装甲怪人ワニマジロ Aパート
ここは長野県の山中。人里離れた山の中であるゲルショッカーの怪人が
自らの能力のテストを行っていた。
?????
「砲弾スクリュウウボオオオオオオオオル!!」
その怪人は球体になると、一直線に山に向かって体当たりをする。
(ドゴオオオオオオオオン!)
するとその山はみるみる崩れだし、美しかったその山は崩壊して瓦礫と
かしてしまう。
この怪人こそタコガラスと同じく、ゲルショッカーに入った怪人ワニマジロ
なのだ!
ワニマジロ
「グワングワングワン! 素晴らしい たった一撃で山が崩壊した
実験は大成功だ!」
そして近くにいた戦闘員は本部にいるブラック将軍に連絡する。
ゲルショッカー戦闘員
「ブラック将軍 ワニマジロの性能実験は見事に成功しました」
ブラック将軍の声
「よろしい・・では作戦を第二段階に移行せよ」
そしてワニマジロは本来の姿である銀色の髪をした少年、左慈に戻る。
左慈
「ははははっ! 待っていろよ一文字隼人 てめえは俺がぶっ殺してやる!」
翌日、長野県で山が原因不明の崩落をしたという事件はたちまちニュースになり
この事は『少年仮面ライダー隊』にいた一同に知れ渡る。
滝和也
「地震が起こったわけでもないのに、山が崩落するなんて考えられねえな」
ユリ
「きっとゲルショッカーの仕業よ」
立花藤兵衛
「だとしたら、奴らは何の為に山を吹っ飛ばしたんだ?」
一文字隼人
「きっと新しい改造人間の性能実験でしょう やつらはきっと近いうちに
何か仕掛けてくるはずです」
ヨッコ
「やっだあ~ 不吉なこと言わないでよ隼人さん」
(ジリリリリ・・・・・・・)
電話がなったのでユリは応対する為に電話にでた。
ユリ
「はい、こちら少年仮面ライダー隊本部・・あらナオキ君どうしたの?
えっ!?」
そのただならぬ様子に隼人と滝が彼女に声をかける。
一文字隼人
「どうしたユリ?」
滝和也
「何かあったのか?」
ユリ
「大変よ二人とも! ○○市付近でゲルショッカーの戦闘員が男の子を追いかけているのをナオキ君とミツル君が見たっていうの!」
一文字隼人
「何だって? さっそく動き出しやがった
奴ら今度は何を企んでいるんだ」
滝和也
「そんなことより、いくぞ隼人!」
一文字隼人
「おおっ! 」
二人はそういうとその少年を救う為、バイクで現場へと赴いた。
これが怪人ワニマジロの策だとしらずに・・・
(挿入曲:ショッカー襲来!)
そして○○市では少年が必死に逃げていた。
その後を戦闘員が必要に追う。
??
「はあ・・はあ・・はあ・・はあ・・!」
ゲルショッカー戦闘員
「まて!小僧!」
??
「くそっ! 絶対捕まるもんか!」
その少年は必死に逃げ、人の通りの多いところに出て、戦闘員を振り切った。
しかし・・・
ゲルショッカー戦闘員
「ギイッ!」
??
「うわあっ!見つかった!」
ゲルショッカー戦闘員
「逃げ切れると思ったか小僧!」
その少年は逃げようとするも、後方も戦闘員に阻まれ、完全に取り囲まれてしまう。
??
「お願いします! 誰にも言わないから見逃して!」
ゲルショッカー戦闘員
「駄目だ! 我々の計画を聞いた者は殺すのが掟だ!」
??
「そ、そんな~!」
ゲルショッカー戦闘員
「言い残すことはもうないな? 観念しろ」
その時
一文字隼人
「待てっ!ゲルショッカー!」
一文字隼人と滝和也が疾風のごとく現れて、バイクから飛び降りると
目の前の戦闘員をなぎ払う。
一文字隼人
「セヤアッ!」
滝和也
「ふん! ふん!」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイイッ!」
目の前の戦闘員を倒し、その少年を守るように前にいる戦闘員の正面に出る。
滝和也
「大丈夫か? 坊や」
??
「た、助けて! 殺される!」
一文字隼人
「な~に、お兄ちゃん達が来たからにはもう安心だ」
ゲルショッカー戦闘員
「どけっ! 一文字隼人!」
ゲルショッカー戦闘員
「その小僧は我々の計画を知った! 生かしておけん!」
滝和也
「計画だと? ならますますこの子を殺させるわけにはいかねえな!」
ゲルショッカー戦闘員
「何をっ! かかれ!」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイッ!」
一人の戦闘員の合図で他の戦闘員が一斉に隼人と滝に襲い掛かる。
一文字は剣で切りつけようとした戦闘員の攻撃をかわし、次の攻撃が
来たとき、剣を持った手を受け止め、剣を取り上げると、戦闘員達を
次々と切り倒していく。
一文字隼人
「はあっ! はあっ!」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイイイイッ!」
滝和也
「おらっ! おらっ!」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイイイッ!」
滝は少年を庇いながら近づいてくる戦闘員を蹴り飛ばしていく。
ゲルショッカー戦闘員
「己ッ! 一時退くぞ! 覚えていろ!」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイイイイイイイッ!」
これ以上はこっちが不利だと判断したのか、戦闘員は撤退を始める。
戦闘員が引き上げると、一文字隼人は少年の無事を確認する為に
少年に近づいた。
一文字隼人
「坊や怪我はないか?」
??
「う、うん。ありがとう。お兄ちゃん達は?」
一文字隼人
「俺の名は一文字隼人。」
滝和也
「俺は滝和也。 少年仮面ライダー隊の隊長だ」
??
「少年仮面ライダー隊? もしかしてあの・・・・」
一文字隼人
「そう。そのもしかしての少年仮面ライダー隊だ」
滝和也
「なぜ奴らに追われていたのか、詳しい話を聞きたいから一緒に本部まで来て
くれないか? ええっと・・・」
元慈
「僕は元慈っていう名前だよ」
一文字隼人
「そうか・・・じゃあ元慈君 一緒に来てくれるかい?」
元慈
「うん!」
その少年はそういうと隼人のバイクに乗り、安全な少年仮面ライダー隊の本部へ
と赴いた。
その様子を逃げたフリをした戦闘員が影からこっそり見て、ブラック将軍に
報告している。
ゲルショッカー戦闘員
「ブラック将軍、Wは作戦通り一文字隼人と滝和也に接近いたしました。」
ブラック将軍の声
「よし・・・後は奴に任せて、お前達はゲルパー薬を暗黒魔術師のいる
世界まで運ぶ準備をせよ」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイッ!」
戦闘員はそういうとゲルパー薬を運ぶ為準備を始めた。
その頃、少年仮面ライダー隊本部では
立花藤兵衛
「しっかし、こんな子供まで殺そうとするなんて奴ら一体
何を考えてやがるんだ?」
立花はパイプを吹かしながら、そういう。
ヨッコ
「そうよね。 猛さんがいなくなって数週間、ゲルショッカー
は何かやるとは思っていたけど・・・」
立花藤兵衛
「はあ・・・ネズミマムシの後に現れた謎の怪人タコガラス
猛はその怪人の後を追っていったらしいが・・・奴は無事なのか」
滝和也
「大丈夫ですよおやっさん。本郷はきっと無事です
あいつが簡単にくたばるわけがないでしょう」
一文字隼人
「そうです。今は奴が帰るのを待っていましょう」
立花藤兵衛
「そうだな。今は信じて奴を待つか・・・」
一文字隼人
「それよりも・・・元慈君・・・一体なぜ君は奴らに追われていたんだ?」
元慈
「うん・・・・あいつらの言っていた事を偶然聞いちゃって
見つかったと同時に追われるはめになったの」
滝和也
「奴らは何を言っていたんだ?」
元慈
「うんとね、あいつらを偶然見かけた時こういっていたの『これは暗黒魔
術師のいる世界まで運ぶゲルパー薬だ。絶対こぼすなよ』って・・」
一文字隼人
「何ッ!? ゲルパー薬だと?」
滝和也
「あのおっそろしい薬のことか!?」
その場にいた者はその薬の名を聞いて驚く。ゲルパー薬。
それは戦闘員に飲まされる裏切り防止の為の薬。それを服用したら最後
三時間に一回服用しなければ、体が燃えて死んでしまう恐ろしい薬だ。
チッコ
「一体その薬を何の為に使うのかしら?」
ナオキ
「それに暗黒魔術師って何者なんだろ?」
一文字隼人
「きっと新しいゲルショッカーの大幹部だ。」
滝和也
「その話が本当だとして一体奴らどうやってゲルパー薬を運ぶつもりだ」
一文字隼人
「その暗黒魔術師の力で、次元に穴を開けそこまで運ぶつもりだろ」
ミツル
「ちょっと信じられないよな」
一文字隼人
「だがこの子が嘘をいっている様には見えん。教えてくれ元慈君 今ゲルパー薬
はどこにあるんだ?」
元慈
「うんとね○○市の工場の倉庫。 そこで奴らの話を聞いてしまって
見つかったの あいつら明日の昼にそれを△△山まで運ぶらしいよ」
滝和也
「確かその工場は倒産して今は誰も入れないっていう」
立花藤兵衛
「なるほど・・・ゲルパー薬を隠すにはうってつけの場所だな
立ち入り禁止の場所に誰も近づきはしないしな・・・」
一文字隼人
「よし・・・早速明日、その山まで行ってみよう」
滝和也
「とりあえずもう遅いから、今夜はここに泊まっていった方がいいよ」
元慈
「うん。分かった。その前にちょっとトイレ・・・」
元慈はそういうとトイレの方まで向かう。
一文字隼人
「んっ!? 滝。あれ・・・」
滝和也
「ああ・・・」
その二人はこの時、その少年に不審なところがあることに既に気づいていた。
そして夜、ここに泊まることになった一文字と滝は眠りについていた。
そしてその二人に不気味な影が忍び寄る。
??
「ふふふ・・・まんまと二人に接触できたぞ。 馬鹿な奴らだ
二人に近づく為にわざわざ子供に化けたのに気づかないなんて」
その者は懐から凶器を取り出すと、それを一文字に向ける。
??
「ふふふ・・・こいつさえ倒せばこの世界を守る奴がいなくなる」
そして凶器を振り下ろそうとするが
(フンッ!・・・・・ピトッ!)
??
「何ッ!?」
一文字隼人
「本性を現したな 上手く子供に化けたつもりだろうが既にお前がゲ
ルショッカーのメンバーだというのはもう分かっている!」
なんと彼は寝たふりをしてそいつが本性を現すのも待っていたのだ。
滝和也
「まさか子供にまで化けて隼人を殺そうとするなんてせこい奴だぜ!
そうだろ? 元慈君?」
元慈
「くっ! なぜ分かったんだ!?」
一文字隼人
「お前がトイレに行ったとき、壁にお前の影がなかった。
その時俺達はお前がゲルショッカーかもしれないと思ったんだ」
滝和也
「さあっ! 正体を現せ!」
元慈?
「なるほど影か・・・これは盲点だったな ならこの姿も意味がねえなっ!」
するとその少年は光に包まれ、頭部にゲルショッカーの入れ墨を入れた銀髪の少年
に変わる。
左慈
「はははっ!・・・」
一文字隼人
「何者だ!?」
左慈
「俺の名は左慈元放 次元を管理し、てめえらを殺す為にやってきた男だ!」
滝和也
「次元だと? 何の事だ?」
左慈元放
「てめえらが知る必要は無い」
一文字隼人
「なぜ俺達の命を狙う!?」
左慈元放
「知れたこと! 本郷猛の仲間は俺達にとっても敵! 現時点でゲルショッカー
の最大の障害である一文字隼人、そしてFBIの犬、滝を殺すのが俺の任務だ」
一文字隼人
「なるほどな・・・だが、正体もばれたいま、お前の任務は失敗だ!」
滝和也
「おとなしく降参して、ゲルパー薬のあるその工場まで案内してもらおうか」
左慈元放
「ふふふふふ・・・」
一文字隼人
「何がおかしい貴様!」
左慈元放
「俺が何も考えないで、ガキの姿でここに来たと本気で思ってやがる
のか? 既にばれたときの対策も考えている そして俺はただの人間
ではない!」
一文字隼人
「何ッ!? するとお前はゲルショッカーの改造人間?」
左慈元放
「そう・・俺はイリエワニと大アルマジロの合成改造人間ワニマジロだ!」
そして左慈は姿を怪人ワニマジロに変える。
ワニマジロ
「グワングワングワン!」
果たしてこの怪人を相手に二人はどう立ち向かうのか!?
(ル・ル・ル~ルルルルッ!『アイキャッチ 新二号』)
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本郷猛が『天の御遣い』として恋姫の世界でゲルショッカーと戦っている頃、1972年の現代ではゲルショッカーから世界を守るため仮面ライダー2号こと一文字隼人も戦っていた。そして新たな怪人が現代で何かよからぬ事をしようとしていた。