No.554670

IS−インフィニット・ストラトス−黒獅子と駆ける者−

トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!


2013-03-13 11:17:29 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:754   閲覧ユーザー数:726

 

 

 

 

episode132 明らかになる事

 

 

 

 

「はあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

シャーリーは両手に持つライフル下部のブレードを振るってレギナを二体連続で切り裂くとライフルからビーム弾を放ってレギナを牽制する。

 

次に飛行形態になって飛び出して双頭の機首のビームキャノンを放ってレギナを牽制して撃ち抜いた。

 

「っ!」

 

そのままバレルロールしてレギナが放つビーム弾をかわすと人型に変形し、右手のライフルを放って撃ち抜く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シノンはIS学園の外壁上にて連射モードのビームライフルを放ってレギナを牽制し、直後にバックパックのアームに接続されているシールドよりミサイルを放ちレギナに直撃させて撃破する。

 

(何とか防衛戦力が整ってきましたね)

 

と、横目で外壁上を見る。

 

そこには数体の機体が砲撃を行ってレギナを牽制していた。

 

どれも武骨な形状の全身装甲の機体で、全身青く頭部の黄緑のバイザーを持ち背中のバックパックに二門のビームキャノンを持ち、右手にはビームライフルを持っていた。いくつかの機体は砲撃形態を取ってレギナを牽制していた。

 

束が隼人の案を基にISの技術を応用して開発した無人機『ガンキャノン・ディテクター』である。

 

他にも防空戦力として可変機構を取り入れた無人機『リゼルディフェンサーb』を五体ほど投入している。

 

(さすがは篠ノ乃博士。これほどの戦力を作り出すとは・・・)

 

シノンはライフルを単射モードにしてレギナを精確に撃ち抜いて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

輝春はシールドライフルよりビームサーベルを出してスラスターを一気に噴射して飛び出し、レギナ一体を切り裂くと、直後に左腕のシールドライフルを後ろに向けて放ち、背後に回っていたレギナを撃ち抜いて撃破する。

 

直後に背中よりグラストロランチャーを両脇から展開して高出力ビームを放ってレギナを数体飲み込んで撃破する。

 

(くそっ!連中はなぜここばかりを!)

 

右腕のシールドライフルを放ってレギナを撃ち抜くが、直後にレギナのバインダーライフルから放たれたビーム弾が左肩の増加アーマーに直撃して爆ぜる。

 

「ぐっ!」

 

それによって少し体勢を崩し、直後にレギナがビームファンを持って切り掛かってきた。

 

「っ!」

 

 

 

 

しかしその直後にレギナは一瞬何かが横切ったそれに真っ二つに切り裂かれて撃破される。

 

「っ!?」

 

輝春はとっさに後ろに下がって爆風を避けると、爆煙の向こうに一体の機体が浮かんでいた。

 

「あれは・・・」

 

その機体は紅と黒をメインに、各所に白のカラーリングをした全身装甲の機体で、頭部にはV型アンテナを持ち側頭部に後ろ側に伸びる耳のようなパーツを持ち、緑のツインアイを持つ。角ばった形状が多く、左腕には関節を持つ鞭のようなものが先端についたシールドを装備し、左サイドアーマーには鞘に収められている長剣がマウントされていた。胸部には半透明の緑のパーツが埋め込まれており、最も特徴なのが背中にある三つのパーツで構成された全長ほどの大きさの一対の翼であった。その外見から禍々しい雰囲気をだしていた。

 

 

「『ガンダムエピオン』・・・これが私の新しい力だ」

 

「千冬!?」

 

そのエピオンと呼ばれる機体よりオープンチャンネルで千冬の声がする。

 

「って、見るからにワルそうな外見だな」

 

「気にするな」

 

千冬はエピオンの左サイドアーマーにマウントされている鞘より一本の長剣を抜き放ち、剣先が太陽の光に反射して輝く。

 

片刃の長剣で、刀身だけで全長の半分近くはあり、峰の根元にはショットガンのポンプのようなパーツがあり、鍔にあたる部分には円形のパーツがあった。

 

バンシィが持つ長剣『グラディウス』の機構とカートリッジシステムを基に束が開発した千冬の為に作り出して鍛え上げた剣・・・『レヴァンティン』である。

 

 

「初陣だ・・・エピオン!」

 

千冬は翼を広げて一気に飛び出すと、レヴァンティンを振るってレギナとすれ違うと、レギナはすぐに後ろを向くが、瞬間に切れ込みが入って少し横にズレ、爆発する。

 

更にレヴァンティンを振るっていき、次々とレギナを切り裂いていく。

 

(凄い切れ味だ。束もよくこんな業物を作り上げた物だな)

 

直後に後ろに振り向き際に左腕のシールドについているヒートロッドを振るい、後ろから迫ってきたレギナを切り裂いた。

 

更に飛び出してレヴァンティンを振るい、レギナを連続で二体切り裂いた。

 

千冬はカートリッジをリロードし、レヴァンティンの峰の根元のポンプを前にスライドさせてカートリッジの空薬莢を排出すると閉じ、刀身に炎に似たエネルギーを纏う。

 

「切り裂けっ!」

 

その場で一回転してレヴァンティンを振り上げると高速回転する光波を放ち、放たれた光波は飛んで行きレギナを連続で五体切り裂いて行った。

 

更にカートリッジをリロードしてポンプを前にスライドさせて空薬莢を排出し、刀身を一定間隔で分裂させてワイヤーで繋いだ状態になった『連結刃』にすると、鞭のように撓らせて振るい、レギナを二体切り裂く。

 

直後にレヴァンティンを通常形態に戻すと再度カートリッジをリロードし、刀身にエネルギーを纏わせると勢いよく振るって光波を放ち、レギナを三体真っ二つに切り裂いた。

 

 

 

「すげぇ・・・」

 

輝春はそんな無双のような強さを示す千冬に驚いていた。

 

(機体性能もそうなんだろうが、我ながらとんでもない妹を持ったもんだ)

 

内心で苦笑いする。

 

 

 

千冬は鍔の部分より排熱すると柄と鍔の繋ぎ目を伸ばすとそこに左手に展開したカートリッジを三発装填して閉じる。

 

(凄いな。このエピオンは私の動きに付いて来ている。いや、それよりも早く私の動きに反応している)

 

千冬もエピオンの性能に驚いていた。

 

(本当に大したやつだよ、あいつは・・・。それに隼人の案も入っているとなれば、最強だな)

 

「ふっ」と鼻で笑った。

 

(あいつもよくこんなものを思いつくものだな)

 

そしてレヴァンティンを振るってレギナの群れに向かって飛んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヘックッション!!!」

 

隼人は戦闘中にも関わらず大きなくしゃみをする。

 

「誰かが噂でもしているのか?戦闘中にくしゃみなんか今まで無かったって言うのに」

 

そう呟くと接近するレギナをかわし、左腕に装備しているアームドアーマーVNを突き出して叩き付けると強力な振動を叩きつけレギナを粉々に粉砕する。

 

バンシィ・ノルンになってからアームドアーマーVNは更に性能が上がっており、新たに『超振動』機能が加わっている。

と言うもの、本来あるべき機能が戻ってきたと言う感じであり、第一形態と第二形態時はあくまでISに合わせた性能であるが、今のバンシィ・ノルンは本来ある性能を得ている。

 

(そこまで来るともうISじゃなくて、ISサイズのMSだな・・・)

 

現に超振動の威力は目の前のレギナでこの有り様だ。生身の人間にやれば想像がつかないが、恐らく全身の骨が粉々に砕けるだろうな。

 

 

 

直後に飛び出てきたレギナをかわし、アームドアーマーVNを獅子の牙のように展開し、勢いよく振り下ろして超振動で粉々にしながら切り裂いた。

 

更に右手のBSマグナムを後ろに向けて放ち後ろから襲い掛かろうとするレギナを撃ち抜いた。

 

「っ!」

 

隼人は背中のアームドアーマーXCにマウントしているアームドアーマーDEのスラスターを噴射して飛び上がるとレギナをかわし、宙返りをして下に居るレギナに向けてアームドアーマーDEのビームキャノンを放って撃ち抜いた。

 

 

 

 

近くではリインフォースが右手のバスターライフルを放ってレギナを撃ち落し、背中の四枚の翼より赤い羽を放って広範囲にレギナを撃ち落していく。

 

更に『ホワイトウイング』に変身したツヴァイも両手に持つ『バスターソード』を振るいレギナを連続で三体切り裂いていく。

 

直後に背中の外側の二つの翼を後ろに方に曲げて勢いよく羽ばたかせて風を放つと四体のレギナを飲み込んでバランスを崩させ、直後にリインフォースが両手のバスターライフルを放ってレギナ四体を撃ち抜いた。

 

(さすが姉妹。会ったばかりでもコンビネーションは高いな)

 

二人の動きを見ながら隼人はそう思い、視界の外から接近してくるレギナにアームドアーマーVNを振り上げて超振動でレギナを頭を吹き飛ばしてそのまま蹴り飛ばす。

 

 

 

 

「っ!」

 

直後に遠くより飛んでくるビームをかわすと、そのビームはぐにゃりと曲がって再度隼人の方に向かってくる。

 

(偏向射撃!セシリアか!)

 

隼人はアームドアーマーVNを前に出してビームを弾き、すぐに砲撃元を見る。

 

 

 

 

そこにはビームライフルを前後に連結して構えていたストライクフリーダムが居た。

 

『オルコット・・・』

 

『思っていたより早く来ましたね』

 

「あぁ。ある程度ダメージを与えて作戦を決行する」

 

『『はい(です)!』』

 

そうして三人はセシリアの方に向かって飛んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Cファンネル!」

 

颯はCファンネルを不規則かつ高速で射出してレギナをバラバラに切り裂いていく。

 

直後にスタングルライフルを前方に放ってレギナ一体を撃ち抜いてもう一体の左足を撃ち抜いた。

 

すぐに左腕のアーマーからビームサーベルを出して後ろに振り向き際に振り上げ、接近してきたレギナを真っ二つに切り裂く。

 

「っ!」

 

颯はCファンネルをすぐに自分の前方に集めて組み合わせ、ビームを弾いていく。

 

「このっ!」

 

すぐにCファンネルを退かしてスタングルライフルを放って前方に居たレギナを撃ち抜いた。

 

更に大型のCファンネルを扇を描くように飛ばし、レギナを連続で五体真っ二つに切り裂いていく。

 

 

 

 

「っ!」

 

直後に遠方よりビーム砲撃が来てとっさにCファンネルを組み合わせて前に出して防いだ。

 

すぐにCファンネルを退かすと、砲撃元には一体の機体が居た。

 

「あれは・・・」

 

 

全身装甲の機体で、各所に増加アーマーが施された感じの構成をしており、後ろ腰にはテールスタビライザーが装備され、背中の右側に大型のビームキャノンを搭載し、反対側には箱型のレーダーが搭載されていた。右手には大きめのビームライフルを持ち、左腕に大型で厚いシールドを持っていた。カラーリングは白をメインに両肩や足の増加アーマーに青、各所に赤、黄色と言うトリコロールカラーであった。

 

(バインドじゃない?いや、以前のような上位ランクのバインド・・・)

 

颯はすぐに飛び出すとスタングルライフルを放つもその機体は見かけによらず素早い動きでかわして右手のビームライフルを放ってくる。

 

とっさにCファンネルを使ってビームを的確に防いでいく。

 

(なんて正確な射撃。一ミリでもずれたら防ぎ切れない!)

 

恐ろしく正確な射撃に息を呑むも何とかビームを防いでいくとスタングルライフルを放つがその機体はまた避ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユニコーンはブラスタービットを周囲に四基展開してエクサランスカノンⅡを前に構えるとビーム弾を放ち、同時にブラスタービットも放ってレギナを次々と落としていく。

 

バンシィは飛び出しながら両手のライオットブレードを振るってレギナを次々と切り裂いていき、すぐに方向転換して上の方に飛び出し、上に居たレギナを切り裂く。

 

(攻撃が襲撃を重ねるごとに激しくなっていくね)

 

(そうだね)

 

バンシィはライオットブレードを収納してハーケンサイスを展開し、ユニコーンはブラスタービットを真横に向けてレギナを二体撃ち抜く。

 

(例の物を手に入れたことで計画を急いでいるって言う感じ、かな)

 

(たぶんそうだろうね。もう新型機だけを投入し、操っている専用機持ちも少ない)

 

ユニコーンはエクサランスカノンⅡの後部コンテナを展開してミサイルを放ち、それを回避しようとするレギナに向けてエクサランスカノンⅡを放って撃ち抜き、そのままミサイルを直撃させると残りもレギナに直撃させて爆発させた。

 

直後にバンシィはハーケンサイスを振るいレギナを二体連続で切り裂く。

 

 

(でも分からない・・・。この胸騒ぎは・・・)

 

ユニコーンは何かを感じていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隼人は一気に飛び出すとBSマグナムを放つもセシリアは左腕のリフレクターで防ぐと背中のウイングよりドラグーンを放ち複数のビームを放ってきた。

 

ビームの弾幕の中を隼人は各所スラスターの微調整を行ってかすりもせずにかわしていく。

 

(サイコジャックならドラグーンも奪うのは容易いが、デストロイモードじゃないと奪うのは出来ないからな)

 

実際の所ユニコーンモードでも使えない事は無い。しかしその場合だと接触をしないとコントロールを奪う事は出来ない。それほど効果範囲が極端に狭い。

 

デストロイモードなら広範囲にサイコジャックを行える。しかし以前の暴走の件を踏まえると使用は出来ない。

 

(また仲間を傷つけてしまうのだけはゴメンだからな)

 

ビームの弾幕をかわしていくとBSマグナムの銃身下部にあるリボルビングランチャーをセシリアに向けて放つも、ドラグーンよりビームを放ってカーテンのようにビームの壁を作りランチャーを撃ち落す。

 

更にランチャーを放って空になった筒をパージして直接銃身下部にランチャーを展開して装着する。

 

セシリアはロングライフルを分離させて両手にビームライフルを持ってビームを放ち、ランチャーを撃ち落した。

 

 

直後にリインフォースが四枚の翼を後ろの方に曲げて力を溜め、直後に一気に前に羽ばたかせて衝撃波を放ち、そのままセシリアを飲み込んで体勢を崩す。

 

その直後にツヴァイが一気に飛び出て来て、セシリアに接近を試みるも、いち早く気付いたのかツヴァイと一気に距離を置く。

 

「悪いが、それが狙いだ!」

 

隼人はBSマグナムをセシリアの回避先に放ち、そのままビームがストライクフリーダムに直撃して大きく弾かれる。

 

更にリインフォースがバスターライフルを放ってストライクフリーダムに直撃させて体勢を崩した。

 

「ツヴァイ!」

 

『はいです!!』

 

ツヴァイは一気に飛び出して左手を突き出してストライクフリーダムに触れようとする。

 

 

 

 

『っ!』

 

するとリインフォースは何かに気付いてとっさに飛び出すとツヴァイの手を取ってそのまま引き寄せた。

 

『っ!?』

 

ツヴァイは驚くも、その直後にストライクフリーダムの前を何かが横切る。

 

『あれは・・・』

 

そこに居たのは・・・・・・セシリアを守るように前に立つアルトロンが居た。

 

「鈴・・・」

 

『凰か・・・』

 

隼人、リインフォース、ツヴァイは合流して身構える。

 

「やはり事がうまく進んだ例は無いな」

 

『・・・・』

 

「リインフォースとツヴァイはセシリアを頼む。鈴は俺が相手をする」

 

『しかし、それでは・・・』

 

「ある程度ダメージを与えたら再度チャレンジだ。近接戦重視の相手が居るとなるとサイコジャックはやりづらくなるだけだ」

 

『・・・・』

 

「タイミングは任せる」

 

『了解です』

 

そうして隼人はBSマグナムを収納してグラディウスを展開し、鈴に向かって飛び出した。

 

 

 

鈴は右手に持つビームトライデントをバトンのように回して構えると飛び出し、勢いよく振るい、隼人もグラディウスを振るって刃を交える。

 

そのまま鈴を押し返して剣先を下に向けて振り上げるも鈴は宙返りをしてかわし、左腕のドラゴンハングを射出してバンシィ・ノルンの頭部にぶつける。

 

「ぐっ!」

 

直後に鈴はビームトライデントを振り下ろしてくるも隼人は左腕のアームドアーマーVNを突き出して受け止めた。

 

そのまま押し返してアームドアーマーXCにマウントしているアームドアーマーDEのビームキャノンを鈴に向けて放つもすぐに回避した。

 

鈴はすぐに左腕のドラゴンハングを放つも、隼人はアームドアーマーVNを突き出してドラゴンハングにぶつけると、その瞬間に超振動を放ってドラゴンハングを粉々に粉砕する。

 

直後に左腕のビームトンファーを展開してビーム刃を出して振るうも、鈴はビームトライデントを前に出して防いだ。

 

「やるな・・・!」

 

そのまま両者は弾かれるように離れ、隼人はグラディウスのカートリッジをリロードして刀身のエネルギーを纏わせるとスラスターを噴射して飛び出し、勢いよく振るう。

 

鈴はビームトライデントを振るい刃を交えると、そのまま押し返してビームトライデントを左手に持ち替えて右腕のドラゴンハングを放ち、クローを展開してバンシィ・ノルンの右腕を挟んだ。

 

「っ!」

 

直後にクローが閉じて右腕を潰そうとし、隼人は痛みが走るもとっさに左腕のビームトンファーを振り上げてアームを切り裂く。

 

しかしその瞬間ドラゴンハングが爆発し、右腕に衝撃が走る。

 

「ちっ!」

 

隼人はそのままスラスターを噴射して鈴に体当たりをし、アームドアーマーVNを何も起動させないで展開し、アルトロンの頭を左手で掴み、アームドアーマーVNのクローで固定した。

 

「これで・・・・・・っ!」

 

しかしサイコジャックを行おうとした瞬間、右腕に痛みが走る。

 

なぜならば、鈴が左手に持ったビームトライデントを突き出してバンシィ・ノルンの右腕に突き刺して貫いていた。

 

しかし隼人の人としての身体は量子変換されてバンシィ・ノルンのコアに保管されるので、今隼人はバンシィ・ノルンそのものになっているので人としての身体に傷はつかない。しかしそれに準じた痛覚が擬似的に元の体に伝わるようになっている。

 

「だが、これで・・・王手だ!」

 

そして隼人は暴れるアルトロンをよそにサイコジャックを行い、コントロールを掌握するとそのままGモードを含めてISを強制解除した。

 

光の粒子となって装甲は分解して、中から鈴が出てきて隼人はとっさに鈴を抱き止める。

 

「鈴・・・」

 

怪我無いことを確認して隼人は安堵の息を吐く。

 

 

 

 

 

「隼人!」

 

と、シャーリーが隼人に近付いて来た。

 

「シャーリー。ちょうど良かった。鈴を頼む」

 

「それより、あんた右腕が・・・」

 

穴が開いている右腕を見てシャーリーが言う。

 

「大丈夫だ。この程度ぐらい」

 

「いや、明らかに腕を貫かれていたでしょ!?」

 

「今はそんな事より、鈴を頼む。俺にはまだやる事がある」

 

「・・・・」

 

シャーリーはまだ引き下がろうとしなかったが、両手に持つライフルを背中の機首ユニットにマウントし、鈴を抱えた。

 

「後で話を聞かせてもらうわよ」

 

「覚えて居ればな」

 

そうしてシャーリーは学園の方に飛んで行き、隼人はリインフォースとツヴァイの元に行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

リインフォースは四枚の翼より赤い羽根を放つも高速でセシリアはかわしていく両サイドアーマーのレールキャノンを展開して放つもツヴァイがリインフォースの前に来てフィールドを張って弾いた。

 

直後にツヴァイが横に避けてリインフォースが両手のバスターライフルを放つもセシリアは急上昇してかわすとドラグーンを射出し弾幕の如くビームを放ってきた。

 

二人は弾幕の中を避けていき、ツヴァイが外側の翼を勢いよく前の方に羽ばたかせて風を起こし、ドラグーンを揺らがした。

 

直後にリインフォースも四枚の翼を勢いよく羽ばたかせて衝撃波を起こし、ストライクフリーダムを揺らがす。

 

しかしすぐに体勢を立て直してビームライフルを放ってくるも、二人はビームをかわしていく。

 

『・・・・』

 

ツヴァイは一気に飛び出して右手のバスターソードを振るうも、セシリアは後ろに飛んでかわし、腹部のビーム砲を放とうとする。

 

 

 

 

しかしその直前にセシリアは左側から攻撃を受けて吹き飛ばされてビーム砲から放たれたビームは別方向へと飛んでいく。

 

『隼人さん!』

 

そこにはアームドアーマーVNをただのナックルとしてストライクフリーダムを殴りつけたバンシィ・ノルンが居た

 

(装甲にダメージは無いか。さすがはフェイズシフト装甲・・・。だが、衝撃で動きが鈍った)

 

直後にアームドアーマーVNを無起動で展開してストライクフリーダムの頭を掴んでクローを腕の根元を挟んで固定した。

 

無論相手は大人しくするはずも無く抵抗して暴れると、周囲に配置していたドラグーンを隼人に向ける。

 

「今だ!」

 

『はいです!』

 

ツヴァイは飛び出すとストライクフリーダムに触れると、光を出してストライクフリーダムに溶け込むように入った。

 

するとストライクフリーダムは動きを止め、ドラグーンも攻撃してこなかった。

 

「うまく行ったか・・・」

 

隼人は少し安心感を感じ、すぐにサイコジャックを行ってストライクフリーダムを強制解除直前にツヴァイが出てきて、そのまま装甲が光の粒子になって消えてセシリアが出てきた。

 

隼人の状態を見てからか、ツヴァイはすぐにセシリアを代わりに抱き止める。

 

 

 

 

 

『うまく行きましたね』

 

リインフォースが二人の元に近付くと、接近してくるレギナをバスターライフルを向けてで撃ち落す。

 

「あぁ」

 

隼人はツヴァイの腕の中で気を失っているセシリアを見る。

 

『怪我はありません。身体からは何も異物反応は出てきていません』

 

「そうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!」

 

颯はCファンネルでビームを防ぐとスタングルライフルを放つも、その機体は横に動いてかわし、背中の右側のビームキャノンを展開して高出力ビームを放った。

 

Cファンネルで防ごうとするも、威力が高かったのかCファンネルは大きく弾かれた。

 

(強い・・・性能だけじゃなく技量も!)

 

その強さに颯は息を呑む。

 

スタングルライフルをリアアーマーにマウントして両腕よりビームサーベルを出し、その機体に接近する。

 

その機体は両脚の増加装甲のハッチを開くとミサイルを放ってきたが、颯はミサイルを間を潜り抜けると、一気に接近して右腕のビームサーベルを振るう。

 

左腕のシールドを前に出して斬撃を受け止めると、颯を押し返して右腕の増加アーマーのビームスプレーガンを放つも颯は急上昇してかわす。

 

直後にCファンネルを飛ばすも、その機体は左腕のシールドを振るってCファンネルを弾き飛ばすと、背中のバックパックの棒一本を左手に持って抜き放って先端からビーム刃を出して颯に向かっていくと切り掛かる。

 

「くっ!」

 

とっさに左腕のビームサーベルを振るって刃を交える。

 

そのまま弾かれるように両者は同時に離れ、再度ビームサーベルを振るって刃を交える。

 

「はあぁぁぁぁぁ!!」

 

颯は強引にその機体を押し返すとCファンネルを三枚飛ばす。

 

その機体はビームサーベルを横に振るって弾くと、スラスターを噴射して飛び出すと左手のビームサーベルを振るう。

 

「っ!」

 

颯は右腕のビームサーベルで斬撃を受け流して右膝を上げて機体を蹴り飛ばすと、右腕のビームサーベルを突き立てると一気に飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

しかしその直後に脳裏にとある人物の顔が過ぎり、とっさにビームサーベルの軌道を変える。

 

その瞬間その機体はビームキャノンを向けて放ってきて、颯はとっさに大型のCファンネル三枚を前に組み合わせて出すも、そのままCファンネルごと吹き飛ばされる。

 

「ぐっ!」

 

すぐにスラスターを噴射して距離を取った。

 

(今の感じ・・・・・・ま、まさか・・・!?)

 

 

 

 

 

するとその機体は突然後ろを向いて一気に飛んでいく。

 

「・・・・」

 

レギナ達もそれに続いて次々と撤退して行った。

 

「・・・・」

 

しかし颯はそれ以前に信じられなくて呆然としていた。

 

「・・・簪・・・さん?」

 

それは、あの機体から簪の気配を感じ取ったからだ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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