No.542524

ゲイムギョウ界で目指せハーレム!Re:make

ユキさん

ベールの部屋に潜入したリク。彼女がやっていたのはリクが一時期ハマっていたオンラインゲームであった。
リクのゲームセンスがいざ試される!!

2013-02-10 17:20:47 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:790   閲覧ユーザー数:774

第13話 リク(オジさん)の奮闘記(俺がオジさんって意味じゃないからね。ゲームの話だよ)

 

 

 

シェアルームから移動してベールの部屋の前に到着。先のような男の声は聞こえない。

あ?、入りたくねぇな。けど、生でベールに触っても見たいしな....デレデレにさせてもみたいしな。

ま、入ってみるだけ入ってみるか。危険だったら逃げやいいし。

そして、俺はノックもせずに侵入してやった。いや、だって扉の外からすっげえ音漏れがしてるもん。

どうせノックなんて聞こえないんだろうからな。

 

「入ったぞ」

 

「待ってましたわ、リク」

 

「いや、せめてこっち向けよ」

 

「ダメですわ。今、敵のフィールドに侵入してるんですの。それにこれは電撃戦ですから、私が失敗したら全部がパーですの」

 

「ふーん...じゃ、俺帰るわ」

 

扉を開けた状態のままで、再び扉を閉めようとする俺に「え、ちょっとお待ちくださいな!」ベールの一声。

一瞬こちらを向いたベールの表情が焦っていたので俺はそのまま何事かとベールの部屋に脚を踏み入れてしまった。

ベールの横まで行き、画面の中を横から覗き込んでみるとそこにはベールと全く同じような女の子が突撃槍を片手に猛然と敵地のモンスターなどをぶっ飛ばしながら突っ走っていた。

画面の右上にはHPとMPらしきものが満タンになっておりどこにも焦るような要素がないと思った。

が、よく見てみると左上に残り一分という時間が表示されていた。これがさっき言ってた電撃戦━━━━ブリッツの成功時間みたいなものだろうか?

 

「この時間って敵プレイヤーに見つかっちまう時間か?」

 

「ええ、この時間が終わったら敵全体に気づかれてしまうんですの。でも、遭遇戦ってこともあるのですわ」

 

「今んところは見つかってないけど、マップからもわかるけどこりゃ無理だろ」

 

マップでのベールの現在地は拠点の最重要ポイントよりめちゃくちゃ離れている。

 

「そこらへんは大丈夫ですわ、ギルドの方々がわかり易いところで大暴れしてるので、時間が来ても大半はそこに向かってくれると思いますわ」

 

「なあ、これって女神オンラインか?」

 

俺の一言に反応したのかベールが一瞬こちらを向いた。

今度は焦りではなく驚きの方が大きいらしい。

だが、すぐに画面に向き直ると猛然と敵地を駆け抜け始めた。

 

「前作の経験者なら話が早いですわ。そちらのvitaを使って女神オンライン2を起動してくださいな」

 

「前作?なにがどうなって「早くしてください!」━━━━はいよ」

 

ベールに急かされ俺はvitaを起動して即座にオンライン2を起動。

オープニングムービーをすっ飛ばし、「「New Game」で前作のIDコードを入力してください!」と、言われた通り入力すると屈強な男が出てきた。

いかにも強そうに見える。さて、ベールから聞いたギルド名を入力し、俺は戦場に狩りでた!

おじさんの手にはそのでかい図体には見合わないハンドガン。

おじさんの転送された先は暗い廃墟であった。

どうやら皆が戦っている戦場には駆り出されなかったらしい。

俺はおじさんで廃墟の中を縦横無尽に彷徨いていると、画面の中のおじさんが急に叫びだした。

 

「ぎゃあああああああああ━━━━.....」

 

「オジさぁぁぁぁぁぁぁぁん!?」

 

いきなり死んでしまった。屈強なおじさんが弾ひとつ撃てずに!

誰にやられたのか画面のカメラを使ってみてみると━━━━ゾンビが一体だけ徘徊していた。

おのれ、ゾンビ!許さんぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

俺はすかさずささっと生き返り、ハンドガンを両手装備にし先のゾンビのいた場所まで移動しようとするが、案の定迷ってしまった。

 

「っく!....そこかあああああああああああああああああああああ!!」

 

きらりと赤く光ったものを視界に捉えたのでおじさんを使い発砲しまくる!!

カシュ、カシュウ....なんだ、この音は?

そう不審に思った瞬間、おじさんが「ごへ」と声を上げ即倒した。

何事かと思い立ち上がりあたりを確認するが何もない。

そう思ったが矢先またもおじさんが悲鳴を上げた!

 

「ぎゃああああああああああああああ━━━━.....」

 

「こ、こんどはなにで....消火器ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

 

おじさんの頭部には消化器のプラスチック部分が勢いよくぶ刺さっていた。

なんと、オジさんが先程発砲したのはゾンビではなく消化器であったのだ。

どういうわけか消化器が飛んできておじさんを攻撃したあと、止めに頭部をやられた。

おのれ、消化器!許さんぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

 

「こうなれば、ショットガンで!!」

 

オジさんにものごっついショットガンを持たせ、今度は足音を殺しつつ移動。

そして、ようやく目当てのモノを見つけた!

ゾンビが五体ほどうじゃうじゃと徘徊している一本道だ。

だが、今の俺にならこの壁を超えられる!!

 

「いっくぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

俺の声と共にオジさんのショットガンが火を噴く。

その勢いや恐ろし、たった二回発砲しただけで、ゾンビは跡形もなく肉塊となっていた!

 

「ど、どうだ!これが俺のちか「━━━━ぶふぅ!!」.....え?」

 

画面の中で舞っていたのはオジさんの首だった。

.....自分の跳弾で死んだ!?

 

「ノォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」

 

すっかりやつれた俺はその後ベールによって30分の厳しいお叱りを受けるのであった。

 

 

 

 


 
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