No.563057

一刀の晋王転生録 第三章八話

k3さん

ついに決着。

2013-04-05 23:32:27 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2894   閲覧ユーザー数:2617

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を溺愛している(?)。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第八話

   「五胡撃退戦 尽きぬ問い」

 

「やぁ!」

 

「おりゃぁ!」

 

 江里香と姜維はそれぞれ武器と拳をぶつけ合う。

 

(何!?) 

 

 今度は姜維が驚愕する番だった。江里香の攻撃を受けた拳は僅かながら傷を負っていたのだ。

 

(この女……まさか!)

 

 姜維は気づいた。江里香の武器には若干ではあるが氣を帯びていたのだ。

 

(こいつも氣の使い手なのか?)

 

 姜維はそう思ったが実は違う。彼女は今まで戦いで氣を使ってなどいない。では何故なのか? それは一刀を

 

負い込んだ姜維に対する怒りが無意識にそうさせたのだ。

 

 史実や演技による鄧艾と姜維の関係が影響しているかもしれないが、結果的に姜維は彼女の才能を覚醒させて

 

しまったのだ。

 

 江里香が氣をつかえるようになり、氣による腕で簡単には受け止められなくなった以上、姜維は一刀にやった

 

戦い方ができなくなりここから慎重ならなければならなくなった。

 

「はぁぁぁぁ!」

 

 江里香は再び長柄双刀を振るう。姜維は受け止めようとはせずよける。江里香はよけたところに素早く武器を

 

回転させ反対側の刃を突きつける。

 

(ちぃ! こうなるとこいつの武器も厄介だな!)

 

 姜維は内心舌打ちしながらも何とかよける。そして即座に打拳を繰り出す。

 

 江里香はそれを紙一重でかわした後、すぐに攻撃する。

 

(司馬昭よりも強いのか? この女)

 

 これもよけると少し下がり体勢を整え構える。

 

 息が詰まるような戦いはまだまだ続く。

 二人の戦いが続く中、ようやく動けるようになった一刀は戦場の現状確認をした。

 

(江里香さんの兵達が見える……でも随分減ってしまっている。相当無理をして援軍にきてくれたんだな)

 

 一刀は心の中で謝罪と感謝をし自分はどう動くべきかの判断をする。

 

(姜維は江里香さんに任せるしかない、悔しいが俺では足でまといになりかねない)

 

 姜維の対処は決まったところで周りを見渡していると馬超と馬岱の動きが衰えているのが目に入った。

 

(まずは彼女達の援護に向かうべきだな)

 

 まだ痛む身体に鞭を打ち、立ち上がる。そして彼は彼女達の所に向かいたどり着く。

 

「大丈夫か?」

 

「あ、ああ、助かった……ちょ! 司馬昭殿こそ大丈夫なのか!?」

 

「顔色あんまり良くないよ!?」

 

「ああ、これぐらいなら何とか」

 

 そのような言葉が飛び交うが三人は協力して敵を倒していく。

 

 ――江里香が姜維と戦い、一刀、馬騰、馬超、馬岱が兵達を倒す。

 

 そんな流れがしばらく続くがそれは終わりを迎えることとなった。

 

 ある軍勢が此方に向かってきたのだ。

 

 一刀はその軍勢からある旗が見えた。

 

(あ、あれは! 姉上の軍のということは姉上と皆の軍か!?)

 

 そう、中央で戦っていた瑠理達が此方に来たのだ。

 

 つまり、中央を制圧に成功したということだ。

 

「皆! よくがんばってくれた! 姉上達が来てくれたぞ!」

 

 一刀の言葉を聞いた兵達の士気は上がり勢いは増した。

 

(ちぃ! これ以上は無理か!?)

 

 現状を理解した姜維は江里香から離れ、指示を出す。

 

「引け! これ以上は無意味だ!」

 

 五胡の兵達はすぐに撤退を開始した。

 

「待ちなさい!」

 

 江里香は追撃を掛けようとするが一刀に止められる。

 

「兵達にかなり無理をさせたんだ、追撃は控えよう」

 

 そう言われ、江里香は兵達を見渡した後、素直に聞き入れた。

「一刀、無事!」

 

 瑠理は一刀の元に駆けつける。

 

「ああ、何とかね……」

 

「! 顔色が悪い、休んで」

 

「そうするよ」

 

 一刀は少し瑠理に支えられながら兵達の引き上げ作業の邪魔にならないところまで歩き腰掛けた。

 

 そこから一刀と瑠理は自分達の軍を見渡す。

 

 今回の戦いは今まで以上の激戦だった。兵達の数は最初に比べると随分と減ってしまっていた。そして見てすぐ

 

に分かるほどに兵達は疲労している。

 

 今回のような辛勝は初めてだった。故に二人は勝利はしたが勝利したような気分にはなれなかった。

 

 もっとやりようはあったのではないだろうか。そうすれば姜維という危険な存在を此処で討つ事ができたのでは

 

ないだろうか? 二人は思考し何度も問いかけていた。

  あとがき

 

 ようやく五胡との戦いは一先ずの決着がつきました。

 

 次は姜維について少しだけ判明します。


 
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