No.558935

ALO~閃姫After story~ EP3 リハビリ

本郷 刃さん

EP3です。
和人のリハビリの様子ですよ~・・・普通の人には不可能だ!

どうぞ・・・。

2013-03-25 09:34:43 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:14997   閲覧ユーザー数:13784

 

 

 

 

 

 

 

 

 

EP3 リハビリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和人Side

 

師匠が俺の見舞いに訪れてから2日が経過した。

医師からのリハビリ許可が下りたので、師匠から達せられたリハビリメニューを熟すことになる。

『神霆流』の面々から言われたのはこの一言、「強く生きろ」……うん、頑張ろう…。

 

 

 

「ぉ、おぉ…ぐぅっ…」

 

リハビリテーション用の部屋で歩く(・・・)俺。

すぐ側に待機しているナース、名前を『安岐 ナツキ』さんと言い、俺は安岐さんと呼んでいる。

その安岐さんなのだが俺を呆れたような表情で見ている。

それもそのはず、俺は全身に苦痛を感じ、偶に支えを掴むものの、既に歩くことを可能としている。

師匠からのリハビリメニューに掛かれていたのはまずはとにかく歩くこと。

使われていない筋肉をとにかく使用し、筋力を付けて取り戻すことだ。

ちなみに俺は目覚めた次の日から軽いリハビリを始めていた。

1kg程度のダンベルを一定時間持ち続け、限界がくればそれを下ろす。

今度は脚を軽く動かし、脚に疲労が溜まればまた休む。

それらを繰り返した後に全身を腕と脚を自分でマッサージし、それ以外をナースさんに行ってもらうというところだ。

それらもあって、歩けるようになる為のリハビリの進行具合も良い。

しかし体への負担は並ではないということだ。

改めて思う、これは……断じて普通のリハビリではない!

 

「呆れたものね……まさか、目を覚ましてたったの3日で、歩けるようになるまでのリハビリを終わらせるなんて…」

 

「ぁ、ぅぐっ……は、さすがに…キツイですよ。まぁ、ペイン…アブソーバーの痛みほどじゃ、ないですけどね…」

 

安岐さんの言葉に俺は一息吐いて、壁に凭れ掛かりながら床に座り込んで言葉を返した。

ペインアブソーバーレベル0によるダメージを考えると、

この程度の苦痛や不快感などは大したものではない……はず…。

すると安岐さんが俺を見ながらニヤニヤしているのに気が付いた、どうしたのだろうか?

 

「桐ヶ谷君は幸せ者だよね~……可愛い可愛い彼女さんがお見舞いに来てくれているんだし♪」

 

なんのことかと安岐さんの視線の先を見てみると、ガラス越しに明日奈がこちらを見ているのに気が付いた。

む、痛みやら疲労で気が付けなかったか…早く感を取り戻したいな。

笑みを浮かべて彼女に軽く手を振ると笑顔でこちらに手を振ってきた、可愛いなぁ…。

 

「さて、桐ヶ谷君。リハビリ、リハビリ」

 

「……はい…」

 

この人は絶対に分かってやっている。

くそっ……早くリハビリを終わらせて、こんな病院出ていってやる。

俺は苦痛を感じながらも体を立ち上がらせ、歩き始めた。

とにかく歩く、時間にして休憩を間にいれたものの4時間……師匠、貴方は俺を殺す気ですか?

 

 

 

午前中のリハビリを終えた俺は非常に汗を掻いていたので着替え、

やはり自分の足で動きながら自分の病室のベッドに辿り着いた。

病室に向かう時はずっと明日奈に支えてもらっていたけど。

 

「し、死ぬ……志郎達の、気持ちが…よく、分かった…」

 

「だ、大丈夫…?」

 

疲労のあまりに途切れさせながらも呟くと明日奈に心配されてしまった。

あまり心配は掛けたくないんだけどなぁ…。

だが今の俺の状態ではそんなことも言っていられないのが悔しいところだ。

我慢してリハビリに取り組もう、それがいい…。

 

「午後は、2時からだったな……はぁ…」

 

「今はゆっくり休んで、ね?」

 

「あぁ…」

 

午後のリハビリも同じ内容、これが完璧に歩けるようになったらどうなるのか……想像もしたくない…。

少しばかり憂鬱になるが、明日奈の言うように今は休憩しよう。

昼食を取って、明日奈と話しをして、そして午後から頑張ろう。

昼食については勿論のこと、明日奈に食べさせてもらった。

食べた後は明日奈に軽くマッサージをしてもらい、軽いダンベルの上げ下げをし、午後のリハビリに励んだ。

早寝早起き、それを自然と熟すようになるとは思わなかった…。

 

 

 

リハビリスタートから8日……本当に7日間で歩けるようになるとは思わなかった。

しかしその間の代償は大きかった、まずは筋肉痛だ。

とにかく全身が痛かった、その痛みに耐えながらも歩いたり、ストレッチ、マッサージを行ったりした。

次に食事、これは取り敢えず多く食べた。余分なものはいらないが、体の肉が全然ついていないからである。

しかし何度腹痛になったことか…。

そして最後に被害が大きかったのが……明日奈だ。

俺との触れ合い期間に時間が空きすぎたせいなのかもしれない、彼女の耐性が低くなっていた。

簡単に説明すれば、

1俺がリハビリを行う、2汗を掻く、3終わった後に明日奈がその姿を至近距離でみる、

4明日奈曰く、俺の姿が色っぽい&香り(汗の匂い?)に当てられる、ということらしい。

その結果、気絶(ノックダウン)にいたるそうだ…正直、俺もよく分からないが、

女性というのは色々大変ということだ。

以上、俺が歩けるようになるまでの経過だ……なお…、

 

「……リハビリに筋トレとか有り得ねぇ…」

 

歩けるようになったものの、その後のリハビリに筋トレが含まれていることを知り、

俺が遠い目をしたのは言うまでもない。

 

 

 

そしてその8日目から1週間の間。

腹筋、背筋、スクワットが各100回、腕立てが50回、それらを1日2セットやるはめになった……もう一度言おう、

これは断じてリハビリではない!

 

和人Side Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

完全にギャグパートだったおw

 

傍からみれば「なぁんだ、こんなもんか」という程度のリハビリかと思われますが、

2年以上も体を動かさずに眠っていれば、これはかなり異常なリハビリ内容です

 

というわけで、和人には地獄を見てもらいましたw

 

ちなみに筋トレを熟す姿も似たようなものだとお思いください。

 

えっと~次回は微シリアスな内容になります。

 

いつも通りな内容かもしれませんがね(苦笑)

 

それではまた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
24
7

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択