「仕事をして下さい」
イストワールのこんな一言から1日が始まった
余りにも仕事をしないネプテューヌにイストワールは最後の手段を取った
「くっ……(まさか命を監視に使うなんて!)」
そう命を監視に使ったのだ
命が居れば親の威厳を失う訳にはいかないネプテューヌだった
「ママ、僕はママが仕事が出来なくても大好きだよ?」
もう威厳が保てて居なかったネプテューヌであった
そんな事を言われたネプテューヌは
「親の威厳が崩壊していくぅぅ~……」
「う~ん……(ママには無理やりやらせたくないし
何か頑張れる物が有れば良いんだけど……そうだ!)
ママ!」
「なぁ~にぃ~……?」
「もしも、今日1日仕事頑張ったら
僕から御褒美上げちゃうよ!」
「御褒美?」
「うん!ママってプリン大好きだったよね?」
「うん!めちゃくちゃ大好きだよ!」
「僕が特製のプリン作って来てあげるよ!
但し、今日1日頑張る事です」
「おぉ~!?
命のプリン……食べてみたいけど
作った事あるの?」
「無いよ?」
「無いの!?」
「でも、大丈夫だよ?
頭で作り方が浮かんだから!」
「それどんなチート……
う~ん……(命には悪いけど、逃げさせてもらうよ!)」
カッ!
ネプテューヌは変身した
「変身してどうしたの?」
「仕事は面倒くさいのよ……
だから、逃げさせてもらうわ!」
「駄目だよ、ママもやれば出来るんだから
仕事頑張ろうよ~……分からない所があれば僕も手伝うから!ね?」
命はネプテューヌに涙目&首を傾げるという攻撃をした
ネプテューヌは精神ダメージを9998負った
「がはっ……」
何故か吐血するネプテューヌ
震えながらも立ち上がるネプテューヌ
「仕事しよう?」
「ふふ、ならば此方も手段に応じましょう!」
「え?」
ネプテューヌは命に精神攻撃を仕掛けた
命に近づき耳に口を近づけて
「ふぅ~……」
「ひゃぁ!?」
耳の中に息を吹きかけた
命は足がガクガクして来て最後には眼がトロンとして息も荒くなり女の子座りになった
ネプテューヌが夜に命が寝てる時に、この弱点を見つけたらしい
「ふふ、命を倒したわ!」
ネプテューヌはガッツポーズをした
そんな時だった……後ろに魔王(ネプギア)が居た
「お姉ちゃん(ニコニコ)?」
「ネ、ネプギア!?」
「駄目だよ? 命ちゃん苛めたら~
少し……O☆HA☆NA☆SIしようか?」
「ま、待ってネプギア……」
「待たない♪」
「いやぁぁぁぁぁぁ!?」
プラネテューヌの朝に女神の悲鳴が響き渡った
~それから30分後~
「ごめんなさい、ゴメンナサイ、ゴメンなさい、ごめんナサイ……」
「やり過ぎちゃったかな?」
苦笑いをするネプギア
命も大分落ち着いたみたいで立って居た
「ネプギアお姉ちゃん!やり過ぎたら駄目だよ~
お仕事しなくなるよ?」
「あはは、ごめんね?」
「うみゃ~♪」
ネプギアは謝りながら命の頭を撫でる
命は気持ち良さそうに声を上げる
「命ちゃん可愛いよ~」
「あぅあぅ……///」
歯止めが利かなくなったネプギアは命に頬擦りをする
命は恥ずかしさ100%で顔が真っ赤になっていく
~それから10分後~
「ごめんね? 命ちゃんが可愛い過ぎて……」
「大丈夫だよ~
それじゃ、ママ仕事しようか?」
「は~い……」
「それじゃ、お姉ちゃん頑張ってね?
(くれぐれも命ちゃんに変な気を起こさない様にね?)」
「は、はい(ガタガタ)」
「命ちゃん、お姉ちゃんを宜しくね?」
「うん!任せて!」
「ふふ、有り難う」
ネプギアは満面の笑みで戻って行った
それから二人は机に向かい仕事をしていった
「命、此処が分からないんだけど」
「此処はね、こうするんだよ~」
「おぉ、成程……流石は命だね!」
「えへへ~
それじゃ、僕はキッチンに行って来るから
仕事しててね? 逃げたら駄目だよ?
分からない所は後回しで良いからね!」
「了解!分かってるよぉ~」
命はキッチンに歩いていった
途中でイストワールに報告を聞かれて
「ママは頑張ってるよ!」とだけ答えた
イストワールも嬉しそうに頷いていた
キッチンに着いた命は早速プリンを作り始めた
「ママ、待っててね
超美味しいプリン作ってあげるからね!」
命は無駄に神力を散らしながらガッツポーズをしていた
その姿を本人に気付かれる事も無く観察しているネプギアの姿があった
「(命ちゃん可愛い……ハァハァ……)」
「まずはコレをこうしてと……」
命のプリン作りが開始された(勿論、エプロンを付けて)
初めてなのに手際が良く初めてとは思えない程に順調に進んでいる
観察していたネプギアも元に戻り「凄い……」と呟いていた
「最後に生クリームで文字を書いたら完成だよ!」
其処にはバケツプリン程の大きさで
キラキラと輝いているプリンが其処に存在していた
見た目は神々しいプリンだろう
「名づけて『絶対のプリン』!」
時計を見ると時刻は丁度3時になっていた
昼前から作り始めた命は腹を空せたが気にしなかった
命は“3つ”同じ物が出来上がったのを確認してネプテューヌの下に戻った
部屋に戻るとネプテューヌは机にダレていた
「ママ、大丈夫?」
「あ、命……
私、頑張って終わらしたよ……」
「え?」
ネプテューヌの言葉に驚き確認してみると
言葉通り全部終わっていた
勿論、間違えている所はあるが……
それでも全部終わっているとは思わなかった命だった
「どう? 私もやれば出来るんだよぉ~……」
「凄いよ、ママ!」
命はネプテューヌに抱き着いた
ネプテューヌも抱き返した
そして感動が冷めてキッチンへと向かった
ネプテューヌが『絶対のプリン』を見て言った
真ん中のプリンだけには『ママ、がんばったね』と生クリームで書かれていた
「こんな神々しいプリン見た事ないよ!?
というか、この文字って……(チラ)」
「そう? 誰でも作れると思うけど……
うん、ママが仕事頑張ってくれると信じて書いたよ!」
「いやいやいや!作れないからね!?
そっか……有り難う、命!」
「取り敢えず、食べるの待っててね?
どう致しましてだよ~」
「早く食べたいよ!」
「イストワールお姉ちゃんとネプギアお姉ちゃん呼んで来るから
ちゃんと待っててね?」
「は~い……」
ネプギアの名を聞いた瞬間ビクっとなったネプテューヌ
大人しく待つ事にしたらしい
命は二人を呼びに行った
そして二人を連れてキッチンへと戻って来た
「お腹空いた~……」
またしてもネプテューヌが机にダレていた
3人は、その姿を見て笑っていた
「それじゃ、食べようか!」
「待ってました~!」
「「「「いただきます!」」」」
3人は一斉にプリンを口にした
命は感想を聞こうと待っていた
すると3人は……
「「「……(泣)」」」
「ど、どうしたの!?
もしかして不味かった……?」
突然3人が泣き始めた
命は不味くて泣いたのかと思っていた
「「「お……」」」
「お?」
「「「美味しい(です)!!!」」」
「本当に?」
「うん、物凄く美味しい!
今まで、こんな美味しいプリン食べた事ないよ!」
「そうですね、私も初めてプリンを食べましたが
こんな美味しいプリンは別では食べられないと思います」
「うん、私もプリン食べた事あるけど
こんな美味しいプリン初めてだよ!」
「そうなの? 味見しなかったから分からないけど」
「味見しなかったの!?」
「うん、だって……」
「「「だって?」」」
「初めてはママ達に食べてもらいたかったから……///」
「「「ぶはっ!?」」」
命の萌え姿を見て3人は一斉に鼻血を出した
慌てる命が3人を介抱したとかしなかったとか……
自分で作ったプリンを食べた命は
「誰でも作れると思うんだけど……」と呟いていた
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どうも、神夜晶です
更新遅くて、すみません><
最近色々ありまして・・・投稿する時間がありませんでした!
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