No.550035

魔法少女リリカルなのは 退屈嫌いの転生者の介入録

24話 スカさんによる改造

2013-03-01 17:46:20 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:5577   閲覧ユーザー数:5103

 

「ずずず…」

 

「ずず…」

 

スカさん宅

 

ウーノさんに淹れて貰った緑茶を飲んでいる

 

「ふぅ………この緑茶と言うのは実に美味しい」

 

「そう?なら今度多めに茶葉持ってくる」

 

「それは嬉しいね。ありがとう」

 

どうやらスカさんは緑茶が気に入ったようだ

 

ちなみにスカさんというのはジェイル・スカリエッティ略してスカさんだ

 

…スカばっかするからスカさんではない

 

と和んでいると

 

「ありがとう………じゃなぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!」

 

メガネがちゃぶ台返しをやりやがった

 

おかげでちゃぶ台にのってたお茶と煎餅が無惨な姿になってしまった………

 

「もったいない」

 

「せっかくの貰い物を…クアットロ、失礼だろう?」

 

メガネはクアットロというらしい

 

「失礼だろう?………じゃないですドクター!さっきまで敵だったんですよ!?なのになんで和んでるんですか!?」

 

うんうんと頷く他数人

 

ちなみにウーノさんは俺達と同じくもったいない派だ

 

「決まっているだろう?お茶請けを貰ったのにそのまま返すなんて失礼じゃないか」

 

「失礼でいいでしょう!敵ですよ敵!おかげでトーレ姉さま達もボロボロにされたんですよ!?」

 

「けれど彼に治して貰ったじゃないか?」

 

「だー!!もうその腑抜けた雰囲気どうにかしてください!!」

 

スカさんの雰囲気にイライラするクアットロ

 

「ずずず………」

 

「アンタは何呑気に茶をすすってんの!!」

 

怒られた………

 

やたらとキレっぽいメガネだ

 

「そんな怒ってると………」

 

「ハゲるとでも!?」

 

「溶けるぞ?」

 

「何が!?」

 

あえて明言しない

 

まぁここまで怒るのも仕方ないか

 

流石に最初が巫山戯すぎた

 

『おじゃましまーす』

 

から

 

『何だ貴様!』

 

になって

 

―――――――――返り討ち

 

だもんな

 

まぁ一応治しておいたけど

 

流石にそんな事をやってきた相手を歓迎なんてできないよな

 

さっきまで戦ってた連中とか物凄く睨んでる

 

睨み返すぞコンチクショー

 

………しないけど

 

「聞けばレジアス中将の知り合いだそうだ。なにか用があったんじゃないか?」

 

そうだった

 

「ぶっちゃけ言うと脳みそと縁切って俺と手を組まない?」

 

「構わないよ」

 

「軽っ!!」

 

俺とスカさんの軽さに驚くクアットロ

 

「い…いいんですか?そんな簡単に決めちゃって?」

 

「構わない構わない。それに彼について行く方が面白そうだ」

 

「………」

 

あんぐりと口を開けて呆然とするクアットロ

 

「けれど何も無しで手を切るのはどうかと思うのだが?」

 

何も無し………つまり報酬をよこせって事か

 

「ん~………ならこのデバイスをいじるってのは?」

 

といってGEARを差し出す

 

「ただのデバイス?………いや…何か違う」

 

凄いな…見ただけで感じ取るか

 

「ちょっとした特別性さ。これをいじる権利が報酬ってのは」

 

「それで構わないよ。で、早速いじってきていいかな?」

 

「どぞどぞ」

 

 

 

 

 

 

46分後

 

「いや~素晴らしい物を見せて貰った。そのデバイス随分と面白かったよ」

 

「そりゃ良かった」

 

GEARを手につける…腕時計だからね!

 

[坊ちゃま。私を勝手に他人に渡すというのは今後お控えください]

 

「はいは………い?」

 

今の声なんぞ?

 

老紳士っぽい声だったけど

 

[私の中にはデータウェポン達も内蔵されていたのですから悪用されたりすればどうなったことか…]

 

声の出処を見ると俺の手首………GEARから

 

「スカさん?これは?」

 

改造したであろう本人に聞いてみると

 

「ああ、インテリジェントにできそうな性能だったから勝手にAIを入れさせてもらったよ」

 

[そう言えば自己紹介がまだでしたな。GEARと申します。改めてよろしくお願いしますぞ坊ちゃま]

 

「………お、おう」

 

 

 

 

 

GEARに人格ができた!

 

 
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