No.577277

バカとテストと召喚獣 五つの鎧を持つもの 第十七話

ザルバさん

トンデモナイコトニウウェイトレスガサラワレチマッタ。コウガノゲキリンニフレルコトシヤガッテ。
「殺気」
セイメイホケンニハイットケヨ。

2013-05-17 21:32:13 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1628   閲覧ユーザー数:1588

 鋼牙と雄二がFクラスに戻った途端であった。土屋が血相を変えて二人に駆け寄ってきた。

「・・・・大変だ、二人とも。」

「どうしたんだ、ムッツリーニ?」

「・・・ウェイトレスが全員誘拐された。」

「なんだと!?」

 雄二は驚いた。

「落ち着け。こういう時に冷静を失っては相手の思う壺だぞ。」

「あれ?どうしたのかな三人とも?」

「なんだか騒がしいわね。」

「・・・・・何かあったの?」

 三人に霧島、優子、工藤がメイド服姿で話しかけてきた。

「お前たちどうして・・・・」

「休憩時間だからFクラスに行こうと思ったんだけど・・・・・なんか問題でもあったの?」

「あ、ああ・・・・ちょっとな。」

「土屋、パソコンを借りられるか?」

「・・・・・・どうする気だ?」

「少し権力を悪用する。」

 その瞬間、鋼牙から殺気が湧き出てきた。五人はその殺気に恐怖する。

「・・・・わかった。すぐ持ってくる。」

 土屋はパソコンを取りに行くのとすれ違う形で翼がやってくる。

「どうした鋼牙?」

「ああ、少し怒りを抑えていてな。」

「よくそこまで抑えられるようになったな。前は三倍くらいあったが。」

「コレデモ精進シテイルンダゾ。」

「これでも抑えているのかよ。」

「本気にさせたら恐いわね。」

「・・・・普段怒らない人ほど恐いものは無い。」

 土屋がノートパソコンを持って鋼牙の元へとやって来た。

「・・・・持って来たぞ。」

「すまない。少し借りるぞ。」

 鋼牙はノートパソコンの電源を入れるとすぐさまインターネットを接続、ある会社の極秘部署パスワードを入れて繋げる。鋼牙はポケットから携帯電話を取り出し電話を掛ける。

「Hello? 」

「Yes. It is SHIGUTO. Are you Mr. KOUGA? 」

「Such . Although it does not end, there is something to ask for.」

「What is it? Anything is heard if it is a request of Mr. KOUGA. 」

「I want you to investigate the coordinates of the mobile phone number sent from now on. I think that all the members are probably in the same place.」

「I understand. It is this. Please give me time a little. It does not end -- make it take time. Say. 」

「Since Mr. KOUGA has an obligation, this is natural. Oh! It came out. Since it sends to the personal computer there from now on. 」

「It arrived. Does it understand where this is?」

「It is a karaoke lounge said there. An address is sent.

「It does not end. He gives a reward shortly.」

「You do not have to carry out. Then, good-bye.」

「Thank you, SHIGUTO.」

 鋼牙は携帯電話を切る。

「場所がわかった。翼、すまないが手伝ってくれるか?」

「ああ。いつでも力を貸す。」

「雄二は店の方を頼む。土屋、パソコンを貸してくれてありがとう。」

「お、おい鋼牙。今英語で会話していなかったか?」

「ああ。どうかしたか?」

「いや・・・・なんでもない。」

 鋼牙は頭に?を浮かべる。

「鋼牙、場所は何処なんだ?」

「ここだ。」

「ふむ。ここから約2キロの距離か。近いな。」

「行くぞ。」

 鋼牙と翼は廊下の窓を開け飛び降りる。

「お、おい!ここは三階だぞ!」

 雄二の言葉に耳も貸さない二人は鮮やかに地上に着地する。そして二人は走り出した。

「なんなんだよあいつら。」

「・・・・・・人間業じゃない。」

「・・・すごすぎ。」

「魔戒騎士って一体・・・・・」

「半端ないわね。」

 五人はただ鋼牙たちが走っていく様を見ていることしか出来なかった。

 

 姫路達が囚われているカラオケ店の一室。チンピラ10人が姫路達を見張っていた。

「まさかこんなことで金がもらえるなんてな。」

「案外楽な仕事だぜ。」

「にしてもあいつくんのか?」

「来るに決まってんだろ。」

「なあ、お前らを返り討ちにした奴っていったい誰だ?」

「確か・・・・・冴島鋼牙って言ってたな。」

「・・・・・・・今何つった?」

「え?だから冴島鋼牙って言ったんだよ。」

「お、おい!やばいぜ!ずらかろうぜ!」

「ど、どうしたんだよ急に慌てて?」

「お前知らないのか!冴島鋼牙ってあの『黄金の狼』だぞ!」

「『黄金の狼』!やばいぞ!たしか山刀翼もいたぞ。」

「『白夜の魔獣』もか!お、おい!この話は無かった事にして早く―――」

 その瞬間であった。扉が鈍い音を立てて弾き飛んだ。チンピラどもは鈍い金属音を立てるようにゆっくりと扉の方を向く。そこには恐れていた『黄金の狼』と『白夜の魔獣』がそこにはいた。

「貴様ら、生きて帰れると思うな。」

「死なない程度に手加減はしてやる。感謝しろ。」

 その時起きた光景はまさに悪夢であった。リーダーのチンピラは窓から突き落とされふ空数の骨折を負った。その後警察の事情聴取があったが冴島と名乗った瞬間ある刑事に特別に解放された。

 

「どうしてすぐに帰したんですか?」

「ああ。昔ここいらで頭のイカレタ野郎がナイフを振り回して一人の男性を殺した話を覚えてるか?」

「ええ。確かその人は自分の息子を守るために死んでしまった・・・・・まさか!」

「ああ。あの時俺たちは捕まえられるはずの星に人を殺させた。せめてもの償いだ。」

 


 
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