No.560647

ジョジョの奇妙なスクールランブル 11話 海だ!水着だ!ナンパだァ!? 

市杜王町に住む東方仗助、虹村億泰はある日を境に空条承太郎からある高校に転入し、スタンド使いの捜査を頼まれることになる、杜王町から離れての高校生活に不安を抱える仗助はそこで一つの出会いを果たしてしまった、そうそれはスタンド使い同士が引き合うような運命のように…


ラブコメにジョジョという無茶な設定ではありますが楽しんでいただけたらなとおもいます

2013-03-30 01:47:17 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:4079   閲覧ユーザー数:3970

 

 

 

 

 

 

 

頬を流れる綺麗な汗!キャッキャ、ウフフ、と走る水着ではしゃぐ女の子たち、そして日が照る真っ青な真夏の海!

 

 

 

海水浴場であるこの場所、仗助そして億泰を含めた周防達メンバーは今日、承太郎も同行を兼ねて海に来ていた、承太郎が来た理由だが単に先日、仗助から送られた珍しいヒトデを見てもしかするとこの町には新種のヒトデが生息しているのかもしれないという事からだった

 

 

 

承太郎の同行に一同は最初戸惑いがあったものの仗助の知り合いと言う事で全員快くオッケーをくれた、ちなみにその仗助達以外のメンバーは同じクラスの学級委員長の花井と女子アマプロレス部に所属する女子、一条、特に特徴がない目立たないの奈良と呼ばれる青年そしてクラスで軟派な男で知られる今鳥といったメンバーだ

 

 

 

一条は丁度都合よく部活が数日休みになった事で連れてくることができた、彼女はクラスではその可愛いい容姿とは裏腹に怪力の持ち主として知られている

 

 

 

先日のスタンドと天満の事件の事であるが、幽霊少女に八雲が頼み天満にだけスタンドが目に見えなくするという措置を最終的に取ることに決まった、根本的な解決にはならないが今はこれが最善という事である

 

 

 

天満は久々に会った仗助にちゃんと頭を下げて先日の事を謝った、どうやら彼女的にはまた現実なものではなくあれは自分の思い込みによる勝手なものだったということで片づけたらしい

 

 

すっきりはしないものの一応の決着はついた、天満との仲はとりあえず修復できたと言ってもいいだろう、しかしながら、問題は先日、仗助が天満と間違えて告白してしまった沢近だろう彼女はあのことを未だに気にしているのか仗助となかなか顔を合わせようとしない

 

 

 

仗助はそんな彼女の奇妙な行動に深い溜息を吐くしかない、憂鬱という奴だ、どうでもいいが自分が好きなのは天満であって暴力を振りかざすあの野蛮なお嬢様ではない

 

 

 

まぁ、そんなこんなで様々な思惑が渦巻いたまま海に着いた一同

 

 

 

彼らは早速、各自で持ってきた水着にそれぞれ着替え全員日差しの照らす海岸に出ていた、真夏と言う事もあり、日光は日焼けしそうな程熱いそんな中で男子メンバーのうちのとある二人の男は海岸にいる他の女性の水着に釘つげとなり馬鹿の様な会話を繰り広げていた

 

 

 

「おい今鳥よォーッ!あの姉ちゃんのバスト、…ドン位だと思う?」

 

 

 

「億泰ちゃん…流石お目が高いねー、あれは大体俺の目から見てC強ってとこだな…ちなみにあそこのお姉さん方は間違いなくD以上はあるぜ」

 

 

 

「…お前、天才か…」

 

 

 

「…ふっ…俺のカップ眼は阿修羅すら凌駕するからな…」

 

 

 

とまぁこんな感じにアホな会話が聞こえてくるが、仗助と花井、奈良は構わずに彼らの後ろで伸び伸びと身体を伸ばし準備体操を繰り返している、胸の大きさなんてものは仗助はあまり気にしないし比較的真面目な花井もまた同じ、奈良君はちょっとだけ気ににはなってはいたがそれでも後の二人に合わせてちゃんとストレッチをしていた

 

 

 

承太郎に至っては砂浜で打ちあがっているヒトデを拾いながら、既に数秒足らずで逆に女性たちからナンパされている始末である、やかましいッ!どっかいけッ!と言うのも相変わらずの様であった

 

 

 

それを見ていた今鳥はストレッチをしている仗助に近づき、耳元で仗助に女の子をおっぱらう承太郎について話し出す

 

 

 

「仗助ちゃん、お前の親戚の承太郎さんって変わってるなぁ、あーんな可愛い女の子達おっぱらうなんてさぁ、俺だったら全員お持ち帰りすんのにー」

 

 

 

「承太郎さんは結婚してっからなァー、まぁ、妻子持ちなら普通じゃあないッスかね」

 

 

 

それを聞いた今鳥は感心したように、へー、結婚してんだあの人、と言葉を溢す、まぁ確かにやかましい女が嫌いだからと言ってあんな凄んだ態度を女性にとっているような彼を見て結婚してたのが意外と言う気持ちも仗助はわからなくもない

 

 

しかしながら、逆ナンパとはうらやましい男なら誰しも思う事ではある

 

 

 

今鳥はそこでふと、あるアイディアが浮かび上がる、そうだ、これならなかなか出てこない女性陣を待つ時間に潰すのに有効だし、自分も絶対に損しないイベントだといった具合の調子のよい思いつきであった

 

 

 

彼は早速、仗助達を含んだ男子に向ってこう言葉を放つ

 

 

 

「いまからよぉ!女の子達待つ時間使って半々に分かれてナンパ勝負しようぜっ!!」

 

 

 

「お、それ面白そうだなァー!流石ハミングバード!」

 

 

 

「ちょ、ちょっと!今鳥君!待ちたまえ僕たちは女の子と来ているんだぞ!」

 

 

 

何故か今鳥を推すように賛成の声をあげる億泰、しかしながら、当然真面目な学級委員長である花井はそれについて反論する、たしかに女性たちと来ているのに他の女性をナンパするとは一体どういった了見か、

 

しかしながら、このとき花井は味方である筈の影の薄い奈良君から確かに面白そうだねという呟きが耳元に入ってくる

 

 

 

「…な、奈良君!君は比較的真面目で薄いキャラだと思っていたがここで出張ってくるなんて破廉恥だぞ!!」

 

 

 

「…えー、面白そうって言っただけじゃないですかー」

 

 

 

「言語道断だ言語道断!健全たる男子はだな!そうむやみやたらに…」

 

 

 

「…へー、逃げるんっスかー花井さん、少林寺拳法の達人うんぬん言ってる癖に度胸ないんっスねー、軟派な今鳥に負けるんっスかぁ?」

 

 

 

と、ここで仗助は花井を煽った、彼はこういうことに関しては真面目なのだが一度こういう風に仗助から煽られると耐性が全くと言っていいほどないに等しい、所謂性というやつなのだろう何故だか知らないが仗助に関することになると彼は燃えてしまうのだ、注意だがホモではない

 

 

 

彼は仗助からの言葉にピタリと喋るのをやめてゆっくりと仗助の方へ振り返る、彼はいつも通りにニコニコしながら実に良いことを思いついたといった具合にこちらに耳を傾けてきた花井に言葉を紡ぎ始める

 

 

 

「誰が一番女の子に人気がある男気のある男子かチーム戦ナンバーワン決定戦ッ!この言葉に燃えない男はいないって思ったんっスけど…どうやら花井さんはねぇーみたいっスねぇ…」

 

 

 

どうやら仗助は今鳥の提案が面白いという事で完全に彼らに便乗した口ぶりだった、比較的こういった楽しそうなイベントを行う事態は男子高校生らしくて良いと仗助は思っているため今鳥の提案には今回あえて乗った

 

 

 

今鳥からは真面目な花井を上手く煽る仗助に感謝の気持ちを込めてグッジョブと言わんばかりのサムズアップを送ってきた、勿論、仗助もそれに応え清々しい笑顔を浮かべ親指を立てて彼に応える

 

 

 

そうして、しばらくしない内に闘志に火が付いた花井は仗助達に向って高々にこう言い放った

 

 

 

「いいだろう!そこまでいうのなら君の言葉に乗ってやる!今鳥と億泰君、そして奈良君! 仗助君と僕で分かれてチーム戦だ!今鳥!軟派な貴様たちより!勝って僕が男気が上だという事を証明してやろう!」

 

 

 

「ほう!ナンパ達人の俺にその口調…後悔することになるぜぇー」

 

 

 

「面白い!かかってこい、ただし終わった時、僕が上ッ!お前が下だッ!依然変わりなくッ」

 

 

 

なんだか、ナンパ如きに妙な火花を飛び散らせる計二名、だがしかしながらこちらの方があえて面白い、仗助は億泰と共にニシシと互いに笑い合いながらハイタッチを交わす、

 

 

なんやかんや言っても学級委員長である彼が入った方が色々と面白くなることをこの二人は知っているようだった、何事にも単純な馬鹿は必要であるという事である、こういうときのために花井は連れてきて正解だったと仗助は納得してしまった

 

 

 

かくして、ナンパ勝負の火ぶたは切って落とされた!

 

 

 

まずは、ナンパのベテラン、今鳥率いる億泰、奈良チームからみていくことにしよう

 

 

 

彼らはまず、顔の良い今鳥を筆頭に浜辺を歩いている女性たちの足を止めて、そのあとトークにまで持ってゆくという堅実なスタイルにすることにした、

 

 

 

「お姉さん達~今、暇ー?暇ならちょっとだけ自分たちと構って欲しいんだけどーいいかなー?」

 

 

 

「へえー君ィ学生?後ろの子達は友達?」

 

 

 

「どうもぉ、自分、虹村億泰って言いますー、んでこいつは相方の奈良です、お姉さん達美人さんッスねェーッ!!」

 

 

 

「どうも奈良です!はじめまして」

 

 

 

そういって、今鳥が話しかけた女性のお姉さんたちに丁寧に自己紹介をし、特攻を仕掛けた彼に引き続くようにまずは足をしっかり地につける三人

 

 

 

億泰も最近、高野と一緒に行動することが多いせいか、以前見たく女性を面前にしてあがり症という事もなくなりある程度のコミュニケーション能力がまたついてきたお蔭か彼女たちからその不良な雰囲気を恐れられて逃げられるという事は無くなっている、しかもとなりに奈良が居ることによって意外性が増し、彼の怖さは半減し実に親しみやすいキャラにと変貌していた

 

 

 

そうして、しばらくしない間にすぐに三人はナンパした女性たちと仲良くなってゆく、これは今鳥の采配道理と言った展開なのだろう、こうして今鳥はこの勝負は貰ったと内心ほくそ笑んだ

 

 

 

そうして、ここはところ変わって仗助・花井チーム、

 

 

 

仗助は花井のあまりのナンパの下手くそさに思わず頭を痛めていた、女性にたびたび声を掛けては彼を通り過ぎてゆく女性たち、まぁ、真面目な花井にいきなりナンパしろと言うのがそもそも無理な話であったのだが…

 

 

 

「…あ、あのすいません!」

 

 

 

「ごめんなさい、急いでるんでぇ~」

 

 

 

そういって、またひとり綺麗な女性が花井に眼もくれずに通り過ぎてゆく、見た目もそうだが彼は根っからの硬派であることを仗助は改めて思い知らされた、このままでは負けるそう確信が持てるぐらいに酷い、色々と…

 

 

 

仗助はこの状況を何とかしないといけないという使命感に駆られ、女性に逃げられる花井の元に近づく

 

 

 

「花井さーんッ!何してるんすかぁ…このまんまじゃあ、男の面目丸つぶれッスよォーッ!!」

 

 

 

「仗助君…しかしだな、やっぱり僕にはナンパは向いてない…女性一人、八雲君しか見えてない僕にこんなことやっぱりできないみたいだ…」

 

 

 

仗助が花井に声を掛けると、どうやら先ほどから女性に断られているばかりのせいか精神的に来ているらしく、めずらしく彼らしからぬ弱音を吐いていた、まぁ、そうは言っても自分もどちらかといえば硬派の部類に入る為に仗助もあまり花井の事を言えないのである

 

 

 

それに自分とは違って花井は勇気を振り絞って、めげずに女性たちに積極的に声を掛けていた事をみてもかれは勇気があることが分かるし、いわゆる黄金の精神を自分に見せてくれていた

 

 

自分には好きな人がいると言っている彼をそもそも煽って勝負に引きずり込んだのは自分だ、それならばせめて勝負になる様にしてやらなければなるまい

 

 

 

 

仗助は落ち込んでいる花井の肩をがっしりと掴み、覚悟を決めたように彼にこういった

 

 

 

「花井さんッ!俺も覚悟決めてました!勝ちましょう!そして男魅せてやりましょうッ!」

 

 

 

「仗助君…君って奴は…ッ!!」

 

 

 

うれし涙か、花井は仗助のやる気に感化され思わず目から滴を垂らし肩を掴んできた彼に何度も頷き、それに応える、とはいっても所詮はナンパであるためカッコいい言葉がまるごと台無しであるのであるが

 

 

 

だが、ふと眼鏡を掛けた花井の目を見つめていた仗助はピンと何かに気が付いた

 

 

 

それは普段眼鏡を掛けている彼の眼差し、もしかしてもしかすると自分はダイヤの原石を見逃しているのではないかと言う何とも言えない錯覚

 

 

 

「…花井さんスイマセン眼鏡…とっても良いっスか?」

 

 

 

「ん…?あぁ、別に構わないが…」

 

 

 

そうして、仗助は花井の眼鏡を一言断ってからゆっくりと外す、

 

 

 

慎重に割らないように花井の眼鏡を外す仗助、そして彼が掛けていたであろう眼鏡を全て外し終わったとき、仗助は眼を思わずその眼を疑ってしまった

 

 

そこには、綺麗な瞳をしながら、武人としての鋭い眼差しを兼ね備える一人の男の目があった、その元々の花井の容姿を組み合わせても周りとしてもかなりカッコいい部類に属されるだろう

 

 

 

仗助は思わず確信を抱いた!これならいけると…

 

 

 

「花井さん!やっぱ眼鏡無い方がイカスっスよ絶対にッ!」

 

 

 

「そ…そうか?それならこの時だけはコレでいこうかな…」

 

 

 

そういって照れくさそうに仗助に述べる花井、仗助が彼に推すそれがやはり功を奏したのであろう、それから数分もしない内にその効果は表れ始める

 

 

 

なんと浜辺でナンパするはずだったのが全くの逆になってきているのだ、元々容姿の良い仗助だけでも女性からしてみても十分声を掛ける対象になるにも関わらず、それに眼鏡を外した花井が加わることで効果は絶大、多くの女性が向こうから二人に対して声を掛け始めたのだ

 

 

 

「おにいさーん!今暇ですかぁ?よかったらこれから私たちとぉ」

 

 

 

「そ、そうですねぇなら少しだけ…」

 

 

 

「その頭カッコいいね!君、学生さんなんでしょ?」

 

 

 

「はい、まぁそうっスね、この人とちょっとお姉さんみたいな人たちが誰か相手してくれないかなーとかぼやいていたとこなんですよォーッ!」

 

 

 

「えー!!こんなにイケメン二人組なのに~それならお姉さん達が今から裏で良い事してあげよっか?」

 

 

 

「それはちょっとうれしいッスけど、連れの待ち時間があるんでまた今度で…」

 

 

 

そういって過激な誘いも、ちらほらと見かける中彼らは思いもよらぬ女性群大発生に戸惑いが隠しきれない、ナンパが逆ナンになってる、なんだこれは思わぬ成果にうれしいがこれでは処理しきれない

 

 

仗助達チームはこうして逆ナンパされた数人の女性たちを相手に苦闘を繰り広げることになったのだった

 

 

 

 

そうして、しばらくして、ナンパ勝負にちょうど決着がつく時刻、丁度、時間帯的にも周防達が着替え終える前と言ったところだろう

 

 

 

今鳥チームが悠々と女の子たちを引き連れて元パラソルが差してある場所に帰ってきた、その手には勿論、花、浜辺で引っかけたであろう女の子の肩に両腕を回し余裕の表情で現れる、その後ろからは女の子を抱える億泰と女性から抱かれて歩いてくる奈良の姿が確認される

 

 

流石はナンパのプロフェッショナル、今鳥はこの勝負は余裕勝ちかなといった表情を浮かべていた

 

 

 

「あれェ?仗助達ィまだ来てねぇみてーだなァー今鳥」

 

 

 

「あれれー花井君はまだ頑張ってんのかなー?まぁでもこれは流石に俺たちの勝ちっしょこれで勝てたら…」

 

 

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

 

 

 

そう今鳥が確信していた時だった、なにやら大人数でこちらに向かってくるような足音が聞こえてくる、

 

 

そうして、ナンパ歴ベテランプロフェッショナルの拍が付き矢神高校のハミングバードと呼ばれた今鳥は次の瞬間信じられない光景を目にする、それは大勢の女の子が二人の男を持ち上げてくるという光景しかも向ってくるその男二人は何よりも『凄み』のあるオーラを醸し出しながら彼女らの上に君臨していた

 

 

(※周りからしてみれば仗助と花井がジョジョ立ちで女の子たちから運ばれて来るという光景です、とてもシュールなのでよい子は真似しないようにしましょう)

 

 

 

なんともうらやましいッ!いやけしからん光景であろうかッ!この時今鳥は自分の中でいろんな意味で負けを認めたこいつらには勝てないと…

 

 

 

「…負けた…だが…不思議と後悔はない…この今鳥は…花井に会うためにナンパをくりかえしていたのかもしれない…」

 

 

 

「ハミングバードォォォォォォォォォォ!!!」

 

 

 

「今鳥君の霊圧が…消えた…?」

 

 

 

負けを認めて某柱の男みたく何かカッコいいセリフを吐きながら、バタリと力なく砂浜の上に倒れる今鳥、それに呼応するかのように悲しみの言葉を上げる億泰、仲間の消滅を肌で感じ取り呟く奈良、しかしながら、よく考えてみてほしい一見感動的に見えるシーンだが着替えている女の子たちをそっちのけで開いたくだらないナンパ勝負に負けただけである、

 

 

女の子たちの上で仗助と共にジョジョ立ちをしている花井は(※ジョジョ立ちは仗助に教えてもらった)そんな今鳥を見つめたまま拳を前に突出し悲しい瞳でこう彼に告げる

 

 

 

「今鳥よ、貴様もまさしく強敵(とも)だったッ」

 

 

 

もう一度言うが今鳥は死んでいないし、これはただ単にナンパの勝負で花井が勝っただけである、カッコいいセリフを言っているように見えるがはたからみればシュール以外何物でもないのでくれぐれも真似しないようにしてください

 

 

 

そういってなんだかいい話の様に周りの空気になってはいるがここで忘れていけないのが彼らは男だけで浜辺に来ているわけではないという事、彼らがくだらないことをしている間に彼女たちはその一部始終を全てその眼に焼き付けていた

 

 

 

「盛り上がってるとこ悪いけどアンタら、アタシ等が居ない間に何してんだ…」

 

 

 

急遽、真夏の砂浜に来ているというのに男子陣、全員の体温が氷点下まで下がる錯覚に見舞われた、ギギギと機械音の様に首から鈍い音を出しながら声の主の方に振り返る男子一同

 

 

そこには、怒髪天を浮かべた計五名の阿修羅がいた、その眼差しは血の様に赤くまさしく鬼のような形相だった

 

 

 

今にもWRYYYYYYYYYYYYYとかいってナンパに走った男子全員で襲い掛かってきそうなそんな雰囲気まで醸し出す始末である、この光景を遠目から見ていた承太郎すらやれやれだぜ、と匙を投げてしまう状況

 

 

 

そんな彼女たちを見て仗助はナンパ対決に参加した男子たちに向い、自分が考えた戦闘プランを話し始める

 

 

その顔は俺に良い考えがあるといった具合に何かしらの策が頭の中で閃いたようなそんなその絶望の処刑を待っている全員に希望を抱かせるような表情であった

 

 

 

「オメーら…こんな時ジョースター家には伝統的な戦いの発想法があってな………

ひ と つ だ け 残 さ れ た 戦 法 が あ っ た ぜ!」

 

 

 

「何ィ、ホ、ホントかぁ仗助!こんな阿修羅どもに対抗できる手段があんのかーッ!」

 

 

 

「ああ、ある一つだけなァー…それは…」

 

 

 

「それは!なんだい仗助君!」

 

 

 

仗助の言葉に待ってましたと言わんばかりに彼のいうジョースター家に伝わる伝統的戦法とやらに期待する男子一同、そんな彼らを他所に仗助は三百六十度回転、そして彼らに向い聞こえるような口調でこう叫んだ

 

 

 

「逃げるんだよォォォォォォ!!億泰ゥゥ!花井さんッ!」

 

 

 

「「「な、何ィィィィ!!!!」」」

 

 

 

「「「「「逃がすかこのボケどもがァーーー」」」」」

 

 

 

そういって、一目散にナンパした女の子達を置いて仗助に続き逃亡を図る億泰、花井、奈良の三人、気絶した今鳥は億泰が脇に抱えて全力疾走で走る

 

 

 

まぁ、しかしながらそこは流石男子陣、女子の方には天満を除いて運動神経が化け物ぞろいの輩が多いこともあって数分もしない内に全員捕まり

 

 

熱い砂浜の上でアマプロレスの一条、金髪お嬢の沢近、そして花井と武術が同門の周防から、いともたやすくおこなわれるえげつない行為をされ全員ノックアウトされましたとさ

 

 

 

ジョースター家の伝統は見事に通じませんでした(笑)

 

 

 

彼らの楽しい海水浴は後半に続く!

 

 

 

 

 

………TO BE CONTINUED

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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