この作品のなのはさんって、本当に策士だとおもう。
ハーメルンに書いている『魔法少女?リリカルなのはDiabolical Modified 〜魔改造された彼女たちの運命〜』のなのはさんとはかなり違ってるくらいだし
あっちのなのはさんは幼い時から何もかも絶望してたりしてますけど(無印以降はすずかのおかげで落ち着いているが)こっちはいろいろと悪だくみを考えていたりしますし。
同じ原作ブレイクでもここまでキャラ設定を変えると別物だな……うん。
こう考えると、自分の作品同士でコラボしてみるのもありなのかもしれませんね。
それではどうぞ!!
――まずいことになりました。
今日は十二月一日で、フェイトちゃんの裁判判決の日ではあるのですけども、今はその問題よりも現在起きている問題の方が余りにも重要でした。
どういう事かと言いますと、私の情報通達のおかげであまりにも徴集したページ数が多くなりすぎたのです。
現在の闇の書のページ数は434ページ。私が徴集されていないというのにもかかわず、このページ数は多分タイムリープする以前よりもページ数は多いとは思います。
ってなわけで、絶賛後悔中で考え中です。突然ページ数の集まる数が少なくしたら異変に気付くかもしれませんしね……まぁ、そろそろ管理局側が感づいたっていえば徴集のスピードをわざと遅くなることも出来ますけどね。
っていうより、管理局側もこれ以上静観している場合ではないと気づいているでしょう。多分管理世界全域に管理局員を分散させて待機させ、これ以上被害を増やさないようにしていると思いますからね。私としては好都合なのかもしれませんね。
そうと思い、私はすぐにシグナムさん達全員に連絡することにしました。一度集めて、この後の行動について考えないといけませんからね。
「今日の夜でいいのですけど、一度私が拠点にしている所に集まってもらいますか?」
『急にどうしたんだ?』
「今後の行動についてです。今まで私の指示のおかげでかなり集められましたけども、さすがに管理局側に気づかれていると思いますので、やり方を変えなければならないと思いまして」
『わかったわ。確かにここ最近徴集する場所が狭くなってきているものね』
シャマルさんは確かにこうなってくると一度集まって、何か作戦を考えた方が良さそうだと思ったようだ。それからシグナムさんやヴィータちゃんも納得し、同じように納得して頷いていた。
「それじゃあ、今徴集をしている所が終わりましたら今日は切り上げてください。闇の書は現在私の所にありませんから、闇の書に徴集するときは私に連絡しないで、持っている人にしてください」
連絡を切り、私は椅子の背もたれに寄り掛かって溜息を吐きました。
背もたれに寄り掛かった時に、地面に散らばっている紙を椅子の足で踏みつけるような音がしましたがあまり気にしませんでした。だって片づけ用とも考えましたけども、私が座っている周りだけじゃなくて部屋全体に散らばっているものですもの。
最初の頃は綺麗に纏めてましたよ。だけど余りにも紙の量が増えすぎて纏めても勝手に崩れたりするくらいでしたし、そんな繰り返しをしている内にめんどくさくなってしまいましてね……
散らばってはいますけども、どこに何の紙があるのかは大体把握しています。っていうかめんどくさくなった時に一つ一つ印を魔法で付けたために、今すぐ確認したいとかあれば魔法で持ってこれるようにしてあるのですけどね。さすがにそんな事をしてないとなおさらめんどくさい事になりますし……
私はそのまま椅子に寄り掛かりながら、窓側に顔を向けた。窓は開いており、そのために散らばっている紙がたまに動いたりしているが、私は気にしていなかった。
「それで、いつまで私を監視しているつもり? 私が気づいていないとでも思ったわけ?」
「…………」
無反応、ですか。誰が監視しているのか分かっていますし、この際名前を言いますか。
「今日はどっちなの? リーゼアリアかな? それともリーゼロッテ?」
「……ちっ、正体まで掴まれているのかよ」
まさか正体まで知られているとは思わなかったのだろうか、舌打ちをして仕方なくベランダに姿を現しました。
多分、闇の書がヴォルケンリッターの四人の内誰かが持っていないことに気になり、私の所にある事があったために私を監視することにしたのでしょう。まぁ、二人に関しては気づかれるのではないかっていうのはありましたから、まったく問題がないのですけど。
「それで、口調からしてリーゼロッテかな? まぁ、そんな事はどうでもいいのだけど」
「何故あんたは、闇の書の徴集に協力する?」
まったくもって予想通りな質問をしてきました。まぁ、確かにそちらにとってはそれを聞きたいでしょうけど、その答えは単純で隠す必要もなかったので私は本当の意味で答えました。
「はやてちゃんを助けるため。それだけで理由は十分だと思いますが?」
「ま、そう返ってだろうと思ったけどね。だけどあんたの場合、他の同年代と比べてあまりにも大人すぎる。これはアリアが言っていた事だけど、あたしも同じような事を監視していて思った」
「……何が言いたいのですか?」
「ようするに、あんたが何を言おうが言葉だけでは証明しにくいという事だよ。八神はやてなどの子供らしい性格でなければ信用ならないという事だ」
……まさか、こんなところでタイムリープした事が仇となるとは思いませんでした。確かに私は他の子供に比べて大人っぽいかもしれませんし、過去にアリサちゃんやすずかちゃんにも言われたくらいでしたからね。
どうしたものでしょうか? 多分どんなに言葉を並べたとおころで信用してくれるとは思いませんし、機材などが並べられているこのような部屋を見てなおさら信じてもらえないでしょうね。
とか考えていると、ロッテさんは窓から部屋に入ってきて、私の方へ近づこうとして来ようとしますが、どうしてかすぐに足を止めました。多分紙が散らばってるために、踏みつける感触が気持ち悪かったのでしょうね。しかも何を思ったのか、その散らばった紙を一枚取ってその紙に書かれてある文章を読み、それからすぐして私の方へ向いて驚いているようでした。多分、書いてある文字を見て驚いたのでしょうけど。
「……まさかこれ、古代ベルカの――」
「その通りですよ。この辺りに散らばっている紙すべてが古代ベルカに使われていたプログラム言語です。集めるのに苦労しましたけども……」
廃れて現在使われていないというものであるため、散らばっているとはいえこんなに集められたという事にさらにロッテさんは驚いているようだった。
はやてちゃんを助けるためにここまでしているのか、何かの企みの為にここまでしているのかはロッテさんからは分からないとしても、どちらにしたってそこまですることなのだろうかと思っていたのでしょうね。まぁ、私がここまでする理由は前者ですけど。
「目的は違うとはいえ、お互いに行きつく先は同じなのですから私たちがいがみ合っても意味がありません」
「……どうして、あたし達の目的をしっているの?」
「そう簡単に教えると思いますか。とにかく、私を監視しているだけなら構いませんけども、もし私の邪魔をするのであれば容赦はしませんから――」
「……あんたの情報はPT事件で聞いていたが、本性は全く違うようだな。まるでペテン師のようだ」
「褒め言葉、と受け取っておきましょうか。まぁ、今のような性格が私の本性なのかどうなのかという事に関しては教えませんけども」
自分がペテン師なんていう事はとっくに自覚していますよ。過去に戻ったのだから悔いの無いように生き、そしてどうして私が殺されたのかという事を知るためにはなんだってする。もちろんその間に救える人は救っていこうとは思いますけども、逆に私の邪魔する者は殺人だって厭わないし躊躇わない。そんなの、殺されたときから決めていた事なんだから、今更変えるつもりなんてさらさらなかった。
タイムリープする以前のような私みたいにそう簡単に殺されるつもりは無い。知るためにはどんな手を使うつもりでいたのだから――
「それじゃあ、あたしはこれで失礼するよ。現状、こちらの目的に被害が及ぶことはなさそうだからな」
「そう――あと監視は構いませんけど、もう少し気配を消すの頑張ってみればどうでしょうか。敵に塩を送るわけではないのですけど、ちょっとしたアドバイスを」
「ふん、あんたに言われるまでじゃないよ。あんたのことはこれからも監視を続けるが、こうやって対面して会話するのは二度とごめんだね」
その言葉を最後にロッテさんは姿をけし、ベランダにはいた形跡が何一つもありませんでした。
「二度とごめんですか……まぁ、今の私を最初から警戒しながら会ったらそう思いますよね……さむっ」
寒くなってきたので、さきほどまで空気の入れ替えと機材が熱暴走しない為に開けていた窓を閉めるために椅子から立ち上がり、窓に近寄って窓を閉めました。
機材の方は先ほどシグナムさん達に連絡する前に止めていましたから、これ以上開けておく必要も無くなりましたから。それに、ロッテさんと話していた時は寒さを気にしていなかったのですけど、さすがに十二月の気温ですし、部屋が冷え切って寒いと感じましたからね。
とりあえず、シグナムさん達がこの部屋に来るまでは特にする事がないため、今の内に別件のやる事を終わらせようと機材の方へと向かうのでした――
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新暦85年、高町なのははある任務の途中で死亡する。
任務は全て嘘であり、全てはなのはを殺害するための一部の管理局員による計画だった。
なのははその計画通りに殺されるが、その任務に向かう途中に偶然何故か落ちていた拾ったジュエルシードによって、なのははタイムリープをするのだった!!
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