パン!
神の星の城内に乾いた音が響いた
「これで眼が覚めましたか……?」
「……」
何と神王が命を叩いたのだ
今まで叩かれた事ないので命は驚いていた
しかし命は次第に涙目になっていく
そして数秒後に涙が雨の様に流れていった
「良いですか、命ちゃん? 私は」
「お姉ちゃんの……」
「命ちゃん?」
「お姉ちゃんの馬鹿……分からずや~!
うわぁぁぁぁぁぁぁん!」
「命ちゃん!? 待ちなさい!」
命は号泣しながら羽を出して
城から勢い良く飛び出してしまった
神王は椅子に座りながら心の中で
「やってしまいました」と思いながら後悔した
「晶様」
「爺や、何も言わないで下さい……
分かっています」
「それでしたら私からは何も言う事は御座いません」
「有り難うございます」
爺やが神王に何かを言おうとした
しかし分かっていると神王は言った
今まで神王は一度も命を叩いた事が無かったのだ
その事で爺やが言ったのだ
神王も神ではあるが、一つの存在として感情も持っている
それ故に神王は感情が昂り手を上げてしまった
「命ちゃん……」
「晶様、お休みになられては如何でしょうか?」
「いえ、このまま命ちゃんを探します」
「分かりました、どうか無理をなさらずに」
「えぇ、分かっていますよ」
「流石は我が主に御座います」
「ふふ」
神王は爺やと会話して少しだけ元気が出て来た
~その頃の命~
「うっ……ぐす……お姉ちゃんの馬鹿……」
命は勿論の事ながら泣いていた
何処でと聞かれると次元を破れない物は誰も入れない次元の狭間で
此処から色々な世界に行けるのだ
言っておくと身体が赤い龍とかは居ない
「僕は……やっぱり要らない子なのかな……」
いきなり命は呟き始めた
前世の記憶が命の脳内に浮かんでいく
「もう孤独は……嫌だよ……」
命は呟きながらも泣き続ける
徐々に命の目から光が無くなっていく
「もう……一人ぼっちは……嫌だ……」
其処で命の中の何かがプツンと切れた
命は上を向きながら物凄い泣き声を上げた
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁあああああああぁぁぁぁ
あああああぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!!!!」
命は何度も何度も大声を上げ泣き続けた
大声を上げ続けた所為か喉が潰れそうになっている
「お姉ちゃん……」
静かに、ゆっくりと命の目は閉じられた
どうやら叫び疲れて気絶した様だ
命は下へと落下していった
その時に次元の狭間が割れた
命は次元の狭間へと落ちていった
Tweet |
|
|
2
|
0
|
追加するフォルダを選択
主人公である命は姉の神夜晶と喧嘩をして星(家)出してしまった
その後、命は姉に嫌われたと思い泣き続けた
命は精神崩壊をして記憶を失い次元の狭間から
ゲイムギョウ界へと落ちていった
其処で守護女神のネプテューヌに拾われる事になったのだが……?
続きを表示