136:春蘭日記・序説
某月某日
今日から日記をつけることになった
日記の最後には確認の意味もあり誰かの一筆がある
なんでも華琳様直々に文を書く教師になってほしいとのことだった
(ただ『文を書く』と『教師』の間に『はんめん』と小さく言ったような気がするが、気のせいだろう)
霞もみんなの手本になってくれと言ってたし、がんばろうと思う
霞:ああ、がんばってくれや春蘭。あと『みんなの』と『手本』の間に『わらいの』って聞こえたとしたら気のせいや
137:春蘭日記・壱の節
某月某日
今日こそ華琳様の本を読もうと思った
いざ本を読み始めるとその内容の深さに時間がたつのを忘れてしまって気が付いたら夜だった
あまりの素晴らしさにいつのまにか涎が垂れて目をつむってしまったほどだ
今度は素晴らしさだけでなく、内容も理解しようといつもの様に心に誓った
稟:華琳様もあなたの誓いの手助けをされるそうです。すぐにでもされるそうです
138:春蘭日記・第二章
某月某日
今日は書類仕事の素晴らしさに目覚めた
書類仕事をすることによって普段気が付かないささいなことに気付けるということが今日分かった
例えば椅子に座って机に向かうだけで、部屋が汚れている、爪が伸びている、布団が乱れてる、窓の外で蝶が飛んでいる、私はこの仕事に向いていない、など様々なことに気付けた
どうやったら効率的に仕事ができるかに気付かないのが不思議なほどいろいろなことに気付いた
風:それはよかったですねー、風も気持ちはわかります。ところで今日文官さんたちの書類少しずつ増えたことに関して知ってることがあれば教えてください。春蘭様の印が必要な書類が風の手元にある理由に関しても教えてください
139:春蘭日記・第三回
某月某日
今日は天の国の言葉『ぺんは剣よりも強し』という言葉を体感した
今はぺんよりも強い武器を求めて旅をしたいと思ってる
もっというと書類のない山奥で静かに過ごしたいと思ってる
秋蘭:やめとけ姉者。始末書が剣より強いと思い知らされるだけだ
140:春蘭日記・第四編
某月某日
今日は遠征の出発日だ
普段は嫌味ばっかり言ってくる桂花も激励の言葉をかけてきてくれた
(『無理をして帰ってこなくていいわよ』『帰ってきたとき今の役職が誰かにとられてないといいわね』など)
きっと帰ってきたら暖かい言葉をかけてくれるだろう(『もう帰ってきたの』など)
ああ、泣いてない、泣いてなどいない
とりあえず『曹操より』と手紙をつけて空箱を送ってやった
明命(ここは魏の地ではないので特別協力):えーと…何と言っていいかわかりませんが頑張ってください。ところで曹操様から贈り物が来ていますがいかがしますか?個人的にはやたら軽いし無視しても大丈夫だと思います
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※お詫び
最近リアルが非常に忙しくなってきました
長期休暇がやってきたのです
授業期間中はせいぜい勉強、あくび、睡眠、説教を聞く…くらいしかやることがありませんでしたが
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