No.553796 SAO二次創作小説 第二話 ~強敵~2013-03-10 23:05:31 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:766 閲覧ユーザー数:754 |
俺がルキナと皆の元へ戻ると、皆は壁をじっと見つめていた。
「ただいまー……どうした?壁ばっか見て」
俺が聞いてみると
「あ、クロ、おかえりなさい」
「……おかえり」
「実はですね……」
神影が説明してくれた。
俺がルキナを探しに行った直後、壁の向こうから微かにモンスターの雄叫びが聞こえたらしい。
「つまり……」
俺が壁に触れると、壁に幾何学模様が現れ、スライドした。そしてそこには……
「ドア?」
「ドアですね」
「……ドア」
「ドアだな」
「ドアよね」
「ドアですねぇ~」
ドアがあった。ドアドア言ってたからゲシュタルト崩壊した。
「入ってみるか……」
「皆、一応態勢を整えよう」
「「「了解」」」
皆がPOTを飲んだり、最強装備をつけたり、武器の耐久値を確認したりする。
~二分後~
「皆、準備はいいな?」
俺が聞くと、皆はうなずき返す。
「じゃあ……行くぞッ!」
ドアを開け、突入する。
70層だからそんなに強いモンスターは存在しないはずだが、噂では1層の地下ダンジョンに90層クラスのボスモンスターがいた、というのを聞いたことがある。油断はできない。
隠し部屋の中は、薄暗い。大きさは……かなりある。
ボッ……ボッ…ボボボボボッ
壁の松明が一斉に灯る。
「気をつけろ!来るぞ!」
そして、部屋の対極の場所に、巨大な人型のモンスターが。
「かなり大きいわよ……!」
約16Mはありそうだ。外見は、まず頭がない。そして鎧を着ていて、手には巨大な盾と人2人分の幅と人5人分の長さをもつ剣。デュラハン……かな?
名前とそこそこ多いHPゲージが3段表示される。名前は───
「『The Master Dullahan』……デュラハンの親玉って事か……」
小声で呟くと、
『コォォォオオォォオオォォ!!!』
デュラハンが突っ込んできた。
「皆!最初は防御に徹して攻撃パターンを掴むんだ!基本俺とアルフが前衛でダメージが多くなったらスイッチという形で行く!!」
「「「「「了解!!」」」」」
「いくぞアルフ!」
「はいっ!」
俺は刀と片手剣&短剣をクロスして構え、アルフは盾を構える。
『コルォォォォオオオォオォォ!!!』
そこへデュラハンが剣を一閃。俺とアルフを弾き飛ばす。
「ぐふぅっ!?」
「うわあああああ!!」
なんつう強さだ!こいつ……やばいぞ!
「お……お前ら!こいつ、90層レベルだ!」
「何ですって!?」
「こいつやばいですよぉ~!僕のHPが一撃で3分の1減りましたぁ~!」
「えぇぇぇぇえぇぇ!!」
「……まずい」
「やばいですよ!」
アルフのDEF(防御値)はかなり高い。なのに一撃で3分の一を削る。つまりは俺達のHPを3分の2程度減らすのと同じだ。かく言う俺も半分ぐらい減っている。
「また来るぞ!次、後衛の三人、スイッチしてくれ!」
俺はそう叫び、デュラハンの大剣を<剣神>の単発ソードスキル<闇御津羽>で弾く。
『コォォオォ!!』
「今だ!!」
「「「スイッチ!」」」
俺とアルフと入れ替わりに、楓、鶯、神影、ルキナが防御の構えをとりながら前へ出る。
3人はAGIが高めだから回避に徹する。しかし、かするだけで一割、二割ずつ減っていく。
その間に俺とアルフはハイポーションを飲む。
そして4人のHPが3分の2程度まで減ったら……
「ケイ!アルフ!そろそろ!」
「あぁ!まかせろ椿!スイッチ!!」
椿達が4人で協力してデュラハンの大剣を大きく弾く。
そしてその隙に俺とアルフが入る。ついでに3回ぐらい斬りつけておく。
そんな戦闘が3分ほど続いた。
「よし、そろそろ皆攻撃パターンを覚えたな!攻撃にうつるぞ!」
「「「「「了解!!」」」」」
このデュラハンの攻撃方法は、斬り払い、5連突き、脚払い、シールドアタック、体当たり、縦横3連斬り。
シンプルだが、それ故にかなり強い。だが……
「皆!今まで通り、スイッチしながら行くぞ!組み合わせも今まで通りだ!」
「「「「「了解!」」」」」
「まずは俺とアルフだ!回復したな!アルフ!」
「はい!!」
アルフがいつもとは全然違う気迫で答える。よし。
「ッらぁぁぁ!!」
「コッォォォオオォォ!!」
デュラハンの攻撃をソードスキルではないが、全力の攻撃で受け流す。HPは減るが、微量だ。
「コォォォオオオオオオオ!!」
デュラハンが半ばイラついたような雄叫びを上げる。
「アルフ!次の攻撃、ガード頼む!ガードしたら俺が攻撃をする!!その後、椿達、スイッチしてくれ!」
『了解!!』
「クルオォォォォオオォ!!!」
「はぁぁぁっ!」
アルフがデュラハンの縦横3連撃をガードしきる。
「アルフ!!回復急げ!!」
「はい!!」
アルフのHPは4割をきっていた。だが、俺と椿達が支えてる間に全回復するだろう。
「おらぁぁぁぁぁああっ!!!」
デュラハンが体制を大きく崩した隙に、<剣神>の5連撃ソードスキル、<角杙神>を放つ。右手2回左手2回、両手で1回斬撃を繰り返す。
「コゥォォォォォ!!」
デュラハンのHPゲージの3本目の一割程度減らし、半分程度まで削る。
「この調子で行くぞ!!次!椿達、頼む!!」
ノックバックをしたデュラハンを睨みながら硬直時間を活用し、椿達に呼びかける。
『了解!!』
椿、鶯、神影、ルキナもそれに返事をする。
「おぉらぁぁ!!」
<剣神>の単発ソードスキル、<泣沢女>を放ち、剣を大きく弾く。
「スイッチ!!」
椿が叫び、鶯、神影、ルキナと共にデュラハンのがら空きの胴体に2発ずつソードスキルを放つ。
「コォォゥォォォ!!」
さらに2割ほどHPを削る。
そして椿達がデュラハンの攻撃を受け流している間に、アルフに駆け寄る。
「アルフ!大丈夫か!」
「はい!もう殆ど回復しました!」
「よし!」
「お前ら!こいつ攻撃力は半端ないが、HP、防御はそんなに高くないぞ!!」
「わかったわ!」
そうは言ったものの、少し嫌な予感がする。
……念のためにあいつらも呼んでおくか……。
急いでウィンドウを出し、フレンドリストから攻略組レベルの実力をもつプレイヤーを選び、メッセージを書く。
『至急、応援来てくれ。場所は70層の隠し部屋だ』
そして送信。と同時に
「クロ!そろそろスイッチお願い!」
「分かった!!いくぞアルフ!!」
「はい!」
椿達が同時にデュラハンの剣を弾き上げる。
「「スイッチ!!!」」
俺とアルフが叫び、デュラハンの胴体に攻撃をする。
アルフは6連高速突き技、<百花繚乱>を放ち、俺は<剣神>の5連撃ソードスキル<素盞嗚尊>を放つ。
「コォォォオオオオオオオオオオオオ!!」
デュラハンのHPゲージの3段目が空になり、2段目が僅かに減る。
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SAOの二次創作小説、第二話です。遅れてすいませんでした。
色々考えてたらこんなことに。