No.549647

超次元ゲイムネプテューヌmk2 母親はネプテューヌ?! 第1話

神夜 晶さん

どうも~神夜晶です

今回はネプテューヌと出会います

どんな風に出会うかは・・・お楽しみに!

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2013-02-28 16:41:30 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3701   閲覧ユーザー数:3432

此処はゲイムギョウ界

守護女神である4人が治める大陸だ

そしてプラネテューヌの森に女神なる者が居た

 

 

「むむ!? 誰かに馬鹿にされた気がするよ!」

 

 

感の良い女神である

彼女、ネプテューヌこそが守護女神の一人『パープルハート』だ

ネプテューヌは今日も仕事を放り出して森に遊びに来ていた

 

 

「仕事面倒くさいな~

いっその事、ネプギアに女神渡して天界に行こうかな?

それか面白い事でも起きないかな~」

 

 

木に座りブツブツと呟くネプテューヌ

そんな時だった

ネプテューヌは、ある異変に気付いた

何処からか音がしたのだ

 

 

「何この音……

何かが降って来る様な音?」

 

 

ヒュゥゥゥゥゥ!という音がネプテューヌの耳に聞こえて来た

ネプテューヌは『まさか?』と思い上を見た

上を見た瞬間に木がバキ!バキ!バキ!と折れて何かが降って来た

 

 

「えぇぇぇぇ!何々!?」

 

 

ドォォォォン!という音を立てて何かが墜落した

数秒したら砂煙が止んだ

砂煙が止むと其処には巫女服を来た女の子が倒れていた

我等が主人公、命である

 

 

「え? 女の子? というか神力持ってるんだけど……

取り敢えず、いーすんに見せなきゃ!」

 

 

カッ!キィィィィン

ネプテューヌは変身して命を抱き上げた

 

 

「死んでは駄目よ、今すぐ治療してあげるわ!」

 

 

ネプテューヌは全速力で教会に戻った

教会に戻って教祖のイストワールに説教を言われ掛けたが

事情を説明して先に命の治療をしてもらう事になった

その後ネプテューヌの部屋に命を連れて行き治療を開始した

数分後にイストワールが出て来た

ネプテューヌは変身も解かずに待っていた

 

 

「いーすん、どうだったかしら?」

 

 

「見た目もですが、異常は何一つありません」

 

 

「そっか、良かった~

ね? お姉ちゃん!」

 

 

「えぇ」

 

 

「ですが、仕事をサボるのと今回のは違いますよ?」

 

 

「うぅ、分かってるわ

それで、あの子は……?」

 

 

「先程、起きましたが……」

 

 

イストワールは俯いた

二人は心配そうに話し掛ける

 

 

「いーすん?」

 

 

「いーすんさん?」

 

 

「身体は大丈夫なのですが

精神崩壊を起こし掛けています」

 

 

「「精神崩壊……」」

 

 

「はい……

酷く強い悲しみや絶望による精神崩壊に近いです……」

 

 

「誰かが、あの子に何かしたのかしら?」

 

 

「可哀想ですね……」

 

 

「原因は分かりませんが……

私達が治してあげては、どうでしょうか?」

 

 

「「私達……」」

 

 

ネプテューヌとネプギアの二人が顔を見合わせる

二人は同時に頷いて決心をした

 

 

「「私達が、あの(その)子を引き取るわ(ます)!」」

 

 

「ふふ、それでは色々と準備をしておきますね」

 

 

「えぇ、有り難う」

 

 

「有り難うございます、いーすんさん!」

 

 

「いえいえ、それとネプテューヌさんは仕事して下さいよ?」

 

 

「後でやるわ、それよりも……」

 

 

「うん、あの子を見たいな~なんて……」

 

 

「えぇ、大丈夫とは思いますが……

一応言っておきますが、精神を刺激しては駄目ですよ?」

 

 

「「は~い(えぇ)」」

 

 

「それでは私は作業に取り掛かります」

 

 

そう言ってイストワールは何処かへ消えていった

二人は部屋に入ると命がベッドの上に座っていた

今にも消えそうな瞳のハイライト

 

 

「「大丈夫(ですか)……?」」

 

 

「お姉ちゃん達は誰……?」

 

 

「私はプラネテューヌの女神でネプテューヌって言うの、宜しくね?」

 

 

「私は、お姉ちゃんの妹のネプギアって言います

宜しくお願いします」

 

 

「宜しくね……

僕は……」

 

 

「「僕は?

(女の子で僕っ娘? 一人居たわね(ましたね))」」

 

 

「へくちっ!誰かがボクを噂してるのかな?」

 

 

何処かの教祖が、くしゃみをした

誰とは言わないでおこう

 

 

「誰だっけ……?」

 

 

「「あら(ズルッ)」」

 

 

二人は思いっ切りコケた

命は自分の事を思い出せないで居た

姉の神王との喧嘩による絶望と悲しみの所為だろう

 

 

「何も思い出せない……

思い出そうとしても脳が拒否する感じ……」

 

 

「「……」」

 

 

二人は怒りと悲しみに溢れていた

こんな小さな女の子が悲しみや絶望による記憶喪失だとしたら

そんな酷い目に遭わせた者を許しておけないが

何処の誰かも分からないから記憶を取り戻す方法が無いのだ

どうして、こんな小さな女の子が酷い目に遭わなければいけないんだろうと

二人は心の中で呟いていた

 

 

「僕行くね……」

 

 

「何処に行くの?」

 

 

「そうですよ、何処か行く宛てがあるんですか?」

 

 

「無いよ……

でも、一人の方が良いの……」

 

 

「待って」

 

 

「お姉ちゃん!?」

 

 

「え……?」

 

 

ギュッ!

ネプテューヌは突然、命を抱き締めた

命は頭が追い付かないのか、何をされたか分かっていない

 

 

「確かに一人が良い時は何度でもあるわ

でも、貴方は自ら孤独になろうとしてる

そんな事は私が許さないわ

大丈夫、私達は貴方を独りにさせないわ

以前に貴方が、どんな事をされたか分からない

だけど、それを消し飛ばす程に私達が幸せにしてみせる

だから私達と共に居なさい!」

 

 

ネプテューヌは強く抱き締めて命の頭を撫でながら言った

まるで“母親の様”に

その為なのか命は無表情だが涙を流した

 

 

「どうして……其処までして……僕の事を……?」

 

 

「簡単な事よ

誰かを助けるのに理由なんか要らないわ」

 

 

「うん、そうだね!」

 

 

「僕は……独りじゃなくても良いの……?」

 

 

「「えぇ(うん)!」」

 

 

「う、うわぁぁぁぁぁぁん!!」

 

 

命は声を上げながら泣いた

それを見て二人は静かに微笑んだ

命は長い間、泣き続けた……


 
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