ウルトラマンがなんで地球に訪れたか皆さんは覚えていますか?
早朝、朝日が海面から半分出た頃の時間、弾はIS学園の校門に向かい歩いていた。そんな弾の目に入ってきたのは海を見ながら海岸に立っている眼鏡をかけた男性であった。
弾はその男性を見るも、何も言わずにIS学園に入っていった。
いつもの面子で食事をしている一夏達。そんな彼らの最近の話題は・・・
「最近別宇宙からの怪獣がよく出没するよね。」
「そうよね。まるで誰かが呼び寄せてるみたい。」
「でもどうやってでしょう?」
「宇宙人がやったってなら・・・・・」
「でもなんか回りくどくない?」
「まあ気にしても仕方ないだろ。」
「うんうん、一夏君の言うとおりね。」
最近、別次元の怪獣が頻繁に出ていることである。そんな話をしながら朝の時間は過ぎていった。
弾は少し考え事をしながら用務員の仕事をしていた。
(あの人なんであんなところにいたんだろ?第一、どうしてあんな早朝に?ISの関係者か?それとも・・・・)
「―――君、弾君!」
「えっ!あ、はい!」
弾は驚き声の方を向くと虚がそこにいた。
「もう昼休みだから一緒に食事しようと思ってきたのにずっと考え事しながら仕事してるもの。」
「すいません、虚さん。」
「何か考え事?」
「ええ。実は今朝校門前に眼鏡をかけた男性が海岸にいたんです。」
「不思議ね。」
「そうでしょ。」
その時男性が声をかけてきた。
「すいません。」
「はい・・・・・・て、あっ!」
「知ってる人?」
「今朝見た人です。どうやってここに入ってきたんですか?」
「いえ、普通に正面玄関から入ってきました。私の名は早田、早田進です。ちょっと聞いていいですか?」
「まあいいですけど・・・・・後で一応教員呼びますが。」
「構いませんよ。」
「それで聞きたいことは何ですか?」
「最近アナザースペースの怪獣が出ていますか?」
「どうしてそんなことを!?」
「あなたは一体!!」
その時突如地響きが響き渡った。
「きゃっ!」
「虚さん!」
弾は倒れそうな虚を支える。
「大丈夫ですか?」
「ええ、ありがとう。」
「でも一体何が・・・・・」
その時怪獣の声が響き渡る。
「キャモォォォォン」
「まさか!!」
「どうかしたんですか、早田さん?」
「最悪の場合を想定した方がいいかもしれない。」
早田は急いで森の方を向く。そこには古代怪獣ゴモラの姿があった。
「ゴモラだと!」
「知ってるんですか?」
「ああ。あっ!」
「「え?」」
二人は早田が声を上げたことに疑問を持つがそのことはすぐにわかった。ゴモラが地響きにより一人こけている女子生徒に木が倒れかけていた。女子生徒はとっさのことに動けずにいた。
「危ない!」
弾は急いで駆け寄ろうとする。だが距離的には間に合わない。そのとき弾のすぐ側を高速で早田が動く。まるで光になったかのように早く動く。早田はその女子生徒を抱えると弾たちの方へと戻っていく。それと同時に木は倒れた。
「大丈夫かい?」
「は、はい・・・・・。あ、ありがとうございます。」
「早く避難するんだ。」
「は、はい。」
そう言うとその女子生徒はすぐさまシェルターに避難した。
「大丈夫ですか!!」
早田と弾たちの元にISを装着した山田先生が来た。
「俺らは大丈夫です。」
「あの、そちらの方は?」
「いつもの展開です。」
「そうですか。皆さん危険ですからモニタールームのほうに来て下さい。」
山田先生の言葉に一同返事をし、モニタールームのほうへと向かった。
「キャモォォォォォン」
ゴモラが雄叫びを上げていると空からネクサスが跳び蹴りを喰らわしてくる。
「シュア」
「キャモォォォォン」
ゴモラは倒れる。ネクサスはゴモラに構える。
「あれがこの世界のウルトラマンか!」
モニタールームでネクサスを見て早田は少し驚いていた。そんな早田に弾は声を掛ける。
「早田さんもウルトラマンなんですか?」
「まあそうだね。それにしてもゴモラは少し厄介だな。」
「そんなにすごいんですか?」
「苦戦した相手だ。でもどうしてこの世界に?」
「それは皆思ってることなんですけど最近そっちの世界の怪獣が頻繁に出ているんです。」
「・・・・・・・まさか!!」
「心当たりがあるんですか!?」
「少しね。でも確信がないんだ。」
ゴモラはネクサスに向け突進する。ネクサスはゴモラの角両手で持ちゴモラの動きを止める。
「キャモォォォ、キャモォォォ」
「フウゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・シュア」
ゴモラはゴモラを横に投げる。ゴモラは立ち上がり尻尾で攻撃してくる。
「ジュァァァ」
ネクサスはゴモラの攻撃を受け倒れる。ゴモラはネクサスに容赦なく尻尾で連続して攻撃してくる。
「いい加減にしろ!」
箒がゴモラの尻尾に向けオーバーレイ・バニッシャーを放つ。攻撃は当たり、尻尾はゴモラ本体から離れる。
「キィモォォォォォ」
ネクサスはゴモラの腹部に蹴りを喰らわす。
「グモォォォォ」
ネクサスは立ち上がりバク転、距離を取る。ネクサスはクロスレイ・シュトロームをゴモラに向けて放つ。
「キュモォォォォォォ」
ゴモラは悲鳴を上げ爆発した。ネクサスはゴモラの尻尾にもクロスレイ・シュトロームを放った。
だがそのとき、突如空間がゆがみその空間から赤と青のフジツボのようなものが現れる。それは四次元怪獣ブルトンであった。
「やはりブルトンだったか!」
「どういうことですか?」
「あいつは四次元怪獣といって別次元から怪獣を呼ぶ力を持っているんだ。」
「それって反則じゃないっすか!!」
ブルトンはアンテナを出と電波を発し、地底怪獣テレスドンとどくろ怪獣レッドキングを呼び出す。
「キェゥゥゥゥン」
「キィィィィモン」
早田は二体の怪獣が現れたことに驚く。
「レッドキングにテレスドン!このままだと彼が危ない!」
そう言って早田はモニタールームから出ると懐からベーターカプセルを取り出し、それを天に向け赤いボタンを押す。その瞬間光が早田を包み込む。早田はウルトラマンへと姿を変える。
「シュア」
ウルトラマンはネクサスの隣に立つ。二人は頷き、そして構える。
「「シュア」」
ネクサスはテレスドンに接近しテレスドンの頭にチョップを叩き込む。
「キェゥン」
「ハ、ハ、ハ、シュア」
ネクサスは右、左、右とテレスドンの腹部に蹴りを食らわし、締めの回し蹴りを喰らわす。
ウルトラマンはレッドキングに接近、レッドキングの腹部にパンチを叩き込む。
「ヘヤッ」
「キィモゥゥン」
レッドキングは口から岩石を吐き、ウルトラマンに攻撃を仕掛けるがウルトラマンは腰に拳を当て、兵器のポーズをとる。
レッドキングは再度口から岩石を吐く。ウルトラマンは岩石の一部を片手で掴みテレスドンに投げる。テレスドンは怒り、レッドキングに火炎を吐く。レッドキングも怒り喧嘩をし始める。喧嘩をしている最中、テレスドンの火炎がブルトンのアンテナを燃やす。
ネクサスは二体にパーティクルフェザーを放つ。二体はネクサスとウルトラマンの方を向く。ウルトラマンはスペシウム光線を二体に向け放つ。
「キィモォォォォォ」
「キェゥゥゥゥン」
二対は爆発する。
ネクサスは左手を胸にかざし振り下ろす。ネクサスはジュネッスブルーに変わる。
「シュア」
ネクサスはアローアームドネクサスを胸にかざす。アローアームドネクサスに光の矢が形成される。
「ハァァァァァァ」
ネクサスは右手を左腕に沿え、弓のように引く。
「シュア」
ネクサスはアローレイ・シュトロームをブルトンに向け放つ。アローレイ・シュトロームはブルトンに当たり爆発した。
「これでもうこっちの世界に頻繁にこちらの怪獣が出ることはないと思うよ。まあまれにウルトラゾーンが発生するかもしれないけどね。」
「そうですか。ですがあなたはどうしてこちらの世界に?」
「なんというか・・・・・声が聞こえてきたんです。」
「声?」
「ええ。誰の声かわかりませんが。」
「あの・・・」
早田と千冬が話しているところを山田先生が話し掛けてくる。
「なんですか?」
「どんな形で地球に来ることになったんですか?」
「ああ、そのことですか。わかりました、話しましょう。私は宇宙怪獣ベムラーを宇宙の墓場、怪獣墓場へ護送中に逃亡させられた。私は奴を追い、地球にたどり着きました。その時に私は謝って早田を殺してしまいました。私は彼を助けるために彼と融合し、早田進として科学特捜隊に入りました。」
「それが地球を守るようになった発端だったんですね。」
「ええ。私達は自分達の力で宇宙を守ろうと活動していますから。でも地球だけはちょっと違います。彼らは私達よりもずっとがんばっています。銀十字軍隊長ゾフィーから聞いたのですが彼らは自分達の力で冥王星まできていたそうなんです。」
「冥王星!!」
誰もが驚いた。冥王星までは54億キロもあるからである。
「どうしてウルトラマンはその・・・・地球を救おうと思うんですか?」
「そうだね・・・ひとつは光の国になる前のウルトラの星が見えるのが一つ。もう一つは彼らとの架け橋になるためかな。私達は彼らから様々なことを学んだ。その恩返しとして私達はいつか地球人がわれわれの星と渡り合えるようになるように。それまでは私達が架け橋になると決めたのです。」
一夏達は早田の言葉に感動した。
連続して別次元の怪獣が現れていた原因はブルトン。だがブルトンが現れたことにより一夏には新たに学んだこともある。
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別次元からの怪獣が頻繁に出てくることに疑問をもつ一夏達。一方弾は別のことで気にかけていた。クロスシリーズ第10段、今回は原因が明らかに!ご期待下さい。