No.570189

一刀の晋王転生録 第四章二話

k3さん

まずは曹操軍の動き。

2013-04-26 22:22:29 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2647   閲覧ユーザー数:2347

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第二話

   「曹操軍の残党狩り」

 

 何皇后から命じられた曹操はすぐに準備に取り掛かる。

 

「桂花、貴方なら袁家の残党と周辺の諸侯、どちらから攻めるべきかしら?」

 

「無論、残党の方からでしょう。奴らはもはや烏合の集。討つのは容易い」

 

「それは分かるわ。問題はどちらから攻めたほうが効率が良いかということよ」

 

「それもやはりそちらのほうかと、何太后は言いました。領土を治めるのを許可すると。つまり支配したその時点でその領土を我が物

 

にできると言うことです。支配した領土で力を蓄えることが出来ると言うのは効率を上げるのに尤も重要なことです」

 

「確かにそうね。分かったはではそのようにするけど他に意見はあるかしら?」

 

 曹操は程昱と郭嘉を見る。

 

 ――特に何も言わなかった。曹操はこれを肯定と見、指示を出す。

 

「では全軍に通達なさい」

 

 御意と三人は返事をすると己の成すべきことをするため行動する。

 

(ここは何としても成功させなければならない……我が覇道を始動させるために)

 

 あのような敗北はしない。

 

 そう決意して。

 準備を整え、曹操軍は侵攻を開始する。

 

 その最中、楽進、宇禁、李典がひそひそと話し合う。

 

「なぁ、凪。今回の戦は勝ったらその領地をそっくりそのままいただくことが出来るっちゅう話やったよな」

 

「ああ、そうなるな」

 

「私は何太后がよくそんなことを許すことが出来たと思うの」

 

 于禁の言う事は二人も疑問に思っていたことだ。

 

 三人は考えてみるが中々答えを見つけられない。

 

 そんな時、話を聞いていた郭嘉が割り込む。

 

「恐らくですが……司馬家にこれ以上名声や力を付けたくなかったのではないでしょうか?」

 

「は? そらどういうことでっしゃろ?」

 

「もし、我々に支配権を与えず、戦に勝ったとしましょう。そうなれば誰が領地を治めるかを決めるのは誰になるのか」

 

「そうか! ……司馬家か!」

 

 そう、軍の配備や領主を決めるのは大権を握る司馬家なのだ。そのため漢では無く司馬家重視の配置にされることを恐れた何皇后ど

 

うにか出来ないかを考えた結果が、曹操、孫策、劉備の三人に成功したらその権限を与えると言うものだった。

 

 官渡の戦いと今回の討伐の報酬という形にすれば、やや大きすぎるにしても、司馬家達も流石に反対という訳にもいかないだろう。

 

「でも、それって、何太后は司馬家を信用して無いってことになるの」

 

 于禁の言うとうり何太后は司馬家を今だ警戒しているという証拠に他ならない。

 

「何と言うか……恩を仇で返すような感じですね」

 

 司馬家の反乱の事を考えるとそうとしか思えない。

 

「ですがそのおかげで我々はまたとない好機を得ました。今は存分に利用させていただきましょう」

 曹操軍はついに袁紹が治めていたところ冀州の地へと足を踏み入れる。

 

「袁家の残党はここらで集まっているというのね? 秋蘭」

 

「はっ、奴らは袁紹の領地の複数の城に立てこもっているとのことです」

 

「そう、分かったわ」

 

 曹操の判断は早かった。

 

 すぐに斥候に冀州に存在する城に斥候を送り、敵の状態を探る。

 

 ――その日の夜、天幕にて斥候の情報をまとめた彼女は呆れた表情になっていた。

 

(予想どうり、碌な陣形じゃないわね。まぁ此方としては攻めやすくて良いのだけれど)

 

 そう分かっていてもやはり物足りなさを感じる。それにそうだということは人材も良くないという事だ。

 

(引き抜きは考えないほうが良いわね……殲滅だけに集中しましょう)

 

 彼女は天幕にいる自分の将達に告げる。

 

「皆の者、今回は特にいう事は無い。ただ奴等を殲滅することにのみ、専念せよ」

 

 ――そしてついに決行の時が訪れる。

「て、敵襲だー!」

 

「お、おい! どうするよ!」

 

「落ち着け! 応戦しろ!」

 

 突然の曹操軍の攻撃に浮き足立つ敵兵達。

 

「我が精強なる兵達よ! 袁家の残党を残らず討て!」

 

 戦は一方的だった。

 

 夏候惇を初めとする猛将たちは苦戦せず次々に敵将を討っていく。

 

 郭嘉達軍師は簡単に敵を罠に嵌めていく。

 

 袁家の残党達は成す術もなく屍をさらしていった。

 

 ――あまり日を待たずして、残党達は全滅した。

 

 こうして曹操軍はまず、冀州の地を手に入れた。


 
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