No.542949

魔法少女リリカルなのは~幸せを運ぶ蒼き魔導師~

蒼崎夜深さん

古代ベルカ時代を生きた蒼き魔導師 彼は幸せを運ぶ事で有名だった。 だが、彼は不治の病に犯され若くして亡くなった。
多くの人と四人の家族に見守られて墓で眠った。

2013-02-11 15:59:15 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2359   閲覧ユーザー数:2213

第三話.誘拐

 

美由希さんとなのはちゃんたちと別れてから、僕は分身によって知ったすずかちゃんとアリサちゃんの誘拐された場所に向かっていた。

 

さすがに飛ぶのは不味いのでレイナにバイクになってもらいましたが。

 

免許はありませんがね。

 

誘拐された場所につくと黒服を着た男達がいかにも何かをしでかそうとすずかちゃんとアリサちゃんの周りに立っていた。

 

すごくいやな感覚しかしない。

 

そう思っていると男の一人が手を動かしながら二人に近づいていた。

 

これだから変態は困るんですよ!!

 

僕は、レアスキルなのか、僕だけの特殊なあれなのかわからない質量変化及び情報変換を鉄パイプに施した。

 

二つの変換を施された鉄パイプの形は木刀に変わった。

 

そして、足だけに身体強化魔法を施し、速さを上げて二人に近づく男の腹と腕を一閃した。

 

「ぎゃあああああ!」

 

男は突然の痛みに声を上げて、蹲って倒れた。

 

他の男達も状況がわからずいたが、僕がいることに気がついた男達は銃を取り出して僕に向けてきたが、引き金に手を掛ける前にすべて、手から叩き落した。

 

「て、てめ!何者だ!」

 

「それは僕が聞きたいですね。あなた方は一体何をしていたのでしょうか?」

 

僕は木刀を二人を守るように持って、男達に聞いた。

 

「はっ!わかりきっている事だ!その二人を人質にして金をがっぽり手に入れるんだよ!」

 

「それにそっちの紫の娘はただの人間じゃないしな!アハハハ!」

 

突然そう言いだした男の一人が笑い出した。すずかちゃんが人間じゃない?

 

すずかちゃんの方をみると下を向いて小声で「いや…やめて……」と言っていた。

 

アリサちゃんも何か知りたそうだったが、迷っていた。

 

そうしているとさっき言った男がさらに言った。

 

「その紫の娘は吸血鬼で化け物だしな!ギャハハハ!」

 

「それは本当なんですか?すずかちゃん」

 

僕は驚いて、聞いてしまった。

 

すずかちゃんの目には涙がにじんでいた。

 

僕は自分がやってしまったことを後悔したのと同時に男達に怒りがわいた。

 

アリサちゃんも驚いていたが、男達をにらんでいた。

 

その瞳に映る意味は……友を泣かされた怒りと自分に対する悔しさだった。

 

たぶん吸血鬼だと知らされたとき、恐くなった自分に対しての悔しさなんでしょうね。

 

アリサちゃんは強いです。とてもそんなことでは友を見捨てないぐらい強い心を持っている。

 

ならば……

 

「化け物ですか……それがどうしました?」

 

「どうしましたかって、人間以外はいらないんd「黙ってください。虫唾が走る」ゴボッ」

 

僕は木刀で男の腹に突きを入れた。すばやく全力で。

 

たぶんどこかつぶれましたね。せいせいしますね。

 

「さて、すずかちゃんが化け物ならもっと恐い化け物を出しましょうか?こんな風に」

 

僕は自分の周りに蒼火をつくり、いつでも飛ばせる状態にした。

 

「な、なんだよその炎」

 

「にんげんじゃ、ねえ!」

 

「こ、殺せ!」

 

「撃て!銃を拾って撃て!」

 

男達は一斉に銃を取りに行ったがそこに銃を包んで蒼い炎が浮かんでいた。

 

そして僕は驚かす為に日本に伝わる妖怪、九尾のように尻尾を作り男達をはたき倒した。

 

すごくボコボコにした。

 

逃げるやつは木刀を投げて、足にぶつけて倒してからボコボコに。

 

それから数分して制圧というか全員捕まえて、二人の縄を解いた。

 

解いた瞬間二人とも僕に抱きついて来た。

 

「恐かった……恐かったよ……」

 

「ひぐっ……うぅぅ…」

 

「大丈夫。もう恐くない。大丈夫大丈夫」

 

僕は二人の背中を抱きしめて安心させる事に全力を注いだ。

 

数分して落ち着いたすずかちゃんとアリサちゃん。

 

だが、すずかちゃんはどこか恐れていた。たぶんさっきのことだろう。

 

無理もない。

 

「すずかちゃん。大丈夫。僕はそんなことで君を恐がったりしない。それに僕もさっきの通りさ」

 

僕はそう言ってすずかちゃんの頭をなでた。

 

「わ、私もすずかを恐がったりしない!」

 

そうアリサちゃんも言うとすずかちゃんは泣き出した。

 

それからまた数分して泣き止み、話は僕の事についてになった。

 

「その……さっき言った秋樹さんが言ったことは本当なんですか?」

 

「私も気になる」

 

「そうだね~。二人は魔法は信じる?」

 

『魔法?』

 

僕は、魔法と自分のことだけ話した。美由希さんとなのはちゃんが魔法少女という事は言わずに。

 

「そ、そうなんですか……」

 

「あ、ありえない」

 

「でもね。実際に居るんだよ。それに世界は一つじゃないんだよ?だから居るかもしれない」

 

「ですね……そうですよね!秋樹さんみたいな人がいるかもしれないですよね!」

 

「?どういう意味?アリサちゃん」

 

「えっと、秋樹さんみたいな優しい人がいるってことですよ!」

 

「ありがとう。それに魔法はさっき言った通りリンカーコアがあって使えるんだ。それに……」

 

『それに?』

 

僕は、二人の頭を撫でながら言った。

 

「二人もリンカーコアがあって、二人も魔法が使えるんだよ」

 

そう話していると、二人を探しに来た警察と家の人々が来た。

 

「それじゃ、僕は行くよ。じゃあね」

 

僕はそう告げるとその場を後にした。

 

まあ、行く前に二人に幸せになってもらうための道具を置いていったけど。

 

 


 
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