さて、俺の前の二人は今、全てを設定し終えてBJ姿となっている。
ただ、
夕也「お前らな、自分達の独断でこんなことをするな。もし、被害が出たらどうするんだ?」
アリサ「そこはだいじょうぶよ!デバイス達にも確認取ったし!!」
夕也「じゃあ、その肝心のデバイス達とやらはどこへいったのでしょうか?」
アリサ「そ、それは・・・」
そう、セットアップが終了してからBJ姿になったはいいものの二人とも武器を持っていなかったのである。
だったら、素手で戦うのか?とも考えたがそれは女の子だからという理由で違うだろうと判断した。
ちなみに、アリサのBJは白のミニスカートに緑色の半袖とそれの上にまたまた白い上着を羽織った、動きやすい感じだ。ちなみに、見えるのではないか?と指摘した所そこは大丈夫らしい。
(イメージはDOG DAYSのナナミの戦時の服)
すずかは全体的に翠と白を基調にしたこちらも動きやすい服だ。見える以下略。
(イメージはこちらもDOG DAYSのエクレールの服を長袖にして、スカートも少し長め)
っと、二人のBJを見て考察しているんじゃない・・・
とりあえず、二人の武器の所在だな・・・
・・・・・・ん?
夕也「なあ、二人とも?」
アリサ すずか「「何?」」
夕也「二人とも、そんな
アリサ すずか「「えっ?・・・あっ本当・・・」」
そう、二人の右手の中指に指輪がはめられているのだ。
BJと共に生成されたってことか・・・?
でも、二人は今気づいた・・・ってことは指輪はBJの一部ではない・・・
一体・・・「わ、わかったよ~~~!!」ん?
エイミィ「ようやく、わかったの!」
夕也「わかったって何がですか?」
エイミィ「ほら!二人が設定するときに言った『紋章術』!!あれ、とんでもない物だったよ~~~!!!」
夕也「とんでもない物って・・・?」
エイミィ「とりあえず、皆来て~~~!!説明するから!!」
全員がエイミィさんの話に注目する。
エイミィ「いい?『紋章術』っていうのは古代ベルカよりも前に人々が使っていた魔法体系なんだよ!!」
皆が押し黙る。
エイミィ「あ、あれ?皆、驚かないの?」
夕也「多分、いわれても訳がわからないんじゃ・・・」
まあ、かくいう俺もだし・・・
ユーノ「・・・・・・あ~~~~~~!!!資料で見たことがある!!」
すると、ユーノが突然叫びだした。
夕也「ど、どうした?ユーノ?何かわかったのか?」
ユーノ「わかったもなにも!!『紋章術』は今や無くなってしまった術式なんだよっ!!それを扱う魔導師も扱えるデバイスも作られなくなったから!!!」
夕也「そんなにもすごいのか?その『紋章術』って?」
ユーノ「わかった、じゃあ、簡潔に説明するね・・・この『紋章術』を扱えるのはそれ専用に特化したデバイスじゃないと、処理速度が追いつかなくなるんだ。そして、そのデバイスは持ち主を選ぶ。」
持ち主がデバイスを選ぶんじゃなく、デバイスが自らを使うに値する持ち主を選び出すってことか・・・
ユーノ「そして、その最大の特徴はデバイスを起動させてもそのままではデバイスの力を発揮することは出来ないって事・・・」
夕也「ん?ちょっと待て?じゃあ、どうやってデバイスの力を発揮するんだよ?」
俺は今の言葉を聴いて出てきた素直な感想を言ってきた。
ユーノ「今から、わかると思うから・・・アリサ、何でもいいから武器をイメージしてみて。それを手に掴む感じで・・・」
アリサ「何でもいいの?「うん。」・・・じゃあ、これ!」
すると、アリサの中指にある指輪が輝きだした。
そして、光が治まるとアリサの手には“棒”があった。
いや、ただの棒ではないことはわかる。白と翠が全体の色のバランスを保っている綺麗な棒だった。
ユーノ「ね?アリサ、君は今、心の中でこの棒をイメージしただろう?」
アリサ「え、ええ・・・」
ユーノ「これが『紋章術式』用のデバイスの特徴、使用者が強くイメージした物に形を変えるんだよ。」
すずか「えっ!?じゃあ、私のも?」
ユーノ「多分ね・・・」
夕也「やってみれば?すずか?」
すずか「うん・・・・・・うん、決めた!」
すると、先程と同じように指輪が輝き、すずかの手には短刀が二振り握られていた。
持ち手のところにあの結晶を小さくしたような宝石が埋め込まれておりとても綺麗だ。
すずか「私がイメージしたのもこれと同じものだよ~~~・・・」
ユーノ「わかった?そして、もっと驚くのが『魔力は必要最低限しか使わないって事』!!」
夕也「?必要最低限なら俺達も気をつけてやっているぞ?」
ユーノ「違うよ、紋章術式用のデバイスはね、
夕也「?自然界のエネルギー?」
ますます、訳がわからなくなってきた・・・
ユーノ「このデバイスを扱う人達は自然界のエネルギーを取り込むことで魔力を殆ど使わずに戦っていたんだよ・・・確か、その名前は・・・」
シンク『僕らはそれを『輝力』と呼んでいます。』
ユーノ「そうそう、それそれ・・・今、誰が喋ったの?」
何か、聞いたことない声が・・・
シンク『皆さん、始めまして!姫様のデバイスとなりました!!『パラディオン・エクセルド』です!!』
アリサのデバイスとやらが元気な声で自己紹介する。
シンク『ほらっ!ガウルもっ!』
ガウル『けっ・・・しょうがねぇな・・・』
すずかのデバイスだろう・・・ものすごくめんどくさそうだな・・・
ガウル『おめぇら始めましてだな!俺は主のデバイスで名前は『エクスマキナ・グラン』ってんだ!!よろしくだぜ!!』
な、何かえらくテンションの浮き沈みが激しいな・・・
夕也「と、とりあえず、お前らはその指輪のままでいられることって可能なのか?」
シンク『はいっ!!』
元気いいなーーー・・・
夕也「じゃあさ、どんな感じかは後で聞くから今は戻ってはやてのお見舞いにでも行こうぜ~~~」
アリサ「そ、そうね・・・」
アリサ、浮かれてたな・・・
それにしても、紋章術式か・・・すげえな・・・
~はやての病室~
数分前・・・
リインフォース・ヴォルケンリッターSIDE
リイン「やはり、破損は致命的な部分にまで至っている。アリスは夕也を主として登録して、完全に夜天の書からは切り離されている。しかし・・・私は、夜天の魔導書は遠からず新たな防御プログラムを作り出してしまうだろう・・・」
シグナム「やはりか・・・」
おそらく、シグナムも予想はしていたのだろう・・・
シャマル「修復は・・・出来ないの?」
わずかな希望を寄せリインフォースに質問するが帰ってきた言葉は絶望。
リイン「無理だ。管制プログラムである私本体にも夜天の書本来の姿は消されてしまっている・・・」
ザフィーラ「元の姿がわからなければ、戻しようがないということか・・・」
リイン「そういうことだ。」
皆がはやてを見る。
穏やかに眠っている。
シグナム「主はやては大丈夫なのか?」
リイン「何も問題はない。私からの侵食も止まっているしリンカーコアも正常稼動している。不自由だった足も時間の経過と共に治っていくだろう。」
シャマル「そう、それならもう良しとしましょうか。」
シグナム「ああ、心残りは・・・無いな。」
そう言うと、ヴィータが顔を俯けた。
やはり、つらいのだろう・・・
ヴィータ「防御プログラムが無い今、夜天の魔導書を破壊するのは簡単だ。破壊しちゃえば暴走することは二度とない・・・代わりにあたしらも消滅しちゃうけど・・・」
彼ら、ヴォルケンリッターは夜天の魔導書の一部、すなわち書を破壊するということは彼らを消滅させる。彼らは二度とはやてと会えなくなるのだ。
シグナム「・・・すまないな、ヴィータ。」
ヴィータ「なんで、謝まんだよっ!いいよ別に・・・こんな可能性があるくらい・・・知ってたから・・・」
アリス「おかしいね、私は知らなかったけど・・・」
全員「「「「「っ!?」」」」」
皆驚いて扉に目を向ける。
そこには壁に背中を預けたアリスがいた。
アリス「ねぇ、何で隠し事をしているの?ようやく解放されたのに・・・」
夕也「それに皆消えるってのは感心しないな・・・」
全員「「「「「っ!?」」」」」
再び驚く、夕也が扉の陰から出てきたから・・・
SIDE OUT
俺は一足先に病室に来た。
そこから、話が漏れ聞こえてきたのだ。
アリスの気配もする・・・
夕也「それに皆消えるってのは関心しないな・・・」
俺は扉の影から出てきて、話に混ざることにした。
夕也「さて、今まで俺は八神家にいた、絆は作っていた。だとしたら俺達は家族も同然だ。何で家族に隠し事をする?それにようやく本当の家族になれたのに皆消えるだと?」
リイン「違う、お前達は残る。逝くのは私、1人だ・・・」
ムカッ
ムカッときたぞ、今の一言・・・ってあれ?なんかデジャブってる?
俺はリインフォースに近づき
夕也「ていっ」
ガスッ
その頭に容赦なくチョップをかます。
リイン「っ~~~~~!?」
夕也「そうじゃなくて、何で周りを頼らないんだよ?」
リイン「え?」
若干、涙目になりながらもリインフォースは俺に目を向ける。
夕也「もう少し、周りを頼れ、俺も一緒に考えるからさ・・・」
俺はそう言って病室を後にし、家に帰った。
何としてもリインフォースを救うために・・・!
~一時間後~
夕也「う~~~~ん・・・これといったのがないんだよな~~~」
アリス「これも違う・・・これも違う・・・」
リニス「整理する方の身にもなってくださ~~~い!」
セイバー「ふむ・・・これではないな・・・」
くそっどうすれば・・・
アリス「っ!夕也!」
夕也「どうしたっ!?アリス?」
アリス「今、海鳴市の丘に転移反応・・・っこれリインフォース達っ!?」
夕也「何だって!?」
アリス「それにあの栗色の髪の子が二人と金髪の双子、それとさっき魔導師になった二人が、それにはやてが向かってる!!」
夕也「くそっ!!・・・・・・・・・しょうがない、
アリス「本当に?」
夕也「今の最大の希望はこれなんだ!!アリス、セイバー、行くぞ!リニスはまた留守番頼むな!!」
リニス「はいっ!頑張ってくださいっ!」
そして、俺達は海鳴市の丘に向かった。
~丘~
その場所に着くとはやてたちがいた。
はやてが消えようとするリインフォースを引き止めている。
はやて「・・・っ話聞かん子は嫌いやっ!マスターはわたしや!話聞いて!私がきっとなんとかする!暴走なんかさせへんて約束したやないか!」
言ってる事がむちゃくちゃだな、はやて・・・
それだけ必死ってことなんだろうけどな・・・
リイン「・・・その約束はもう、十分に守っていただきました。」
・・・ああ、何だろう。聞いてたらイライラしてきた。
そろそろ出るか・・・俺の話を全く聞いていないみたいだしな・・・
はやて「リインフォース!!!」
リイン「主の危険を払い、主を守るのが魔導の器の勤め「だったら主を守ってやれよ」え?」
ガスッ―――――
いいかげん、腹が立ってきたのでリインフォースの頭にチョップをかましてやった。
リインフォースSIDE
???「だったら主をまもってやれよ」
リイン「え?」
ガスッ―――――
リイン「っ~~~~~~!?」
後頭部に激しい痛みを感じ、にらみながら後ろに振り返ると、夕也がいた。
はやて「夕也君!?何で此処に!?」
主や魔導師一同と守護騎士一同・・・いや、守護獣以外の守護騎士が驚いていた。
何より、私が一番驚いている。何せ、いきなり頭にいきなり激痛が走ったのだから。
夕也「はぁ・・・人の言うことを聞かない奴は俺、嫌いだぞ?」
そのまま、夕也は魔方陣を壊した。
夕也「リインフォース、お前はどうしたい・・・?」
リイン「どうしたい、とは・・・?」
夕也「生きたいか、生きたくないか。選べ。」
リイン「私には選ぶ権利など「生きる権利は誰にでもある。」・・・」
夕也「それに俺が聞きたいのはしかたなく消えるお前の本心じゃねぇ・・・はやての守護騎士としてのお前の本心だ・・・!」
リイン「っ!?・・・それでも「本心を偽るな!!!」っ!」
夕也「今、どうしたいか、言え!!」
リイン「・・・・・・・しは(ボソッ)」
夕也「聞こえない!」
リイン「私だって生きたい!!生きて主はやてを守っていたい!!」
言葉にして初めてわかった。
これが私の本心・・・!
SIDE OUT
リイン「私だって生きたい!!生きて主はやてを守っていたい!!」
っ!・・・・・・やっと言ってくれたな・・・!
夕也「それが偽らざる本心か?」
リイン「ああっ!そうだっ!私はまだ死にたくない!主はやてをこれからもお守りしていきたい!!」
夕也「・・・・・・・その言葉が聞きたかった。」
・・・?今、夕也は何と?
アリス「あなたを助け出す方法を持っているんですよ。夕也は」
リイン「・・・・え?」
シグナム「待てっ!?今、助け出す方法といったか!?」
はやて「ほ、ほんまなんか?夕也君?」
皆の視線が俺に注目する。
遥も驚いている。
夕也「ああ、
俺はそう言いながら右目の眼帯を外す。
遥「あっ・・・」
ザフィーラ「なるほど・・・」
遥とザフィーラはわかったようだ。
夕也「この
ザフィーラ「しかし「大丈夫」・・・」
夕也「俺は、もう大丈夫・・・」
はやて「夕也君、その眼て?」
夕也「・・・・・・・・・」
はやて「夕也君?「主、お静かに」ザフィーラ?」
ザフィーラ「前園は奇跡を起こします、奇跡の起こる未来に変えます。」
俺は右目に手を添え、唱える。
夕也「・・・・・・・・・・・・・・・・現所有者、前園夕也の名の元に
今、ここに開放する・・・!」
そして、俺は解放した、
ヴィータ「?別段何も変わってないように見えるけど・・・」
夕也「リインフォース、自分が生きる未来を信じろ。」
リイン「・・・・・・ああ。」
夕也「俺が・・・その未来を・・・」
俺は手に剣を持ち、ある魔法を発動する。
夕也「こじあける・・・!
はあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!!!!!」
俺は術式が完了した剣を手にリインフォースに
剣を刺した。
シグナム「なっ!?何をしている!?夕也!!」
夕也「黙ってろ!!リインフォース、痛くはないか?」
リイン「ああ、それよりも、なんだか身体が温かい・・・これは?」
夕也「俺が考えた魔法、剣を透明状態にし、身体に突き刺すことで、剣のなかに発動していた魔法を発動させて身体の中に直接叩き込むってもんだ。今回は、治療魔法の応用だな。
リインフォースの生きる未来を、俺に見せろ、
辺りを光が包んだ。
そして、俺は剣を抜いた。
夕也「どうだ?身体は?」
リイン「信じられん・・・バグが消去されている!?」
夕也「よかった・・・」
俺はへたりと地面に尻餅をついた。
夕也「他の機能はどうだ?」
リイン「・・・残念ながらユニゾン機能は破壊されている、でもバグは消去されている。」
はやて「ということはっ!!!!????」
リイン「はいっ主はやて!!これからは貴方と共に!!」
はやて「リインフォース!!!」
二人は感激しあいおもいっきり抱き合い、涙を流していた。
よかった・・・
夕也「うっ・・・」
ただいま、頭が痛いです・・・
これくらいなら何とかいけるかな・・・?
前回開放したときは全身筋肉痛で一週間は動けなかったからな・・・
遥「だいじょうぶ?夕也?」
遥が心配して近寄ってきてくれる。
夕也「ああ、大丈夫。ありがとう。」
遥「(フルフルッ)礼なんかいらない(ニコッ)。」
遥と話していると
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
・・・なんだろう、振り返ったら後悔しそうな予感がする。
それでも、振り返らなければならず、恐る恐る振り向くと
修羅がおりました。
しかも、五人。
・・・・・・・・正直にいいます。ものすごく怖い!!
だって、全員ジト眼でこっちをみるんだぜ!?
恐ろしいわ!!
その後、なのは達に根掘り葉掘り聞かれました。
あとがき
リインフォース生存じゃーーーーーー!!!
・・・・・・すいません、テンションがおかしいようです。
やっぱ、買いたいゲーム買ったからかな?
まあ、いいや。
次回もお楽しみに!!
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『紋章術』とリインフォースの生きる未来