No.559205

魔法少女リリカルなのは 幸せを望む転生者

はらっぱさん

前世の繋がり 今の繋がり

2013-03-25 23:21:48 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:5839   閲覧ユーザー数:5514

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

夕也「ここが・・・遥の望む・・・・・世界・・・か・・・」

 

俺は町並みの中に立っていた。

 

行き交う人は俺を見ようとしない。

 

おそらく俺はこの世界の登場人物として認識されていないのだろう。

 

アリス「ここが・・・・あの時入ってきた人の幸福という願望が生み出した世界ですか・・・」

 

夕也「そうだな・・・」

 

アリスも一緒にやってきた。

 

???「ねぇ、次あそこにいきたい~~~」

 

???「そうだな、次はあそこにいくか。」

 

???「わ~~~~~~い。」

 

声が聞こえた。

 

そこには女の子とその両親だろう男性と女性がいた。

 

おそらくどこかに遊びにいく途中なのだろう。

 

俺は思わず目で追ってしまう。

 

アリス「?どうしたんですか?主?」

 

夕也「いや・・・(神様の教えてくれたことが真実なら・・・)アリス、あの親子を追いかけるぞ。」

 

アリス「え?どうして・・・」

 

夕也「俺の予想が正しければ、あれは小さい頃の遥だ。」

 

アリス「え?でも確か主はこの女の過去は知らないはずじゃ・・・」

 

夕也「確かにそうかもな・・・」

 

俺とアリスはその親子を追いかけた。

 

~公園~

 

さっきの親子を見つけた。どうやら休憩中のようだ。

 

???「じゃ、ちょっと飲み物買ってくるからここから離れるんじゃないぞ?」

 

???「うん、わかった。」

 

両親が離れていく、さっきの話を聞く限り飲み物を買いにいったのだろう。

 

今のうちに・・・

 

夕也「やぁ、こんにちわ。」

 

???「こんにちは!!お兄さんどうしたの?」

 

俺は気づいた。

 

多分・・・

 

夕也「単刀直入に言う。記憶、あるだろ?遥?」

 

???「・・・・・・何でわかったの?夕也・・・」

 

夕也「何だろうな、言い方が何か意識して余所余所しくしてた感じがしたから。」

 

遥「そんなことでわかるなんて貴方だけよ・・・」

 

夕也「さて、記憶が戻ってるんなら帰るぞ「いや。」・・・何だと?」

 

遥「私は帰らない。」

 

・・・・・・こいつ、わかっていってるのか?

 

夕也「遥っ!お前な「わかってる。これが幻だってことも。」わかってるなら!!」

 

すると、遥がいきなり声を荒げた。

 

遥「帰りたくないの!!ここには前世の家族がいる。前世では私を引き取ってくれた(・・・・・・・・)家族に恩返しが出来なかった!!」

 

遥「それだけならまだ我慢できた!でもここには一番好きだった兄さん(・・・)もいる!!それだけで私がここにいる理由になる!!」

 

遥「私は引き取られて兄さんに会いにいけなかった!その事で兄さん、きっと私を恨んでいる!!だから私は逃げるようにこの世界にやってきたの!!」

 

遥「だから「そんな事をしてお前の兄さんが、いや、兄さんと慕っている(・・・・・)人が喜ぶとでも思ってんのか!?」っ貴方には関係ないことでしょう!!」

 

夕也「いいやっ!関係ある!!何故ならその人物こそ()だからだ!!!!」

 

遥「・・・っそんなの嘘っ!!」

 

夕也「嘘じゃないっ!!何なら俺とお前の前世の名前を言い当ててやろうか!?」

 

遥「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

遥は黙る。

 

そんな中俺は口を開く。

 

夕也「お前の前世の名前は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小鳥遊七海(たかなしななみ)』、そして俺の名前は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名古屋心時(なごやしんじ)』だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遥「っ!?」

 

遥は身体を強張らせる。

 

夕也「これでわかったか?俺はお前が兄さんと慕ってた心時なんだよ。」

 

遥「な・・・何で・・・いつ・・・知ったの?・・・」

 

夕也「知ったのはついさっき。神様に教えてもらった。」

 

遥「・・・・・・・・・」

 

夕也「帰ろう?俺達の世界へ・・・」

 

遥「夕也・・・・・・ごめん。・・・ごめん。」

 

夕也「今この場ではその言葉は使うべきじゃないよ、この場で使うべき言葉は“ありがとう”でしょ?」

 

遥「うん・・・うん・・・!ありがとう・・・!」

 

そして俺の手を遥が握る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事は無かった。

 

遥「え?・・・夕也・・・?」

 

夕也「へへっ・・・限界か・・・ま、しょうがないか・・・」

 

俺は手を取る瞬間に倒れたのだ。

 

遥「ど、どういうこと?限界って・・・」

 

夕也「言葉の通り・・・俺の()が食い尽くされたって事さ。」

 

遥「え・・・?魂って・・・」

 

夕也「俺の右目にある(アイオン)の眼は力を行使する度に使用者の魂を侵食する。つまり最後までずっと使用し続ければ魂は(アイオン)の眼に捧げられる。魂ってのは寿命みたいなものだ。それを犠牲に力は行使される。」

 

遥「そんな・・・そんな・・・事って・・・」

 

遥は崩れ落ちる。

 

夕也「そして・・・この世界に来たことによって魂が食い尽くされ、俺という存在が死を迎えるってことさ。」

 

遥「いや・・・死なないで・・・夕也・・・」

 

夕也「・・・なぁ、遥・・・俺が死んだ後・・・アリスの事・・・よろしくな・・・」

 

それっきり夕也は動かなくなった。

 

遥「夕也・・・?ねぇ、目を開けてよ、夕也・・・」

 

遥「・・・・・・・夕也ーーーーーーーーーー!!!!」

 

このとき、前園夕也は死を迎えた。

遥SIDE

 

遥「・・・何で・・・死ぬのよ・・・夕也・・・」

 

遥「私・・・まだ・・・告白も・・・・・してない・・・・のに」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

???「諦めるのはまだ、早いですよ。遥さん。」

 

遥「えっ!?」

 

私の目の前には夕也達を転生させた神様がいた。

 

神「夕也さんは、まだ死んではいません。今、一時的に(アイオン)の眼に魂を預けているだけです。」

 

神「ですので、(アイオン)の眼に直接語りかければ、まだチャンスはあります。」

 

遥「でも、そんな方法・・・」

 

神「あなたは、知っているはずです。その方法を・・・」

 

遥「え・・・?」

 

再び見てみるとそこには神様はいなかった。

 

遥「知っているって・・・私が・・・?」

 

アリス「そう・・・あなたは知っている筈・・・」

 

遥「アリス・・・」

 

遥「・・・・・・・・・・・あ、まさか・・・」

 

私はアリスを見る。

 

まるで、その方法が正解であるように・・・

 

遥「で、でも私、この()本当の意味(・・・・・)も知らないのに・・・」

 

アリス「大丈夫・・・あなたなら・・・きっと出来る・・・」

 

遥「・・・・・・・・・・うん、わかった。」

 

遥は立ち上がり胸に手を添え、歌いだした。

 

遥「トゥエ レィ ズェ クロア リュォ トゥエ ズェ」

 

遥「クロア リュォ ズェ トゥエ リュォ レィ ネゥ リュォ ズェ」

 

遥「ヴァ レィ ズェ トゥエ ネゥ トゥエ リュォ トゥエ クロア」

 

遥「リュォ レィ クロア リュォ ズェ レィ ヴァ ズェ レイ」

 

遥「ヴァ ネゥ ヴァ レィ ヴァ ネゥ ヴァ ズェ レィ」

 

遥「クロア リュォ クロア ネゥ トゥエ レィ クロア リュォ ズェ レィ ヴァ」

 

遥「レィ ヴァ ネゥ クロア トゥエ レィ レィ」

 

私は歌った。

 

西園家の子守唄、そして伝承にある「輝く目を鎮める歌」

 

 

大譜歌(だいふか)を・・・

 

そして、歌を歌い終わると

 

夕也が輝きだした。

 

遥「え?一体、なにが・・・」

 

そして、光が治まると何も変わっていなかった。

 

遥「いったい「ん・・んんう・・・」え?」

 

夕也「・・・・・一体、何が・・・」

 

遥「ゆ、夕也・・・・・・」

 

夕也「あ、遥・・・・・ただいま・・・」

 

遥「おかえり・・・夕也・・・!」

 

私は思わず抱きついてしまった。

 

SIDE OUT

 

あれ?俺、死んだはずなのに・・・何で・・・

 

神「よかった・・・」

 

すると、神様が出てきた。

 

神「これで貴方の(アイオン)の眼は第二段階、『完全制御状態』になりました。」

 

夕也「完全制御状態って・・・?」

 

神「名前の通り、(アイオン)の眼を制御している状態です。この第二段階に到達すれば(アイオン)の眼に魂を捧げなくても使用できます。ただし、身体にかかる負担は変わりませんが・・・」

 

夕也「そんな物が・・・(アイオン)の眼にあったなんて・・・」

 

神「あなたを死なせたくなかった私のお人好しです。」

 

夕也「・・・・・・ありがとう。神様。」

 

神「感謝するのはこちらの方です。貴方方のおかげで私達神と魔王は和解できたのですから・・・」

 

夕也「やっぱり・・・そうか・・・悪魔達が言っていたシンドバット(・・・・・・)・・・」

 

遥「私も言われた・・・ジャンヌ・ダルク(・・・・・・・・)って・・・」

 

神「・・・夕也さんには話しましたよね・・・和解させた二人の男女・・・」

 

神「それが貴方方の前世の前世での功績です。」

 

夕也「・・・・・・その時の名前を、教えてもらえますか?」

 

神「ええ・・・・・・夕也さんの名前は『名古屋稚空(なごやちあき)』、遥さんは『日下部(くさかべ)まろん』です。」

 

夕也「そうですか・・・ありがとうございました。転生させてくれて・・・」

 

俺と遥は頭を下げる。

 

神「先程も申しましたが貴方方は神様と魔王の両陣営の戦いを終結させた功績があります。そうするのは当然です。」

 

遥「それでも・・・です・・・ありがとうございました・・・」

 

俺と遥は再び頭を下げる。

 

神「貴方達の今世での生に・・・幸があからんことを・・・」

 

そう言うと、神様はいなくなった。

 

多分、帰って行ったのだろう。

 

夕也「・・・・・・・ところで、これはいつまで続くのかな?遥?」

 

遥「え?う~~~~~ん・・・・私の気が済むまで?」

 

夕也「・・・・・・ま、いいか・・・」

 

そして、その世界で俺達は新しい絆を作った。

満足したらしい遥は俺から離れた。

 

恥ずかしかったな・・・///

 

遥「ねえ、夕也・・・」

 

夕也「ん?何だ?遥?」

 

遥「ハッキリ言うね。私、夕也の事が好き。もちろん『友達』としてじゃなくて『異性』として。」

 

夕也「・・・・・・・・・・ああ、俺も好きだよ・・・」

 

遥「うん・・・でも覚悟してよね?主要メンバー全員、あなたの事が好きだから・・・」

 

夕也「そ、そうなのか・・・全然気づかなかった・・・」

 

遥「だから・・・私は負けないぞっていうのとこれからもよろしくねって意味も込めて・・・」

 

夕也「えっ」

 

 

 

 

 

 

チュッ

 

 

 

 

夕也「っ!?」

 

今、一瞬だけだったけど・・・唇に感じた感触は・・・

 

まさか・・・・・・

 

遥「////////////」

 

夕也「・・・・・・遥、顔が真っ赤だよ。」

 

遥「し、仕方ないじゃない!恥ずかしいんだから/////」

 

夕也「・・・・・・・・・・・・・遥。」

 

遥「な、何?」

 

夕也「・・・・・・・・いこうか、全てを終わらせに・・・・」

 

遥「あ・・・・・・・うん!」

 

夕也「セイバー」

 

俺がそう言うとどこからともなくセイバーが姿を現した。

 

夕也「いこうか、セイバー」

 

セイバー「はい、ユウヤ。」

 

夕也「ユニゾンッ!!」

 

セイバー「インッ!!」

 

夕也「ソル、セットアップ。」

 

ソル『セットアップ。』

 

夕也「フルドライブッ!ダブルソードッ!!」

 

ソル『ダブルソードフォーム』

 

そして、俺の背中に二振りの剣が現れる。

 

そして、抜刀。

 

遥「・・・綺麗・・・」

 

遥が俺の手にある剣を見て言う。

 

俺の右手にあるのは1stの剣よりも黒くしかしそこにどこか暗黒さは感じられない、それどころか神秘さも感じる。

 

対して左手にあるのは対照的に光輝く純白の剣だ。

 

これがフルドライブによって俺の剣となる右手の剣を『ダークネスブリンガー』、左手の剣を『セイクリッドブリンガー』という。

 

夕也「いくぞ・・・連結(コネクト)!!」

 

ソル ムーン『『コネクト・オン』』

 

そして、俺の両手にある剣が光となり一つとなった。

 

そして、それは一振りの剣へとなる。

 

遥「まさか・・・それって・・・」

 

夕也「そう・・・完成(コンプリート)!!

 

 

 

 

 

 

 

約束された勝利の剣(エクスカリバー)ッ!!!」

 

俺の手にはかの騎士王が使用したとされる剣、約束された勝利の剣(エクスカリバー)が握られていた。

 

夕也「これ使うときにはセイバーとユニゾンしてないといけないんだけどな・・・さて、離れてろ・・・」

 

遥「うん・・・・・!」

 

そして、俺は約束された勝利の剣(エクスカリバー)を上段に構え、振り下ろす。

 

夕也「約束された勝利の剣(エクスカリバー)ッ!!!!!!」

 

その砲撃とも呼べる魔法は空間にヒビを入れる。

 

夕夜「よしっ、行こうぜ?」

 

遥「ええ・・・スプリング、ごめんね。」

 

スプリング『いえ、貴方が決めたことですから・・・』

 

遥「うん・・・行こう・・・スプリング!セットアップ!!」

 

スプリング『セットアップ』

 

遥「フルドライブ!セイクリッドブレイド!!」

 

スプリング『セイクリッドブレイドフォーム』

 

遥もデバイスを起動させる。

 

光が治まるとそこにはいつものBJではない遥が立っていた。

 

どこか動きやすいような服、そして目を見張るのが胸に付いている十字架のロザリオ(・・・・・・・・・・・・・・・)だろう。

 

遥「行こう・・・夕也・・・」

 

夕也「でも・・・お前・・・武器は?」

 

遥「大丈夫・・・ここにあるから。」

 

そう言って遥は胸元のロザリオを指差した。

 

遥「このロザリオが剣になるの。といっても私自身接近戦はあまりしないから使い物にはならないと思うんだけど。」

 

夕也「それでもいいさ・・・行くぞ・・・」

 

そして、俺と遥は裂け目の中に入っていく。

 

そこには、はやてと見慣れぬ銀髪の女性がいた。

 

夕夜「おっここにいたのか、はやて。」

 

あとがき

 

ここまで本当に長かったと思います。

 

後悔は、していない!(キリッ)

 

それと(アイオン)の眼については私が勝手に設定を作りました。

 

といっても、身体にかかる負担というのはアニメ版のを結構優しくした感じととって頂ければ。

 

さて次回はいよいよフルボッコタイム!!そして、終わった後にはアリサとすずかに事情を説明しなければいけません。その時に夕也達は驚愕の真実を知る。

 

では!次回に!


 
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