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真・リリカルなのは 第三章 彷徨う欠片編 第十六話 残酷すぎる現実

ohatiyoさん

クライドとの戦い

2013-04-25 21:05:45 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:742   閲覧ユーザー数:734

自らの父親の欠片と戦う クロノ

 

とても尊敬していた父親………偽物とはいえ、やはり辛いものが在る

 

しかし、放っておいてはいけない

 

使命感だけが、クロノを突き動かす

 

クロノ「スティンガーレイ!!」

 

クライド「はぁっ!」

 

クロノの攻撃を弾く クライド

 

クロノ「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

ガキィィィン

 

デュランダルとクライドのデバイス、カリュバーンが火花を散らす

 

クライド「はぁあ!」

 

カリュバーンは槍であり、クライドは接近戦では無類の強さを誇る

 

クライド「剛風暫(ごうふうざん)

 

槍に風を纏わせて、貫通力を上げたカリュバーンでクロノを貫こうとする

 

クライドは魔力変換資質「暴風」を所持している

 

クロノ「クッ」

 

魔力変換資質「暴風」の特徴は、攻撃をギリギリの所で躱しては意味が無いのだ

 

余裕を持って躱さないと当たる

 

クライドの剛風暫で説明すると、槍の突きを躱しても、見えない魔力……風を躱さなければいけない

 

風は個人差によるが、攻撃範囲を伸ばせるのだ

 

しかも、目に見えないので厄介である

 

魔力を感知できればいいが、魔力感知が苦手な魔導師からしてみれば、恐ろしい魔力変換資質なのだ

 

攻撃を躱しても、傷が付く

 

しかも、原因不明ときたら恐怖でしかないのだ

 

クロノは魔力感知が得意ではないが、魔力変換資質「暴風」はどのような能力か知識として知っているし、何より自分の父親なのだ……………どのような攻撃をしてくるか大体は把握できる

 

問題はクロノが自身の父親を本気で傷つけることができるかどうかである

 

偽物とはいえ、殺すことと何ら変わりないのだから

 

クロノ「ブレイズキャノン!!!」

 

クライドの攻撃を躱した クロノはクライドに攻撃を仕掛ける……………しかし

 

クライド「フッ」

 

クロノの攻撃を吸収する

 

クロノ「何!?」

 

カリュバーンの能力である

 

他人の魔力を一時的に吸収し、自分の魔力として使う事が出来る

 

クライド「昂旋葬(ごうせんそう)

 

ブレイズキャノンを纏った槍でクロノを切り裂こうとする

 

クロノ「仕舞った!」

 

この距離では躱せない

 

クロノは斬られることを覚悟したが、

 

リンディ「バインド!!」

 

クライド「むっ」

 

バインドでクライドの両腕を縛り、動きを封じる リンディ

 

リンディ「間に合ったわね」

 

クロノ「か、母さん…………何故ここに?」

 

リンディ「クロノ……ここは私に任せて、あなたはヴォルケンリッター達の援護に行きなさい」

 

クロノ「え?」

 

リンディ「ヴォルケンリッター達は今、マキニスの欠片と戦っているわ」

 

クロノ「マキニス………あの鬼神アンティー・マキニスの事ですか!?」

 

リンディ「そうよ………あなたもあの男の恐ろしさを知っているはず」

 

クロノ「………………………………………………………………………」

 

リンディ「ここは私が!!」

 

クロノ「ならば母さんがヴォルケンリッター達を助けに行ってください!!」

 

リンディ「何を言っているの!! クロノ!!」

 

クロノ「父さんは僕が!!」

 

リンディ「クロノ!!!!!」

 

クロノ「っ!!」

 

リンディ「悲しい夢は……もう終わらせる………………でも、子どもである あなたではなく、大人である私の役目よ」

 

クロノ「子どもって、僕はもうそんな年じゃ!!!!」

 

リンディ「私にとってあなたは何時までも子どもよ……………………クロノ……早く行きなさい、命令です」

 

クロノ「クッ」

 

クロノはその場から立ち去る

 

リンディ「………クライド」

 

クライド「………………………………………………………………………」

 

リンディ「辛いでしょう? 私達に牙を向けるのは………安心して、すぐに終わらせるわ!!」

 

そう、全て終わらせる……悲しみも……後悔も……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~カイトVSアンティー~

 

カイト「フレイムバレット!!」

 

アンティー「グハハハハハハ!!!!!」

 

カイトの技を簡単に切り裂きながら、突撃する アンティー

 

カイト「接近戦が好みか?」

 

ウィザードを剣に変形させ、アンティーに切り掛かる

 

カイト「はぁっ!」

 

アンティー「キャッハッ!!」

 

腕力ではアンティーの方が圧倒的に上なようだ

 

カイトはアンティーの守りを崩せないでいた

 

カイト(コイツ……攻めもかなりのものだが、守りは別格だな……崩せん……)

 

アンティー「ホラ!」

 

斧でカイトを薙ぎ払おうとする

 

カイト「チッ」

 

ジャンプで躱すが

 

アンティー「死ね」

 

もう片方の斧で追撃する

 

カイト「カオスフレア!」

 

カイトは炎で自身の姿を隠す

 

アンティー「はぁっ!」

 

しかし、アンティーは斧を振り回し、炎を払い除ける

 

アンティー「ああ?」

 

カイトの姿が無い

 

カイト「疾風怒涛!!」

 

ジェッターフォームにチェンジしており、アンティーの後ろに回り込んでいた

 

そして、風を纏った剣で切り裂く

 

アンティー「チィ!!」

 

片方の斧で防ぐが

 

スパァァァァン

 

アンティーの斧を切断した

 

アンティー「グハハハハハハ!!!!!!」

 

使い物にならなくなった斧をカイトに投げる

 

ガキィン

 

カイトはその斧を弾き、アンティーに切り掛かる

 

アンティー「グハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」

 

もう1つの斧は魔力によってコーティングされ、魔力の刃に包み込まれているようになった

 

暴風でも切り裂けないだろう

 

カイト「ウィザード!」

 

ウィザード(カートリッジロード)

 

剣をボウガンに変形させ、遠距離戦闘を狙う カイト

 

アンティー「グハハハハハハ!!!!!」

 

まるで、カイトの狙いがわかるかのように、カイトに近づき、近距離で戦おうとする

 

カイト「テンペストアロー・ストリングシフト!!!!」

 

テンペストアローの連射である

 

遠くから見ると、エメラルド色の流星群である

 

アンティー「オラ!!」

 

しかし、アンティーは全ての攻撃を弾いた

 

カイト「……………まさか、一発も当たらんとはな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~シグナム視点~

 

シグナム「……………………………………………………………」

 

シグナムは地面を這いずりながら、シャマルに近づいていく

 

シャマル「…………シグナム?」

 

シャマルも意識はあるので、シグナムが近づいてきていることはわかっている

 

しかし何故、自分に近づいてくるのかがわからないでいた

 

話すなら念話で十分だからだ

 

シグナム「うぅぅ…………シャ……マ……ル」

 

シャマル「………シグナム……どうしたの?」

 

シグナム「はぁ、はぁ、はぁ………回復………魔法は……使える………か?」

 

シャマル「……え?」

 

シグナム「少しで……いいんだ…………少しだけで……」

 

シャマル「………戦う………つもり……なの?」

 

シグナム「少しでいい…………あの男に……隙を………作れれば……」

 

シャマル「………シグナム」

 

シグナム「隙を…………作れば……後は………天城が……」

 

シャマル「…………本当に………少しだけよ…………私も……限界なんだから」

 

シグナム「………ああ…………頼む……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~リンディVSクラウド~

 

クライド「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

リンディ「ふっ」

 

リンディはクライドの攻撃を躱してばかりだった

 

リンディ(先ほどから見せる大きな隙………罠ね)

 

隙を見せてから、相手を挑発、その隙を突いてきた相手にカウンター

 

覚えているわよ…………あなたの戦い方は

 

クライド「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

クライドはリンディに近づいて、切り裂こうとする

 

しかし、リンディはクライドから距離を取り続けるため、一向に当たらない

 

リンディ「けどっ!」

 

このままじゃあ負けるわね

 

恐らく向こうの体力は無限だわ

 

リンディ「でも、あなたは決定打の技を持っていないのよね」

 

クライド「はぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

クライドの突き

 

リンディ「バインド!」

 

クライドの手と槍を縛る

 

リンディ「えいっ!」

 

リンディはクライドの顔を蹴り飛ばす

 

しかし、この程度の攻撃では倒せない

 

クライド「旋風柳星(せんぷうりゅうせい)

 

クライドの唯一の遠距離用の技である

 

槍の切っ先に魔力の乗せ、投げ飛ばす技である

 

リンディ「!?」

 

リンディの知らない技だった為、反応が遅れ、躱しきれず、少し傷を負ってしまう

 

リンディ「酷いじゃない クライド……あんな技持ってるなんて、知らないわよ」

 

左眉の所が掠り、血が出ている

 

その所為で左目が使えない

 

視野が狭まる……………近距離が得意な相手の場合は最悪である

 

リンディ「クッ」

 

じゃあ血を拭けばいいだって?

 

そう簡単に血が止まる筈が無い

 

血が止まらないなら拭く意味が無いのだ

 

クライド「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

クライドの連続の突き

 

視野が狭いため、躱しきれない

 

リンディ「瞬間移動(エスぺニックジャンプ)

 

レアスキルでクライドの後ろに飛ぶ…………しかし

 

クライド「はぁっ!!」

 

リンディ「え!?」

 

クライドはまるで読んでいたかのように、即座に自身の後ろに突きを繰り出した

 

リンディ「クッ」

 

そういえば、クライドは魔力探知が天才的に上手かったわね

 

瞬間移動(エスぺニックジャンプ)は出現する場所に私の魔力を先に飛ばすから、私が後ろに飛んだってわかったんだわ

 

リンディ「不味いわね………」

 

今の突きで脇腹が切り裂かれ、かなり出血している

 

激痛で動けないでいた

 

クライド「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

クライドはリンディに止めを刺そうとした

 

クロノ「エターナルコフィン!!」

 

クライドの腕は凍り、身動きが取れないでいた

 

クライド「はっ」

 

パリィィィン

 

しかし、クロノの技は氷結とは違うため、破るのは容易い

 

リンディ「クロノ……何故戻ってきたの!!」

 

クロノ「僕は父さんの………クライド・ハラオウンの息子だ!」

 

リンディ「…………………………………………………………」

 

クロノ「僕だって背負える………父さんが居ない寂しさも、偽物の父さんを倒す業も!」

 

リンディ「クロノ………」

 

クライド「はぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

問答無用でクロノ達に襲いかかるク ライド

 

クロノ「ブレイクインパルス!」

 

クライド「はっ!!」

 

クロノの攻撃を躱す クライド

 

クロノ(落ち着け……父さんも人間……弱点が無いわけじゃない)

 

リンディ「えいっ!」

 

スフィアでクライドを攻撃するが

 

クライド「カリュバーン!」

 

リンディの魔力をデバイスで吸収する

 

クロノ(っ!! そうだ! 吸収限界だ!)

 

クロノは初めてカイトと戦ったことを思い出す

 

あの時の屈辱を忘れないため、サーチャーで録画したものを何回も見ている

 

クロノ(僕は意外と、天城に助けられてばかりだな)

 

これで、決める!!

 

クロノ「ブレイズキャノン!」

 

クライド「カリュバーン!!」

 

魔力を吸収される………………………しかし、これがクロノの狙いだった

 

クロノ「ブレイクインパルス!!」

 

クライド「カリュバーン!!」

 

クロノ「まだまだ!!」

 

自分の魔力を全て、カリュバーンに吸収させる

 

それぐらいの勢いで攻撃を繰り返す クロノ

 

クロノ「シューケイル・ソルト!!」

 

ブレイズキャノンの威力を殺し、スピードを上げた技である

 

消費魔力が極端に少なく、魔力量Dランクの魔導師でも連発できるほどの技

 

その割には威力が高く、吸収限界を狙う場合はもってこいの技である

 

クライド「!?」

 

そして、吸収限界が訪れる

 

カリュバーンは大爆発を起こし、クライドごと自滅する

 

リンディ「あ、危なかったわ………………………」

 

近くに居たリンディやクロノも巻き添えになる距離だったが、レアスキルで飛んだのだ

 

リンディ「クロノ!! 何て危ないマネを!!」

 

クロノ「すまない 母さん……アレしか方法が無かった……改めて自分の未熟さを知ったよ」

 

リンディ「クロノ……あなたまで失ったら、私は生きていけないの……………………それだけは忘れないで」

 

クロノ「……はい」

 

残酷すぎた欠片事件はいよいよ終焉に向かい始める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回はマテリアル達との戦いです!!

 

お楽しみに!!!

 

 


 
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