体勢に入る。怪物はマシンガンを撃ちまくった。だが、ロンダー囚人との戦いを1年もやってきた竜也には当たらずにかわされて、背後を取られた。

竜也「どうした、金庫の体でろくに動くこともできないのか!?」

怪物「!!!!」

 竜也はそう挑発してDVディフェンダーをソードモードにして怪物を斬りまくった。怪物はあっという間に両腕を斬り落とされて何もできなくなってしまった。

竜也「これで止めだ!!」

 そう言ってDVディフェンダー・ソードモードで怪物を一刀両断した。

 怪物は一刀両断された後、断末魔をあげて消滅した。怪物が消滅したとき、何か小さな物が落下した。

竜也「ん、何だ、これは?」

 竜也が拾った小さなものは、黒い宝石だった。中央部分が卵のように丸くなっており、下部は針のように尖っている。

 竜也は何なのかと考えたが、この宝石が何だったのかわからなかった。そう考えているうちに異変が起こった。

竜也「何が起こったんだ!」

 空間が静かに崩れようとしていた。竜也は変身を解き、宝石をポケットに入れた後、リラの遺体を背負った。そうしているうちに空間が崩れてもとの会議室の景色に戻った。

竜也「(あの社員についていたものとホワイトボードの紋章、へんな空間、頭部だけのゼニット、リラの遺体、それにあのクジラの化け物は一体何なんだよ!!)」

 

 


 
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