No.576971

ゲイム業界へようこそ!その55

おそろしく久々の投稿。そして短い。

ゆっくり頑張ります。

2013-05-16 21:33:51 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2490   閲覧ユーザー数:2276

 

「どうよ、クリオネさん。この俺の姿?」

 

 

 

「ピッb」

 

 

 

「分かってくれるか!やっぱり元の男性の姿の方がしっくりきてGOODだね。偽女神フォルムだと妙に露出が多くてさ、恥ずかしいのなんので……。」

 

 

 

「ピッ?」

 

 

 

クリオネさんと意気投合?した井上 煉だよ。正体不明の存在がクリオネさんだと知った途端、躊躇いなく彼女に向かってダイブANDハグを突貫しちゃった☆

 

いやぁ、さすがに相手がモンスターだけに少し不用心だったかなと今だから思うけど、クリオネさんと仲良くなれたことだし結果オーライだね。

 

 

偽女神化の変身も解いて男の姿で彼女と対面しているんだけど、さすがはクリオネさん、変身解除した姿に少しだけ驚いたようだけど、直ぐに俺だと気付いてくれたよ!しかも、触手っぽいとこで「b(グッジョブ)」的なポーズまで取って俺の本来の姿を褒めてくれさえした。なんだろ凄く嬉しい……、クリオネさんに褒められて心がポカポカしてきた……。この気持ちはいったい……?

 

 

(これは……恋!)

 

 

「ピッ?」

 

 

 

 

 

 

「クリオネちゃんマジ天使!もう僕と結婚してくだしゃーい!!」

 

 

 

そうして俺がクリオネさんにアプローチをかけていた時、突如として叫び声が遺跡内に鳴り響いた。場所は後方、声の持ち主はおそらく女性、そして内容は非常にシンプルで分り易いものだった。

 

 

 

 

「助けてくださーーーい!!」

 

 

 

そう、救援である。

 

 

 

頭の中の思考回路がハーピィセットだった俺は徐々に冷静さを取り戻していく。クリオネさんが俺の変化を感じ取って心配してくれているようだが、ほんと申し訳ない、優先事項が出来てしまってね。今度また日を改めて求婚するからさ……。

 

さてと………こんな場所での救援である。モンスターの群れに襲われているのでほぼ間違いないだろう。具体的な状況までは分からないが、急を要することだけは理解出来る。

 

 

 

(万全の状態で突入するか。)

 

 

静かに「変身」と呟き、再び偽女神の姿へとチェンジ。淡い光と共に一瞬で姿が男→女へと変化する。慣れたもんだな、俺も…。

 

 

 

「クリオネさん、行ってくるよ。」

 

 

 

「ピッ…。」

 

 

 

「そうだな、きっとまた会えるよ…。もし次に再開したら私は……。」

 

 

 

「ピピッ!」

 

 

 

「そうだな、内緒にしておこう。それじゃあクリオネさん、またこの場所で会おう!!」

 

 

 

クリオネさんとの別れの挨拶を交わし、俺は踵を返して後方の救援の声があがった場所へとトップスピードで向かった。

 

 

 

 

 

 

 
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