（設定・ストーリー）
精神生命体への進化を目前とした5000年後の未来人。
彼等は業の改善を目指し1000体の知能こけしを作り出した。
こけし達は善行を積む為に様々な過去へ飛び立っていった。

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20XX年、由紀夫と裕子は10歳の娘の幸子の異変について話し合っていた。
「あの子は2年前から身長が全く変わっていないの。」
「風呂に絶対入ろうとしない。」
「私の秘密にしていた事を言い当ててニヤニヤ笑うのよ。」
「3年後に世界大戦が始まって人類は半減するんだとさ。」
しばらくの沈黙の後、夫婦は意を決した。
娘が狂ったように暴れる為、開かずの間となっていた子供部屋に入るのだ。
ドアノブを握る由紀夫の手が小刻みに震える。
「これ以上、先送りには出来ない・・・」
乱暴にドアを開け放した。
そこには
自ら分解メンテナンスを行う機械のこけしの姿が有った。
「ああ・・・とうとう私の正体を見てしまいましたね。私はイームー、未来で作られた機械のこけしなのです。」
「これまであなた方の為に娘の振りをしてきましたが正体を見られた以上、未来に帰らなくてはなりません。」
由紀夫と裕子は想像を超えた現実を茫然と見守るばかりであった。
「では、さようなら・・・私は他の善行を積みに行きます。」
「待って！！娘は！幸子は何処にいるの？どうなったというの？」
未来こけしイームーはニヤリと笑い未来へ転移した。

（ねらい）
機械仕掛けの未来的なこけしを作ってみました。
内部のメカに意味付けする事を狙い、3種類の微生物を体内で飼い、その熱をエネルギーにするという設定でフローを作りメカを作りました。
また、ルドンぽい孤独でかわいい雰囲気を狙いました。

（作製）
頭はスカルピー。
身体は模型部品などプラ部材主体。
塗装はラッカー塗料で黄土色主体で重ね塗りしました。

（感想）
当初のスケッチ通りに出来上がったのですが、何か物足りないように思います。
現段階ではそれが何か分からないので今後、改修するかも知れません。