No.547235

天!恋姫無双~再会と修羅場~

イロハスさん

続き!

2013-02-22 00:02:08 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:11332   閲覧ユーザー数:9213

鍔迫り合いのまま固まっている俺たち・・・・そこに・・・

 

 

思春「思春只今もどりm・・・・北郷?なぜ貴様がここに・・・いや、今はそれもどうでもいい・・・なぜ雪蓮様に剣を交えている。」

 

 

思春の殺気が累乗の如く上がっててちょまあああああああああああああああああ!

 

 

一刀「し、思春落ち着け!これには長江より深く、泰山より高いワケがあるんだ!」

 

思春「知らん!死ね!」

 

聞く耳持たずとはまさにこのこと猛スピードで斬りかかってくる思春。

 

雪連は未だに思考が回復していないのか呆然としている。

 

一刀「くっそ!祭さんお願い!」

 

祭さんの返事などお構いなしに雪連を祭さんのほうに強引に押す。

間一髪、思春の鈴音を刀で受け止める。

 

雪蓮「きゃっ!」

祭 「策殿!おわっと!?」

 

雪蓮が丁度祭さんの胸のあたりに押されたおかげで怪我はない・・・・ほっ良かった。

 

一刀「思春!落ち着けっって!話を聞いてくれ!」

思春「黙れ!お前が消えたせいで蓮華様がどれだけ嘆き悲しんだことか!」

 

蓮華「思春!?」

 

 

まさかこの場で自分に来ると思ってなかった蓮華は思わず叫んでいた。

 

全員『へー(ニヤニヤ)』

 

蓮華「な、なんだその顔は!?思春!一旦落ち着け!」

思春「しかし!」

 

蓮華「これ以上私に恥をかかせないで!」

思春「・・・・・・御意。」

 

その言葉と俺に対する殺気の篭った視線忘れずに蓮華後ろにもどる。

 

一刀「こっちに戻ってこれたら感動の再会だと予想してたんだが・・・・まさか戦闘になるとは。」

 

華琳「こっちだって似たような気分よ。」

 

声をかけてきたのは覇王曹孟徳、寂しがり屋の女の子華琳。

 

一刀「久しぶり華琳。」

 

華琳「久しぶりね、見ない間に随分老けたじゃない。」

 

一刀「大人っぽくなったと言ってくれ・・・・」

 

華琳「そういう捉え方もあるわね・・・・帰ってきたのね?」

 

一刀「いや、俺自身よく分かってない。」

 

華琳「はぁ!?どういうことよそれ!?」

 

答えに納得がいかないのか絶を取り出す華琳・・・・どっから出したそれ・・・・

 

一刀「後で説明するからまってくれ!・・・後ろで突っ込んできそうな人たちがいるし・・・」

 

華琳の後ろに目をやれば春蘭、愛紗、霞、恋を筆頭に臨戦態勢に入っていた・・・あ、桃香踏まれた。

 

 

華琳「・・・そのようね・・・しっかり受け止めるのよ?」

 

相変わらずのドSの笑みで見てくる華琳に苦笑し、それも仕方ないかと覚悟を決める。

 

 

一刀「よっしゃ!バッチコイ・・・むりだろおおおおおおおおおおお!」

 

最初に飛び込んできた霞までは良かった・・・・そのあとに続いてきた春蘭と恋に体を崩され、止めに愛紗が全力で突っ込んできて完全崩壊・・・・その騒ぎに気づいたのか他の将が入ってきた。

 

凪 「なんの騒ぎ・・・・って隊長!?」

真桜「凪・・・隊長は天に・・・・って隊長やん!?」

沙和「凪ちゃん・・・・真桜ちゃん・・・・現実逃避もそろそr・・・・って隊長なのー!?」

 

 

明命「お猫様ですか!?・・・・・一刀様でした!?」

亞莎「なにごとですか!・・・・・一刀様!?」

小蓮「なになに~?・・・・って一刀!?」

 

 

鈴々「うるさいのだ~・・・・・・ってお兄ちゃんなのだ!?」

桔梗「なんじゃ騒がs・・・・・・ってお館様!?」

紫苑「あらあら、どうしt・・・・ご主人様!?」

 

 

この惨状を見て察してくれたのか突っ込んでくるようなことはしないが鈴々や小蓮は既に臨戦態勢である。

 

 

一刀「ちょっとみんな落ち着k・・・・」

霞 「かーーーーーーーーーずとーーーーーー!」

 

一番最初に特攻してきてみんなの下敷きなはずなのに俺に抱きついて離さない霞。

 

霞「あほー!一刀のあほ!ウチのこと置いてどこ行っとったんや!」

一刀「・・・・・ごめんな。」

 

これしか言えない・・・みんなの悲しみは果たして俺と同じと言えるだろうか?

 

いや、こうして行動で示している時点で俺よりも相当悲しい思いをしたんだろう。

 

霞「もうどこにも行かん?ウチを一人にせえへん?」

一刀「あぁ、約束する。一緒に羅馬に行こうな。」

 

その言葉を聞いてパッ笑顔になる霞。

 

霞 「覚えとってくれたん!」

一刀「当たり前だろ、霞との約束を忘れるわけないじゃないか。」

霞 「一刀・・・・」

 

若干いい雰囲気になりつつあることを感じたのか破ったのは・・・春蘭。

 

春蘭「霞!そろそろ代われ!お前だけずる・・・・長いぞ!」

 

春蘭・・・嬉しいんだけど言い直してもあんま意味ない。

 

霞「ぶー!ぶー!いい雰囲気やったのにぃ!惇ちゃんのあほ!」

 

そう言って霞は下敷きから抜け出す・・・次は春蘭と秋蘭。

 

春蘭「北郷!貴様よくも堂々とかえってこれたな!」

秋蘭「まぁ、そこは姉者に同意だな。」

 

一刀「・・・ごめん。」

 

春蘭「ふん!今更謝ってもしょうがないだろ!これからは華琳様に尽くすんだぞ!」

秋蘭「おや?姉者は尽くしてもらいたくないのか?」

 

秋蘭が意地の悪い顔を浮かべ春蘭に問う。

 

春蘭「ぐっ!べ、別に尽くしてもらいたくなど・・・」

秋蘭「なら私には尽くしてもらうぞ北郷?」

一刀「精一杯尽くさせてもらうよ秋蘭。」

 

一刀の返答を聞いて驚いた顔をする春蘭。

 

春蘭「なんだとぅ!秋蘭に尽くして私には尽くさないだと!?」

一刀「ごめんごめん、春蘭にも精一杯尽くさせてもらうよ。」

春蘭「うむ、いい心掛けだな!」

愛紗「春蘭殿!そちらも随分長いと思いますが?・・・」

 

愛紗が鬼の形相で春蘭に詰め寄る。

 

春蘭「うぉっ!殺気を出すな殺気を!」

秋蘭「姉者ここは下がろう・・・愛紗済まなかったな。」

春蘭「しゅ~ら~ん・・・」

 

そう言って春蘭を引っ張って下がる秋蘭。

 

愛紗「ご主人様・・・」

一刀「ただいま愛紗。

愛紗「ただいまではありません!私が・・・私たちがどれだけ心配し悲しんだことか・・・」

 

愛紗は目に涙を浮かべながらもしっかりと視線を合わせる。

 

愛紗「もう・・・どこにも行かないでください・・・」

一刀「・・・・あぁ、もうどこにも行かない。」

愛紗「・・・・・ご主人様。」

 

これまたいい雰囲気になったところで飛び込んできたのは・・・・桃香と星。

 

桃香「ぶーぶー!愛紗ちゃんばっかりずるいよ!」

星 「そうですぞ主・・・それなら私にも・・・」

愛紗「星!?・・・桃香様私は別に・・・」

桃香「赤い顔しながら言っても説得力ないよー・・・」

星 「その通りだぞ愛紗・・・そろそろ周りが殺気立ってきたな。主また後で・・」

桃香「うぅ・・・でもみんな寂しかったからんだから仕方ないか・・・ご主人様またね。」

愛紗「・・・それではご主人様後ほど。」

 

星に続いて桃香と愛紗も後ろに下がっていく・・・・そして一刀の上に乗ったのは・・・恋。

 

一刀「恋・・・・・」

恋 「一刀・・・」

 

そして俺の胸に顔をうずめ背中に手を回してギュッとてイダダダダダダダダダ!

 

一刀「っ!恋ちょっと力強・・・」

恋 「恋・・・沢山探した・・・・でも見つからなかった・・・・みんな凄く心配した。」

詠 「そうよ!月もすごく心配したんだから!そのぐらいで済んだこと感謝しなさいよ!」

 

いつのまにか詠が俺の横に腰に手を当てて仁王立ちしていた。

 

詠 「知らない間に沢山愛人作ってるし!このチ○コ一刀!」

月 「詠ちゃんそんなこと言ったら可哀想だよ~・・・一刀さんお帰りなさい。」

一刀「あぁ、ただいま月、詠。」

華雄「ふん、次月様を悲しませたら金剛爆斧の錆にしてくれる!覚悟するんだな!」

一刀「はは、悲しませないように全力を尽くすよ。」

 

その言葉を聞いて満足したのか董卓陣営のみんなは後ろに下がる・・・落ち着いた様子で近づいてきたのは・・・・呉王孫権と孫策、そして呉の重鎮たち。

 

蓮華「・・・・久しぶりね一刀。」

一刀「久しぶり蓮華・・・・思春そんなに睨まないでくれ・・・」

思春「黙れ、命を奪われないだけありがたく思え。」

雪蓮「そうよね~、呉の元王に刃を向けて命を奪われないなんて異例よ?」

祭 「しかし、北郷も相当腕を上げたようじゃな。儂でも見切れんかったぞ。」

冥琳「それもそうですが、今は再会を喜ぼうではないですか・・・久しいな北郷。」

明命「そうですよ!一刀様、おかえりなさいです!」

亞莎「帰ってきてくれて嬉しいです一刀様・・・」

小蓮「妻を置いてどっかに行くなんて許さないんだからね?かーずと♪」

 

一刀「あぁ、みんなただいま。」

 

 

そして、自分の上から人がいなくなったことを確認して飛び込んでこなかった人たちに話しかける。

 

一刀「よっ桂花、久しぶりだな。」

桂花「近寄んないでよ全身精液白濁男!妊娠するじゃない!」

一刀「ホント変わらないなぁ桂花は・・・・喜んでいいんだよな?」

華琳「そこが可愛いんじゃない。」

桂花「華琳様~・・・あんたのせいで華琳様の閠に呼ばれる頻度が下がるじゃない!」

華琳様「あら、それなら一刀と一緒に呼びましょうか?」

桂花「そ、それだけは嫌です華琳様!」

 

なんだか話がどんどん逸れそうなので遠目でチラチラ見てくる3人のところに向かう。

 

沙和「ほらー!凪ちゃんがきっぱりしないから隊長起きちゃったの!」

真桜「せやで凪!あそこで行かんかったら他の国に盗られてまうで!」

凪 「隊長はそんな人じゃない・・・は、恥ずかしいし・・・」

 

一刀「よっ!凪、沙和、真桜、久しぶりだな・・・仕事サボって凪に苦労かけてないだろうな?・・・」

 

沙和「そ、そんなことないのー!ねっ、真桜ちゃん?」

真桜「せ、せやな沙和!真面目に仕事しとったよな凪。」

凪 「・・・すいません隊長・・・隊長がいなくなったと聞いて私も含めて・・・・」

 

沙和「凪ちゃん・・・・・」

真桜「凪・・・・・・・・」

 

話すうちにどんどんシュンとしていく凪と悲しそうな顔を浮かべる沙和と真桜。

 

一刀「そうか・・・ならそれは俺の責任だな。3人が気に負う必要はないぞ・・・これからはしっかり北郷警備隊を率いてくれるんだろ?」

 

その言葉を聞いてパァッと笑顔を浮かべる凪とハイタッチをする沙和と真桜。

 

凪「勿論です隊長!沙和!真桜!サボったら・・・・・」

沙和「サーイエッサーなのー!無言が怖いのー・・・」

真桜「合点や!ちと張り切りすぎちゃうか?・・・」

 

3人が盛り上がったことを確認して飛び込んでくるのを我慢していた鈴々に話しかける。

 

一刀「・・・久しぶりだな鈴々。」

鈴々「ふんっ!なのだ!」

 

真っ先に自分のところに来なかったのが気に食わないのか顔を背ける鈴々。

 

一刀「ごめんなぁ鈴々。」

鈴々「・・・・・拉麺大盛りと焼売、肉まんと桃まん10個でいいのだ。」

一刀「あぁ、ありがとう鈴々。」

鈴々「・・・・・おにいいちゃああああああん!」

 

我慢も限界を迎えたのか腰に飛びかかってくる鈴々。

 

鈴々「どこいってたのだ!なにしてたのだ!なんで何も言わなかったのだああああ!」

 

まるでダムが決壊したかのように溜め込んでいたもの全て吐き出す鈴々。

 

鈴々「ずっと寂しかったのだ!すっとご飯が美味しくなかったのだ!ずっと・・・」

 

そして出し切ったのか、膝から崩れ落ちて体重を預けてくる。

 

一刀「鈴々・・・?」

鈴々「すー・・・・すー・・・」

 

泣き疲れたのか寝てしまった鈴々・・・・・ありがとう。

 

一刀「さて一通り話したし、これってなんの会議だったの?」

 

自分が一番気にしていたことを問いかけてみる。

 

華琳「四国同盟記念式典の開催種目の最終確認よ。」

 

その言葉に愕然とする一刀。

 

一刀「四国同盟!?魏、呉、蜀・・・・・・あとは?」

月 「私たちです・・・国号は和です。」

 

なるほど・・・・それでも疑問は残る・・・・

 

一刀「それじゃあ、なんで俺のことを?・・・」

 

蓮華「それが・・・」

 

桃香「反董卓連合が連合軍の勝利で終わり、洛陽で各諸侯の王が顔を合わせた時に・・・」

 

華琳「月が「一刀さんなら・・・」って言ってね。その言葉に王全員が反応したのよ。」

 

月 「はい、その通りです。そして、全員が一刀さんと一緒に天下泰平を成しそのあとで別れるという記憶を持っていました。」

 

雪蓮「私だけは私を庇って倒れた一刀の記憶だったけどね・・・」

 

華琳「まぁ、そういうことで同盟という形で乱世は終幕したは。」

 

一刀「民は納得したのか?」

 

月 「当然反発もありました・・・しかし、これが一番だと思いました。」

 

蓮華「腐りきった宦官を排除し、赤壁のような地獄を起こさないためには・・・な。」

 

一刀「そうか・・・」

 

みんなの中で自分がそれほど大きな存在だったということを改めて確認できたことが嬉しかった。

 

華琳「それよりも不思議なのはあなたよ一刀。」

 

一刀「へ?なんで?」

 

桃香「だってみんなご主人様は流星に乗ってやってくると思ってから・・・」

 

雪蓮「まさか、いきなり隠し扉から斬りかかってくるとは思わなかったわよ・・・」

 

一刀「・・・・・その扉ってどこ?」

 

詠 「はぁ?あんた自分の入ってきた扉も分かんないの?

 

   あんたなら分かると思うけど洛陽には抜け道があるでしょ?

 

   そのひとつがあっちにある壺の隣よ。」

 

詠が指差す先には高そうな壺があり、その隣はただの壁にしか見えない。

 

一刀「・・・みんな一旦下がっててくれ・・・俺が確認する。」

 

その言葉を聞いて、愛紗や凪、明命が危ないと止めるが王がそれを抑える。

 

華琳「落ち着きなさい、今一番あの裏に詳しいのは一刀よ」

 

桃香「心配なのはわかるけどご主人様を信じよう?」

 

蓮華「今の一刀は決して弱くないわ・・・大丈夫よ。」

 

王の信頼を背中に受けて自然と頬が緩むがわかる・・・イカンイカン。

 

そして壁に触れ、ちょっと腕に力を入れると壁がグッと押される。

 

一刀「回転扉か・・・この奥は?」

 

全員『・・・・ゴクリ』

 

後ろからみんなの喉を鳴らす音が聞こえる。

 

 

一刀「・・・・よし!」

 

意気込んで腕に力を入れて扉を半分だけ押す。

 

一刀「は?・・・・・ゴシゴシ(-_\)(/_-)三( ゚Д゚) ハァ!?」

 

目の前の光景に二度見してしまい、その反応に興味を持ったのか雪連が寄ってくる。

 

雪蓮「一刀?・・・・・・わぁっ!ここどこ!」

 

一刀「・・・・・・・・・・・だ。」

 

雪蓮「え?もう一回!」

 

一刀「・・・・・・俺の家だ。」

 

そこは一刀の住んでいる家の屋根裏だった。


 
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