No.579366

英雄伝説~光と闇の軌跡~ 464

soranoさん

第464話

2013-05-23 17:49:42 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1472   閲覧ユーザー数:1378

~フェミリンス神殿・最奥~

 

「フフ………まさか世を去ってから、エクリア様と陛下と共に肩を並べて戦う日が来るとは思いませんでした。」

「懐かしい姿で呼んでくれてありがとう、陛下………ううん、”お兄ちゃん”。メルと一緒にお兄ちゃんの為に頑張るね。」

「メル、リウイとセリエル達の為に頑張るぞー!」

リウイの側室の一人にしてフレスラント領主リオーネ、同じくリウイの側室の一人にして”幻燐戦争”の当時の姿で現れた前スリージ領主セリエルと常にセリエルの傍にいる”聖獣レネット”のメルが微笑みながら現れた後、メルは立派な角を生やした白き獣に変身し

「魔法は永遠………でもこんな悲しい魔法にかかった人は助けてあげないとね!」

「待たせたな、陛下!メンフィル近衛騎士団副団長、リネア・エーアスト!これより二人の道を切り開く為、参戦する!」

「フフ、まさかこの世を去ってから再びこの3人が揃う日が来るなんてね……………」

イルビット族の魔術師にしてミルス魔術学院院長エスカーナ、メンフィル近衛騎士団副団長にしてシルフィアの死後団長に昇格しメンフィルを支えた騎士リネア、レスペレント都市国家領の傭兵弓闘士シーマが口元に笑みを浮かべながら現れ

「生を終えてからも呼び出すなんて………本当に人使いが荒い王ね。この借りはどこで返してもらおうかしら?」

「フフ………私達の方が逆に借りを作り続けているのではないですか、レアイナ様。」

「再び弓を取りましょう………レスペレントに住む全ての種族達が平和に生きて行く為に………」

妖しげな笑みを浮かべたレスペレント都市国家領主レアイナ、レアイナが信頼するラクの街の警備隊長リシェルが共に現れ、さらに前ティルニーノ領主フェィエは決意の表情で弓を持って現れ

「よっ、リウイ!あたい達もまた力になってやるぜ!」

「予言の力を失った私でも見えます………陛下達の明るい未来が。」

「ハア………なんで僕まで呼ばれるんだか………まあ、レスペレント内を自由に探索させてくれた礼はここで全部返しておくよ。」

放浪の盗賊ラージャと彼女の相棒にしてかつて未来を見通す力を持っていた巫女ニーナと共に口元に笑みを浮かべて現れ、「風鶴の神器」を探し世界を旅する魔術師ミオは現れて溜息を吐いた後、戦いの構えをし

「イリーナ王妃の護衛についていながら王妃を守る事ができなかったこの私まで呼んで頂くとは………ありがたき幸せ。…………このギルティン、陛下とイリーナ王妃………そしてエクリア様とセリーヌ様の最後の奉公として剣を取らせて頂きます……!」

「フフ………貴方達が自分達の未来の為、戦おうとしているのに、貴方達を見守っている私が戦わない訳にはいかないでしょう?」

エクリア達―――カルッシャ王女姉妹に忠義を持つ大騎士ギルティンは静かな表情で現れた後、微笑みながら現れた”闇の訓練所”の主ミラと共に決意の表情で武器を構え

「えへへ~。ご主人様とエステル達と一緒に戦った時のように、リスティ、一杯頑張りますね~。」

「お待たせしました、陛下、ファーミシルス様!このルースを貴方達の勝利の為、存分にお使い下さい!」

「撃破対象、姫神フェミリンスと断定。………陛下、いつでも攻撃可能です。ご指示を。」

最後に今もリウイ達を支え続けるリスティ、ルース、シェラも現れた!

「皆さん………!」

「フフ………これで全員集合ね♪」

”絆の神剣(リブラクルース)”の奇跡によって現れたかつての戦友達を見回したティナは明るい表情をし、カーリアンは微笑み

「ホ、ホンマに”奇跡”をまた起こすとは………相変わらず反則やな、エステルちゃんのその”神剣”。………ん?この音は………!」

ケビンは引き攣った表情でエステルの神剣を見つめていたが聞き覚えのある音―――”レクルスの方石”が出す音に気づいたケビンは懐から方石を出した。すると方石と”絆の神剣(リブラクルース)”が同時に光った後、光の道をケビン達の背後に伸ばし、そして光の道は巨大な光の門となり、門が開き―――

 

「ケビン!」

「エステル!」

「無事か、エクリア!?」

なんと門の中からリース、ヨシュア、セリカを先頭に”拠点”で待機しているはずの仲間達全員が次々と現れた!

「み、みんな!?」

「い、一体何が起こったんや………?」

拠点にいるはずの仲間達の登場にエステルは驚き、ケビンは戸惑った表情で呟いた。

「フフ、全てはその神剣のお蔭ですよ。」

その時セレストがケビンの近くに現れた。

「へ?一体この剣が何を起こしたんですか?」

セレストの言葉を聞いたエステルは自分が持つ神剣に視線を向けた後、セレストに尋ねた。

「………どうやらその神剣の力によって”庭園”への道を”方石”を通して繋いだようです。私が皆さんが今から守護者に挑むと待機しているメンバーに伝えた所………ご覧の通りです。」

「あ、あはは………今こうしてみんなが目の前にいても正直、信じられない気持ちよ………」

「もうその剣が起こす”奇跡”にはお腹一杯で勘弁してほしいわ………まあ、お蔭で助かったわ。」

セレストの説明を聞いたエステルは苦笑し、ケビンは疲れた表情で溜息を吐いた後、リース達を見回した後、真剣な表情になってフェミリンスを睨み

「”守護騎士(ドミニオン)”第五位、”外法狩り”ケビン・グラハム。空の女神(エイドス)が見守りし人々の為に戦わせてもらうで!」

「星杯従騎士として………ケビンの家族として………相手が”神”であろうと戦う!」

「大切な人達を2度と失わないために!全力を出させてもらう!」

「例え相手が”神”であろうと俺の大切な者達には手をださせん!」

決意の表情のリース、ヨシュア、レーヴェと共に武器を構えた!

「へっ。コイツで試練は終わりなんだろう?さっさと終わらせようぜ。」

「そうそう!帰ったら仕事が一杯溜まっているんだから、早く終わらせるよ!」

「フフッ。腕のふるいがいがありそうね。」

「ハハッ。まさか”神”に挑む日が来るとはな………師父(せんせい)から継いだ”活人”と”泰斗”の拳………存分に震わせてもらう!」

「全ての世界のまだ見ぬ可愛いもの達の為に全身全霊を持って戦います!」

アガット、ジョゼット、シェラザード、ジン、アネラスはそれぞれ武器を構え

「リベール王太女クローディア・フォン・アウスレーゼ!両世界に住む全ての民達が平和に生きて行く為に剣を取らせて頂きます!」

「リベール王室親衛隊隊長、ユリア・シュヴァルツ!我が主と義の為に…………参る!」

「今こそ愛する故郷、リベールの盟友としての責を果たす時!元リベール王国軍情報部所属アラン・リシャール………師より受け継いだこの剣、存分に震わせてもらう!」

「フッ………両世界に生きるみんなとそして美しくも哀れな貴女への愛の為に!」

「破邪顕正………ヴァンダールの剣………とくと思い知れ!」

クローゼ、ユリア、リシャール、オリビエ、ミュラーも続くように武器を構え

「は、はわわっ!こ、怖いけど…………みんながいれば大丈夫です!私だって大切な人達の為に頑張ります!来、来て!オーバルギア!!」

「うふふ♪神様が脆弱と評する”人間”の力………思い知らせてあげる♪――――来て、パテル=マテル!!」

「今までお世話になった方々への為に………私も全力で戦わせてもらいます!………今こそ2人の力を貸して下さい、ラグタス、ラテンニール!!」

ティータは慌てた後決意の表情で叫んだ後オーバルギアを、レンは口元に笑みを浮かべた後パテル=マテルを、ティオは決意の表情で叫んだ後ラグタスとラテンニールを召喚し

「人は”絆”の力により、時に誰よりも強き力を持つ事………それをこの目にした我は貴様のその考え………打ち砕いてやろう!」

「タいクツサせるなヨッ!」

召喚されたラグタスは静かに答えた後意気揚々としているラテンニールと共に武器を構え

「ママの”パートナー”として!みんなを見守って来た”刻”を司る竜―――”真竜”の娘として!そしてみんなの未来の平和の為に!ミントも戦う!」

「マスターの”パートナー”として!メンフィル皇女専属護衛騎士にして世話役として!そして………人と竜が共に生きる水の都、アルフヘイム王女として!皆が平和に生きて行く為に戦います!」

今までの探索で見つけた”扉”で全ての記憶や自分の正体を思い出したミントとツーヤはそれぞれ決意の表情で武器を構えた!

 

「俺とサティアが願う争いのない世界を創る為に!そして大切な”使徒”の為に!俺達も力を貸す!……来い、ハイシェラ!」

「我が名は、古の女神アストライア!”人間”しか信じられなくなった哀れな女神よ………これより重ねた罪を我が天秤により裁きましょう。」

「ハハハハハッ!このような素晴らしき戦がまだ残っていたとはの!血がたぎってきたぞ!」

セリカとサティアはそれぞれ決意の表情で神剣を構え、セリカに召喚されたハイシェラは大声で笑った後好戦的な笑みを浮かべて剣を構え

「エクリア!貴女達の”試練”であたし達を呼ばないなんて水臭いわよ!」

「そうです!私達は貴女の仲間なのですから!」

「エクリア母様の為にサリア、一杯頑張るです~!」

「わらわがいれば勝利は揺るがん!姫神フェミリンス、”真なる女神”の力を存分に思い知るがいい!」

セリカ達に続くようにエクリア以外のセリカの”使徒”達はそれぞれ武器を構え

(セリカとサティアが望む世界の……そしてエステルの為に!)

「人間と闇夜の眷属が共に平和に暮らして行く為に……お師範様から受け継いだこの想いと一緒にボクも戦う!」

パズモと自分から出て来たペルルは決意の表情でフェミリンスを睨み

「”魔槍のリタ”。我が主と”友”達の為に全身全霊を持って戦わさせてもらいます!」

「みんな……仲良く………する為に………私も………戦う………!」

「全ての種族が残し美しき古を穢す事は美と芸術を愛する魔神たるこの我も許さんぞ!ソロモンの”一角候”たるこの我の力……存分に思い知るがよい!」

「クー―――――ッ!!」

「ぴええ~………怖いけど大好きな人達を守る為に頑張ります!」

「”人間”しか信じられない哀れな女神よ………光と闇の”絆”の力を思い知りなさい!」

リタ、ナベリウス、自分から出たアムドシアス、クー、テトリ、ニルも仲間達に続くように戦いの構えをした!

 

「どんな障害であろうと全て跳ね除ける!それが誇り高き皇族!」

「我が生涯の全てはヴァイス様の為に!」

ヴァイスとリセル、それぞれは決意の表情で武器を構え

「大切な人達は僕達が絶対に守る!」

「絶対に誰一人欠けはさせないの!」

ヴァイス達に続くようにナユタとノイも決意の表情で戦いの構えをし

「世界に生きる全ての人達の為に!」

「守るべき大切な人達の為に!」

「仲間達に手を出す事は絶対に許さない!」

フィーナ、エレナ、アドルもナユタ達に続くように武器を構え

「愛する娘達が平和に生きて行く世界を創る為に………全身全霊を持って戦わせてもらいます!」

「………貴女がやろうとしている事は今保たれている”秩序”を破壊しようとする事………そんな事、この私が許すと思って!?」

(我が”友”達の想いを無下にする事………絶対に許さん!)

「精霊王女たるこの私が愛する男が目指す世界を否定する事は例え神であろうと許しませんわ!」

「―――――――――――!!」

「クク……七大罪の一柱を司るこの我の本気、耐えられるか?姫神フェミリンスよ………」

セラウィ、エリザスレイン、サエラブ、自分から出て来たフィニリィとパラスケヴァス、そしてアスモデウスはそれぞれフェミリンスを睨んで戦いの構えをした!

 

「フフ………最高の展開になったわね!ま、お姉さんに任せときなさい!」

「誇り高き飛天魔(ラウマカール)の力………たっぷりと思い知らせてあげるわ、姫神フェミリンス!」

カーリアン、ファーミシルスはそれぞれ好戦的な笑みを浮かべて武器を構え

「どうかこの戦いで争いの連鎖が途切れますように……」

「争いのない世界を作る為に………力をお貸しください、アーライナ様………」

「イーリュンよ………どうか私達を見守り下さい………そして人間しか信じられなくなった哀れな女神に救いを………」

「エフィ、アレサ………どうか私達を見守っていて。ルリエンよ、私達をお守りください………」

「戦の神マーズテリアよ………我等に力を………」

イリーナ、ペテレーネ、ティナ、シルフィエッタ、シルフィアはそれぞれ祈りをささげた後決意の表情でフェミリンスを見つめ

「貴方達が目指す理想の世界を実現する為に………この命尽きるまで共に戦います、陛下、イリーナ王妃。」

「どんな敵が現れようとこの私が守る!ファラの聖炎………思い知れ!」

「気高きルクセンベールの力………我が主の為に存分に震わせてもらう!」

ラピス、リン、ティファ―ナは決意の表情で武器を構え

「我等メンフィルが目指す理想を阻む事………それは例え神であろうとメンフィルの次代を担うこの余が許さん!」

「皆さんが共に手を取り合って生きて行く世界………誰にも邪魔をさせません!」

リフィアとプリネは決意の表情でフェミリンスを睨んで武器を構え

「この力は全て………ご主人様とイリーナ様の……為に……」

「私達の邪魔は例え神であろうと許さないわ!」

マーリオンとセオビットは自分からリウイの身体から出てきて戦いの構えをし

「ハハハハハハッ!決着の時が来たようだな、フェミリンスよ!」

「ようやく大っ嫌いなお前をこの手で負かす時が来たよ、キャハッ♪」

「グオオオオオオオオオ――――――ッ!」

自分からリフィアの身体から出て来たディアーネは高笑いをした後凶悪な笑みを浮かべたエヴリーヌと共に武器を構え、カファルーは辺りを響き渡らせるほどの雄たけびを上げた!

「フェミリンス!みんなが結んだ”絆”の力を今、教えてあげる!」

「”絆”の力はどんな強大な相手にも勝る事を!」

そしてエステルとウィルは決意の表情でフェミリンスを見つめて叫び

「全員、これが最後の試練にして幻燐戦争の真の最後の戦いだ!心してかかれ!」

「敵は強大ですが今まで共に歩んできた私達なら勝てます!共に戦いましょう!」

リウイとエクリアは仲間達に振り向いて号令をかけ

「おおっ!!」

仲間達全員は力強く頷き、戦闘を開始した!姫神フェミリンスとの戦い―――姫神フェミリンスの力は強大であったが、フェミリンスをも超える力を持つ”神殺し”や”女神”、そして歴戦の英雄達。全員が協力して戦い続けた結果、ついにフェミリンスは全員が順番に放ち続けた大技をその身に受け続け、倒れようとしていた。

 

「エクリア!行くぞ!」

”想念”によって現れた戦友達がそれぞれの全ての力を出し切って光と共に消え、そして仲間達全員が大技を放ち終わるとリウイはエクリアに呼びかけ

「はい!リウイ様!」

リウイに呼びかけられたエクリアは力強く頷いて、リウイと共にフェミリンスに向かい

「「ハァァァァァァ…………!!」」

フェミリンスを挟み撃ちにして膨大な魔力や闘気、そして神気が籠った剣撃の嵐を放ち

「これで……!」

「終わりです………!」

そして剣撃の嵐を放ち終わった2人はそれぞれの武器にさらに膨大な魔力や神力を込め、エクリアは左下から右上に、リウイは右下から左上にクロスに斬った!すると斬られた部分から超越した大爆発が何度も連鎖して起こり、さらに星をも貫く巨大な光と闇の柱が上がった!その技は和解した”姫神”の力を持つ2人が放つ協力神魔奥義(コンビクラフト)!その奥義とは………!

「「姫神乱舞!!」」

 

「そ………んな………!?この私が………敗北するなんて……私が間違って………いたというのですか………!」

 

リウイとエクリアが放った協力神魔奥義(コンビクラフト)―――姫神乱舞をその身に受けたフェミリンスは信じられない表情で背中から地面に倒れ、倒れたフェミリンスは力を失ったかのように背中に生やした美しき白い翼は光と共に消え、巨大化した身体は小さくなり、元の姿に戻った……………!

 

 

 

 

 

 

 

 ………え~………今回の話で驚いたと思いますが最後の守護者戦はスキップさせて頂きました(大汗)正直、この人数で戦闘なんて書いたらとんでもない時間がかかりますし、後いい加減零・碧篇を早く書きたいので(オイッ!)次回で恐らく原作に戻って、ケビンとリースのなじみ深い”あの場所”まで書くと思います。ちなみにフェミリンスのHPは99999999で戦闘BGMは幻燐2の”姫神乱舞”でした…………感想お待ちしております。


 
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