ガトウとタカミチに会ってから数日。俺は今、
タカミチ達が仕事で向かう筈だったらしいが、
『これは酷いな』
見るも無残に蹂躙された村が目に映る
タカミチ「酷すぎます。誰がこんな事を」
アスナ「……………酷い」
ガトウ「十中八九、
『(いや、恐らく今の元老院だろうな)』
正論っぽいガトウの答えに心の中で否定する。元老院と言っても全てが腐っている訳では無いからだ、証拠もないし
『取敢えず生存者を探そう。アスナは俺に着いて来い』
アスナ「ん、分かった」
ガトウ「分かった」
タカミチ「分かりました」
因みに何故か知らんがアスナに懐かれました。“怒ると怖いけど強いから安心”だそうだ
『それから、これ着けておけ』
そう言って指輪を渡す
ガトウ「これは?」
『何、背後からの攻撃とか気付き難いだろ?そういうのが来た時に自動的に障壁が張られる概念や。空気中に存在する魔力や気を吸収して所持者の気や魔力に変える概念を付与してある指輪だ。アスナはこれな』
そう言ってタカミチ達のとは装飾の違う指輪を渡す。これはタカミチ達に渡したものの概念に加え、危害が及びそうになったら俺の半分ほどの実力だが、影が出てきて対象を守る概念を追加付与してある
『さて、ぼちぼち行くとしますか。何やら嫌な予感もするし』
タカミチ「止めてくださいよ、キラさんのいやな予感は当たるんですから」
???Side:始
「…くっ!ちょっとこれはまずいかもしれないわね」
思わず私は、そう愚痴ってしまう。本当なら今ここに居るのは私だけじゃなく、あの“
「いくらなんでも襲撃のタイミングが良すぎる気がするわ。…………ならこの悪魔襲撃も
もちろん。相手が思ったよりも優秀で、こっちの動きを察知していた…と言う考え方もあるでしょうが、もしそうならもうとっくに私は始末されていると思うわ。そんなのが相手なら部が悪すぎる。生き残れるのは
でもまだ私は生きている。敵の罠にかかったのにも関わらず、こうしてまだ生きていると言うことは相手のが大雑把すぎるのか、はたまた生かされているのか
敵1「何処に逃げたんだ!?」
敵2「探せ!!まだ近くに居るはずだ!
敵3「相手は一人だ!もしここで始末しておかないと、後々面倒になるぞ!」
おっと!そんな事を考えていたら、どうやらここら辺にも敵がやってきたようだ
「参ったなぁ。さっき罠から逃げる為に無茶しちゃったから、もうあまり動けないんだけどな~。魔力も殆ど残ってないし」
そう呟いて、私は怪我をした腕を見る。そこには真っ赤な血で染まった私の腕があった。痛みはまだあるし、手の感覚もなんとなくあるから、神経はつながっているっぽい
でも、さっきから血が止まらないから、もしこのまま治療が出来なかったらかなりピンチになるだろう。
まぁ…敵の罠に綺麗にはまって、被害が腕一本なら、儲けモノなんだろうけど…普通なら両手に片足位持ってかれてるわ
「貴方…裕奈。もしかしたら、貴方達にはもう逢えなかもしれないわ。…ごめんなさいね。こんな母親で…」
どうやら敵さんが、此方に気付いたみたいね。私もここまでかな?
そんな事を思いながら私は、覚悟を決める。そんな時、大きな音があたりに響き空から何かが降ってくる
ドゴォォォン!!
「な…何!?」
驚いて、おもわず私は隠れている場所から顔を出してしまう
するとそこには、一緒に行動する予定だったガトウさんとその弟子のタカミチくん。そしてもう一人。背中しか見えないけど、それだけで誰だとすぐ分かった
こんな背中を見せる人は他に居ない
地面まで届きそうな長い深紅の髪を束ね、腰に一本の日本刀を携えている。そしてこの包み込むような圧倒的な存在感
その者の名はキラ・ヤマト
『どうやら間に合ったようだな』
何故貴方の様な方が此処に?
???Side:了
~ちょっと前~
ガトウ「…どうやらキラの嫌な予感というのが、あたってしまったみたいだな」
ガトウが周りを見ながら話しかけてくる
俺の嫌な予感は見事的中。生存者が見当たらないのだ
『はぁ…嬉しくないな』
思わずそう呟いてしまった
あたりを見てみると、そのすぐ近くに物陰に隠れている人影が見える。唯一の生き残りだろうか
ガトウ「…ん?どうやら怪我をしているみたいだな。これはちょっとまずい。あのままだとつかまるのも時間の問題だ」
『だよなぁ。早く助けるとしても微妙な距離だし、やるか』
タカミチ「えっ!?あの…何をするつもりなんですか?」
『ん?何って………こうするんだよ!』
タカミチの疑問に答えながら、俺は丁度物陰に隠れている人とそれを探している連中の中間地点を向き、素早く印を結ぶ
『土遁・岩石砲!』
ドゴォォォォン!
岩石砲(オリジナル)でその場に有った岩や石など飛ばす。それで5人いたうち3人倒した。写輪眼、輪廻眼、白眼で確認したが、5人しかいないらしく。残り2人
ガトウ「ホントに派手にやったな。別に良いんだが、後始末が大変だなこりゃあ」
ガトウが何か言ってる。それよりも、後ろの方からなにやら視線を感じるが、どうやら無事みたいだな。
『どうやら間に合ったようだな。大丈夫か?』
???「え、ええ少し怪我しているけど無事よ。…それよりも貴方は…」
『まぁそれについては後で話す。今は目の前に居る客の相手をしなきゃいかんからな』
後ろに居た人に声をかけながら、視線をそちらに向けると、そこには原作の登場人物の明石裕奈の顔を大人っぽくして大人の威厳を足した感じの女性がそこにいた
『さてと…。ガトウ?確かこいつ等潰していいんだよな?』
ガトウ「もちろんだ。でもやりすぎるなよ?こいつらには色々聞きたいことがあるんだからな。この前みたいにするなよ?」
因みに前回襲撃してきたやつらは揃って精神崩壊。廃人となった。何故だろう、森にいた動物たちは大丈夫だったのに
『りょーかい。さて、この前の連中よりは強いかな?』
敵1「お…お前はまさか!…
敵2「ば…馬鹿野郎!びびるんじゃねぇ!行方知れずの奴がこんなところに居る訳ねーだろ!別人だ!」
『……訂正する。絶対この前の連中より弱い』
ガトウ「かも知れないな。相手の力量も分からない奴らがいくら居ても話にならない。第一アイツは分かってないのか?俺達は何万という敵の中でも誰一人欠けることなく蹂躙して生還したから英雄なんて呼ばれてることを。それにキラはいろんな意味で有名だろうに」
『まったくだな。俺達は英雄なんて柄じゃ無い。ナギやラカンは言わずもがな。俺なんか犯罪者だぜ?』
“英雄”と言う言葉自分で口に出した後、思わず二人でため息をついてしまう。2億まで賞金掛けられて指名手配されたのに忘れられるとは、時代の変化は恐ろしいねぇ
ガトウ「その通りだな。…タカミチ!お前は後ろに居る人を守れ!」
タカミチ「はい!」
『んじゃま、ぼちぼちやるか』
そう俺の掛け声と同時に、敵さんが悪魔を召還して俺達に突っ込んできた
『ん?なんだ。召喚されたのってアムーにアミーにアモーだったのか』
アミー「ん?おお!誰かと思えばキラじゃんか!」
アムドゥスキアス「ゲッ!キラかよ!」
アモン「…………こりゃあ、仕事は選んだ方が良いかもな」
ソロモン72柱の魔神の1柱、序列58番の大総裁アミー。序列67番の公爵アムドゥスキアス。序列7番の大公爵アモンの3柱だった。因みに地獄に居る悪魔の総数は17億5806万4176であり、その主だった面子と戦って勝ったので悪魔の中では俺は結構有名で、特にソロモン72柱の面々とは全員と戦ったので飲み友達になっていたりする
アモン「おい人間共。悪いが相手が悪いので帰らせて貰う。キラ、偶には飲みに来い」
そう言って消える3柱
その様を見て茫然としているキラ以外のその場の者
『(取敢えず、あいつ等さっさと捕えるか)』
さっさと敵を気絶させ、捕縛して終わった
後書き
何時に成ったら原作突入できるのだろうか
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第十二話