No.577611

魔法戦記リリカルなのはmemories 最終章 新たなる聖王の歴史(メモリー) 本幕【終わり、そして始まりの日】 第百八話

J・S事件から八年後、高町なのははある青年に会った。

その青年はなのはに関わりがある人物だった。

だがなのはにはその記憶が消されていた。

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2013-05-18 20:29:52 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1250   閲覧ユーザー数:1210

……ゲームようやく終わってやっと書けるようになったわw

 

まぁ、来週の金曜日にもゲーム買うためにこの一週間しかかける暇なさそうですけどね。

 

元々就活で忙しいためにそれほど書く暇ないのですけどね。

 

とりま、少しずつですけど書いていきます。っていうか今年中には真面目にこれ書き終わらせたいという気持ちがあったりしますけどw

 

それではどうぞ!!

「――まさか、はやてちゃん一人の為にこっちを使うとは思わなかったよ」

 

 二刀の刀を両手に持ちながらも、なのはははやての方を向きながら言う。

 先ほどの状況では、どうしてもレイジングハートでは確実に避けきれることは不可能だった。はやてもそのように思って先ほどのデアボリック・エミッションを使用したのだと思われるが、もう一つのデバイスがあったという事はさすがに予想することは出来もしなかったのだろう。

 なのはははやてがデアボリック・エミッションに飲み込まれ、はやてから自分の姿が見えなくなった瞬間に、レイジングハートを解除させ、エメリアによってデバイスへと改造させてもらったティディアを起動させたのだ。テュディアはレイジングハートと違い、今までなのはが得意とした遠距離、中距離型の魔法とは真逆の近戦型に特化されている。さらにバリアジャケットもなるべく抵抗がないような服装となっており、スピードにも特化されている。

 

「さて、いつの間にかフェイトちゃん達もやって来ているし、次の相手はフェイトちゃん達かな?」

 

 視線をフェイト達の方へと向け、フェイト達はすぐに警戒する。

 一瞬にしてはやての真後ろに移動したことから考えるに、フェイト並みの速さをなのはは持っているだろうと推測。ヴィータやシグナムでは追いつけないだろうとは、一瞬にしてはやての背後に回ったことから見てなんとなく理解できた。

 それはなのはも同じ。自分に追いつけられる可能性があるフェイトを第一に対処するべきだと思っており、標的をフェイトと向け一瞬にしてフェイトの背後を狙おうとする。

 

「くっ――!!」

 

 しかし、すぐに背後から気配が感じられたフェイトはすぐに振り向いて、持っていたバルディッシュでなのはの攻撃を防ぐ。

 けど、なのはもフェイトの行動は読めていた。そのために不意打ちの攻撃は左手に持っていた刀だけであり、右手は特に防がれているわけでもなかった。

 そしてなのはは、自由に動かせる右手でフェイトにめがけて攻撃を仕掛けようとする。

 

「やらせると思うか?」

 

 けどシグナムがレヴァンティンを伸ばし、なのはの攻撃を防いだ。

 なのはは舌打ちをするが、これも想定内の一つであった。フェイトがなのはの攻撃を防いだら、その音でシグナムやヴィータも気づくわけであり、すぐにフェイトを守るようにするなんて容易い事だと思っていたからだ。

 仕方なしと思い、なのははフェイトから一度距離を離れた。離れて一度刀を構え、三人に向けて話しかける。

 

「……そう簡単に上手く行かないか」

「そのデバイスとバリアジャケットはなんなんだ?」

 

 ヴィータは気になっていた事をなのはに問う。今までなのはが使っていたデバイスとは真逆の近戦型のデバイスであり、そのようなデバイスを知る由もなかったために気になっていた。

 その質問に対してなのはは顔を緩めて、突然笑みを浮かべたままの顔で答えた。

 

「本来なら答える必要もないのだけども、別に支障があるわけでもないから答えてあげるよ。けど、普通に答えるのは面白くもないからヒントだけ教えるね」

 

 なのはは右手に持っていた刀を自分の前に持っていき、さらに話し続ける。

 

「これは私がこの事件のきっかけでもある物。すべての記憶を取り戻し、私の力の片方を担うもの。ここまで言えば分かるよね?」

「……ロストロギア、テュディア」

「正解だよフェイトちゃん。別名、カリべリティアともいうけどね。元々はデバイスじゃなかったのだけど、レイジングハートがデバイスになっている事から可能だという事はなんとなく思ったから、改造してもらってデバイスとして使えるようになっているわけ。まぁ、レイジングハートと違うのはレイジングハートは他人が使っても使いこなせないで終わるけども、テュディアは私以外がつかうと暴走してしまうっていう事かな?」

「成程。ロストロギアでもありながらも、それはその場の世界に合わせて機能を追加することが可能だという事か」

「シグナムさんの言うとおりかな? レイジングハートとテュディア――別名エクスティアとカリベリティアは聖王の力を封印し、必要な時に力を与えるような物。もちろん力を与えたとしてもその後も力を使えるようにしてあり、世界の変化によって改造することが出来るようになっている訳のようなの。だからミッド式のデバイスに改造することも出来たわけ」

 

 なのはがこのように核心をついているのかというと、オリヴィエの記憶を見ているからだ。どのようにこのエクスティアとカリベリティアの二つを残し、オリヴィエがどういう気持ちだったのかを全てなのはの記憶に入っているからだ。

 デバイスについて説明を終えたところで、なのはは前に出していた右手を元の位置に戻し、真剣な顔に戻して三人に言う。

 

「さて、そろそろ無駄話もこれくらいにしようか。元から三人で戦ってくる予定だと思うけども、私はそう簡単にやられなんかしないから――」

「ほう、ずいぶんと強気だな」

「そりゃ、そうだよ。そっちだって私が本気出していないことぐらいは分かるでしょ? 特にフェイトちゃんは一度あの姿で戦っているんだし、はやてちゃんと戦ったときだってレイジングハートだけでほぼ勝てているのだから。まぁ、最後はこれを使う羽目になったけども」

「その慢心が、なのはのミスだとおもうんだなっ!!」

 

 刹那、空気が一変とし、シグナムは一気になのはへと近づいて行った――


 
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