華琳「・・・・・・逝かないで」
ずっと傍にいてくれるって約束したじゃない。
一刀「ごめんよ・・・、華琳」
ずっと傍にいるって約束したのに。
華琳「一刀・・・・・・」
どうして私の傍から離れちゃうの。
一刀「さようなら・・・・・・誇り高き王・・・・・・」
どうして離れ離れにならなきゃいけないんだ。
華琳「一刀・・・・・・」
認めない・・・・・・。
一刀「さようなら・・・・・・寂しがり屋な女の子・・・・・・」
認めない・・・・・・。
華琳「一刀・・・・・・っ」
一刀「さようなら・・・・・・愛してるよ。華琳――――――。」
こんな結末・・・、俺(私)達は認めない―――。
――――ならばこの結末を覆しなさい。
一刀・華琳「「っえ?」」
外史とは人の想いが作り出した可能性―――。
終端を迎えた物語も望まれれば再び姿を取り戻す。
物語は己の世界の中では無限大―――。
そして世界の行く末は、ひとえにあなた方の心次第―――。
北郷一刀。曹孟徳。
あなた方の望む世界を想い。描きなさい―――。
一刀「俺の望む世界は」
華琳「私の望む世界は」
二人は視線を交え、
一刀・華琳「「愛する人と一緒に」」
心を一つにし、
一刀「仲間達との想い出を作っていき」
華琳「皆で作り上げた平和を過ごしていき」
願いを、
一刀「喜びも」
華琳「悲しみも」
想いの全てを、
一刀・華琳「「分かち合いながら、いつまでも共に生きて行きたいっ!」」
世界に向けてぶつけた―――。
―――その確かな想い、忘れてはなりません。
・・・・・・北郷殿、華琳を頼みましたよ――――。
その言葉を最後に、一刀と華琳は深く心地よい眠りについた。
成都の外れにある森の中で、
手と手を重ね合わせながら一刀と華琳は眠っていた。
二人が目を覚めると既に朝を迎えていた。
一刀「・・・・・・華琳」
華琳「・・・・・・なによ」
一刀「あれはなんだったんだろうな」
華琳「わからないわよ、・・・・・・それよりも一刀」
一刀「なんだ?」
華琳「よくも私の前から消えようとしてくれたわね」
一刀「うっ、い・・・いやでも、なんとかなったみたいじゃないか」
華琳「・・・・・・約束なんてしなければよかったと思ったわよ」
重なり合っている華琳の手に力が篭る。
華琳「・・・・・・ものすごく不安になったわ」
一刀「・・・ごめん」
華琳「・・・・・・胸が張り裂けるかと思ったわ」
一刀「・・・・・・ごめん」
華琳「・・・・・・・・・抱きしめて」
一刀「・・・・・・・・・喜んで」
朝日に映し出された影が重なり合う。
華琳「・・・一刀」
一刀「・・・華琳」
完成された雰囲気に後押しされキスをしようとした
春蘭「華琳さま~~~~~~っ」
が、その声に阻まれた。
一刀「・・・・・・・・・」
華琳「・・・・・・・・・」
桂花「華琳さま、どこに行かれたのですか~~~。・・・まさかっ!あの変態にいい様にされてるんじゃ!?」
稟「か・・・一刀殿、こ・・・こここここ、こんな人気の無い所に華琳様を連れ込んで・・・・・・・・・ぶふっ」
風「稟ちゃん、鼻血なんか出してないでお兄さんと華琳さまを探しますよ」
霞「投げ槍やなぁ、風が世話せんかったら稟は死んでまうで」
凪・真桜・沙和「「「隊長どこにいるんですか(おるんや)(隠れてるの)~~~~」」」
季衣「兄ちゃ~~~ん、華琳さま~~~~~、でてきてくださ~~~い」
秋蘭「やれやれ、二人っきりにしておけばいいものを」
流々「秋蘭さまの言うとおりです・・・」
華琳はため息を吐き「しょうがないわね・・・」と呟き、一刀の手を引きながら皆の声がするほうへ歩き出した。
一刀「・・・・・・・・・華琳」
華琳「・・・・・・なにかしら」
一刀「・・・・・・・・・」
華琳「・・・・・・一刀?」
一刀は一息おいて華琳を真剣に見つめると
一刀「これからも・・・よろしくな!」
真剣な表情を崩し満面の笑みで華琳にそう言った。
華琳「っ!、・・・・・・・・・・・・ばかっ」
華琳は照れた表情を隠しながら呟いた。
一刀「っえ、今なんて言ったの?」
華琳「なんでもないわよっ!これから忙しくなるけどビシビシいくから覚悟しないさいよ!!」
一刀「任せとけ、これかも君を支え続けるよ」
華琳「その意気よ・・・、行くわよ一刀」
これから二人が歩む道は度重なる困難が待ち受けているだろう―――。
だがその困難もみんなで分かち合い支え合えば、乗り越えていけるでしょう。
想いが続く限り、
いつまでも、どこまでも――――――。
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あの終わり方も感動的で素晴らしかったですが・・・
こんなのも終わり方もあっていいんじゃないかって思い書いちゃいました。