1章 拠点ー冥琳編 『 温泉地視察 まっさーじ事件 ぱーと2 』
一刀の手引きで華陀の手により完治して間もない冥琳は、体力回復と視察を兼ねて療養の為、山越の温泉に来ていた
一度目は、弟子の穏と王林の3人で視察を兼ねて来訪し、今回は一刀と二人でという事で二度目の来訪となる
病気の元を放置していた事で皆から散々に怒られた
自身ではどうってこともないすぐ直るだろうと安易に考えていたのであるが・・・
一刀や華陀によると、この病気が厄介なところは、初期には熱や咳など風邪に似た症状なので気付きにくいとのことだった
一刀が言うには、そのまま放置してると高い確率で死に到り、末期症状では咳などから飛沫感染し病気がうつるそうである
肺結核という種類の病気だったそうだ・・・
初期であったものの・・・完治させるには名医華陀をもってしても長く治療を施さないと無理なようで、経過を見ながらということで
無理をしないよう温泉療養等も兼ねながら定期的に休暇を取るよう華陀から指導された
その後、華陀からどんな病気であるか知った皆から、こっぴどく叱られたものだ
子布殿(張昭)や祭殿にまで怒られたのは、さすがにむず痒くもあったが・・・嬉しくもあった
表立って感謝の念など述べられはしないが・・・
ただただ・・・友であり主君でもある雪蓮には申し訳なかった
特に王として立った後には、涙など人前で一度も見せた事はない雪蓮に抱きつかれ胸で泣かれた時は、心がぎゅっと締め付けられたものだ
自身が亡くなったとしても孫呉に天下を・・・との強い想いもあったが・・・
「冥琳のいない天下なんて見たくない!!」
と雪蓮に一言の下に泣き叫びながら切り捨てられてしまっては、これ以上私に反論する余地などなかった
まぁ 胃潰瘍の気もあるとの追加の診断結果を聞かされた時には
雪蓮と祭殿が真っ先にお茶を濁し、逃げ出したのには周りにいる皆で噴出して笑ったものだ
まぁ これに懲りて大人しくなってくれればいいのだけれど・・・そこまでは望めないだろうがな フフフ
という経緯もあって、私の仕事を皆が分担してやってくれているお陰で、こうして一刀と共に温泉療養などという行為にひたれる訳である
その頃、建業城参謀室では・・・
「紅 これの処理を頼むぞ」
「はい 姉様 ・・・姉様? 先ほどから軍事関連のみ書類を私に回すの辞めてもらえませんか?」
「うん? そうは言われてものう? わらわは軍事関連はちょっと苦手だしのう・・・」
「それじゃ ほれ 穏! わらわに代わって頑張るがよい!」
「ううっ 王林さまぁ~ 紅さまがダメだからって私にってひどいですぅ~よぉ~
冥琳さまぁ~ はやく帰ってきてくださ~い これだけ忙しいと弟子の私の方が先に死んじゃいますよぉ~」
「う~ん これどう処理しよう? 藍里わかる?」
「これだけ専門的な軍事関連は、冥琳様か一刀様ぐらいしか・・・でもお二方とも今いらっしゃいませんし
穏さんか亞莎に・・・って亞莎が目を回して頭から湯気が出てます! 亞莎気を確かに!!」
「あひぃ~~~~@w@」
「雪蓮様! 冥琳様だけならまだしも・・・一刀様まで何故お連れに?」
と睨まれるお茶くみ等甲斐甲斐しく働いていた雪蓮は、藍里に睨まれ怖気づいてしまう(※第1章ー拠点 雪蓮編参照)
「ひっ あっあ藍里ちゃん ちょっと落ち着こうね アハハ だって冥琳一人だと寂しいし危ないじゃない?」
ともっともらしい言い訳で逃れる雪蓮であった
それ以上雪蓮を追求している暇も惜しいので仕事に意識を向けるものの・・・作戦参謀室の混迷は増すばかりであった
とまぁこんな具合でして・・・冥琳と一刀がいない参謀室は、阿鼻叫喚、てんやわんやの大騒ぎ状態であった・・・
まだまだ冥琳から巣立ち出来そうもない雛達の模様をお送り致しました
そんな事情を知ってか知らずなのか・・・
一刀と冥琳が山越に来るという噂は山越中を駆け巡り、温泉街はかつてないほどの活気に満ち溢れていたのだった
”温泉たまご”や温泉まんじゅうに舌鼓を打ちながら、最初は行儀が悪いと一刀をたしなめていた冥琳であったが
一刀が次々に味見していくものだからか・・・それとも誘惑にまけたのか・・・最後には冥琳も一刀と同じく口にして感想を述べあっていた
帰りに皆へのお土産などを見繕うという名目の元、街を軽く見て回ってから旅館へと立ち寄った二人である
「お待ちしておりました 御遣い様 軍師様 ささっ どうぞ」
「御遣い様はよしてくれよ 女将さん」
「女将?」
「侍従長さんと考えてくれたらいいよ」
「ほほう この館の主を客と考えている訳か」
「ははっ 冥琳は何事も深く考えすぎさ もうすこし気楽にね」
「これが性分ってやつさ 北郷こそ気にしないでくれ」
と言われ苦笑する一刀と女将であった
「それではお部屋までご案内いたしますね」
と女将直々の先導により部屋へと案内される
「ちょっとこの部屋狭くはないのか?」
との冥琳の問いに女将が答えるより早く一刀が返答する
「”間仕切り”っていう俺のいた国の空間の作り方なんだよ この襖をとっぱらうとほら! 広くなるだろう?
これの利点は大人数や少人数でも簡単に対応できる点なのさ 生活圏が限られた場所が多い山越にはうまく適合するという訳さ
また格調高い場所などには、この襖自体にも”襖絵”っていう豪華な絵が描かれる事もあるくらいなのさ
旅館の襖だから破られたりすることもあるだろうから、豪華さより心落ち着ける間取りをって感じだけどね」
「ほう・・・なんとも・・・これは確かに空間を上手に生かしているな
北郷の国の者達は凝っているものが多いなと感心させられる事が多い」
「まぁね 大陸ほど広くはないし限られた空間をいかに効率よく利用するのかっていう先人の英知がね 凝縮されてると思う」
「個人を尊びながら・・・か その思想は共感に値するな」
「床に寝るのか? 北郷」
「これは畳っていってね 藁をつかったものなんだよ 爺ちゃんや母さんや妹の和葉ともよく寝転がったものだよ
寝転がって本を読んだり昼寝したりね 靴を先ほど脱いだ理由はそこにあるのさ
俺自身畳の編み方とか全然知らなくてさ 琥珀が苦心して試行錯誤して再現してくれたみたいで
すっごく手間暇かけてもらったんだけどね 冥琳もほら寝転がってみてごらんよ」
「うむ 堅い様で柔らかくも床とはいえ不思議に感じるな ふむ 悪くない」
「あはは」
「このまま寝るものなのか?」
「いいや ここに布団を敷いて寝るんだよ」
「ほう そうなのか」
街の様子といい、旅館といい、以前に穏と王林と視察に来た時とはすっかり変わった様子に、興味津々で感心しきりの冥琳であった
「御遣い様 軍師様 失礼致します お風呂の用意が出来ておりますわ」
「ありがとう 一息ついたら入らせてもらうよ
という訳らしいので、さっそくお風呂を馳走になるとしますか」
「だな」
「外が山の高地ということで肌寒いということもあろうが湯浴みはいいな~ 贅沢であるがこれは癖になる」
「だね 疲れが一気に吹っ飛ぶね~」
と呟き程度の声であったのだが、一刀の耳に届いていたようだ
「ほう 繋がっているのか 北郷の姿はみえんが声や湯を流す音が響いて風情があるな」
「この場合、外の仕切りと男女別の境って感じだけどね」
「ふむ こういうのも悪くないな」
と湯に浸かり冥琳に仕切り越しに説明する一刀
この間仕切りには上から覗くという・・・男のロマンがつまってるんだ!と友人の及川なら涙を流して力説する処であろうが・・・
これは冥琳には言わない方がいいだろうな 最悪俺の命に関るし・・・と湯で顔を洗いながら思う一刀であった
時折、冥琳の吐息などが聞こえるので、妙に艶かしく感じ意識しないように自制していた一刀である
気持ちよかったので、長時間お風呂にゆっくり浸かっていた二人は、火照った身体を冷ましつつ
再び畳でゴロ寝してゆっくり時を過ごしていた
「何時以来だろうな こんなゆっくり出来たのは・・・今回ばかりは雪蓮に感謝しないと」
「それだけ冥琳の事が心配で大事だったということさ そうだ 風呂上りだし前もやったし解そうか?」
「あっ ああ 例のマッサージか スマンが頼めるか?
湯浴み後というのみまだまだ肩がガチガチに凝ってるようだ」
「ああ 任せとけ!」
「北郷よろしく頼む」
という会話を聞いていたなら、後々誤解を生むことなどなかったのであるが・・・
準備が整いマッサージを始めたちょうどその時に、運悪く仲居さんがお茶菓子を持って現れる
「御遣い様 軍師様 しつれ・・・」
という言葉を最後まで発することができなく、ショックのあまり固まってしまった仲居さんである
「ん んっ~~ あっ そこーー くっ いいな そこ はぁ~~~~~~ あぁ~~~~~~~~」
「北郷 いいな はぁ~~~~ もうすこし強くしてくれるか?」
「わかった 冥琳 すこし強くするからな 痛かったらすぐ言えよ」
「ああ ん んっ~~ あっ あんーー ハッ くっ はぁ~~~~~~ あっ あぁ~~~~~~~~」
「いたい! すこし弛めてほしい あ~そのくらいがちょうどいい!」
マッサージ行為で夢中の二人には、仲居さんの存在に気づく事ができなかったのである
「・・・いしました!」
と時の冷凍からようやく解凍され、本来の業務であるお茶菓子すら渡すことなく、少し開けた戸を再び静かに閉め
顔を真っ赤にして急いで立ち去る仲居さんであった・・・
このあえぎ声を廊下で聞きつけた他の仲居さん達も加わり
噂は噂を呼び尾ひれがいっぱいついた状態で、瞬く間に旅館中へと拡散されるに至ったのである
当然の事ながら女将さんの耳にもしっかりと入っていた訳で・・・
「あらあら 御遣い様と軍師様がそんな仲であられたとは・・・もしかしたらお忍びの旅行であられたのかもしれません!
これはいけませんね~ 貴方達承知しているわね! 旅館外には他言無用です
もし万が一にでも情報を漏らした者には・・・判っていますね?(命はありませんよ?)
それと御遣い様と軍師様には、もっと!も~~っと頑張って戴く為、精のついたお料理をバンバンお出しするのです!
(これでバッチリなのです)
急ぎなさい! 第一級?戦闘配備です!(戦闘開始!)」
「「サー イエッサー」」
と爽やかな笑顔を浮かべる女将の指示の下、了承の掛け声と共に早速準備に取り掛かる仲居さん達でありました
「冥琳これ・・・」
「・・・あっああ・・・」
と二人が驚くように、二人の前に並べられた料理の数々なのだが・・・
紹介すると紅棗粥(なつめのおかゆ)に始まり・・・
スッポン清蒸甲魚(スッポンのスープ)・ニンニクの芽を使った青椒肉絲・鴨のスープ・胡桃炒鶏仁(くるみと鶏の炒め物)
炒鱔絲(うなぎの細切り炒め)・紅焼肉(ぶたの焼肉)といった豪華な料理がズラリと並んでいたのであるが・・・
一刀と冥琳の二人の歯切れが悪い理由とは・・・
「見事なぐらい全部・・・『滋養強壮』の料理ばかりだな」
「あはは そうだね・・・ これってもしや・・・」
「ああ これはきっと雪蓮と祭殿と同じだろうな・・・」(※序章 拠点ー冥琳編参照)
とお互い見合わせた顔は引き攣っていた
通常、食卓の風景は大皿に盛られ小分けにして食べるのが通例である
だが、個人でも利用してもらいたいという旅館経営という観点から、人数分けにする事を提案していた一刀である
全ての料理が食べきれそうな二人分だったことがせめてもの救いであった
「私の声が大きかった・・・みたいであちらにも誤解を与え気を使わせてしまったようだな 北郷もすまない 気を悪くしたであろう?」
「いや 俺は別に気にしないよ 気持ちいいなんて聞いて、浮かれてまた加減忘れた俺のせいでもあるし・・・
冥琳の方が俺と噂になるなんて申し訳ない」
「うん? 男で気になるのは、今の処お前しかいないし私は全く気にしてないぞ?」
とさりげなくフォローしたつもりの冥琳であったが・・・
動揺を隠し切れなかったのか爆弾発言してる事に、冥琳は気付いていないようで、突っ込めず顔を赤らめる一刀であった
微妙な空気が流れる中、冥琳は咳をひとつし姿勢を正すと
「まぁ 折角出されたモノだし残すのも礼儀に反しよう 北郷冷めないうちに戴くとしよう」
「そうだね 食べるとしますか」
と一刀を促し料理へ手をつけ始める二人であった
食後しばらくして再会された”まっさーじ”は、さすがに懲りたのか一刀・冥琳共に控え気味で抑えた模様である
そうこうしている間に時間も過ぎて・・・
「それじゃ 寝るとするか 襖で仕切るね」
「いや 構わん 私は気にせん 北郷がいいというのならそのままでいい
我慢出来なくなったのなら、襲ってくれても一向に構わん」
「襲ってもってあのね・・・わかった まぁ 冥琳がそういうなら・・・俺も構わないよ」
と冗談なのか本気なのか判らない爆弾発言する冥琳に苦笑しつつ・・・
それからの二人は、布団に入って寝ながら何ともなしに寝るのを惜しんで語り始めていた
周家の令嬢と呼ばれ、家に篭って本ばかり読んでいた幼少時代のこと
母に無理やり手を引かれ緋蓮様と雪蓮・祭殿との出会い、幼少の雪蓮と私を馬に括り付け戦場を駆け抜けた緋蓮様の昔話
王林と紅と琥珀、弟子の穏との出会いにより孫呉は確固たる地位を確立するに至る経緯
自身が軍師につき、孫呉を順調に成長させてきたと自負していた油断から
確固たる自信を打ち砕かれ存亡の危機にまで貶めてしまった事
を淡々と一刀に語り聞かせていた
一刀は日本の民主主義・社会主義思想、政治体制、学校制度、司法、行政などを冥琳の質問を交えて判る範囲内で答えていた
その他にこれからの孫呉に導入したい事、一刀の未来での生活、家族のことなど、
色々と話している内に、外が白み始める頃には、いつの間にか二人とも疲れ果て寝てしまっていたようである
・
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朝食を終え帰り支度をし、旅館を後にしようと玄関先まで移動する一刀と冥琳
「あらあら もうお帰りなのですか? 残念ですわ」
「ああ 女将さん もう少しゆっくりしたいところなんだけどね 今回は視察の部分の方が主だったからね
それにしても思ってたよりすごく街に活気が溢れて旅館も過ごしやすかったよ
この分なら繁盛間違いなしじゃない?」
「ふふふ それなら結構な事なのですけれど」
「何か問題があるようなら首長さんなり俺になり問題点を記載して送ってくれる?」
「はい! 承知いたしましたわ その節にはよろしくお願い致しますわ」
「こちらこそ」
と一刀と女将の流暢な会話のやりとりを聞き流していると
「お子が授かりたいのでしたら、またのお越しを~」
と一刀との会話を終えすれ違う際に、冥琳だけに聞こえる小声で囁く女将
「うっ・・・うむっ そっその際にはよろしく頼む」
と強かな女将に即座に小声で切り返すものの・・・女将に完全にしてやられた感がたっぷりな冥琳である
「ふふふ お待ち申し上げておりますわ」
と女将は再び営業スマイルに戻り、冥琳から去って今度は一刀個人に接しているようである
仮に本当にここで北郷のお子を授かったとしたなら・・・
この女将には終生、頭があがらなくなるであろうな・・・と冷や汗をかく冥琳であった
「女将さん お世話になりました 故郷に帰省した時のような懐かしさを感じさせてもらえました」
「それはそれは・・・御遣い様に喜んで戴けたと山越の皆が知りましたら、大層喜ぶ事でしょう」
「潘臨さん、 費桟さん、 尤突さんによろしくお伝えください」
「はい 御遣い様のお言葉必ず首領達にお伝えいたしますわ 朗報をお待ちしておりますわ ホッホッホ」
「朗報? はっ はぁ~?」
と意味が判らず疑問符を浮かべたまま流す一刀と朗報は届かんだろうがなと心の内で苦笑する冥琳
女将を始め従業員一同の熱い眼差しを受けつつ整列したまま、こちらの姿が見えなくなるまで手を振って別れを惜しんでくれた
一連のドタバタからやっと開放され建業へと帰ってきた冥琳と一刀が見た参謀室は
・・・というと軍師達の死屍累々となっていたのだった
そこへ甲斐甲斐しくお茶を運んできた雪蓮と出くわす二人
自分たちを休ませるために、こんなことでもせずにはいられなかったのであろうと察し
口には決して出さないが、雪蓮に感謝していた冥琳である
「あら 冥琳、一刀おかえりなさい あちらでは楽しめたかしら?」
「ああ 視察の詳細は後で纏めて渡しに行くわ」
「はぁ ほんとカ・タ・ブ・ツねぇ そんなの後でいいのに!」
「よ・け・い・なお世話だ!」
と溜息をつく雪蓮と言い合う冥琳は、すっかりいつも通りの調子に戻っていたのである
そうした二人を眺めつつ、参謀室の中を見回して三人は顔を突き合せて溜息をつく
「私の我侭発言の結果なんだけど・・・ね」
「それにしても・・・この状況では おちおちゆっくり休暇をとる事もできんな」
「・・・あはは 確かに 前途多難だろうねぇ~」
「教育の必要性を感じたな」
「冥琳 早速かい?」
「・・・フフフ ハハハ」
「あはは」
「ぶ~ぶ~二人してぇ~ わたしにも教えなさいよぉ~」
と皆へのお土産を持ちつつ、苦笑交じりに談笑する冥琳と一刀、雪蓮の三人であった
■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン)
春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し
『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた
優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた
容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である
祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか
○張紘 子綱 真名は紅(コウ)
呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程昱(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう
『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる
張昭と共に『江東の二張』と称される賢人
※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。
呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です
容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである
髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが
その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである
服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている
○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)
普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う
発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する
このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される
※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです
容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている
背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている
○張昭 子布 真名は王林(オウリン)
呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である
『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる
張紘と共に『江東の二張』と称される賢人
妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか
容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである
眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から
姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている
○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)
緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名
祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする
部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている
真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・
容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている
均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである
○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ)
荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると
知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる
以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま
呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている
容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女
(背丈は朱里や雛里と同じくらい) 真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます
○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)
『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族
槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人
部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす
容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ
胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている
○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)
弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人
『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが、一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で
徐々に頭角を現し、後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる
容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである
二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える
○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)
朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される
その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される
天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為、未熟であった一刀の補佐に転属させられる
初期には転属させられた事に不満であったが
一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に
後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している
容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである
服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・
と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)
○太史慈 子義 真名を桜
能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者 桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し
騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)
本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という
両者の良い処をとった万能型である
武器:弓 不惜身命
特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く
隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった
容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子
眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める
一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる
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【あとがき】
常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます
今回の冥琳編いかがでございましたでしょうか?
この話に関しては、ぱーと2とあるように序章の冥琳編の時にすでに構想していた話であります
お披露目できて良かったとホッと胸を撫で下ろしている雪月であります
そして冥琳の病気死亡フラグを今回にて完全に圧し折りました・・・冥琳さんふぁんにとっては朗報かなと思えます
周瑜さんは怪我が元でなどの死因もございますが、今回は病気が元でのという恋姫バージョンの死因・原因を採用しております
冥琳さんの心労はまだまだ続くこととなるので・・・孫呉の皆にも困ったものでありますが
止める側がいないと暴走も成り立ちませんので、冥琳さんにはこれからも更に飛躍して戴こうと考えております
私の方でも動かしやすいキャラですので、ついつい策方面で頼ってしまいがちになり
他の軍師さんたちの出番が滞りがちになりやすくなってしまうのが悩みの種だったりしますが
そこは私自身の頑張りにより、調整してまいりたいと思っております
三国無双7のシナリオパートですが、蜀編と呉編・・・どっちもそう違わない気が・・・
天下二分と天下三分という点を重視するならむしろ逆シナリオの方がスッキリします
でも逆にすれば・・・曹操が生きていたら・・・恋姫と変わりなくなりますね・・・
結果をあまり弄れないので仕方ないのかもしれませんが・・・IFならもっと大胆に変えてしまっても良かったのでは?と思えてなりません
そういう点でIFストーリーは、郭嘉が生きていたり、赤壁を覆したりで、曹操編が一番楽しんで遊べてるかもしれません
あまり”ネタバレ”しすぎても何なのですので、これまでと致しまして・・・
話は変わり、ちょっと時事ネタをば・・・
WBCの台湾戦はすごく白熱し感動致しました
野球を観てこれだけ感動したのは・・・何時以来か記憶もございません
翌日キューバ相手に大敗してしまった事を非常に残念に思いました次第です
それだけに日本戦は全力で向かってきていて燃え尽きちゃったのかなと、結果論でありますが寂しく感じました
今回のWBCに関しては、参加するしないでゴタゴタしてた時とは雲泥の違いです
ゴタゴタしてた時は、だから野球の人気が落ちるのだと白い目でみておりましたが・・・
台湾の監督始め、試合が終った後のマウンドで、輪になって全方位のファンに向かって
礼を行っていらっしゃった選手皆様の紳士的な態度といい
日本の東北地震の義援金ありがとう、恩義を忘れないとのプラカードを持参した日本側ファンの姿勢もですが
”当たり前”の行為なのかもしれませんが、当たり前の行為として行動できる事に、自身の心が温かく満たされた気持ちになりました
こうした当たり前の行為こそ、交流の醍醐味なのだろうなと肌で感じました次第です
出来れば今回だけで終る事なく、台湾の皆様と心温まる交流が、今後とも継続して行われる事を心よりお祈りしております
私めがご協力出来る事は、ここに少しばかり書いて拡散することぐらいですが
暗い事が多かった昨今ですが、明るい話題も出てきて本当に嬉しい限りです
私めも皆さんに感動を与えられるような作品を制作していかなくては・・・と決意も新たにしました次第です
今後ともよろしくお願い致します<(_ _)>
最後に予告と致しまして、次回は第二位となりました”祭編”となります
それでは皆様、次回更新までヾ(*'-'*)マタネー♪
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常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております
この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております
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