No.542692 魔法少女リリカルなのは~箒と拳の魔法使い~七不思議さん 2013-02-10 23:21:23 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:1685 閲覧ユーザー数:1603 |
第9話 入学、憂鬱、そして……
前回のあらすじ
アイ復活
戦闘
温泉
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オレが温泉旅館から帰った時にはアイとイヴは、仲直りをしていた。そして時が流れ、二回目の小学校生活が始まる。オレが通う学校は、私立?聖なんとかっていう学校だったはず。えっ、自分の学校ぐらい覚えとけって?そんなのオレにとっては、どうでもいいんだよ。そう、面白ければ全てよし、だ。
まあ、そんなこんなで、今日が入学式兼オレ転校なわけですよ。
「今日から小学校生活だな。紫苑」
何やら企んでそうな顔でアイは、オレに話しかけてくる。
「シオン、楽しんできてくださいね。」
イヴに関しては、見惚れる程の綺麗な笑顔だ。でも……
「イヴ何言ってるんだ?」
「へ?何がですか?」
首を傾げながら?みたいな感じになっている。
「イヴ、お前も待機状態でオレと一緒に行くんだよ。なんせ、一緒にいないといけないからな……」
「シオンそれって///」
「パートナーなんだからな」
オレがそう言うとイヴがああ、やっぱりと言いそうな残念な顔をして、アイは、ホッとしているようだった。
何故だろうか?
「(はあ、やっぱりシオンは、全然気付かないのですね。一瞬でも期待したのがダメでしたね。)」
「(今のは、焦ったな。まさか、とは思ったが紫苑に関してはそれは、有り得ないことだったな。)」
アイとイヴは、何やら考え事をしているようだが……どうしたんだ?
時間は、ちょっとヤバいかもな
「遅れるかもしれないから行くぞイヴ」
「は、はい」
イヴは、そういって待機状態に戻った。
あれ?なんか……
「イヴ何で待機状態が変わったんだ?」
オレが感じた違和感はイヴの待機状態が変わったからだ。前までは、丸い宝石のような形だったが、今は揚羽蝶の形になっているんだ。
「ん?ああ、紫苑、それが元々のイヴの形だ。」
そんな事聞いてませんよ!!っていっても今更無駄だし、取り合えずは
「それってどうい「それより早く出たほうがいいぞ」やばっ!!あーもとりあえず行くから念話で説明頼む」
オレは、そういい残して家から出た。全力ではないが走らないとそれなりにヤバいので軽く走る。その間に、アイから説明が話されてくる。
ーーまずさきに私がイヴの機能を封印してたのは、分かるな?
ーーああ
ーーよし、ならば話が早い。イヴの機能は強すぎるのだ。それも、人になった時なんかは分かるだろう?一度暴走したはずだ。バランスボール程の魔法球を無差別に振り回してたはずだ。
ああ、あれかとオレは、思い出す。
ーー確かにあった。
ーーえっ!?そんな事したんですか私
ーーその時にどこかにアザが出来なかったか?
ーー確か、右肩らへんに……
ーーそれだ。それが待機状態の変化の原因だ。といっても契約だな。
ーー契約?どんな?
ーーそれは……イヴが知っている。そして、私は知らん
ーーイヴなんの契約をしたんだ?
ーーふぇ?私も知りませんよ。
ーー……紫苑どうやって止めたんだ?
ーーそりゃあ気絶する程の衝撃を…
ーーはあ、原因は、それだ。その衝撃が契約したと同時になって記憶がとんだのであろう。だが、いずれ思い出すであろう。
念話で話しているうちに学校に着いた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
時間が流れ教室前
「それじゃあ、私が呼びますのでその時に入ってくださいね。」
メガネを掛けた女性の先生がオレにそういった。
「はい」
とりあえず返事をする。ちなみに、入学式には、間に合ったぞ。けど、周りの視線がキツかった。なぜいるのかと不思議に思われているであろう視線。誰コイツという視線。そして、一番キツかった視線は、なぜか後ろから好戦的かつ怒りのような感じの気配があった。この学校に知り合いなんかいたっけ?いやオレは、この世界に来てからは……友達がいない。なんか悲しいな……
「小鳥遊くん入って~」
教室から先生の声が聞こえたので
ガラガラ
扉を開けはいる。そして、黒板の前に立ち、自己紹介をしよう。と思ったが………バーニングがいた。周りを見てみると月村妹と喫茶店のナッパがいた。翠屋の方は、何となくでおぼえてる。当たっているはずだ……っとそんな事より
「始めまして、小鳥遊紫苑と申し上げます。この町にはひと月ほど前に越してきたばかりなので、友達など皆無なので皆さん出来るだけいいお友達になりましょう。よろしくお願いします。」
オレは、そう言うとぺこりと頭を下げる。もちろん笑顔を忘れずに。すると、周りから
「いいぜ~俺と友達になろ~」
「俺もなるぞ」
「抜け駆けはずるいよ。私だって友達になる。」
「……可愛い」
「………髪、綺麗」
「お、男なのか、それとも女なのか!?まさか、これが噂の男の娘か!?」
男女問わずに言葉が飛び交ってくる。最後の野郎は後で張り倒す。
ーーマスター良かったですね。それにしても、猫かぶりすぎでは?
イヴがなにかいっててけど気にしない。
「それでは、小鳥遊くんの席は……」
先生がオレの席がどこがいいか見渡しているが出きるなら窓際がいいです先生
「先生、私の席の隣空いてます。」
「それじゃあ、アリサさんの隣に座ってね。小鳥遊くん」
いや、先生窓際と願いましてけど何故バーニングの隣なんだ!?だが、仕方ない腹をくくるか。
「分かりました。」
オレは、そう言うとバーニングの隣の席に座った。はあ、幸か不幸かどっちなんだろうな……窓際は、いいが反対は……燃えてる。なんか知んないけど燃えてる。そんな感じがするんだ。
「それじゃあ、小鳥遊くんに質問は、休み時間にしてくださいね~。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~アリサ視点
アイツから助けてもらって数週間お礼がしたいから、翠屋に連れて行ったけど身内の人がいたらしく帰ってしまった。本当はあそこで止めるべきだったんだけどあの笑顔は、笑ってなかった。むしろ、恐怖で喋れなくしているようだった。
にしてもアイツは、後日とかいっておきながら全然くる気配ないじゃないの
「アリサちゃん移動だよ。」
「ん、なのは分かったわ。」
「ねぇ、アリサちゃん何か考え事してたの?」
近くにいたすずかがそう質問してくる。
「ええ、ちょっと、誘拐された時のことをね」
「……結局紫苑くんあの後来なかったよね。」
残念そうな顔をしているすずか。なのはに関しては?が頭の上に浮かんでいるようだ。
「まあ、今考えても仕方がかったことよ。それよりも体育館に移動しましょ。」
私はそう言うとなのはとすずかは、頷いて体育館に向かった。
体育館につくと
「それじゃあ、小鳥遊くんは、ここに並んでいてね。」
「はい」
聞いたときがある声と、先生が言った小鳥遊と言う単語に反応して、そっちの方を見た。
(なんでアイツがここにいるのよ。)
さっき話していた人物が近くに入るのだからすると、すずかが私に聞こえるぐらいの小さな声で
「どうしたのアリサちゃんそんなに前の人を睨んで」
「…ちょっと、ね。」
そう、すずかに返事をした。その後の入学式は、ずっと、アイツを睨みつけていた。
そして、式が終わるとアイツは、先生とどこかへ行ってしまった。
「アリサちゃん?」
なのは、が声をかけてくる
「教室に戻りましょ。」
私は、そうなのはにいって教室に戻った。
教室で先生が来るのを待っていると
「なあ~さっき入学式にいたやつ転校生かな?」
「多分そうじゃない。どこのクラスに入るのかな~」
「髪の毛綺麗だったよね~」
「男の子かな?女の子かな?」
そんな声が教室で飛び交っている。そこに先生が来て
「ハーイ、皆さん席についてください。皆さんに嬉しい出来事があります。このクラスに転校生が来ます。」
先生がそういうと周りはやっぱりな、このクラスだったんだ。とかいっている。私にとっては、好都合なこと。
「小鳥遊くん入って~」
先生が廊下に向かっていうと、
ガラガラ
アイツが入ってきた。そして、私を見るて、周りを見始めた。そして、アイツの口が動く
「始めまして、小鳥遊紫苑と申し上げます。この町にはひと月ほど前に越してきたばかりなので、友達など皆無なので皆さん出来るだけいいお友達になりましょう。よろしくお願いします。」
私は、アイツの自己紹介に驚いてしまった。すずかの方を向いてみるとすずかもすずかで驚いている。なのはは………ニコニコしていた顔が、あの笑顔を思い出したのかちょっと、顔が……
「それでは、紫苑くんの席は……」
丁度良く私の隣の席は、空いているので先生に
「先生、私の隣の席空いてます。」
先生は、アイツに私の隣の席に行くように指示した。アイツは、一瞬顔をしかめたがすぐさま笑顔になり、私の隣に座った。
先生がアイツへの質問は、休み時間にしろと、いうので渋々休み時間を待った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~休み時間
クラスの皆はオレの席の周りに集まりだした。もちろんのこと、質問タイムだ。しかし、同時に質問してくるので全然質問に答えれない。
「ハイハイ、皆一斉に質問して困ってるじゃないの。一人一人質問しなさい」
ここでまさかのバーニング……コイツ仕切りやだったのか。
「はーい、じゃあ私から質問~ずばり、シーちゃんの髪ってどんな手入れしてるの?」
ちょっとのほほんとした女子生徒が質問してくる。ってシーちゃんって……
「えっと、ですね。あまりそういったことはしてないです。あと、シーちゃんって」
「シーちゃんは、シーちゃんだよ?あと、何もしてないでその髪はずるいよ~」
そういうと、のほほんとした女子生徒がオレの後ろから手を首に回して抱きついてくる。
「ふわ~いい匂い。………すぅ~すぅ~」
え!?なんか寝始めたんですけど!?
「ハイ次」
まさかのスルー
「バーニングさん、この子はどうすれば……」
ーーマスター、確信犯ですね。
オレがわざとらしく間違えると
「あ•ん•た•ねー!!私は、バニングスよ!バーニングじゃないの!」
バニングスは、大声でそういうけど、いじりがいがあっていいな。
「アリサちゃん落ち着いて。紫苑くんだって、わざとじゃないんだろうし……」
「わざとだよ。」
月村妹がオレがわざとやっていないだろうと言った瞬間オレは、即座に言った。そして、バニングス、月村妹、その他クラスメートは……
「「「「「(絶対ドSだ……)」」」」」
そう一致していた。それにしても、よくバニングス怒らないな。これぐらいで怒ると思ったのに。
そんな事を思っていると純粋であったナッパは、何がなんだかわからなかったのかオレに声をかけてくる。
「ははは、紫苑くんちゃんと名前は覚えようよ。私の名前はね「知ってるぞ」えっ!ホント!?」
何故自分の名前を知ってるのかということを気にする気配もなく、ナッパは何故か、目を輝かせている。
「翠屋のナッパだろ」
「アハハハ、シーちゃん面白いよ~」
耳元でのほほん女子がそういう。
「う~、酷いよ紫苑くんに本音ちゃん!!」
なのは、もといナッパがそういう。へぇ~こののほほん女子は、本音っていうのか……
「ねえ、本音さん?苗字は、なんていうの?」
「お~そうだった。シーちゃんにまだ自己紹介してなかったんだ~わたしは、布仏本音っていうんだよ~」
うむ、布仏本音……のほほんさんか
「うん、覚えた。布仏本音、のほほんさん」
「お~まさしくわたしらしい、渾名~……」
オレとのほほんさんが交友関係を築き終わると、バニングスが
「なんで、本音は覚えて私達は、覚えないのよ!!」
まあ、これがふつうの反応だな。
「ん~と、アリサ•バニングスだから」
のほほんさんがそんな事を呟く。
アリサ•バニングスっていうのか。っていうか初めて名前と苗字で聞いた。
オレは、基本的に名前と苗字を同時で聞かないと覚えない主義なのだ。片方だけ聞くとどうも渾名を作ってしまう。」
「へえ~シーちゃんって面白いんだね~」
「アンタ、そう言うことなら早く言いなさいよね」
他のクラスメート、ナッパ、月村妹も含めそうなんだということを言っていた。
ーーなあ、イヴ……
ーーなんですか?
ーーオレ口に出してた?
ーーええ、出してましたよ。
ーーそっか~おしいことしたな。
ーー???なんでですか?
ーーいや、だって聞いたら嫌でも覚えるじゃん。
ーーはあ、そうですか。……それといつまでその子とくっついているんですか。
ーー何怒ってんだイヴ?
ーー別に怒ってないですよ!!ええ、怒っていませんともマスターは、お気になさらず!!
ーーあ、ああ分かった。
ーー…………マスターのばか……
今イヴが小声で何か言ったけど聞き取れなかった。聞くのもどうかと思うからいいや。
「のほほんさんそろそろ放してくれないかな。」
「ん~?ん~いいよ~ホントはもうちょっとこうしてたかったけど~」
そう言ってのほほんさんは、自分の席に戻って……あっ、寝た。寝るのはやっ!!
こうして、オレの二度目の小学校生活が始まった。
ちなみにあの後全員の名前を聞かされ、覚えてしまった。まあ、一年はこのクラスメートと一緒なんだからいいか。
後日談的な
「紫苑、アンタ編入試験受かったてことは頭良いのね。ちなみにどれくらいの点数とったの?」
「ん?あの小学生とは思えない試験問題か?確か……」
「ねえ~編入試験満点で入ってきたのってもしかしなくてもシーちゃんだよね~」
「……そうだっけか?でも最後の意味不な問は適当に答えたぞ。」
「どんな問題よ」
「確か、アナタが生きる上で大切な事を述べよ。※心の底から思うこと。っていう問題。」
「何て答えたの~」
「オレの生きる上で大切な事は、まず面白いものを見つける事。それが、人であれ、物であれなんでもだ。もし人であれば、優しく接する。そして弄る。まあ、弄りがいがある奴ほどいいがな。」
「アンタそれでって……」
「冗談に決まってるだろ。全く真に受けるなよ。」
ーーマスター、何気にマジで話してましたよ。
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魔法=箒と勘違いしている少年の物語