No.564866 とある魔術の禁書目録 二次創作 第二章 part.3junさん 2013-04-10 19:15:26 投稿 / 全3ページ 総閲覧数:582 閲覧ユーザー数:578 |
第二章 3
「何とか逃げきれたみたいだな」
男との戦闘から逃走し、とりあえず休めそうな公園を見つけ辺りに怪しい影がないことを確認してようやく緊張を解く。
「にしても、前より能力の扱いが上手くなったんじゃないか?」
隼人が空に話しかける。
ここまで逃げてこれたのは空の力あってこそだった。
あの時、隼人が提案した作戦は自分が囮になり時間を稼いで空が3人を運べるだけの風を貯めた後、朱美の炎で目眩ましをしてる間に空の力で出来るだけ遠くへ逃げるというものだった。この作戦でのキーマンは空であり、逃げる距離も空の力次第だったので無事逃げきれたので空を誉めたのだった。
しかし、誉められた空はというと
「んぁ?あぁ、サンキュー」
目に見えて疲弊しきっていた。
どうやら慣れないことをして疲れたらしい。そして朱美は、
「ふにゅ~」
空の隣で目を回していた。
2人とも普通に戦った時よりも弱っていた。
「…お前ら大丈夫か?」
隼人が呆れている。
「とりあえず飲み物でも買ってきてやるから休んどきな」
しかし、なんだかんだ言っても2人が心配なのか優しくなる隼人、その場を離れて自販機を探す。
公園を出て少し歩いたところに自販機を見つけ飲み物を3人分購入し、公園へ戻ろうと振り返ったとき、
「ちょっといいかにゃ~?」
と、声をかけられた。
まるで先ほど隼人があの男に声をかけた時と同じように。しかし、隼人は別に不審にも思わず声がした方へ振り向く、そこには金髪でアロハシャツに半ズボン、さらに顔にはサングラスといういかにも胡散臭い格好の男が立っていた。
「お兄さんに聞きたいんだけど、背が高くて煙草を吸ってる赤髪の男を見なかったかにゃ?」
アロハシャツの男は気さくに話しかけてくる。それに対し隼人は
「見てないっすね」
と、ぶっきらぼうに返事を返す。
温度差がある2人である。
「それは残念だにゃ~。仕方ないからまた自分で探すとするにゃ~」
アロハの男は少し落胆してから歩き出す。
そして、隼人の横を通り抜ける時小声で
「あの男のことは忘れて、この先もエンデュミオンには近付くな。下手すりゃ命を落とすぞ」
と言った。
驚き振り返る。しかし、そこにはアロハシャツの男の姿はなく変わりに声だけが聞こえてきた。
「安心しろ。お前らの敵じゃあない。それと、戦い方はまだまだだったが引き際は見事だったにゃ~」
その後、辺りから気配も完全に消えた。
確かに、敵ではなさそうだったが何とも掴み所のない人物だった。
しかし、今考えても仕方ないし2人を待たせ過ぎるのも心配なので公園へ戻る隼人。
この後、事件は最終局面へ向けて動き出す。
作者コメント
どうも、作者です。
今回は原作キャラである男を登場させてみました。
…難しかった(^_^;)
とりあえず、少しキリが悪いかもしれませんが第二章完結です。
第三章をお待ちくださいm(__)m
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遅くなりました。
第二章part.3です。
まだまだ未熟者ですが楽しんで頂ければ幸いですm(__)m