No.545395

恋姫†無双 義真伝

銀雷さん

久しぶりというか、約二年か一年ぶりの投稿です。

ジャンルは恋姫†無双です。

2013-02-17 13:41:56 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1361   閲覧ユーザー数:1298

 

中国王朝の一つ、漢王朝の後漢時代の武将、姓を皇甫(こうほ)、名を(すう)、字を義真。

 

生まれは、涼州安定郡朝那県の出身。

 

そんな普通の物語。

 

漢王朝の腐敗、一体誰がこうなると予想していただろうかという時代。

 

名だたる英雄に混じっていたのが、目立たぬ武将達。その多くは語られることのない武勇伝を残しているであろう。蘇飛(そひ)留賛(りゅうさん)沙摩柯(しゃまか)といった武将を何人が知っているであろうか。もしかすれば名を聞いたことがないかもしれない。その中の一人に皇甫嵩(こうほすう)という男がいた。

 

 

 

 

 

「どうも皇甫嵩でごんす」

 

天幕の中が一瞬シーンとなって、階段を上った所の席からばb(ギロッ)女性の声が聞こえる。

 

「ぷっ・・・くっ、はは!!見たか?あの頑固で生真面目な輩が、くははっ!!」

 

腹を抱えて笑っているのは、現在起きている『黄巾の乱』で任ぜられた何進大将軍だ。大将軍といっても『女』だが。

 

「人物像が濃すぎです、義真」

 

朱儁(しゅしゅん)、いや・・・公偉がやれといったんではないか?」

 

そういった揚州出身の朱儁、字は公偉に恐る恐る訊ねてみると、首をねじり顔を背けた。

 

「シリマセン」

 

「謀ったな・・・」

 

「ふふっ」

 

「あははははっ、ははははは!!」

 

「・・・」

 

何時まで笑っとるんだ、とかいったら死刑だろうなと思う皇甫嵩。

 

この天幕には三人しか居らず、男一女ニだ。そう、朱儁も『女』だ。

 

因みに朱儁がいるのは護衛のためだ。皇甫嵩がいるのは・・・・・・・・・何のため?

 

「そういえば義真、曹操殿とはお会いになりましたか?」

 

「・・・誰だったか?」

 

「また、ですか?ですから先の戦いで、私と一緒にいた方で・・・」

 

 

 

「あぁ、あの青い」

 

「それは違います」

 

「では、赤い方」

 

「饅頭ですか?」

 

「他にいたか?」

 

「いましたよ」

 

先ほどまで笑っていた何進は、何故か怪しげな笑みを浮かべたまま椅子に座っている。嫌な予感がすると思った矢先。

 

「主ら、芸でも開いたらどうだ?」

 

「「断る」」

 

 
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