No.552016

魔法少女リリカルなのは 幸せを望む転生者

はらっぱさん

真実 後編

2013-03-06 21:55:44 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:7556   閲覧ユーザー数:6898

夕也「父さんと母さんが死んだ日な、俺、あまりにも悲しくて塞ぎこんでしまってな。でも、割り切ろうって思ったんだ。・・・・・・あの男が来るまでは・・・」

 

~回想~

 

ピンポーン♪・・・

 

呼び出しベルが鳴った。

 

?誰が来たんだ?

 

もしかして父さんと母さんの同僚の人かな?

 

謝りに来たとか・・・・・・

 

俺はいろんなことを考えながら玄関までたどり着き、ドアを開いた。

 

そこにいたのは

 

???「前園夕也君だね?」

 

見知らぬ人だった。

 

服装を見ると父さんと母さんが着ていた服だった。

 

それで、わかった。この人は、管理局員だと。

 

夕也「時空管理局の方でしょうか?」

 

局員「その通りだ。君に重大なお知らせがある。」

 

その言い方から両親のことだろうな、と思った。

 

局員「君の両親についてだが・・・・・先日、とある任務についている最中に魔法生物と戦闘になり・・・・・・お亡くなりになった。」

 

まあ、予想はしてたな・・・

 

夕也「そうですか・・・・・父さんと母さんの最後は?」

 

局員「二人とも立派だった。勝てないと見るや、他の局員を退避させ自信を犠牲にした自爆魔法で魔法生物と相打ったのだ。」

 

・・・・・え?この人は・・・・・なんて?

 

自爆魔法?そんなの使用してなかったのに・・・・・

 

局員「それで、君のこれからだが管理局の児童保護施設で保護することになった。将来は両親を越えた立派な管理局員になることだろう。さあ、行こうか。」

 

そういって、局員の人は俺に手を差し伸べてきた。

 

でも、俺の中ではある感情がうずまいていた。

 

それは、‘‘怒り’’と呼ばれるものだったと思う。

 

夕也「・・・・・・出てけ・・・・・・「うん?どうした?」・・・・・・・・・

 

 

出てけよ!!!!!!!!!!!!!!」

 

気づいたときには俺は叫んでいた。

 

それと、同時に魔力も溢れ出した。

 

夕也「俺はもう、管理局には頼らない!管理局はもう、俺に関わってくるな!!いいから、出てけよ!!!」

 

局員「ぐぬぅっ!!??」

 

局員がたじろぎ、少しずつ後ろに下がっていく。

 

局員「両親を失ったことによる錯乱かっ!?・・・・・・しかたない、力づくでっ!!」

 

局員が俺に対してバインドを駆ける。

 

だけどっ!!

 

夕也「あああああああああああああああああっッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」

 

咆哮をあげると同時に、魔力が噴き出しバインドがはじけ飛ぶ。

 

局員「何っ!?ぐわっ!!」

 

局員の人は信じられないといわんばかりに驚愕し、吹き飛ばされる。

 

その瞬間

 

???「そこまでです!!」

 

俺と管理局員の間にだれかが、入り込む。

 

いつの間にか玄関まで来ていたセイバーが腰に下げていた《約束された勝利の剣(エクスカリバー)》の切っ先を局員に向けていた。

 

セイバー「貴方が何者なのかはわかりません。しかし、ユウヤに手を出すのならばこの剣の錆にします。」

 

セイバーは局員を威圧する。

 

局員「や、やめるんだ。私は時空管理局の局員だ。その子を保護しに来た。」

 

セイバー「貴方達の間では、バインドとやらで縛って連れて行くのが保護なのですか・・・」

 

局員「そ、それは・・・」

 

セイバー「まあ、いいでしょう。それでユウヤ?どうしますか?」

 

セイバーが俺に判断を委ねてくる。

 

そんなの、決まってる・・・!

 

夕也「俺は管理局の世話になる気は毛頭無い。帰ってくれ。」

 

俺は言い放つ。

 

セイバー「そういうことです。どうかお引取りを。生活が心配で保護するというのならご安心を。幸いにもこの家の貯えは十分にあります。ご心配なく。」

 

セイバーは冷たく言い放つ。

 

局員の男はその威圧に耐え切れなかったのかそそくさと去っていく。

 

夕也「・・・ふう・・・」

 

セイバー「ユウヤ、だいじょうぶですか?」

 

夕也「ああ、だいじょうぶ・・・・・なあ、セイバー。「なんでしょうか?」・・・・・・ミッドチルダから違う所に引っ越そう・・・」

 

セイバー「・・・・・・はい、わかりました。」

 

~回想終了~

 

夕也「・・・・・・ってな訳があってこっちに来たって訳。」

 

なのは「・・・・うぅ・・・ぐすっ・・・こんなのって・・・」

 

フェイト「・・・・ぐすっ・・・こんな・・・事って・・・」

 

アリシア「・・・・こんなのって・・・こんなのって、無いよ!」

 

なのは、フェイト、アリシアはそれぞれの思いを口にしていた。

 

そんな中、遥は1人、俯いていた。

 

夕也「?どうした?遥?」

 

遥「あ・・・・・こんな・・・・過去があるって・・・知らなくて・・・・私・・・軽々と・・・・・・・」

 

?何言ってんだ?

 

夕也「あのな、これは俺が言いたかったから言ったんだ。お前が罪悪感を感じることは無い。」

 

クロノ「こんなことが・・・・・」

 

クロノが信じられないと言わんばかりに呟く。

 

リンディ「これだけの事をされれば・・・管理局を嫌うのも当然でしょうね・・・」

 

リンディさんが呟く。

 

セイバー「そう、思うでしょうね。」

 

セイバーが皆に聞こえるように言う。

 

セイバー「実を言うと、このときはまだユウヤは管理局を許す気でした。」

 

俺とセイバー除く「「「「「「「「「「「「「えっ!?」」」」」」」」」」」」」

 

セイバー「リンディ、質問をします。先ほど、ユウヤが語った話の中で、どこかおかしい点はありませんでしたか?」

 

リンディ「えっ?おかしい点って・・・・・」

 

クロノ「そんな所、無かったと思うが・・・・・そもそも何で夕也はいきなり怒ったんだ?」

 

皆が考え込む。

 

そのとき、遥がハッとした顔をする。

 

なのは「?遥ちゃん?わかったの?」

 

遥「うん、おかしい点って言うなら、聞いていたときからおかしいって思ってたから。」

 

遥は俺に向かってその疑問を言い放つ。

 

遥「夕也、あなたが怒った理由、それは

 

 

 

管理局員が両親が死んだことに対する[謝罪]が無かったからじゃない?」

 

俺とセイバーと遥除く「「「「「「「「「「「「あっ!?」」」」」」」」」」」」

 

皆、やっと気づいたか・・・

 

セイバー「遥の言うとおりです。先ほどの話の中で局員の言っていたことを思い出すと彼はユウヤの両親に対する謝罪を行っていないんです。

そして、これがユウヤが怒った理由です。」

 

セイバーはそれからも言葉を続ける。

 

セイバー「ユウヤから言わせれば管理局が真実を偽ろうと関係ないんです。たった一言【すまない】と言っていればユウヤはここまで管理局を恨むことも無かったでしょう。

 

最早、手遅れなんです。」

 

クロノ リンディ「「・・・・・・・」」

 

 

夕也「クロノッ!」

 

クロノ「・・・?なんだ?前園?」

 

夕也「次にプライベートで来たときは、なんか奢ってやるよ。」

 

クロノは大層、驚いた顔をしたがすぐに笑顔を浮かべ

 

クロノ「ああ、楽しみにしているよ。」

 

そう言って、リンディさんと共に帰ろうとする。

 

リンディ「では、私達はこれで・・・」

 

士郎「わかりました。」

 

そこから士郎さんはさらに言葉を付け加え

 

士郎「管理局員として来られるのは困りますが、翠屋のお客としてきてくれるなら、いつでも歓迎しますよ。」

 

笑顔を浮かべて、言った。

 

リンディさんは驚き、そして笑顔を浮かべた。

 

リンディ「はい、その時は喜んで。」

 

そして、二人は転送魔法でアースラへと帰っていった。

 

そして、少しした後

 

遥「そういえば、フェイトやアリシアの思い人って夕也だったんでしょ?」

 

ッ!?遥ッ!?こんなときに何余計なことをッ!?

 

フェイト「・・・・やっぱり、そうだったの?」

 

フェイトは上目遣いで俺を見上げる。

 

う///な、なんて可愛さだ・・・///

 

夕也「あ、ああ・・・・///」

 

アルフ「何だいッ!なんで言わなかったんだいッ!」

 

アルフが俺に問いかけてくる。

 

夕也「そんな恥ずかしい事、言えるかああああぁぁぁぁ!!!」

 

俺は叫ぶ。

 

プレシア「あらあら、あなたがフェイトやアリシアが言ってた子なのね。・・・いっそのこと、二人とも貰ってもらおうかしら?」

 

プレシアさんっ!?今まで無口だと思ってたけど口を開いてからすごいこといってませんっ!?

 

桃子「それは困ります。夕也君にはなのはのお婿さんになってもらって翠屋を継いでもらうんですから。それとも、それを遥ちゃんが許さないかしら?」

 

いや、桃子さん、冗談でもそんなことを言わないでください。

 

遥「ちょ、桃子さんっ!?何で、私も入ってるのっ!?」

 

遥が叫ぶ。

 

そりゃ、まあ、当然だな。

 

桃子「あら?遥ちゃんも夕也君に気があるんじゃないの?」

 

桃子さんは遥に尋ねる。

 

桃子さん、何故からかう?

 

遥「な、何言ってるのっ!?そんなのあるわけないじゃないっ!」

 

遥、顔が真っ赤じゃ説得力が無いぞ・・・

 

桃子「ふ~~~ん・・・・・そうなんだ~~~~~」

 

桃子さん、だから何故含みのある言い方?

 

そんな光景を温かく見守っているのは高町家全員。

 

いや、止めてあげましょうよ?

 

プレシア「う~~~ん・・・・・これは本気で狙わせるしかないのかしら?(ボソッ)」

 

プレシアさんが呟く。

 

夕也 遥「「結構ですっ!!」」

 

俺と遥がプレシアさんが呟いたことに対して同時に突っ込む。

 

桃子「あらあら、息ぴったりね。」

 

夕也 遥「「桃子さん!!」」

 

桃子さんの一言にも同時に突っ込む。

 

その後、しばらく俺と遥はからかわれ続けた。

 

あとがき

 

書き終わった。

 

次の話からA’sに入ろうと思っています。

 

悪魔についても次回、話そうと思っています。

 

わかってる人にはわかってるんじゃないかな?

 

では!次回に!


 
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