No.546191

~少年が望んだ世界と力~

第二十二話 変身

2013-02-19 16:38:42 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:4752   閲覧ユーザー数:4262

 

健悟「~少年が望んだ世界と力~! IN A FLASH」

 

 

 

「くそっ!追いついてきやがったか!」

 

「あら、今日はフェニックスじゃないのね?だったら倒しやすいわね」

 

俺がフェニックスではなく、クウガの姿であることに姫が余裕そうにしている。

正直ムカつく。

 

「簡単にやられるかよ!」

 

俺は姫に向って走り出した。

 

「うおぉぉぉっ!・・っがああっ!!!」

 

しかし、地上のライオトルーパー達のアクセレイガン、ガンモードとジェットスライガーで上空にいたフカヒレのデルタムーバーの銃撃を食らって飛ばされ、地面を転がった。

 

「ナ~イス!フカヒレ君、ライオトルーパー達!」

 

「でしょでしょ!俺だってやるときはやるぜ!」

 

姫はフカヒレとライオトルーパー達にグッドサインを出し、ジェットスライガーに乗ったフカヒレは姫に誉められて喜んでいる。

 

「くそっ!「グゴゴ!」っ!」

 

姫達に気をとられていると今度はグロンギ、ロードが向って来る。

 

「ちっ!ふっ!はっはっ!・・・っおらぁ!」

 

「グッ!」

 

「ゴッ!」

 

「エァッ!ガアアアッ!!!」

 

向ってくるグロンギとアントロードに舌打ちをし、グロンギの一体に前蹴りを食らわせ、別のグロンギの腹に右と左を交互にパンチを入れ、後ろから迫ってきたアントロードには後ろを振り返った勢いを利用した右アッパーを顎に入れ、浮かび上がったのを確認し、そのまま左ストレートを腹に入れた。

 

(・・・・なんだこれは?)

 

俺はグロンギ、アントロードと戦っている最中にあることを感じていた。

 

(ほんの僅かだが、何故こんな違和感を感じてるんだ!)

 

今の俺は自分の動き等に若干の違和感を感じていた。

 

「さーって、あの男をあいつらにまかせてっと」

 

「たあっ!!・・・むっ!」

 

俺が違和感の原因を考えながらグロンギ、アントロードの相手をしていると姫やライオトルーパー、オルフェノク達がGトレーラーに向って歩きだした。

 

「まずい!ガングルー、ガンドーベル、システムチェンジ!サイドバッシャー、バトルモード起動!」

 

<BATTLE MODE>

 

サイドバッシャーからバトルモードの音声が流れるとサイドバッシャーはバトルモードに変形し、ガングルーとガンドーベルもサイレンを鳴らしながらロボット形態にシステムチェンジする。

 

「げっ!また!?」

 

「ガンドーベルは地上、ガングルーは上空を担当しろ!サイドバッシャーは地上と上空を交互に援護!敵を近づけるな!攻撃開始!!」

 

ババババババッ

 

ドンッ、ドンッ、ドンッ、ドンッ

 

「うおっ!ちょっ!」

 

「もう、またぁ!?」

 

「くっ!」

 

「ぐわっ!!」

 

ガンドーベルとサイドバッシャーの攻撃でGトレーラーに向かう姫、ライオトルーパー、オルフェノクの進行を止め、上空はガングルーの攻撃をジェットスライガーに乗ったフカヒレが一生懸命避けている。

 

「くっ!どうやらあいつを先に倒さないといけないみたいね!!」

 

姫達は標的を俺に変更する。

 

『BURST MODE』

 

カイザブレイガンをホルスターから抜き、コッキングレバーを引きガンモードを起動させる。

 

「はっ!」

 

「ぐあああっ!!」

 

カイザブレイガンから放たれた濃縮フォトンブラッドが俺に命中。

 

「このっ!「ゴゴゴッ!」っくっ!」

 

姫に向っていこうとしたらグロンギによって邪魔をされた。

 

「ええいっ!このっ!ぐわっ!」

 

グロンギも相手をしていると今度は後ろからカラスの女ロード「クロウロード コルウス・カノッスス」に攻撃された。

 

「エァァ!」

 

クロウロードが武器である槍を振り上げる。

 

「あんまり調子に!」

 

クロウロードが槍を振り下ろし、身体に当たる。

 

「ぐっ!のんなよ!!!」

 

槍が身体に当たった時にクロウロードの槍を掴み、前蹴りして離れさせ、槍を奪う。

 

「ガッ!」

 

「借りるぞ?超変身!!」

 

槍を奪うと変身の時とは別の音がアークルから放たれ、赤色だった体とアークルの中央の色を青色に変わった。

基本フォームのマイティフォームよりも跳躍力と俊敏さに優れた青色のクウガ。

邪悪なる者あらば その技を無に帰し 流水の如く邪悪を薙ぎ払う戦士。

クウガの特殊形態、水を司る戦士「仮面ライダークウガ ドラゴンフォーム」にフォームチェンジした。

ドラゴンフォームに姿を変えると手首あるハンドコントロールリングからアマダムが持つ、物質を原子・分子レベルで分解・再構成する能力「モーフィングパワー」に槍はドラゴンフォーム専用の武器「ドラゴンロッド」に変換された。

 

「ふっ!はあぁぁぁっ!!!はっ!」

 

「ゴッ!」

 

「ガッ!」

 

ドラゴンフォームにフォームチェンジし、ドラゴンロッドを使いグロンギ、ロードを薙ぎ払っていく。

 

「ゴボセ、クウガ!」(おのれ、クウガ!)

 

右側からグロンギが向ってきた。

 

「たぁっ!」

 

「ガッ!」

 

向ってきたグロンギにドラゴンロッドの先端を突き立て、封印エネルギーを流し込む。

 

「うおぉりゃぁぁっ!!」

 

「ガアアアッッ!!!!」

 

クウガ ドラゴンフォームの必殺技「スプラッシュドラゴン」を受けてグロンギは爆発した。

 

『READY』

 

「はあああぁぁっ!!」

 

「くっ!」

 

グロンギの一体を倒してすぐ、姫がカイザブレイガンにミッションメモリーを入れ、ブレードモードを起動、姫のカイザブレイガンと俺のドラゴンロッドがぶつかった。

 

「あんたもよくやるわよね?こんな数の相手をたった一人で」

 

「お褒めの言葉をありがとう」

 

「でも、そろそろウザイから消えなさい!」

 

「くっ!」

 

カイザブレイガンでドラゴンロッドを払い除けると姫は横に飛び、俺の目の前にアクセレイガン ガンモードを構えたライオトルーパー達が目に入った。

 

「やりなさい!」

 

姫の言葉を合図に光線が一斉に放たれた。

 

「ぐああっ!!」

 

ライオトルーパーの一斉射撃を食って飛ばされ、地面を転がった。

 

「うっ、このやろ・・「おおおぉぉっ!!」っ何!?」

 

飛ばされた俺はすぐに立ち上がりドラゴンロッドを構えようとしたがオックスオルフェノクが握り手状の鉄球を振り回しながら俺に向ってくる。

 

「そんなもん!っくっ!」

 

「避けるんじゃないわよ」

 

オックスオルフェノクの攻撃を避けようとした時、姫のカイザブレイガンのフォトンブラッド弾によって封じられた。

 

「うおおおぉぉっ」

 

「っがはっ!!」

 

オックスオルフェノクの3tある鉄球が俺の腹に入り、肺から空気が押し出される。

今のクウガのフォーム、ドラゴンフォームは跳躍力と俊敏さに優れる代わりに基本フォームのマイティフォームよりもパワーと耐久性が低下してしまう。

耐久性が低いため、さっきの攻撃で受けた痛みはかなりのものだった。

 

「し、しまった・・ぐっ!」

 

体に走る痛みを耐えようとするが敵の攻撃は次々とくる。

グロンギが俺の顔、腹を殴り、反撃しようとするとロードが後ろ、空から襲い掛かる。

そのロードの相手をしようとすると今度はライオトルーパーがアクセレイガンで斬りかかり、振り返ると別のライオトルーパーのアクセレイガンと姫のカイザブレイガンのガンモードの射撃を食らってよろけ、オルフェノクが腹を殴り、蹴り、ライオトルーパーのアクセレイガンで斬られる。

 

「うっ!がっ!はぁ、はぁ、ぐっ!ぐはっ!がああっ!!」

 

 

Gトレーラー内

アポロンSide

現在Gトレーラーのモニターで私とすずか様、アリサ様、忍様、美由希様、恭也様とともにボロボロになりながらグロンギ、ロード、オルフェノク、カイザ、デルタ、ライオトルーパーと戦うマスターの戦闘を見ている。

 

「マスター!」

 

「健悟君!」

 

「健悟!」

 

「1人相手にあんな大勢で・・・」

 

「酷い。このままだとあの子が・・・」

 

傷つくマスターを見て私と涙を浮かべたすずか様とアリサ様が叫び、忍様と美由希様は残酷な光景に声を震わせている。

それにしてもマスターの動きが鈍いですね。

恐らくまだクウガに慣れていないせいでしょう。

 

「ロボットさん、お願い!!健悟君を助けてあげて!!」

 

すずか様はオートバジンにマスターを助けることを頼んでいますが、オートバジンは首を横に振った。

 

「どうしてよ!どうして健悟を助けないのよ!!あんたも、外のロボットも!!」

 

マスターを助けに行かないオートバジンにアリサ様は怒鳴る。

 

「彼らを責めないで上げて下さいすずか様、アリサ様。これは仕方がないことなのです」

 

「アポロン君?」

 

「仕方がないってどういうことよ!?」

 

すずか様とアリサ様が私の方を向き、アリサ様は今度は私に怒鳴ってきた。

 

「落ち着いて二人とも。あの、アポロン・・・だっけ?なんで仕方がないの?」

 

美由希様がすずか様とアリサ様を静めてくれ、私に優しく話しかけてくれた。

 

「そこにいるオートバジン、外にいるガングルー、ガンドーベル、サイドバッシャーの重要任務は皆様を守ることです。もしマスターを助けにいったら守りが手薄になり皆様に危険が及ぶ可能性があります。ですからマスターは自分よりも皆様を守ることを最優先にする様に命令を出されました」

 

「でも、このままじゃ健悟君が!!」

 

「皆様の命を守る。それがマスターの・・・仮面ライダーの使命です」

 

「・・・ちょっといいか?」

 

今まで話さなかった恭也様が話しかけてきた。

 

「さっき野田の言ってた仮面ライダーってのはなんなんだ?」

 

「きょ、恭ちゃん!今はそんなこと聞いてる場合じゃ・・・」

 

「答えろ」

 

「・・・分かりました。全てではありませんが極一部でよろしいのであればお話します」

 

「・・・いいだろう」

 

最初は迷いましたがここまで関わっては誤魔化すのも難しいでしょう。

恭也様も私の提案に乗ってくださいましたし、話すとしましょう。

 

「仮面ライダーは本来、こことは違う別の世界でそれぞれの世界の怪人と戦い、人々の平和守るために誕生した戦士です」

 

「こことは別の世界・・・よく漫画にある並行世界ってこと?」

 

「その通りです忍様」

 

「でもあの怪人達の中にも仮面ライダーがいるよね?」

 

「残念ながら存在するライダー全てが正義とは限りません」

 

「でもさっき平和を守るための戦士だって」

 

「私でも矛盾を言っていることは分かっています。確かに平和を守るために戦うライダーもいますが、その力に溺れ、悪の道を歩いてしまうライダーもいます。別の世界で平和のために戦っていたライダーが別の世界では平和を乱すライダーになっていることはあります。あそこにいるライダー『カイザ』と『デルタ』も同じです」

 

「あの人達も?」

 

「あのカイザとデルタのライダーシステムはオリジナルの世界では装着者によっては悪事をしていました。しかし、正装着者に使用された時は平和を守るために戦っていました」

 

「オリジナルの世界って?」

 

「彼らが最初に誕生した世界です。やがてオリジナルの世界以外の世界でも別のカイザとデルタが誕生し、それが善のために使われているのか、それとも悪のために使われているのか、それはその世界しだいですが」

 

「なるほどな。しかし、何故そんな別の世界の怪人や仮面ライダーがここに現れ、野田が仮面ライダーになっているんだ?」

 

流石に今の段階で真実を話すのはまだ厳しいですね。

ここはなんとか誤魔化しましょう。

 

「あの怪人やライダー達は何らかの理由でこの世界に現れてしまったのです。そして申し訳ありませんがマスターがライダーになれる理由については極秘事項なのでこれ以上お話出来ません。しかし、マスターが仮面ライダーとなり戦うのは皆様を守りたいからです」

 

『があああっ!!!』

 

皆様に説明をしているとモニターからマスターの悲鳴が聞こえてきた。

 

「!健悟君!!」

 

「健悟!!」

 

「・・・美由希、行くぞ」

 

「えっ!?」

 

「きょ、恭也!?」

 

恭也様の言葉に美由希様と忍様が驚き、もちろん私も驚いている。

 

「恭ちゃん、行くって何処に?」

 

「野田を助けに行く」

 

「お待ち下さい恭也様。何故急にマスターを助けようとしてくれるのですか?」

 

「ある程度聞かせてもらったが、まだお前や野田に聞きたいことが沢山ある。このままだと野田から話を聞けないからな。だから助ける」

 

「もう素直じゃないなぁ恭ちゃん。本当は単に野田君を助けたいだけのクセに」

 

「う、うるさい。行くぞ!」

 

「うん!」

 

恭也様と美由希様がGトレーラーから降りようとしたがオートバジンがお二人を止めた。

 

「お、おい!」

 

「お願いだから行かせてロボット君!」

 

お二人がオートバジンに行かせるように頼んでいるがオートバジンは首を横に振っている。

 

「恭也様、美由希様、お二人のお気持ちはとても嬉しいです。しかし、生身でグロンギやロード、オルフェノク、ましてやカイザ、デルタ、ライオトルーパーを相手にするなど自殺行為です」

 

「大丈夫。戦いには自身があるから」

 

「そういう問題ではありません。ライダーではない貴方方が敵の攻撃を受ければ最悪死ぬ可能性もあります。更に皆様を守ろうとしてマスターは更に無茶をするはずです」

 

「そ、それは・・・」

 

「くっ!」

 

お二人のマスターを守ろうとしてくる気持ちはとても嬉しい。

しかし、ライダーでない一般の方を危険にさらす訳にはいかない。

 

(今から氷竜達にスクランブルを出しても到着に多少の時間がかかりますね。その間の時間稼ぎさせ出来れば)

 

「ちょっと!」

 

私はほぼ最終手段として氷竜達を呼ぶことにしたが時間がかかるのでその時間稼ぎを考えていた時、アリサ様に声をかけられた。

 

「なんですか?アリサ様」

 

「あんたを使えば仮面ライダーになれるんでしょ?だったら私が戦うから使わせなさいよ!」

 

「申し訳ありませんが私は完全にマスター専用のライダーシステムです。使うにはマスターの許可が必要です。そしてそれ以前に私が可動可能まで後14分21秒の時間が必要です」

 

「だったらあんた以外のライダーシステムってのを貸しなさいよ!他にもあるんでしょ!?」

 

「!!何故そのことを?」

 

「健悟に教えてもらったのよ!」

 

・・・・マスター、何を教えてるんですか。

 

「それどうなの!使えるの?」

 

「確かに他のライダーシステムは現在活動可能状態にあります。しかし、お貸しすることは出来ません。」

 

「どうしてよ!!」

 

「ライダーシステムをマスター以外の方にお貸しすることは禁じられています。それにマスターの承認もなければいけません」

 

「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!!」

 

「アリサちゃんの言う通りだよ!アポロン君お願い!ライダーシステムを貸して!このままだと健悟君が・・・健悟君が!!」

 

すずか様が涙を流し、アリサ様も目に若干涙を溜めている。

 

「俺からも頼む。野田を助ける力があるなら俺達に貸してくれ」

 

「アポロン、お願い!」

 

「お願い!」

 

アリサ様とすずか様だけでなく、恭也様と美由希様、そして忍様が頭を下げている。

しかしあることだけは確認しておく必要がありますね。

 

「皆様に確認したいことがあります」

 

「「「「「何(よ)(だ)(を)?」」」」」

 

「どうして皆様は自らを危険にさらしてまでマスターを助けたいのですか?」

 

「そんなの決まってるわ!」

 

アリサ様が私に叫ぶ。

 

「大切な友達が傷ついてるのに助けてあげられないのがムカつくのよ!だから助けられる力があるなら助けてあげたいのよ!」

 

私の質問にアリサ様が最初に答える。

 

「わ、私は・・・健悟君を助けたい!!何も出来ないかも知れないけど、それでも助けてあげたい。私も誰かを守りたい!助けられるだけなんて嫌!それに健悟君に死んで欲しくない!私にとって健悟君は大切な人なの!!」

 

すすが様が涙を流しながら答えた。

っと言うより、今凄い台詞をいいましたね。

録音してて正解でした。

 

「俺はさっきも言った通りまだあいつに聞きたいことがあるからだ」

 

恭也様は照れくさそうに答えた。

 

「私はあの子が一生懸命、私達を助けてくれようとしてくれいるから私もあの子を助けてあげたいんだよ?」

 

美由希様が笑顔で答えてくれた。

 

「私も美由希さんと同じ気持ちだし、すずかが大切に思っている子なら私も守ってあげたい」

 

忍様も美由希様と同じ、笑顔で答えてくれた。

どうやら皆様がマスターを助けたい気持ちはとても強いようですね。

 

「では、最後の質問です。貴方方に戦う覚悟と罪を背負う覚悟はありますか?」

 

「「「「「私達(俺達)に戦う覚悟と罪を背負う覚悟があるかどうか?」」」」」

 

私の質問にすずか様、恭也様、アリサ様、美由希様、忍様が首をかしげる。

 

「グロンギやロードなど一部の怪人は別ですが怪人の中にはオルフェノクのように人間の姿になっている者もいますし、ライダーになっている者はほとんどが人です。それでも皆様は彼らと戦うことが出来ますか?そして仮に戦い、敵を倒した時、自分が犯した罪を受け入れ戦い続けることが出来ますか?」

 

「「「「「・・・・・」」」」」

 

一時的な感情だけで戦っては敵を倒した時に自分の罪を背負う覚悟がなければ戦い続けることなど出来ません。

ましてや仮面ライダーを倒すと言う事は最悪の場合、人を殺すことになります。

戦場でも人を殺す覚悟がなければ戦うことなど出来ません。

はたして皆様にその覚悟はあるのでしょうか?

 

「何度も同じこと言わせないで!」

 

「!!」

 

「傷ついてる大切な友達を助ける力があるなら助けてあげたいってさっきも言ったでしょ!そのためだったら戦う覚悟だって持つし、自分の罪ぐらい背負ってやるわよ!!」

 

「わ、私もアリサちゃんと同じだよ!!」

 

「俺も覚悟は出来てる」

 

「私もだよ」

 

「ええ」

 

「・・・オートバジン」

 

皆様の答えを聞いた私はオートバジンを呼び、オートバジンはG3-Xのハンガー内のG3-Xのマスクが置かれている棚に置かれている4つのアタッシュケースを取り、私が置かれている横に並べる。

 

「アタッシュケースか?」

 

「何かロゴが・・・」

 

「えっとSMART BRAIN・・・スマートブレイン?」

 

「こっちはBOARD・・・ボードって書いてあるわ」

 

「どれも聞いたことないね。おねえちゃんは?」

 

「私も聞いたことないわ」

 

「その4つのアタッシュケースを開けてください」

 

「「「うん」」」

 

「分かった」

 

置かれたアタッシュケースの聞き覚えがないためロゴに疑問を持ちながら恭也様、美由希様、アリサ様、忍様がアタッシュケースを開ける。

 

「こ、これって!」

 

「ベルトと・・・これは何だ?」

 

「でもこっちのベルトって」

 

「あの二人のと似てるわね」

 

「そうね」

 

皆様が4つのアタッシュケースの中身「サイガギア」「オーガギア」を見て驚き、形状からして何なのか理解出来ない「ギャレンバックル」「レンゲルバックル」を不思議そうに見ている。

 

「ではすずか様、右から2つ目のケースの『レンゲルバックル』を取ってください」

 

「う、うん」

 

「次にアリサ様は1番右のケースの『ギャレンバックル』を取ってください」

 

「うん」

 

「美由希様は左から2番目のケースにある青色のラインが入った白色の携帯『サイガフォン』を取ってください」

 

「オッケー」

 

「恭也様は最後のケース内の携帯『オーガフォン』を取ってください」

 

「ああ」

 

すずか様、アリサ様、美由希様、恭也様がケースから「レンゲルバックル」「ギャレンバックル」「SB-315 P サイガフォン」「SB-000 P オーガフォン」を取り出す。

 

「本当はこのようなことを私の独断でやってはいけないんですが、緊急のため仕方がありませんね。サイガフォン、オーガフォン、指紋認識システム登録開始」

 

私は美由希様、恭也様が使用出来るようにサイガフォン、オーガフォンに指示を送る。

 

『『・・・COMPLETE』』

 

「指紋認識システム登録確認。続いて音声認識システム登録開始。音声データ転送」

 

サイガフォン、オーガフォンの指紋認識システム登録が完了し、次に音声認識システム登録のために美由希様、恭也様の音声データをサイガフォンとオーガフォンに送る。

 

『『・・・COMPLETE』』

 

「これで全ての準備は整いました。これでもう後戻りは出来ませんよ?」

 

「覚悟の上だ」

 

「うん」

 

「アポロン君私とアリサちゃんのは登録しなくていいの?」

 

「あの・・・私は?」

 

「アリサ様とすずか様が使うライダーシステムは問題ありません。忍様は先ほどマスターが使っていた装着型仮面ライダー『G3-Xユニット』をお使い下さい」

 

「G3-Xユニット・・・」

 

「元はG3ユニット。正式名称はGENERATION-3、第3世代型強化外骨格および強化外筋システムと呼ばれるライダーシステムを元にした改良強化タイプのユニットで正式名称はGENERATION-3 eXtensionと呼ばれています。G3-Xの各武装は先程マスターを使用していた物でG3-Xユニットのお灸修理、バッテリー充電、全システムチェック弾薬の補給は今全て完了しましたので万全です。忍様、さっそくですが専用のスーツを着てG3-Xユニットを装着してください。その間に皆様にBOARDのライダーシステムとSMART BRAINのライダーズギアの説明をします」

 

「ええ」

 

「わかったわ」

 

「うん」

 

「ああ」

 

「オッケー」

 

恭也様、美由希様、アリサ様、すずか様にライダーシステムとライダーズギアの説明をし、忍様の着替えが終わり、恭也様と美由希様が忍様のG3-Xユニット装着を手伝っている。

 

「これでいいのよね?」

 

「はい。問題ありません」

 

「忍、大丈夫か?」

 

「大丈夫よ恭也」

 

「ではオートフィット機能を作動します」

 

オートフィット機能でG3-Xが忍様の身体のサイズに補正された。

 

「いかがですか?」

 

「ええ、いけるわ」

 

「では皆様・・・マスターをよろしくお願いします」

 

「うん!」

 

「わかったわ」

 

「任せろ」

 

「任せて」

 

「ええ」

 

「オートバジン。マスターと皆様を全力で支援しなさい。では、ハッチを開けます」

 

準備が整ったのでGトレーラーのハッチを開け、オートバジンが先に飛び出しすずか様達もハッチの外に向って歩き出す。

 

(マスター、皆様、どうかご無事で)

 

私はマスターと皆様が無事に戻ってこられるよう祈った。

 

 

 

「ぐあああっ!!!ぐっ!!」

 

ダメージを受けすぎ、クウガの変身が解除されてしまった。

 

「ふふふ、もう限界みたいね。さーて、これでゆっくりとあの車の中にいるのを確保出来るわ「ま・・・て!」んん?」

 

Gトレーラーに向おうとする姫を呼び止めた。

 

「いっ・・・たい・・・お前達の狙いは・・・なんなんだ!!」

 

ボロボロになりながら俺は姫に質問する。

 

「・・・いいわ。最後だし答えてあげる。私達の狙いはあの車の中にいる夜の一族と呼ばれる人間の確保。そしてその目的は私達だけじゃなくてそこのグロンギとロードも同じみたいね」

 

「何故・・・すずか達を・・・狙う」

 

「私が聴かされているのはその子に力があるから連れて来いって言われてるだけよ。もういいでしょ?目的も話してあげたし、これで心おきなくあの世に行けるでしょ?最後に言いたいことはあるかしら?」

 

「・・・くたばれカス野郎」

 

「!!フカヒレ君!こいつをミサイルでぶっ殺しなさい!!」

 

「へっ?マジで?「さっさとやる!!」は、はいいぃぃ!!!」

 

姫の命令でフカヒレのジェットスライガーが俺の方を向きフォトンミサイルが露出される。

 

「撃ちなさい!!!」

 

「発射ぁ!」

 

ドドドドドドドッ

 

ジェットスライガーから大量のフォトンミサイルが発射された。

 

『ガガ・・・危険です』

 

ババババババッ

 

ガングルーとガンドーベルがフォトンミサイルを迎撃するためにイーグルガン、ドーベルガンを撃ち、放たれた弾はフォトンミサイルに当たり爆発し、誘爆によってフォトンミサイルが次々と爆発する。

しかし、誘爆から逃れたフォトンミサイルが1発、俺に向って飛んでくる。

 

(すずか、アリサ・・・すまん)

 

戻ると約束したすずかとアリサに心の中で謝罪し、目を閉じる。

 

キイィィィィィン、ガシャンッ

 

ダダダダダッ

 

ドゴォォォォンッ

 

「熱っ!!なんだなんだ!?」 

 

目を閉じてすぐ何かが俺の前に着地した音がし、何かを連射した音が聞こえた後爆発が起き、熱風が当たり熱かったので何事かと思い目を開けた。

 

「!!オートバジン!?」

 

そこにはGトレーラー内ですずか達の護衛をしているはずのオートバジンが俺の目の前に立っていた。

 

「お前、なんでここにって・・・お?」

 

キイイィィィィ

 

「おおおぉぉぉぉ!!??」

 

オートバジンにここにいる理由を聞こうとすると聞きなりオートバジンに抱っこされ空を飛んだ。

もちろん突然のことに俺は混乱している。

 

「はっ!?何?何をするんだオートバジン!?」

 

キイィィィィィン、ガシャンッ

 

オートバジンは混乱した俺を抱っこしたままGトレーラーの近くまで飛び、Gトレーラーの近くに着地した。

 

「オートバジン!お前一体何がしたいん「大丈夫?健悟君」・・・だ?」

 

オートバジンの行動が理解出来ない俺はオートバジンに聞こうとした時、後ろから声をかけられた。

振り返るとそこには何故かすずか達が立っていた。

 

「な、何してるんだ!早くGトレーラーに戻れ!!」

 

「嫌よ、戻らない。」

 

「馬鹿なことを言ってないでさっさと戻れ!!死にたいのか!!」

 

バチンッ!!

 

「・・・・・え?」

 

乾いた音が辺りに響き渡った。

徐々に左側の頬に痛みと熱さが込み上げてきた。

 

「アリ・・・サ?」

 

俺はアリサの名前を呼んだ時、やっと頬をぶたれたことに気付いた。

 

「死にたいのかですって?それはこっちの台詞よ!!」

 

混乱している俺をアリサは怒鳴った。

 

「あんた、戦う前にあたしとすずかに言ったわよね?ちゃんと戻ってくるから安心しろって。俺を信じろって!その信じた結果がこれじゃない!あんな大人数を相手に1人で向っていって!そんなボロボロになるまで戦って!ミサイルも撃たれて!あのロボットが助けてくれなかったら死んでたのよ!!」

 

「・・・」

 

アリサの言葉に俺は何も返せなかった。

 

「あんた最初っから死ぬつもりで戦いにいったの?」

 

「そんなことは・・・」

 

俺は完全には否定出来なかった。

最終手段としては俺自身を囮にするプランも少しは考えていた。

 

「・・・そんなことないって言わないってことは少しは考えてたみたいね?冗談じゃないわよ!なんでそんなことするのよ!私達の誰か1人でも命を懸けて戦ってって言った?頼んだ?望んだ?誰も言ってないし、頼んでないし、望んでないわよ!そんなのあんたの自己満足じゃない!仮に私達が助かったとしもね・・・」

 

突然アリサの言葉が止まり、顔をうつむかせた。

 

「アリサ?・・・!」

 

アリサの顔を覗くとポロポロと涙がこぼれ落ちていた。

 

「あん・・・たが・・・グスッ・・・死んだら・・・・意味が・・・ヒクッ・・・ないじゃない・・・あんたが死んでまで・・・グスッ・・・私は・・・私は助かりたくないわよ!!・・・グスッ・・何でも1人で・・・出来るって・・・思うんじゃないわよぉ・・・」

 

そういってアリサは自分の腕で涙を拭いた。

 

「アリサ・・・「健悟君・・・」すずか・・」

 

今度はすずかが話かけてきた。

 

「アリサちゃんの言う通りだよ?誰も健悟君に命を懸けてまで守ってなんて言ってない。健悟君が死んでまで、私も助かりたいなんて思わない・・・そこまでして助けて欲しくない!それに・・・私だって守られてばかりは・・・嫌だよ?」

 

すずかもアリサと同じように涙を流した。

結局、笑っていて欲しいって思ってたのに泣かせたのは俺か・・・。

 

「・・・すまん」

 

俺は二人に謝ることしか出来なかった。

 

「だから・・・」

 

「?」

 

「グスッ!今度は・・・私達が健悟を守る」

 

「・・・・・は?」

 

一瞬、アリサとすずかの言葉が理解出来ず、頭がフリーズした。

今なんと言った?

俺を守る?

誰が?

アリサ達が?

どうやって?

俺の頭の中で疑問がグルグルと回っている。

 

「あっはははははっっ!!」

 

俺が考えていると姫の笑い声が響き渡った。

 

「あーあ。面白いこと言ってくれるわね?そいつを守る?それって私達と戦うってことよ?ライダーの力を持たないあんた達に何が出来るって言うのよ?分かったら馬鹿な芝居しないでさっさと夜の一族の人間を渡しなさい。死にたくなければね」

 

姫がカイザブレイガンを俺達に向ける。

 

「!に、逃げろ!」

 

俺はすぐにアリサ達に逃げるように言った。

 

「嫌よ。さっきも言ったでしょ?今度は私達が・・・健悟を守るって」

 

「うん!」

 

しかしアリサ達は逃げようしない。

 

「あっそ。なら死にな~~「皆伏せて!」・・・!」

 

バンッ、バンッ、バンッ

 

姫がカイザブレイガンを撃とうとした時、俺達の後ろから声が聞こえ、アリサ達が伏せると銃弾が姫達に向って飛んでいった。

 

「うわッ」

 

「な、なんだ!?」

 

「今のは?」

 

突然の銃撃に姫とフカヒレは驚き、俺は銃弾が飛んできた後ろを振り返った。

 

「G3-X!?」

 

そこには先程俺が使っていたG3-Xがマシンタラップの上に立ち、右手に持ったGM-01の銃口からは白い煙が出ていた。

 

「一体誰がG3-Xを?」

 

「ありがとう、お姉ちゃん!」

 

「はいぃっ!?」

 

装着しなければ動けないG3-Xが何故動いているのか考えようとした時、すずかがG3-Xにお姉ちゃんと言って俺は思わず変な声を出してしまった。

 

「皆、今の内に!」

 

「えっ!本当に忍さん!!??」

 

G3-Xから忍さんの声が聞こえた。

一瞬、信じられなかったが確かにさっきから忍さんの姿が見当たらなかったのを思い出した。

 

「でもなんで忍さんがG3-Xを?」

 

「それは後で話すわよ!いくわよ、すずか!」

 

「うん!恭也さん、美由希さん!」

 

「ああ!」

 

「オッケー!」

 

俺が何故忍さんがG3-Xを装着しているのか考えているとアリサ、すずか、恭也さん、美由希さんが俺の前に出て、横に並んで立ち、今まで気付かなかったがアリサとすずかが右手に持った何かを前に出し、恭也さん、美由希さんが腰に何かを装着した。

 

「な、なぁ姫?あれって・・・」

 

「なっ!?まさかあのベルトって!!」

 

「サイガ、オーガ!?それにギャレンバックルとレンゲルバックル!」

 

すずかとアリサがギャレンとレンゲルのバックルを持ち、恭也さん、美由希さんがオーガとサイガのベルトを装着している。

姿を見て姫とフカヒレだけでなく俺まで驚いた。

驚いている俺を気にせず恭也さん、美由希さんはオーガフォン、サイガフォンを開き、すずかとアリサはそれぞれのバックルにクラブとダイヤのA「CHANGE SPIDER」「CHANGE STAG」のラウズカードを入れて腰に当て、バックルからシャッフルラップが伸長し、バックルに装着された。

 

-315 ENTER

 

『STANDING BY』

 

-000 ENTER

 

『STANDING BY』

 

変身コードを知らないはずの美由希さん、恭也さんがサイガフォン、オーガフォンに変身コードを入力、音声が発せられた後待機音が流れ、美由希さん、恭也さんはサイガフォン、オーガフォンを閉じ、アリサとすずかがギャレン、レンゲルの装着者「橘朔也」と「上城睦月」の変身の構えを取る。

そして・・・

 

「「「「変身!!」」」」

 

アリサ達が叫ぶとすずかアリサがギャレンバックルに手を伸ばし、ターンアップハンドルを引く。

 

『TURN UP』

 

次にすずかがレンゲルバックルのミスリルゲートを開く。

 

『OPEN UP』

 

その次に美由希さんが携帯電話型トランスジェネレーター「サイガフォン」をベルト型変身ツール「SB-315 B サイガドライバー」のフォンコネクターに突き立て左側に倒す。

 

『COMPLETE』

 

最後に恭也さんがサイガ同様携帯電話型トランスジェネレーター「オーガフォン」をベルト型変身ツール「SB-000 B オーガドライバー」のフォンコネクターに突き立て左側に倒した。

 

『COMPLETE』

 

それぞれの音声の後に2つのバックルから「ギャレンアーマー」を分解した光のゲート「オリハルコンエレメント」「レンゲルクロス」を分解した光のゲート「スピリチアエレメント」が前面に放出され、アリサがオリハルコンエレメントに向って歩き、スピリチアエレメントが自動的にすずかに向い、2つのドライバーからフォトンフレームが形成され青、金の光を放った。

 

「うわっ!眩しいぃ!」

 

「くっ!」

 

「むっ!」

 

この場にいた俺や敵である姫、フカヒレ、ライオトルーパー、オルフェノク、グロンギ、ロードが目を閉じたり、腕で影を作り光を防いだりしている。

光が収まり俺はゆっくり目を開いた。

 

「・・・・!!」

 

そこには「仮面ライダーギャレン」と「仮面ライダーレンゲル」に変身したことで身長が大学生程にまで身長が伸びたすずかとアリサ、そして「帝王のベルト」と呼ばれるベルトを装着し「仮面ライダーサイガ」と「仮面ライダーオーガ」に変身した美由希さんと恭也さんが立っていた。

 

「・・・凄い」

 

「なんか・・・身長伸びたわね」

 

「私だけ白色なんだぁ」

 

「凄いな。力が漲ってくる」

 

ギャレン、レンゲル、サイガ、オーガに変身したすずか達が変身した感想を述べている。

 

「帝王のベルト・・・最強の天と地のライダー、サイガとオーガ!!」

 

「う、嘘だろぉぉ?あれってこっちじゃまだ開発段階のはずなのに!!」

 

「あ、あれが天と地のライダー・・」

 

「初めて見たぜ」

 

スマートブレインが誇る天と地のサイガとオーガを見た姫、フカヒレ、ライオトルーパー、オルフェノク達がうろたえている。

 

「まさかあの二人は上級の、しかも選ばれたオルフェノクなのか!?」

 

「そんなはずないわ。この世界にオルフェノクは存在しない。でも、変身出来る理由があるとすれば、恐らくあのベルトね。フカヒレ君、なんとしてもあのベルトを奪うわよ!」

 

「お、おう!」

 

姫達が構える。

 

「皆来るぞ!」

 

「は、はい!」

 

「はい!」

 

「分かってるわ恭也」

 

「任せてよ恭ちゃん!」

 

姫達が構えるのを見て、恭也さん達も構えをとる。

 

「おい、ちょっと待て!」

 

皆が戦おうとしている中、俺は全員に待ったをかけた。

全員を視線が俺に向けられている。

 

「なーに俺だけ仲間外れにしようとしてるんだ?」

 

そういって俺は変身ベルト「オルタリング」を出現させた。

 

「!!健悟君!?」

 

「あ、あんた!まさかまた!?」

 

変身しようとしている俺に驚くアリサとすずかを無視し、アギトの「津上翔一」のポーズをとり、右腕をゆっくり前に伸ばした。

 

「はあぁぁぁぁ・・・・・変身っ!」

 

オルタリングの両サイドのボタンを押し、オルタリングが唸りを上げ、光が放たれる。

光が収まると俺は「仮面ライダーアギト グランドフォーム」に変身した。

 

「俺も雑ぜてくれよ」

 

「!・・・アギト!」

 

俺がアギトに変身するとロードの1体が驚いた声でアギトの名を言う。

 

「アギト?」

 

「健悟、今あいつが言ったのって今の健悟の姿のこと?」

 

俺を見たロードが口にしたことが気になったアリサとすずかが俺に尋ねる。

 

「ああ、今の俺はアギト。仮面ライダーアギトだ」

 

「また別の姿になってる」

 

「お前、他にも変身出来るのか?」

 

先程のクウガとは別の姿に変身したことに美由希さんと恭也さんは驚いている。

 

「さぁ、いくか」

 

「健悟!あんたまだ戦う気なの!?」

 

「そうだけど?」

 

「でも健悟君、無茶しちゃ駄目だよ!」

 

「そうかもな。でも、皆が戦うのに俺だけが休んでる訳にはいかない。それに・・・アリサ達が俺を守ってくれんだろ?」

 

「!う、うん!」

 

「ま、まぁね」

 

俺の問いにすずかは元気よく答え、アリサは照れくさそうに答えた。

 

「本当は皆に戦わせるのは嫌だが今だけ力を貸してくれ」

 

「うん!」

 

「しょうがないわね。いいわよ」

 

「おい」

 

「「「?」」」

 

俺とすずかとアリサが話していると恭也さんが声をかけてきた。

 

「3人とも、お取り込み中悪いんだけど・・・向こうの皆さんが待ってるよ?」

 

「「「・・・あ」」」

 

美由希さんに言われて俺はすぐに向こうを見る。

 

「・・・・・」

 

「羨ましくない羨ましくない羨ましくない羨ましくない」

 

姫がかなりイライラし、フカヒレが何かブツブツ言ってる。

 

「すまん。若干忘れかけてた」

 

「忘れかけてんじゃないわよ!よくも待たせてくれたわね!」

 

「前は待ってやったじゃん」

 

「うっ・・・と、兎に角!さっさとあんたを倒して仕事を終わらせるわ!!」

 

図星を指され姫は一瞬口ごもるがすぐに若干の逆ギレをした。

 

「悪いけど、倒される気なんてねぇよ」

 

「行きなさい!!」

 

『うおおぉぉぉぉ!!!』

 

姫の合図と共にライオトルーパー、オルフェノク、グロンギ、ロードが向ってくる。

 

「くっそぉぉぉ!羨ましくなんかないぞぉぉぉぉ!!!!」

 

フカヒレが何か意味不明なことを叫びながら向ってくる。

何が羨ましくないんだ?

 

「まぁ、あの馬鹿はほぉっておいて・・・行くぞ!」

 

「「「「「おお!」」」」」

 

俺達も向ってくるオルフェノク達に向って行った。

 

「エァァァァッ!」

 

アギトに変身したせいか、ロード達がさっきよりも前に出てくる。

 

「よっしゃー!かかって--「健悟君、私達に任せて!」って・・・へ?」

 

向ってくるロ-ドに立ち向かおうとした時に後ろにいる忍に声をかけられ、後ろを振り返る。

そこにはアタッシュモードのGX-05を持った忍さんと「醒銃ギャレンレウザー」を持ったアリサが立っていた。

 

「アポロン君!」

 

 

Gトレーラー内

アポロンSide

戦闘が始まってすぐに忍さまからG3-Xの武装のアクティブ(解除)が要請されてきた。

 

「ラージャ。GX-05、アクティブ!」

 

私は忍様から要請を受け、GX-05をアクティブにする。

 

 

忍さんがGトレーラーにいるアポロンの名を呼んだ。

そのすぐ後に忍さんはGX-05のコードを入力する。

 

-132

 

ピピッ

 

『解除シマス』

 

音声が発せられるとアタッシュモードからはバルカンモードに変形させた。

アリサは以前のブレイドのブレイラウザー同様ギャレンラウザーに内蔵されているオープントレイを扇状に展開、中にあるラウズカードを2枚取り、ギャレンラウザーに連続でラウズする。

 

『BULLET』

 

『FIRE』

 

「「健悟(君)、避けて!!」」

 

アリサと忍さんがギャレンラウザーとGX-05の銃口を向ける。

 

「はッ!」

 

俺が横に避けると忍さんとアリサはトリガーを引き、ギャレンラウザーから先程ラウズしたダイヤの2「BULLET ARMADILLO」とダイヤの6「FIREFLY」に封印されたアルマジロアンデッド、ファイアフライアンデッドの力が解放され、ギャレンラウザーの弾丸を強化させる「バレッドアルマジロ」、火炎エネルギーが生成され、ギャレンラウザーから火炎弾を発射する「フライファイア」が発動し、2つを組み合わせたことで炎の強化弾「ファイアバレット」が放たれ、GX-05は轟音を発てながら無数の銃弾がロードに向って飛んでいく。

 

「アァァァッ!!」

 

GX-05の特殊徹甲弾を受けた1体のアントロードは頭の上に天使の輪のようなもんが出現し、その後爆発した。

 

「やるなぁ忍さんとアリサ。「エァァァァ!」・・・っむ!」

 

俺が忍さんとアリサに感心していると淡水エイのロード「スティングレイロード ポタモトリゴン・ククルス」、カニのロード「クラブロード クルスタータ・パレオ」が俺に向ってくる。

 

「はっ!ったあ!」

 

「ァァァァァッ!!」

 

「エァッ!」

 

スティングレイロードが両刃剣を振り下ろすと俺は左に回避し、クラブロードの右手のハサミ状を腰を落とし、体勢を低くして回避してクラブロードの後ろをとる。

振り返ったクラブロードを前蹴りで蹴り飛ばした。

蹴り飛ばされたクラブロードは後ろにいたスティングレイロードとぶつかり、2体とも倒れた。

 

「よし!」

 

アギトの角「クロスホーン」を展開し、地面に6本の角を模したエネルギーが出現する。

 

「はぁぁぁぁぁっ、はっ!」

 

右足にエネルギーが溜まるとロードに向って走り出す。

 

「はっ!」

 

十分に助走がついたところで飛び上がった。

 

「はあぁぁぁぁっ!!!!」

 

「「エァァァァッ!!!」」

 

アギトの必殺技「ライダーキック」を受けたクラブロード、スティングレイロードは頭上に輪を出現させて爆発した。

 

「おっし!・・・おっと!」

 

2体のロードを倒して喜んでいると空から「ビーロード アビス・メリトゥス」が襲ってくる。

 

「ちっ!空からはずるいだろ。・・・っ!」

 

ビーロードに文句を呟いていると右側から針が付いた尻尾が飛んでくる。

 

「っと!・・・ぐあっ!」

 

跳んできた尻尾を後ろに避けると後ろから何かに攻撃された。

 

「くっ!今のは・・・!」

 

攻撃され、すぐに右を見ると斧と盾を持ったサソリのロード「スコーピオンロード レイウルス・アクティア」黄豹のロード「ジャガーロード パンテラス・ルテウス」が立っていた。

今の後ろからの攻撃はジャガーロードの高速による攻撃だったようだ。

 

「くっそ。また厄介な!」

 

厄介な理由は2つ、1つはジャガーロードの足の速さ、そして2つ目はスコーピオンロードの盾だ。

あれはあらゆる攻撃を弾き返す盾、どうやって対処するか。

 

「健悟君!」

 

『BLIZZARD』

 

俺を呼ぶ声が聞こえると機械音声が発せられ、その後ジャガーロードとスコーピオンロードに吹雪が襲い掛かる。

 

「エァッ!」

 

吹雪を受けると2体のロードの足が凍り始め、身動きが取れなくなった。

 

「健悟君、今だよ!」

 

振り返るとレンゲルラウザーを持ったすずかがいた。

すずかはあいつらの動きを封じるためにブリザードポーラーを使ったんだな。

 

「サンキューすずか!ふんっ!」

 

すずかにお礼を言って、オルタリングの右側のボタンを押すと中心から剣が出現した。

オルタリングから出現した剣を引き抜くと金色だったアギトの身体が赤色に変わる。

アギトの基本フォームであるグランドフォームよりも走力と跳躍力が低くなる代わりにパワーが上がり、知覚が鋭敏化され、更に右腕が強化され、炎を操る能力が備わっている。

アギトの炎の力を宿した剛力形態「仮面ライダーアギト フレイムフォーム」にフォームチェンジした。

オルタリングから出現したフレイムフォーム専用武器「フレイムセイバー」を構え、フレイムセイバーの鍔の角がグランドフォームのクロスホーンのように展開される。

 

「はっ!」

 

ジャガーロードとスコーピオンロードに向って走り出す。

 

「ァァァッ!」

 

「エァァァっ!」

 

ジャガーロードとスコーピオンロードは逃げようと身体を動かすが足が凍っているため逃げられない。

 

「はあああぁぁぁっ!はっ!ったああっ!!!」

 

フレイムセイバーを使ったフレイムフォームの必殺技「セイバースラッシュ」でジャガーロードを正面から右斜めに斬り、スコーピオンロードは後ろに回り込み、背中から斬った。

 

「「ァァァァァァァッ!!」」

 

セイバースラッシュを受け2体のロードは頭上に輪を出現させ、爆発して消滅した。

 

「ありがとうすずか。助かった」

 

「健悟君、その姿は?」

 

姿が変わった俺にすずかが質問する。

 

「アギト フレイムフォーム。パワータイプのフォームだ」

 

「へぇ・・・」

 

「エァァァァッ!!」

 

「ギビゾボバギグ!ギべ!」(死に損ないが!いけ!)

 

すずかに説明をしているとビーロードや他のロード、グロンギ達が向って来る。

 

「あぁんもう!あいつ空を飛ぶなんてズルいわよ!こっちの弾も当たんないし!」

 

素早しっこく空を飛ぶビーロードにギャレンラウザー、GN-05の弾が当たらずアリサがイライラしている。

 

「向こうが飛ぶなら、ふんっ!「エァッ!」こっちも飛べばいい」

 

「え?健悟君、えいっ!「ゴッ!」飛べるの?」

 

「いや、俺は無理」

 

「だったら、このっ!「グゴッ!」言うな!」

 

「アリサちゃん、あまり怒らないの」

 

ロードを攻撃しながらそういうとグロンギを攻撃しながら尋ねてきたすずかに返答するとグロンギを撃つアリサから激しいツッコミが返ってきて、GX-05を連射してロードを攻撃する忍さんがアリサを宥める。

 

「俺は無理だけど他の奴ならいけるぞ?」

 

「誰よ?」

 

「お前」

 

「・・・・・は?あたし?!」

 

「おう。お前もフォームチェンジすればいける」

 

「わ、わかった。どうすればいいの?」

 

「左腕にある装備、ラウズアブゾーバーのトレイを開け」

 

一瞬唖然となったアリサだったがすぐに俺の言うとおりにラウズアブゾーバーのトレイを展開する。

 

「その中にあるQとJのカードを取って、Qのカードをアブゾーバーに入れろ」

 

「う、うん!」

 

『ABSORB QUEEN』

 

アブゾーバーから2枚のラウズカードを取り出し、サーペントアンデッドが封印されたダイヤのQ「ABSORB SERPENT」をアブゾーバーにセットする。

 

「そしたらJをアブゾーバーにラウズ!」

 

『FUSION JACK』

 

アリサがピーコップアンデッドが封印されたダイヤのJ「FUSION PEACOCK」をアブゾーバーにラウズするとブレイドの時と同じ、身体の各部がディアマンテゴールドで覆われ、背中にもブレイドと同じオリハルコンウィングが装備されている。

そして胸部にはダイヤのカテゴリーJの孔雀の紋章が刻印され、ギャレンラウザーの銃口下部に鋭い刃「ディアマンテエッジ」が追加されている。

カテゴリーJの力を纏ったギャレンの高機動形態「仮面ライダーギャレン ジャックフォーム」にフォームチェンジした。

 

「か、変わった」

 

「よし、飛べアリサ!」

 

「で、でもどうやって?!」

 

フォームチェンジしたことに驚いているアリサに飛ぶようにいうが飛び方を知らないアリサが戸惑う。

そういえば俺って普段どうやって飛んでたっけ?

その場の流れで毎回飛んでたからな。

とにかく何かアドバイスをせねば!

 

「背中に翼があってそれを広げるようなイメージをしろ」

 

「う、うん」

 

とりあえず適当にアドバイスをするとアリサの背中のオリハルコンウィングが展開された。

 

「そしたら跳べ!」

 

「ええい!」

 

展開されたのを確認し、アリサに跳ぶようにいうとアリサは空に向って跳ぶ。

するとオリハルコンウィングの力が働き、アリサは宙に浮いている。

 

「と、飛んでる。本当に飛んでる・・・」

 

「エァァァッ!」

 

「アリサ!さっきと同じ2と6のラウズカードに4のラウズカードを連続でラウズしろ!」

 

「分かった!」

 

空を飛んでいることに少し驚いているアリサにビーロードが迫り、俺はすぐに3枚のラウズカードをラウズするように指示を出すとアリサはギャレンラウザーからラウズカードを取り出し、連続でラウズする。

 

『BULLET』

 

『RAPID』

 

『FIRE』

 

『BURNING SHOT』

 

「このぉっ!」

 

「エァッ!」

 

3枚をラウズするとアリサはトリガーを引き、炎の強化弾が高速でギャレンラウザーから放たれる。

 

「ァァァァァァっ!」

 

最初に使った2のバレットと6のファイアに加え、ダイヤの4「RAPID PECKER」に封印されたペッカーアンデッドの力が解放され、ギャレンラウザーの弾丸発射スピードをを強化する連続攻撃「ペッカーラピッド」が発動し、3枚のラウズカードを合わせ、炎の強化弾を高速で放つギャレン ジャックフォームの必殺技「J・バーニングショット」を受けたビーロードは頭上に光の輪を出現させ、爆発した。

 

「やった!」

 

「上出来だアリサ!っと!」

 

ビーロードを倒したアリサにそういうとまた別のグロンギやアントロード、そして2体のライオトルーパーが俺達に向って来る。

 

「まだ来るの?!」

 

「あいつらはアリだから数が多いだよ」

 

「なるほどね」

 

「だが流石に鬱陶しいな。ふんっ!」

 

向かってくるグロンギ、アントロード迎撃のためにオルタリングの左側のボタンを押して別のフォームに姿を変える。

その姿は基本形態のグランドフォームをベースに右側に先程のフレイムフォームの力を宿し、左側にはアギトの別のフォームであるストームフォームの力を宿している。

更にオルタリングからフレイムセイバーの様に中心から今度はストームフォームの薙刀型武器「ストームハルバード」が出現し、左手で引き抜く。

俺は金色の身体、赤い右腕、青い左腕、そして赤い右手に剣を持ち、青い左手には薙刀を持ちスピードとパワーの両方を兼ね備え、打撃力と跳躍力も強化された三位一体の戦士「仮面ライダーアギト トリニティフォーム」にフォームチェンジした。

 

「健悟。その姿は?」

 

「トリニティフォーム。このフォーム1つで3つのフォームの力を使うことが出来るんだ」

 

「へぇ~」

 

「凄い」

 

「さて、お喋りはここまで。いくぞ!」

 

トリニティフォームにフォームチェンジした俺はすずかとアリサにトリニティフォームの説明をして向って来るアントロード、グロンギ達に向って走り出す。

 

「はあああぁぁぁっ!!はあぁっ!」

 

「エァッ!」

 

左手に持ったストームハルバードで向かってきたアントロードを薙ぎ払う。

 

「はっ!」

 

アントロードを攻撃すると俺は飛び上がり前方一回転をしながらライオトルーパーの前に着地した。

 

「はっ!」

 

「があっ!」

 

「ぐっ!」

 

着地と同時にストームハルバードとフレイムセイバーで斬り、斬られたライオトルーパーは後ろに飛んだ。

 

「2人とも、ライオトルーパーに止めを刺せ!」

 

「わ、私達が?」

 

「そうだ。やり方は覚えているか?」

 

「えっ?え、えーっと」

 

「えっと確か・・・」

 

どうやら2人とも必殺技のやり方を忘れたようだな。

 

「2人ともそれぞれの5と6のカードをラウズすればいい。それで必殺キックだ!」

 

「うん!」

 

「分かったわ!」

 

「よし!っ!このっ!」

 

2人に使い方の説明を終えると俺は向ってくるアントロード、グロンギ達に攻撃を集中する。

 

「うおおぉぉぉっ!」

 

「ゴッ!」

 

「ァッ!」

 

「グゴッ!」

 

フレイムセイバーとストームハルバードを使い、グロンギ、アントロードを斬っていき、すずかとアリサがラウズカードを取りだす。

 

「おいおい、いいのかいお嬢ちゃん達?」

 

「「!」」

 

「俺達だって人間なんだぜ?それなのに俺達を殺すのかい?人を殺すのはよくないんだよ?」

 

「う・・・あぁ」

 

「・・・」

 

2人がラウズしようとした時、ライオトルーパーの言葉にすずかは動揺し、アリサは黙ったままだ。

やはりあの2人には戦闘は無理だったかと思ったその時だった。

 

『DROP』

 

『FIRE』

 

「「「!!」」」

 

俺が無理かと思ったその時、アリサが手に持ったラウズカードを連続でラウズし、その行動に俺とすずか、そしてライオトルーパーが驚いた。

 

『BURNING SMASH』

 

「はっ!」

 

俺とすずか、ライオトルーパーがアリサの行動に驚いている中、アリサはオリハルコンウィングを展開して空高く飛びあがる。

 

「てぇりゃぁぁぁぁぁっ!!!」

 

かなりの高さまで上がると掛け声とともに空中から急降下して両足に炎を纏い、両足を揃えて前に出す、

 

「がああああぁぁぁぁっっ!!!!」

 

「ふん!」

 

6のファイアとダイヤの5に封印されたホエールアンデッドの力が解放され、脚力が強化され、つま先でのドロップキック「ホエールドロップ」を発動させるダイヤの5「DROP WHALE」と組み合わせたコンボ技、高空から急降下し、炎を纏った両足蹴りを放つギャレン ジャックフォームの必殺技「J・バーニングスマッシュ」を受け、ライオトルーパーは爆発、アリサは地面に着地する。

 

「お、おい!お前、自分が何をしたのか分かっているのか!?」

 

ライオトルーパーを倒したアリサにもう1体のライオトルーパーが動揺しながら訊く。

ライオトルーパーもまさか本当にアリサが倒すとは思っていなかったのだろう。

 

「えぇ、分かってるわよ?仮面ライダーを倒したわ」

 

「お、お前は今・・・人を殺したのと同じことをしたんだぞ!?」

 

「だから何?」

 

「へ?」

 

「!」

 

アリサの返答にライオトルーパーは愚か俺までドキッとした。

 

「あんたもしかして私が倒す覚悟がないと思ってたの?ならそれは大きな間違いね!私はそいつを、健悟を助けるって、護るって決めた時に覚悟を決めてるのよ!!」

 

「!!」

 

「それにそれを言った健悟はどうなのよ?健悟だって私達を護るために覚悟を決めて仮面ライダーを倒してる!健悟が覚悟を決めて戦ってるんなら、健悟1人だけに背負わせない!私だって健悟と同じ様に戦うわ!」

 

アリサがライオトルーパーに向って大声で答える。

アリサ・・・今のお前が凄くカッコ良く見えるぞ。

でもそれと同時に俺の中にアリサの言葉が重く圧し掛かって来る。

 

「くっ、くそぉ!ガキが生意気なことをいってんじゃ---『BLIZZARD』っ!」

 

ライオトルーパーがアリサに言い返すがラウズ音声が聞こえると言葉が途中で止まる。

 

『BITE』

 

「何!?」

 

『BLIZZARD CRASH』

 

ライオトルーパーがすずかの方を向いたと同時にレンゲルラウザーからコンボ名が発せられた。

 

「すずか!?」

 

「はっ!」

 

すずかが飛び上がると両足から吹雪を放ち凍り漬けにする。

 

「うわっ!」

 

「ええぇぇぇいっ!!」

 

掛け声とともにすずかは凍り漬けになったライオトルーパーの頭部を両足で挟み砕いた。

 

「んっ!」

 

6のブリザードとクラブの5に封印されたコブラアンデッドの力が解放されたことで脚力が強化され、クロスキック「コブラバイト」を発動させるクラブの5「BITE COBRA」を組み合わせたコンボ技、レンゲルの必殺技「ブリザードクラッシュ」を受けたライオトルーパーは倒れ、その動かなくなった。

 

「すずか・・・」

 

「エァァッ!」

 

「しつこいんだよぉぉぉっ!!」

 

「ァッ!エァッ!!」

 

俺はすずかがライオトルーパーを倒したのを確認するとまだ倒しておらず、向ってきたクロウロードをフレイムセイバーで斬り、更にストームハルバードで突く。

 

「はああぁぁぁっ、はっ!」

 

フレイムセイバー、ストームハルバードを構え直すとストームハルバードの両端の刃、フレイムセイバーの鍔の角が展開されクロウロードに向って行く。

 

「はっ!」

 

「エァッ!」

 

フレイムセイバーとストームハルバードの両方をクロウロードに突き刺す。

 

「ァァァァァッ!!!」

 

トリニティフォームの必殺技「ファイヤーストームアタック」を受けクロウロードが光の輪を頭上に出現させ爆発した。

 

「エァァッ!ァッ!!」

 

俺に向って来た残っていたアントロードの背中に何かが命中し爆発する。

 

「健悟君、大丈夫?」

 

声が聞こえた方を向くとそこにはGM-01とGX-05を合体させ、GXランチャーを構えていた忍さんが立っていた。

ケルベロスファイヤーを受けたアントロードが最後の1体のようで回りにグロンギ、ロードは居なくなっていた。

 

「大丈夫です、ありがとうございます。忍さんは大丈夫ですか?」

 

「私は大丈夫。それより・・・」

 

忍さんはすずかの方を向いた。

 

「・・・」

 

「すずか?」

 

「・・・」

 

黙ったままのすずかにアリサは声をかけ、俺は黙って見ていた。

 

「すずか・・・大丈夫?」

 

忍さんがすずかに優しく話しかけた。

 

「うん・・・大丈夫だよ、お姉ちゃん」

 

本人は大丈夫と言っているが声が僅かに震えているのが分かった。

 

「・・・すずか、無理をしなくてもいいんだぞ?」

 

俺がそう言うとすずかは首を横に振った。

 

「ううん。本当に大丈夫だよ?今ので本当に覚悟も出来たから・・・」

 

「「「・・・」」」

 

すずかの言葉に俺とアリサと忍さんは黙ってしまった。

 

「もう後戻り出来ないから。私も戦うよ。」

 

「・・・・・そうか」

 

色々な言葉を考えたが今の俺にはこれぐらいしか言えなかった。

 

「それよりも健悟君、アリサちゃん、お姉ちゃん、恭也さんと美由希さんのところに行こう!」

 

「あ、あぁ」

 

「そ、そうね」

 

「2人は海岸で戦ってるはずよ。行きましょ!」

 

俺達は恭也さんと美由希さんのところに急いだ。

 

 

 

海岸に着くとその光景に俺は色んな意味で驚いた。

 

「・・・なぁ」

 

「何よ?」

 

「何、健悟君?」

 

俺の呼びかけにアリサとすずかが返事をした。

 

「あの2人・・・強すぎないか?」

 

俺が見た光景は3体のライオトルーパーとスティングフィッシュオルフェノク、フロッグオルフェノク、オクトパスオルフェノク、バットオルフェノク、ロングホーンオルフェノク、そしてフカヒレと9人を相手に1人で戦っている美由希さんと4体のライオトルーパー、アルマジロオルフェノク、ワイルドボアオルフェノク、オックスオルフェノク、ムースオルフェノク、突進態のエレファントオルフェノク、そして姫と10人を相手に1人で戦っている恭也さんが圧倒されているどころか逆に相手を圧倒していた。

ちなみにフカヒレが乗っていたジェットスライガーはガングルー、ガンドーベル、サイドバッシャー、オートバジンの一斉攻撃で破壊された。

 

「「「うおおおおっ!!」」」

 

「はっ!」

 

「がああっ!」

 

「このっ!」

 

「ふんっ!」

 

「ぐっ!」

 

「うおおおっ!」

 

「はっ!」

 

「ぐわっ!」

 

美由希さんは向ってくるライオトルーパーに向っていき、相手のアクセレイガン ブレードモードをトンファーエッジで弾き、1体目のライオトルーパーをトンファーエッジで斬り、右側から来た2体目のライオトルーパーには肘打ちを食らわせ、後ろから来た3体目のライオトルーパーには頭部に回し蹴りを喰らわせる。

 

「「「「うおおおおぉぉぉぉっ!」」」」

 

今度はオルフェノク達が一斉に向ってくる。

 

「はぁ、流石にキリがないからそろそろ終わらせるか。えーっと必殺技の仕方はっと」

 

流石に相手をするのに疲れたのか美由希さんはケリをつけるためにサイガフォンを開き、ENTERキーを押す。

 

-ENTER

 

『EXCEED CHARGE』

 

ENTERキーを押すとサイガドライバーからフォトンストリームを経由してトンファーエッジにフォトンブラッドが注入された。

 

「はあああっ!はっ!はっ!」

 

「ぐあああああっ!!!」

 

「ぎゃああああっ!!!」

 

トンファーエッジにフォトンブラッドの注入が完了すると美由希さんはオルフェノク達に向って行き、トンファーエッジでフロッグオルフェノク、バットオルフェノクを切り裂いた。

 

「ぐっ、あぁぁぁぁぁ」

 

「あぁぁぁぁぁ」

 

サイガの必殺技「サイガスラッシュ」を受けたフロッグオルフェノクとバットオルフェノクは青いギリシャ文字、ψ(プサイ)を浮かばせ、青い炎に包まれ、灰となった。

 

「ま、まずい!!くっ!」

 

仲間のフロッグオルフェノクとバットオルフェノクがやられたのを見たスティングフィッシュオルフェノクは上空に逃げた。

 

「逃がさないよ!!」

 

-ENTER

 

『EXCEED CHARGE』

 

「はっ!」

 

美由希さんは再びENTERキーを押し、何故かオクトパスオルフェノクに向って走り出す。

 

「むっ!」

 

オクトパスオルフェノクは腕でガードをしようとした。

 

「ちょっとごめんね。よっと!」

 

美由希さんはオクトパスオルフェノクの手前でジャンプをし、更にオクトパスオルフェノクの肩を使い、更に高く飛び上がる。

 

「な、何!俺を踏み台にした!?」

 

オクトパスオルフェノクがガンダムのガイアの台詞を言っている間に美由希さんはスティングフィッシュオルフェノクの背中を捉えた。

 

「何!?」

 

「言ったでしょ?逃がさないって。はっ!」

 

「がああぁぁっ!」

 

美由希さんは上空にまで追いかけてきたことに驚いていたスティングフィッシュオルフェノクの背中をトンファーエッジで切り裂き、スティングフィッシュオルフェノクはψのマークを浮かばせ、灰となった。

 

「はぁぁああっ!」

 

「ぐああっ!」

 

「があああっ!」

 

恭也さんは今の姿の名に相応しい、オーガ(鬼)の如く冥界の剣の異名を持つ剣「SB-000 S オーガストランザー」を振るい、ライオトルーパー2体とムースオルフェノクを斬る。

 

「ちょっと何やってんの!相手はただの一般人よ!早く帝王のベルトを奪うのよ!」

 

「「「「うおおおおぉぉぉぉっ!」」」」

 

姫の命令を受け、オーガストランザーで斬られたライオトルーパー2体とムースオルフェノクが立ち上がると他のライオトルーパー、オルフェノク達と恭也さんに向っていく。

 

『READY』

 

一方恭也さんは向ってくるオルフェノク達に焦る様子もなくオーガストランザーにミッションメモリーを入れ、短剣形態から長剣形態に変える。

 

-ENTER

 

『EXCEED CHARGE』

 

オーガドライバーからフォトンストリームを経由してオーガストランザーにフォトンブラッドが注入され、フォトンブラッドの刃が出現した。

 

「げっ!ちょっ!マジ!?」

 

オーガストランザーから伸びる巨大なフォトンブラッドの刃を見た姫を驚きの声をあげ、ライオトルーパー、オルフェノク達も動きを止める。

 

「はあああぁぁぁぁっ!!!!」

 

恭也さんは長く伸びたフォトンブラッドの刃を横から大きく振るう。

 

「やば!!」

 

『ぐわあああぁぁぁぁ!!!』

 

姫はすぐにしゃがみ回避出来たがライオトルーパー、オックスオルフェノク、エレファントオルフェノク、ワイルドボアオルフェノク、アルマジロオルフェノクはオーガの必殺技「オーガストラッシュ」を受け金色のギリシャ文字、Ω(オメガ)を浮かべ、ライオトルーパーは爆発し、オルフェノク達は青い炎に包まれ灰となって消えた。

 

「う、嘘・・・」

 

「・・・まだ続けるか?」

 

恭也さんは姫にオーガストランザーを向ける。

 

「ひ、姫~!!どうしよう!俺のところの部隊の連中がほとんどやられちまった!!」

 

フカヒレと生き残った3体のライオトルーパー、ロングホーンオルフェノク、オクトパスオルフェノクが姫と合流した。

フカヒレが姫に泣きついている。

 

「こっちも私を残して全滅したわ」

 

「マジ?」

 

「恭ちゃん!」

 

「「「恭也さん!」」」

 

「恭也!」

 

「美由希、野田、すずか、アリサ、忍・・・」

 

先程まで戦っていた美由希さんと見物していた俺達は恭也さんと合流する。

 

「逃がさないわよ?」

 

「大人しくしたさいよ!」

 

美由希さんとアリサがそういうとすずかはレンゲルラウザーを、アリサはギャレンラウザー、忍さんはGX-05、美由希さんはトンフォーエッジ、恭也さんはオーガストランザーを姫とフカヒレ達に向けた。

 

「あー、皆さん」

 

「「「「?」」」」

 

「どうしたの健悟君?」

 

突然声をかけられ皆の視線が俺に集まる。

 

「どうやらまだ俺達の勝ちって訳じゃないみたいだ」

 

「「「「「!!」」」」」

 

俺の言葉で皆が回りを見ると左右からグロンギ、アントロードがゆっくりと近づいてくる。

 

「まだ残ってたの!?」

 

「しつこいわね!」

 

すずかは驚き、アリサはイライラしている。

 

「今の内に撤退するわよ!」

 

「は、はいぃぃぃぃ!!!」

 

そう言って姫は銀色のオーロラを出現させフカヒレ、生き残ったライオトルーパーとオクトパスオルフェノク、ロングホーンオルフォノクを連れて撤退した。

 

「あ!逃げた!!」

 

「美由希、今は気にしている状況じゃないだろ!!」

 

「う、うん!」

 

美由希さんは恭也さんに注意されるとすぐにトンファーエッジを構え、皆も武器を構える。

 

「さぁって、あと何体いるのかな?」

 

俺もフレイムセイバーとストームハルバードを構え、向って行こうとしたその時だった。

 

ブオォォンッ!

 

ドンッ

 

キイィィィッ、プシュッ

 

「えっ!?」

 

「な、何!?」

 

「なんなの!?」

 

「な、なんではしご車とクレーン車にパトカーが?」

 

「ミキサー車にダンプカーもいるぞ?」

 

沿岸沿いの道からはしご車、青色のクレーン車、パトカーが右側、緑色のミキサー車、黄色いダンプカーが左側に俺達とグロンギとアントロードの間に入り停車し、突然のことにすずか、アリサ、忍さん、美由希さん、恭也さんは驚いているが俺は驚いていなかった。

 

「いいタイミングだ!氷竜、炎竜、風龍、雷龍、ボルフォッグ!」

 

「「「「「えっ?」」」」」

 

「「「システム、チェェェェェンッジ!!」」」

 

「「ズジィィィィ、ジャオッファン!!」」

 

俺の言葉を合図にしたかのように氷竜、炎竜、風龍、雷龍、ボルフォッグはシステムチェンジを始めた。

 

「氷竜!」

 

「炎竜!」

 

「風龍!」

 

「雷龍!」

 

「ボルフォーッグ!」

 

システムチェンジを終えると全員が砂浜に着地した。

 

「健悟隊長、ご無事ですか?」

 

「大丈夫だ氷竜」

 

「け、健悟君?」

 

「な、何よこいつら?」

 

「車が・・・ロボットに」

 

「「・・・」」

 

突然のことにすずか達は混乱していた。

 

「すまん、こいつらについては後で話す。氷竜、炎竜、風龍、雷龍、ボルフォッグこの周りのやつらを一匹残らず片付けろ!合体を承認する!」

 

「「「「了解!!シンメトリカルドッキング!!」」」」

 

「了解!三位一体!!」

 

氷竜と炎竜、風龍と雷龍がそれぞれドッキングを初めボルフォッグはサポートロボであるガングルー、ガンドーベルと合体を始める。

 

「超ぉ竜ぅ神!!」

 

「撃っ!龍ぅ神!!」

 

「ビッグボルフォーッグ!!」

 

氷竜と炎竜は超竜神、風龍と雷龍は撃龍神に合体し、ボルフォッグは右腕にガンドーベルが合体し、左腕にガングルーが合体した三位一体の姿「ビッグボルフォッグ」に合体した。

 

「一気に決めるぜ!!」

 

超竜神は、はしごとクレーンを以前同様ジャッキ代わりにして飛び上がり両腕とはしごとクレーンをグロンギとアントロードに向けた。

 

「ウルテクビーム、一斉射!!」

 

「「「ガアアアアアアッ!!!」」」

 

超龍神が放つウルテクビームはグロンギとアントロードに命中し、次々と爆発を起こす。

 

「唸れ疾風、轟け雷光!シャントゥロォォォン!!!」

 

「「「ガアアアアアアッ!!!」」」

 

撃龍神から放たれた緑と黄色の龍、シャントゥロンはグロンギ、アントロードを次々と飲み込み、消滅さていく。

 

「エァァァッ!!!」

 

超竜神と撃龍神の攻撃を目の辺りにし、一部のアントロードとグロンギが逃げ出そうとしていた。

 

「逃しはしません!必殺!大ッ回転魔弾!!」

 

ビッグボルフォグはミラーコーティングを行い自身に定着しているミラー粒子をアントロード、グロンギに飛ばす。

 

「エァァァッ!!!」

 

大回転魔弾を受けたアントロード、グロンギは爆発し、消滅する。

かなりの数がいたアントロードとグロンギは超竜神、撃龍神、ビッグボルフォッグの攻撃ですぐにカタがついた。

 

「ご苦労だった超竜神、撃龍神、ビッグボルフォッグ」

 

「いえ、問題ありません。隊長」

 

「これくらいなら楽勝だ」

 

「同感です」

 

超竜神、撃龍神、ビッグボルフォッグは気楽そうに答える。

 

「あの、健悟君。このロボットさん達は一体?」

 

超竜神、撃龍神、ビッグボルフォッグと会話している俺に、すずかが恐る恐る聞いてきた。

 

「答えてやりたいが今はここから離れた方が良さそうだぞ?」

 

「「「「「え?」」」」」

 

「耳、澄ましてみ?」

 

「「「「「・・・あ」」」」」」

 

耳を澄ますと遠くの方からサイレンの音が近づいてくる音が聞こえてきた。

 

「今俺達やこいつらを見られて色々聴かれるとまずいからこいつらの説明は別の場所でいいか?」

 

「うん。私はいいよ?」

 

「別にいいわよ?」

 

「えぇ」

 

「俺もかまわない」

 

「じゃあ急いだほうが良さそうだね?」

 

「そうですね。お前達も早くシステムチェンジして撤退しろ。あ、その前にジャイロアタッカーとジェットスライガーの残骸、それと証拠になりそうな物を出来る限り回収してきてくれ」

 

「「「了解」」」

 

超竜神達に指示を出して、俺達は急いでGトレーラーに乗り込み、この場から立ち去った。

 

 

 

???Side

 

Gトレーラーが立ち去った後物陰から眼鏡とコート、フェルト帽を被った壮年の男が現れGトレーラーが走り去った方向を見ていた。

 

「おのれ、仮面ライダーフェニックス。いや、野田健悟!我々の邪魔をしたあげく、この世界の人間にライダーの力を、しかも帝王のベルトの力を与えるとは!それにクウガやアギトにも変身出来るとは何処までも忌々しい!おのれ、フェニックスーーー!!!」

 

男はそう叫ぶと銀色のオーロラに飲み込まれ姿を消した。

 

 

 

 

ARXー7アーバレスト 「よし、書けた」

 

健悟「今回はまた色々と大変なことになったな。色んなフォームにもフォームチェンジしたし、最後は氷竜達出てきたし。つかいいのかこんなんで?」

 

アポロン「問題ないはずです、マスター」

 

ARXー7アーバレスト 「今に始まったことじゃないし」

 

健悟「気楽だな。ところで一つ質問がある」

 

ARXー7アーバレスト 「何?」

 

健悟「なんでこの変身になった?しかもすずかとアリサ変身するライダー前回と変わってるし。前はカイザとデルタだったよな?」

 

ARXー7アーバレスト 「えーっとアリサとすずかの変身は以前PIXIVの武吉トーラスさんからの『すずかとアリサをレンゲルとギャレンにしてください』ってリクエストがあって変更。恭也さん達はそのまま残した。本当は忍さんをファイズかデルタかカイザに変身させようかって案も考えたけど編集がややこしくなりそうだったからG3-Xのままにした。実はアリサとすずかのレンゲル、ギャレンの変身はにじファンの時からリクエストがあったんだよねぇ」

 

健悟「結構編集に時間かかったよな」

 

アポロン「テストもあったのでなおさらかかりましたね」

 

ARXー7アーバレスト「まぁ本音を言うとファイズライダーズを書き直すのは少し惜しかったけど、正直この組み合わせ合ってると思うよ?コンプエースで掲載されている漫画でアリサは炎、すずかは氷の技使ってたから」

 

健悟「・・・否定はしない」

 

アポロン「確かに。武吉トーラス様はそれを狙って?」

 

ARXー7アーバレスト「可能性はあるねぇ。戦闘シーンではすずかにリモートを使わせてカテゴリーJとKのアンデッドを解放させてロードと戦わせようと考えたけどあれって解放した後また封印し直さないといけなかったような気がするからJとKは危険だと思って止めた」

 

健悟「その結果すずかのラウズカードの攻撃はブリザードとブリザードクラッシュだけと正直イマイチだったな」

 

アポロン「まぁレンゲルの戦闘はリモートを使った戦いが印象強いですからね」

 

ARXー7アーバレスト「さぁ、そろそろ次回予告と行きましょう!」

 

BGM『らき☆すたのBGM』

 

ARXー7アーバレスト「さぁて次回の『~少年が望んだ世界と力~』は?」

 

健悟「っておい!またBGM分からなかったのか!つかなんで次回予告らき☆すた風?」

 

ARXー7アーバレスト「それは次回話す!とにかく急げ!」

 

アポロン「今回本文を書きすぎたためもう書くスペースがないんです」

 

健悟「マジか!?えっと、次回『第二十三話 一日に何度も説明するのは面倒臭い 』です」

 

ARXー7アーバレスト「いつもの紹介コーナーは次回に纏めてやります。次回もお楽しみに!」

 

 


 
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