No.553323

仮面ライダー 打ち砕け! 暗黒魔術師の野望 44

就寝中、突如襲撃してきた袁紹軍を止めるため白蓮は袁紹達の前に姿を現す。しかし、袁紹達から白蓮に暴行されたといわれ、何者かが自分に化けて袁紹達を暴行したと悟るがそれを証明する方法はなく白蓮は逃げる事を選択した。途中袁紹の兵士に追い込まれ、危うく討たれそうになるが、兵士に化けた地獄大使とアリイモラが割って入り、踊らされているともしらず、白蓮は親友桃香のいる益州まで逃走するのであった。

2013-03-10 00:54:36 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:1088   閲覧ユーザー数:1075

益州を守れ! 袁紹軍怒りの大進撃 Cパート

 

 

(ル・ル・ル~ルルルルッ!『アイキャッチ 新一号&新二号』)

 

数日後、負傷した白蓮は白馬に乗って何とか益州まで辿り着く事が出来た。

 

しかし、傷から黴菌が入った所為か、若干熱、吐き気を感じている。

 

止血はしたつもりだが、所詮応急処置、長く持たなかった。

 

(ポタ・・・ポタ・・・ポタ・・・)

 

白蓮

「うっ・・うう・・・私はまだこんな所では死ねない・・・愛馬よ

お前もあの益州まで頑張ってくれ・・・」

 

「ブルルルルルル・・・」

 

愛馬も主の命を救うために必死に益州を目指す。

 

町中に入ると誰もが負傷した白蓮に注目している。無理もない。

 

出血したまま、必死に城を目指していたのだから・・・・

 

この事はすぐに城に伝わり、愛紗と鈴々がやってきた。

 

愛紗

「どいたどいたどいたっ! どこだッ!?不審人物は・・・って公孫賛殿!? 

一体どうされたのだその怪我はっ!?」

 

鈴々

「それに顔色がすっごく悪いのだ・・」

 

白蓮

「うっううう・・・・関羽殿か・・・助けて・・・くれ・・」

 

すると、白蓮は力尽きたかのように馬から落ちようとしていた。

 

愛紗

「わっ! わわわっ!?」

 

愛紗がとっさに受け止めたので白蓮は地面に落ちずに済んだ。

 

鈴々

「公孫賛のお姉ちゃん しっかりするのだ!」

 

白蓮の顔色からただ事じゃないと判断し、愛紗は彼女の額を触る。

 

愛紗

「凄い熱だ・・・それに出血も酷い。すぐにでも華佗殿の所にでもつ

れていこうっ! 鈴々っ! お前は桃香様とご主人様達を呼んでこい!」

 

鈴々

「分かったなのだ!」

 

そういうと愛紗は白馬と白蓮を華佗の元まで、連れて行き

 

鈴々は桃香と本郷達を呼びにいった。

 

 

二時間後、華佗の診療所まで連れて行かれた白蓮は傷を縫われ、

 

熱も・・・・・

 

華佗

「ハアアアアアアアッ! 元気になああああああれえええええええっ!」

 

華佗が白蓮の病根を滅するツボに鍼を刺した瞬間

 

彼女の体は輝き、華陀は仕上げにこう叫ぶ。

 

華佗

「うおおおおおおおおおおおっ! 病魔退散!!!」

 

すると光が白蓮から離れ、上に上がったと思ったらやがてその光も消えてしまう。

 

それと同時に先ほどまで苦しんでいた白蓮も安らかな顔で眠りについた。

 

白蓮

「すぅー・・・すぅー・・・」

 

華陀は白蓮の額を触り熱が下がった事を確かめる。

 

華佗

「よしもう大丈夫だ・・・傷口からばい菌が入って感染症を起こしたんだろう

もし治療が遅れていたら死んでいたかもしれない」

 

愛紗

「すみません華佗殿。桃香様の親友である公孫賛殿を救っていただいて・・」

 

愛紗は華佗に礼をする。

 

華佗

「な~に・・俺だけじゃない。あの白馬も良くやったよ。 

へとへとになりながらも主人をここまで連れてきたのだか

らな・・」

 

華佗は疲労してって寝ている白馬の方を見た。

 

 

その時、桃香と本郷達が診療所に入ってきた。

 

桃香

「あ、あの鈴々ちゃんからぱ、白蓮ちゃんが死にかけて益州に

来たって聞いたんですけど・・・!」

 

本郷猛

「彼女は無事なのか!?」

 

華佗

「劉備殿に猛 彼女なら今治療を終えて寝ているぞ

もう心配は無い・・・」

 

すると桃香は安心したのか、急に座り込んでしまう。

 

桃香

「ぱ、白蓮ちゃん・・・・よ、良かった~・・・」

 

一文字隼人

「桃香の親友が死にかけているって聞いた時は驚いたが、どうやら

心配はなさそうだな」

 

華佗

「あんたは?」

 

一文字隼人

「俺は一文字隼人 本郷猛の友人で、もう一人の天の御遣いだ

君が華佗だね? 本郷からは話は聞いているよ」

 

華佗

「そうか・・・よろしく」

 

一文字隼人

「こっちもよろしく」

 

一文字は力を緩めて華陀と握手をした。

 

本郷猛

「それで華佗。何故彼女は死にかけていたんだ?・・・」

 

華佗

「ああ・・・彼女の傷口を見たが、どう見ても戦で負傷した傷だった。

きっと何者かに襲われたんだろう」

 

桃香

「ええっ? 誰が白蓮ちゃんをこんな目にっ!?」

 

 

その時、白蓮が意識を取り戻した。

 

白蓮

「うっうううう・・・・・ここはどこだ?」

 

桃香

「ぱ、白蓮ちゃん!」

 

桃香は思わず白蓮に抱きついた。

 

白蓮

「と、桃香っ!?」

 

桃香

「ふえええ~ん! 良かったよ~!」

 

白蓮

「痛っ! と、桃香・・・・痛いよ 傷口が開く」

 

桃香

「あっ・・・ごめん・・・」

 

桃香は白蓮から離れると本郷が白蓮にこう聞いてきた。

 

本郷猛

「白蓮・・・・一体何があったんだ?」

 

白蓮

「え、袁紹だ・・・・・数日前、袁紹の軍勢に私の幽州が襲撃されたんだ」

 

愛紗

「ええっ!?」

 

白蓮

「民はほとんど避難したようだから、何とか益州まで逃げてきたんだ」

 

本郷猛

「何故闘わなかったんだ?」

 

本郷が訪ねると白蓮はこう答える。

 

白蓮

「・・・・戦えなかったんだ」

 

愛紗

「えっ!?」

 

白蓮

「袁紹、顔良、文醜の三人は顔に怪我をしていて、その怪我は私に負わされた

と言っているんだ」

 

本郷猛

「何ッ?」

 

「あの三人が怪我を?」

 

白蓮

「どうやら奴らは私に化けた何者かに怪我を負わされた怒りから幽州を攻めてきたんだろう。私はそんな事していないのに・・」

 

桃香

「えっ? どういう事なの?」

 

白蓮

「私は奴らが襲われたという昼間、ずっと執務室にいたんだ。でも、それを証明する方法がなく、闘えば誤解を解くことができなくなると思って逃げたんだ」

 

本郷猛

「本当にしていないのか?」

 

白蓮

「信じてくれっ! あいつは馬鹿だが決して悪い奴じゃない!

そして私は何の非もない人間を傷つけるような事はしない!」

 

一同は白蓮の目を見つめる。その目は輝いており、けっして曇ってはなかった。

 

そして彼女は涙を流している。

 

 

本郷猛

「信じる・・・」

 

一文字隼人

「俺もだ」

 

愛紗

「私もです」

 

華佗

「俺も信じよう・・・」

 

桃香

「私も信じる。だって白連ちゃんはお友達だもん♪」

 

「私も信じます・・・」

 

白蓮

「みんな・・・・すまない・・・・ウウッ・・・グズッ(涙と鼻水を拭く)」

 

白蓮は自分を信じてくれた一同の優しさを嬉しく感じこぼした涙を拭く。

 

無理もない。袁紹軍に逆賊呼ばわりされたあげく、必死にここまで逃げて

 

きたのだから・・・

 

本郷猛

「だが・・・一つ疑問に思うところがある 袁紹達を暴行したのは

白蓮じゃないとすると犯人は一体誰なんだ?」

 

愛紗

「もしかしてまたゲルショッカーじゃないですか? 公孫賛殿そっくりの

怪人を作って袁紹達を襲わせたのでは・・・・」

 

本郷猛

「充分考えられるな・・・だが他人を完璧に騙せる様なそっくり

の怪人がいるのか?」

 

その時、何かを考えていた一文字はこう言う。

 

一文字隼人

「ショッカーの大幹部ゾル大佐、そういえばあの男変装の名人だったな」

 

本郷猛

「何ッ? 変装の名人?」

 

一文字隼人

「ああ・・・奴は以前、滝に変装して警官を暴行し、滝に濡れ衣を着

せようとしたんだ その時はFBIショッカー捜査本部の権限で

釈放されたがな・・・」

 

本郷猛

「そんな事があったのか・・・」

 

一文字隼人

「あいつが何らかの手段で彼女の情報を手に入れ、それを元にそっくりに変装したとしたら・・・?」

 

本郷猛

「しかし男のあいつが女にまで変装するなんてそんなことできるのか?」

 

一文字隼人

「ゾルなら充分ありえる」

 

二人が考え込んでいると、愛紗が二人に質問してきた。

 

愛紗

「あの、もし袁紹達を暴行したのがゲルショッカーなら、一体何が目的で・・

? ただ痛めつけて幽州を攻めさせる為だけとは私にはとても思えません」

 

本郷猛

「そういえばそうだな・・・・待てよ? 白蓮」

 

白蓮

「な、何だ?」

 

本郷猛

「よく無事でこの益州までこれたな 袁紹軍は確か董卓の乱の時は3万近く

いたはずだ そいつらから簡単に逃げる事はできないはずだ」

 

白蓮

「ああっ・・・一度追い詰められたが、私の兵士に命を救われて、この益州まで

逃げろといわれたんだ」

 

本郷猛

「何っ・・・・・?」

 

一文字隼人

「どうした本郷?」

 

本郷猛

「妙だとは思わないか? 襲撃という緊迫した状況の中でそんな適確に逃げる場所まで指定する兵士がいるか?」

 

愛紗

「・・・・・いわれてみればそうですね。普通、『遠くまでお逃げ下さい』なら分かりますが、わざわざ益州まで逃げて下さいというのはおかしいですね」

 

本郷猛

「もしその兵士がゲルショッカーで白蓮をわざと逃がして益州まで向かわせる為に助けたとしたら?」

 

愛紗

「えっ? ま、まさか・・・・・ゲルショッカーの目的は・・・・」

 

 

その時、兵士が慌てて華陀の診療所まで入ってきた。

 

「ご、ご報告申し上げます!」

 

「どうした!?」

 

「益州の領土近くに袁紹軍の軍勢を確認! 我らの国に接近しつつあります!

後袁紹軍に混じり袁術軍、正体不明の軍勢が確認されました! その数約6万!」

 

桃香

「ええっ!?」

 

本郷猛

「やはり、白蓮が逃げられたのは袁紹軍に益州を攻めさせる為のゲルショッカーの策だったか!」

 

白蓮

「そ、そんな・・・・私の所為で・・・」

 

愛紗

「それよりも正体不明の軍勢とはどういうことだ!」

 

「申し訳ありません その軍勢だけ、旗を掲げておらずどこの軍勢か

確認できませんでした」

 

愛紗

「くっ!・・・」

 

愛紗は思わず壁を叩いてしまう。

 

「報告ご苦労。ただちに出陣の準備をし、命令があるまで待機

せよと伝えよ!」

 

「はっ!」

 

その兵士はそういうと、外に出ていく。

 

一文字隼人

「くっ!・・・・・6万の軍勢を相手にどう闘えばいいんだ!」

 

本郷猛

「おまけに偶然とはいえ、この国を狙っていた袁術と白蓮を追ってきた袁紹は手を組んだと言うことか! そして正体不明の軍勢か・・・一体何者なんだ?」

 

愛紗

「考える前にここで戦わなければ、この益州が攻め落とされてしまいますよ! それでもいいんですか!」

 

愛紗がそういうと

 

本郷猛

「そうだな・・・・今は戦う事が先だな。よし、全員出陣の準備だ!」

 

一同

「はいっ!」

 

 

一同がそういったその時

 

桃香

「ご主人様! 隼人さん! 私も出陣して戦います!」

 

本郷猛

「桃香!?」

 

何と桃香も出陣して自ら戦うといってきたのだ。

 

「桃香様っ! 一体何を言って!」

 

桃香

「白蓮ちゃんをこんな目に合わせた袁紹さん、許せない!」

 

一文字隼人

「桃香・・・・」

 

桃香

「お願いします! 白蓮ちゃんを守る為にも戦わせて下さい!」

 

すると、今度は桃香は頭を下げ出す。本来なら王であるはずの桃香が自らの意思で

 

頭を上げたのだ。

 

これを見た本郷は桃香の覚悟と決意を理解した。

 

本郷猛

「分かった・・・直接戦場に出ることを認める」

 

桃香

「ありがとうございますご主人様!」

 

本郷猛

「ただし、君はこの国の王だ! 君が倒されたらこの国はお終いだという

事を忘れるなよ」

 

桃香

「は、はいっ!」

 

本郷猛

「愛紗、桃香の護衛を頼む」

 

愛紗

「御意っ!」

 

白蓮

「待てっ! 私も行く! うっ!・・・・」

 

白蓮は寝台から起きようとしたが、傷が痛み出し再び横になった。

 

華佗

「落ち着け公孫賛殿。あなたは熱は下がったがまだ傷はふさがっていないんだ。

医者として戦場に出ることを認めるわけにはいかない」

 

白蓮

「だ、だが・・・っ!」

 

本郷猛

「心配するな白蓮。袁紹の軍勢は俺達が何とか止める。そして袁紹の誤解を何とか

解いてみせる」

 

白蓮

「本郷・・・・」

 

本郷猛

「白蓮・・・・・傷を治すのも、立派な戦いだ 君はここで怪我を治すことに専念しているんだ」

 

白蓮

「・・・分かった」

 

本郷の説得で白蓮が寝台に入ると本郷はその場にいた全員にこういう。

 

本郷猛

「皆も知っての通り、袁紹は家柄だけの人物だろう。だが、今彼女は仲間を

傷つけられた怒りから獣になった。手負いの獣ほど恐ろしい敵はいない。簡

単には袁紹軍を撃退することはできないだろう。この戦いを終わらせる一番

いい方法は袁紹の誤解を解くことだが、今は益州を攻めようとしている袁紹、

袁術、謎の軍勢を止めるために俺達は戦わなければならない」

 

一同

「はいっ!」

 

本郷猛

「よしっ! 各自準備をしたら出陣だ! 一文字俺達はサイクロンの調整を

するぞ」

 

一文字隼人

「分かった」

 

こうして、本郷達は益州を怒り狂う袁紹軍から守る為に、出陣の準備を始め

 

全員が準備し終えると、兵士に出陣命令を出し、袁紹、袁術、謎の軍勢がいる場

 

所まで

 

向かっていった。果たして謎の軍勢の正体は何か!?


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
1
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択