No.570280

魔法少女リリカルなのは—守る者の為に—

FalSigさん

第二話です。 
少しぐだぐだな気もしますが、宜しくお願いします!!

2013-04-27 01:22:29 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1705   閲覧ユーザー数:1637

第二話

 

「あなたは、何故ここにいたのかも分からないの?」

 

アリサ・バニングスにそう聞かれた。

SPを気絶させたあと、オレは家の中に招かれた。素性の分からないオレをこう簡単に警戒もせず中に招いていいのか、後ろにはSPもいない、いるのは執事ぐらいだ。そんな状況で尋ねてきたのだった。

 

「ああ、自分の名前くらいしか分からないんだ。」

 

オレがそう答えると、アリサは眉間にしわを寄せて考え込んだ。

 

すると何か閃いたのか、アリサは一人の初老の執事を呼ぶと何やら頼んでいた。目の前にある紅茶を飲みながら、その様子を見ていた。

 

「奏霧さん、だったわよね?」

 

「そうだよ。名前だけは確かに憶えている。」

 

オレはそういうとまた一口、紅茶に口を付けた。

 

少しの沈黙が訪れた。先ほどの初老の執事が何か耳打ちをしていた。アリサは二回ほど頷き、こう言った。

 

「あなたは、誰?」

 

先ほども聞かれた質問だった。

 

「だから、オレは奏霧柊二だ。」

 

アリサは首を横に振り、

 

「奏霧という苗字は、日本に存在しないわ。珍しい苗字だから鮫島に調べさせたの。でもヒットしなかった。」

 

鮫島とは先ほどの初老の執事だろう。いやそんなことより、奏霧という人物が存在しないことについてだ。そりゃ、記憶がないとはいえ、名前は明確に憶えている。違和感があるとすればこの家から見る街並みだ。靄がかかってはいるが、オレはこんな場所にいなかった。こんな場所があるなんて知らなかった。

 

「もう一度聞くわ、あなたは何者なの?」

 

アリサはそう聞いた。知らないものは知らない、そう答えるしかなかった。

 

「確かに、オレの名は奏霧柊二、それだけは確かだ。」

 

「・・・そう、ちょっと待って。」

 

オレが答えるとアリサは小走りで部屋から出て行った。信じてもらえたのだろうか。残った紅茶を、内心ドキドキしながら飲み干した。

 

「あった、あった。」

 

ニコニコして帰ってきたアリサの手に握られていたのは、木刀だった。

・・・木刀?

 

「ちょっと待ってくれ、その木刀で何をするんだ!?」

 

「え?決まっているでしょ。頭を殴って記憶を取り戻すのよ。」

 

そんな、漫画のような展開になるわけがない、抵抗するために立ち上がろうとすると、両腕、両足が椅子に括り付けられていた。いつの間にっ!?

 

「ナイスよ、鮫島。」

 

後ろでニコニコと笑って、立っていた。ものすごく怖い。

 

「アリサ、ちょっと待て、そんなんで記憶が戻るわけないだろう?」

 

必死に説得するも、握られている木刀は振り上げられていく。そして、無情にもその木刀はオレの頭に振り下ろされた。

一瞬意識が飛んだ。物凄く痛い、涙が出てくるほどに。

 

「大丈夫?」

 

アリサはオレにそう問いかけた。そう言うなら殴らないでほしかった。

 

「で、記憶は?」

 

殴られた、理由である記憶について聞かれた。

正直、驚いた。ホントに思い出していたのだ。まあ、まだ不明瞭な部分が多いが最低限オレの身の上を話せる程度には思い出した。

 

「ああ、思い出したよ。少しだけな。」

 

「オレは、奏霧柊二、それは事実だった。しかしこの世界の人間じゃなかった。」

 

「この世界の人間?どういうこと?」

 

アリサは心底不思議そうに首をかしげた。

 

「世界はいろいろあるんだ。その中にこの世界や、オレのいた世界がある。オレの世界は無くなってしまって、その原因みたいなものを探しに来たんだ。」

 

オレがそう告げると、アリサはまた考え込んでしまった。

 

「そうね。」

 

突然会話を切り出した。

 

「奏霧柊二、あたしの執事にならない?」

 

「・・・、執事?」

 

突然、なにを言い出すかと思ったらとんでもないことをいった。

鮫島さんも驚いていた。何か耳打ちしていたが、すぐに部屋から出て行った。

 

「なぜ、オレを執事に?」

 

「あなた、これからどうするの?泊まるところは?食事は?」

 

「いろいろあるのに、不便でしょ。だからうちに執事として雇ってあげる。感謝しなさいよね。」

 

「いや、しかしだな。」

 

「いやも、しかしもないの!」

 

すごい剣幕だった。

 

「断るの?そうしたら私は今から警察をよんで、あなたを捕まえてもらうわ。そうすると困るんじゃないの?」

 

事実だった。ここで身動きが取れなくなると目的が達成できなくなってしまう。その交渉に応じるしかなかった。

 

「分かった、世話になるよ。宜しく頼む。お嬢様。」

 

 

 

 

あとがき

なんかぐだぐだな気がします(;一_一)

すいません。

 

アリサの家に執事として働くことになりました~。前途多難ですねwww

今度は執事として働き始めてすぐの話になります。アリサお嬢様が大変なことに!!的な展開に持ち込めたらなぁ、と思っております。しかし、未だ、案が思い浮かばず・・・。

 

なるようになるさの心情で頑張りたいと思います。

ではまた、お会いできたら~(*^^)v

 


 
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