No.552592

仮面ライダー Rainbow of the oblivion―忘却の虹― 7話

XXXさん

そういえば大地の7属性の最後の一つってなんなんですかね?

2013-03-08 17:21:21 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1511   閲覧ユーザー数:1490

一夜あけて休日。

 

ツナは明日のことを霧の守護者…クローム髑髏がいる黒曜ヘルシーランドに向かう予定だ。

 

「あら、ツッ君たちお出かけするの?じゃあついでにリト君の服も買ってらっしゃい♪」

 

朝食を済ましリトとリボーンと一緒に黒曜に向かおうとしたところ奈々にリトの服を買ってくるように言われた。

 

昨日までリトが着ていたのはツナの父…沢田家光のものだった。

 

彼の服ではリトには会わないので少しまくって着ていたのだ。

 

「ああ、じゃあ時間があったら行くよ」

 

「…いってきます」

 

「いってらっしゃい♪」

 

軽くそう言ってツナたちは出発した。

 

「そういやリトの服決めてなかったけな」

 

「そうだね…リト何か欲しい服とかある?」

 

「…動きやすいのでいい」

 

「おーい、ツナ~!」

 

「十代目~!」

 

「沢田~!!」

 

「あっ、山本!獄寺君にお兄さん!」

 

「チャオっす」

 

「…昨日の……」

 

道中、山本たちと出会った。

 

実は昨日の帰りに一緒に黒曜に行くことになっていたのだ。

 

「そういや、こうして話すの初めてか、俺は山本武ってゆーんだ♪よろしく!」

 

「自分は十代目の右腕の獄寺隼人といいます!!」

 

「俺は笹川了平だ!!よろしくたのむ、平沢!!」

 

「…俺は平沢梨斗、です…よろしく……えっと……山本…獄寺君…お兄さん…」

 

「ちょっリト!俺の真似しなくていいから!」

 

「俺は獄寺で構いません!!」

 

「うむ、俺もお兄さん以外にしてもらいたい」

 

「…よろしく…獄寺…了平」

 

「じゃあ行くぞ」

一通り挨拶もすみ、一同は黒曜に向かった。

 

 

――――――――。

 

 

「お邪魔しm」

 

「さっさと入れ」

 

「イデッ!?」

 

数十分後…ツナ達は黒曜についていた。

ツナは少し警戒するように扉を開けたが…後ろからリボーンに蹴られてそのまま入ってしまった。

 

「あー!お前ら!!」

 

「何か用………?」

 

そこにいたのは、第一印象が野生的といってもいい少年…城島犬とニット帽を被ったメガネの少年…柿本千種がいた。

 

「テメーらにゃ用はねーよ!!」

 

「クロームに用あんだけど…いねーの?」

 

「クロームならここにいないよ……」

 

「あいつなら町にいっらぞ!」

 

「そっか…じゃあ俺達町に行くよ、じゃあね」

 

クロームがそこにいないとわかるとツナ達は黒曜から出ていった。

 

「まっらく…何らったんだよ」

 

「そういえば見ない顔もいたね…」

 

「ん~、そうらったっけ?」

 

 

――――――――。

 

 

「町にいるとはいえ、広いから探し用がないな沢田」

 

「そうですね…じゃあみんなで手分けしてさがしましょう」

 

黒曜を出た後、ツナ達は手分けしてクロームを探すことにした。

メンバーは、ツナ・獄寺・リト、山本・了平・リボーンの二組に分かれた。

 

「クロームってどこにいるんだろーね…」

 

「考えてることよくわかんねーやつですからね、あいつは」

 

「…獄寺……」

 

「はい、何ですかリトさん!?」

 

「…何で俺にさんつけんの…?敬語も……」

 

「そりゃあ、尊敬してるからにきまってますよ!!」

 

「…何で?」

 

「昨日の警察にいったあの言葉!あれが心に響いたっす!!しかもその後、怪人を倒したのも凄かったっす!!」

 

「そうだね、俺達はなにもできなかったし…」

 

「…そんなこと………………」

 

「?どうしたの?」

 

リトは話している途中、とある店の前で止まった。

 

「ロボット?」

 

「ああ…なんか昔のこと思い出す…」

 

「…かっこいい…………!」

 

「「えっ!?」」

 

店に並んでいたロボットを見ていたリトはそう呟いた。

 

「…ツナ、これかって!」

 

「ええ~、何で!?」

 

「…かっこいいから!」

 

「ともかくダメだって!!」

 

「なんか人集まって来ましたよ…!」

 

店の前で漫才みたいなことをしていたツナ達の周りに、いつの間にか人だかりができていた。

クスクスと笑う人から子どもに見せないようにする人までさまざまだ。

さらにその中には、

 

「ボス……?」

 

「あっ、クローム!!」

 

「こんなとこにいたのか!!」

 

「…誰?」

 

「クローム!一緒にきて!」

 

「え?ボス…?」

 

「行きましょう、リトさん!」

 

「…ああっ」

 

自分達が探していたクロームがいた。

それに気が付いた瞬間、ツナはクロームを連れて、獄寺はリトを引っ張って場所を帰る。

 

「…ふう……」

 

「どうしたの…ボス?」

 

「ああ、ちょっと話しがあってね…」

 

「リトさんダメですよ、あんなとこで駄々込めちゃあ」

 

「…ごめんなさい」

 

ツナは明日のことを、獄寺はリトに説教をしていた。

 

 

 

数分後、

 

「ツナくーん!」

 

「ツナさーん!」

 

「あれ、京子ちゃんにハル!?それにリボーン達まで!」

 

「さっきそこであってな、これからツナん家でリトの歓迎会するって言ったらついてきたんだ。」

 

「ええ!?ちょっとリボーン!!そんなことするなんて聞いてないぞ!!」

 

「今決めたからな」

 

「ツナ君聞いたよ。明日ハイブリッド相撲の世界大会するんだってね」

 

「(ちょっお兄さん、どんなウソついてるんですか)」ヒソヒソ

 

「(これしか思い付かなかったのだ)」ヒソヒソ

 

「はひっ!この人がツナさんの親戚さんですか!?」

 

「えっう、うんそうだけど…」

 

「初めまして!!ハルは三浦ハルと言います。夢はツナさんの妻です!!」

 

「…そうなの?」

 

「違うから!!」

 

「…平沢梨斗です。」

 

「あれ?後ろの人は?」

 

「!…………(ビクッ)」

 

いままで会話に参加していなかったクロームに気付いた京子。

いきなり話しかけられたクロームはツナの背中に隠れてしまう。

 

「ああ…この子はクローム髑髏…黒曜中の生徒で…えっと、友達」

 

「へぇ~…私、笹川京子よろしくねクロームちゃん」

 

「ハルは三浦ハルと言います!!よろしくお願いしますクロームちゃん!!」

 

「えっと…よろしく……」

 

「そんじゃあ、ツナの家にレッツゴー!」

 

「勝手にしきんな、野球馬鹿!!」

 

「クロームもいこっ?」

 

「えっでも…」

 

「お昼まだでしょ?」

 

「うん…」

 

「母さんが作ってくれるからさ、ね?」

 

「……(こくっ)」

 

その後、ツナの家にいったツナ達。

家に入る時にビアンキを見た獄寺が「あっ姉貴……」と言いながら激しい腹痛になった。

リトはそれを見て不思議がっていたが、リボーンに「いつものことだぞ」と言われ、深く関わらなかった。

 

「そんじゃあみんなで一発芸するぞ」

 

「唐突過ぎるよ!!」

 

「一応リトの歓迎会だからな。これくらいやんねーとおもしろくねーだろ」

 

「いやそうだけどさぁ…」

 

「よし!最初は俺が行こう!!」

 

昼食を食べた後、リボーンは唐突にいった。

トップバッターは了平だった。

 

「一番っ!笹川了平!!氷を高速で砕き、かき氷にする!!」

 

「んな無茶な!?」

 

「うおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉ!!」

 

宣言通り、了平は台所にあった氷を砕いている。

しかし、砕けた氷は散らばりかき氷ができることなく終わってしまった。

 

「ダメじゃねーか!!芝頭!!」

 

「むう、力加減を誤ったか…」

 

「次々行くぞ」

 

その後、一発芸は続いていった。

そのなかで、UMAのことを語ったり、着ぐるみを着たり、面白がって手榴弾を使って危うく家が大破しそうになったりとはっきり言ってカオスだった。

 

「ハハハ♪次やんの誰だ~?」

 

「一通りやったよな?」

 

「………………」(スッ)

 

「あっ、リトまだだった」

 

「…11番…平沢梨斗……物真似します」

 

「「「えっ?」」」

 

「…今朝のランボとイーピン」

 

リトが物真似すると聞き、一部では表情が凍りつく。

 

「『だひゃひゃひゃひゃひゃ!!このウィンナーも~らい!!』、『ランボ!ソレイーピンの!カエス!』、『やーだもーん、ここまでおーいでー!!』、『マテー!!』」

 

「うっまああああああ!?」

 

「物真似うまいんだな、リトって」

 

「か、完全にアホ牛だ…」

 

「なっははは…わっ笑いが止まらん!!」

 

「わ~すごいね~」

 

「はひっ!そっくりです!!」

 

「…………」

 

「リトサン、ランボにニテル!!」

 

「俺っちあれよりかっこいいもんね!!」

 

リトが真似したランボとイーピンはとてもにていた。

表情、口調、動きまでそっくりだった。

 

「…続きまして」

 

「続くの!?」

 

「…リボーンに玉子焼きをとられてるツナ」 

 

「へっ?」

 

「『ちょっとリボーン!!俺のウインナー勝手にとんなよ!!』、『あめーぞツナ。世の中は弱肉強食だぞ』、『り、理不尽だ~!」

 

「「「ははははははははははははは!!」」」

 

「……クスッ」

 

「ちょっなにしてんのさー!!」

 

先ほどと同じようにクリオティの高い物真似をするリト。

自分が物真似されて恥ずかしがっているツナの近くでクロームはかすかに笑っていた。

 

「じゃあね、ツナ君!」

 

「十代目!それじゃあまた明日!」

 

時が過ぎ空が赤くなってきて、獄寺達はそれぞれ家に帰っていった。

 

「ふう…まさかリトにあんな特技があったなんて…」

 

「…楽しかったな」

 

「うん、そうだね」

 

「…この日常を守るために俺は戦ってるのかな?」

 

「そうだと思うよ…」

 

「そういえば、リト君の服買ってきたの?」

 

「「あっ」」

 

「すっかり忘れてたって顔してるな」

 

「まあいいや、今日楽しかったんだし」

 

「…そうだな」

 

もはや二人にとって服は二の次だった。

『今日と言う日が楽しかったのだから』、そういう思いを胸にして…


 
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