No.542162

仮面ライダー 打ち砕け! 暗黒魔術師の野望 15

趙雲を救うことに成功した義勇軍は逃げる黄巾党を追いかける。
しかし、そこにはゲルショッカーの怪人カエルトンボーが待ち伏せていたのだ。カエルトンボーは仮面ライダーとの死闘の末、
撃退され、本郷達はこの場所に何か秘密があると判断し、調べると
黄巾党には隠された衝撃の事実がある事を知ることになるのを知らないでいた。

2013-02-09 20:38:44 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1109   閲覧ユーザー数:1092

黄巾党壊滅! 隠された真実 Cパート

 

 

(ル・ル・ル~ルルルルッ!『アイキャッチ 新一号』)

 

本郷は牢屋の鍵がある場所を探し、見つけると捕らえられていた人々を助け出す。

 

「た、助かった・・・・・」

 

「ありがとうございます。お陰で命拾いしました。」

 

本郷猛

「無事でよかった。貴方達は一体?」

 

「俺達は黄巾党の者です」

 

一同

「ええっ!?」

 

一同は驚いた。何と閉じ込められていたのは黄巾党の人間達であったのだ。

 

しかしなぜ黄巾党は仲間であるこの人達を閉じ込めていたのか?

 

鈴々

「なんで黄巾党はこの人達を閉じ込めていたのだ?」

 

愛紗

「そうだ。なぜ仲間を・・・」

 

「俺達、皆同じ理由でここにいるんです。」

 

本郷猛

「どういうことだ?」

 

「俺達黄巾党は元々は張三姉妹という歌い手のただのおっかけだったんです。」

 

その男は本郷達に事情を話す。元々黄巾党とは張三姉妹の天和、地和、人和という

 

三姉妹の歌い手を応援する為の集まりだったということ。ある日、いつも通り張三姉妹の

 

歌を聞いていたら、何やら眠くなり気がついたらこの牢屋の中にいたこと、その後カエル

 

とトンボのような化け物と覆面の男達が入ってきて仲間を数人捕縛して外に連れ出してい

 

たこと、何をするのかこっそり外を見たとき、外にいた別の化け物が仲間に何やら暗

 

示をかけ、暗示にかかった者はおかしくなったこと、そして週に何回か、自分達と同じ事

 

情で何人か連れてこられた事、そして操られた彼らが外でそんな事をしているなら、恐ら

 

く奴らに操られたのが原因で、本郷達の知る悪事を働く黄巾党になったことを話した。

 

愛紗

「何ということだ。黄巾党を陰で操っていたのはゲルショッカーだったのか」

 

「それに話の流れから黄巾党の首領張三姉妹は間違いなく

ゲルショッカーとグルだ」

 

鈴々

「でも何で人気者の『張三姉妹』がそんな悪い事をするのだ?」

 

「天和ちゃん達は悪くねえ!」

 

鈴々の発言に一人の黄巾党が抗議する。

 

鈴々

「なぜそう言い切れるのだ?」

 

「天和ちゃん達はきっとあいつらに脅されてこんな事をしているんだ。」

 

「そうだ!そうだ! 俺達はあの子達を信じているんだ!」

 

愛紗

「だ、だが仮にもお主達は張三姉妹の歌を聴いた為にこんな所に閉じ込められたのであろう?」

 

「だけどきっと何かやむを得ない事があってこんな事をしたんだ!」

 

「俺達が信じてやらなきゃ誰が天和ちゃん達を信じるんだ!」

 

「だから頼む! 天和ちゃん達を助けてくれよ!」

 

「この通りだ!」

 

牢屋に閉じ込められていた男達は愛紗達に土下座をする。

 

本郷猛

「・・・・・分かりました。貴方達を信じましょう。必ず張三姉妹を助けて見せます」

 

愛紗

「ご、ご主人様!?」

 

本郷猛

「この人達が嘘を言っているとは思えない。信じてみてもいいんじゃないのか?」

 

愛紗

「・・・・・分かりました。私達も信じます」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

黄巾党の男達は本郷に頭を下げる。

 

本郷猛

「でもまずはあなた達を保護するのが先です。早くここからでましょう。」

 

「は、はいっ!」

 

黄巾党の男達は本郷に案内され、外に出た。

 

彼らを保護したものの、一応黄巾党の一味であった事からしばらくは義勇軍の管轄下に

 

おく事を本郷達は軍議で決めた。

 

そして夜、黄巾党のとの戦いに勝利し、無事趙雲を救出できたことを記念して

 

彼らは宴を始めようとしていた。

 

桃香

「え~ととりあえず趙雲さんを救出できたことを記念して・・・・乾杯です!」

 

全員

「かんぱ~い!」

 

そして全員が瓶をもって乾杯しあうと、酒を飲み始める。(ただし鈴々、朱里、雛里に

 

は酒の代わりに桃の天然水を与える)

 

「うぬ上等な酒だな」

 

愛紗

「おいしいですね。」

 

本郷猛

「それよりも君達の活躍のおかげで無事、趙雲を助けることができた。

これも皆の協力があっての事だ。」

 

「こんな私を助けてくれて感謝しています。」

 

白蓮

「そうだぞ もう無茶はしないでくれよ。」

 

「ああ分かった。」

 

本郷猛

「それよりも趙雲に頼みがある。」

 

 

「何でしょう?」

 

本郷猛

「この世界をゲルショッカーから守る為に是非、君の力を貸してほしい」

 

「・・・・・申し訳ないが、直ぐには返答できない。私は我が主に相応しい

人間を探して、旅をしている最中なのでな。見つからなかった場合は貴方の家

臣になりましょう。」

 

本郷猛

「そうか・・・・・なら仕方ないな。」

 

「申し訳ありません。」

 

本郷猛

「気にするな。それよりも・・・今日は無礼講だ。皆食事も楽しんでくれっ!」

 

本郷が合図すると次々と豪華な料理が運ばれてくる。どうやら、料理が得意な朱里

 

雛里が作ったようである。

 

鈴々

「すごく美味しそうなのだ!」

 

鈴々は思わず口からよだれを垂らす。

 

雛里

「あわわっ・・・皆さん。たくさん食べて下さいね」

 

朱里

「おかわりも一杯ありますよ」

 

そして、本郷が合図すると全員食事を開始する。

 

「いただきま~す!」

 

桃香

「この酢豚おいしいっ~!」

 

「うぬ・・・・このメンマもなかなかだな・・・」

 

鈴々

「(ガツガツガツッ!)この炒飯すごくいけるのだっ!」

 

愛紗

「これこれ皆。せっかく朱里、雛里が作ってくれたんだ。もっとゆっくり味わってだな」

 

鈴々

「はいなのだっ!」

 

そして宴が始まって、30分くらいした頃、義勇軍の兵が魏の使者を連れて入ってくる。

 

「お食事中、申し上げますっ! 曹の旗を掲げた軍が現れ、その将が義勇軍の指揮官に

挨拶がしたいとっ」

 

本郷猛

「んっ? もしや曹操孟徳がきたのかっ?」

 

本郷は曹操の名に反応する。

 

曹操といえば、自分の知る限りでは世間では治世の能臣、乱世の奸雄とも呼ばれる

 

器量、能力、兵力、財力といった全てを兼ね揃えた官軍一の将だ。

 

トラゾウガメとの戦いで黄巾党を任せていた桃香達を助けた曹操が自分に会いたいと

 

言っているのだ。一体何のようなのか?

 

本郷猛

「会おう・・・・曹操を呼んできてもらおうか?」

 

「はっ!」

 

魏の使者が外に出ようとしたその時、

 

??

「その必要はないわよ この軍の手際の良さから会見を断るはずがないと

思い、こちらからきさせてもらったわ」

 

声がしたのと同時に、3人の少女が入ってきた。

 

中央の少女は二人より背が低く、髑髏の髪留めをしていて、右側の少女はロングヘアー

 

、左目に眼帯、左側の少女は右目を髪で隠したショートヘアーが特徴であった。

 

本郷はすぐに中央にいる少女が曹操だと悟る。

 

華琳

「我が名は曹操孟徳。黄巾党征伐の為、軍を率いてここにやってきたわ。

そちらの将はいるかしら?」

 

桃香

「えっと・・・ご主人様が・・・」

 

華琳

「ご主人様ぁ?」

 

本郷猛

「初めましてになるな曹操。俺が義勇軍の指導者。本郷猛だ」

 

華琳

「本郷猛?・・・その名に聞き覚えがあるわね。確か‘天の御遣い’とか言われている?」

 

本郷猛

「ああ・・・・皆は俺をそう呼ぶ それとありがとう。義勇軍を援護してくれて・・」

 

華琳

「いいえ、自分達と同じ役目を持った人間を助けるのは当然の事よ。それよりも

あなたの噂は聞いているわよ」

 

本郷猛

「噂? どんな・・・」

 

華琳

「なんでも素手で剣を持っていた黄巾党を撃退したとか、あの時の戦いで突如戦場に現

れた化け物を追い払ったとかよ」

 

本郷猛

「ほお? 他の国の人間にもそんな噂が流れているのか?」

 

そして曹操は今度は本郷の顔をじっと見つめる。

 

本郷猛

「俺の顔に何かついているのか?」

 

華琳

「へぇ~・・・貴方結構凛凛しい顔をしているのね。平和の為に戦う者の顔よ。

民達が貴方を慕うのも理解できるわ。まぁいいわ で?貴方が軍を率いているの?」

 

本郷猛

「いや正確には義勇軍を指導しているだけで、劉備玄徳の考えに賛同し協力しているんだ」

 

華琳

「なるほど、義勇軍の真の統率者は貴方ね。では劉備とやらに問うわ。貴方は何の為に

黄巾党と戦うの?」

 

桃香

「わ、私は・・・・理不尽な暴力を振るう人達から平和を望んでいる人々を守りたい。それだけです。」

 

華琳

「そう・・・・なら劉備に本郷。黄巾党壊滅の為にいまは私に力を貸しなさい。

それがこの戦いを終わらせる近道よ。違うかしら?」

 

本郷猛

「確かにそうだな。」

 

華琳

「ああそうだ。本郷、貴方に聞くことがあるわ。」

 

本郷猛

「何だ?」

 

華琳

「黄巾党に味方し、義勇軍を襲っていた青い覆面の連中は何者なの? 我が軍がてこ

ずったんだからただ者じゃないことは分かるわ この通り、私の可愛い部下の夏候惇

も奴らとの戦いで左目を失ったわ」

 

華琳は右側にいる夏候惇(春蘭)の方をみる。曹操の配下と思われるその少女は左眼に眼

 

帯をしていた。

 

本郷猛

「まさかその眼は・・・」

 

春蘭

「ああ・・・・奴らが撃ってきた矢が左眼に命中して、傷を負わされたんだ。

まあ、そいつは私の妹が倒して、見えなくなった左目は引っこ抜いて喰ったがな

・・」

 

秋蘭

「姉者!」

 

春蘭

「なんだ秋蘭?」

 

秋蘭

「んっ・・・」

 

春蘭

「えっ?」

 

春蘭は妹秋蘭の指さす方をみる。本郷を除く全員が思わず、吐きそうな素振りを

 

見せる。食事の最中に「左目を喰った」なんていえば、誰だってうっかり想像してしま

 

しまい、吐く素振りをみせるのも当然だ。

 

華琳

「貴方ねえ・・・・食事の最中にそんな事をいうんじゃないわよ」

 

春蘭

「しゅ、しゅいましぇん・・・・(ガクッ)」

 

本郷猛

「はははっ!気にするな。それにしてもゲルショッカーと戦ってよく無事だったな。

さすがは曹操が率いる魏軍だ」

 

華琳

「げ、げるしょっかー? それが奴らの名前なの?」

 

本郷猛

「そうだ・・・奴らは黄巾党とは比べ物にならないくらい手強いぞ」

 

華琳

「そうなの?」

 

本郷猛

「奴らについては、今はまだ詳しく説明できない。だが時が来たら

全てを話す」

 

華琳

「分かったわ」

 

本郷猛

「ところで曹操。ここに来た目的は他にあるんじゃないのか? ただ挨拶しに来たとは

思えない」

 

華琳

「さすがは天の御遣いね。その通りよ。実はね黄巾党の首領「張三姉妹」

の居場所が分かったのよ。その事を義勇軍の貴方達に教えに来たのよ」

 

一同

「ええっ!?」

 

一同は驚く。曹操から張三姉妹の居場所が分かったといったのだから。

 

愛紗

「黄巾党の首領の居場所が分かったのと言うのは本当ですか!」

 

華琳

「ええ本当よ。・・・・机を借りてもいいかしら?」

 

桃香

「ええ、いいですよ」

 

華琳

「秋蘭」

 

秋蘭

「はっ!」

 

華琳に呼ばれた秋蘭は持っていた地図らしき物を机に置き、拡げる。

 

そこには張三姉妹がいる地点とそれを護るかのように大量の敵軍らしき

 

物が記されていた。

 

白蓮

「なっ!? こ、これは!?」

 

「ほお~まだこんなに敵がいたんですか?」

 

秋蘭

「いや、残っていたというより増え続けているんだ」

 

鈴々

「どういうことなのだ?」

 

華琳

「黄巾党の首領「張三姉妹」は野外舞台で、常に歌を歌って兵の士気を高めているだけじゃなくて、彼女達に好意がある者がその歌を聴いた途端、おかしくなって次々に黄巾党に身をとおじっているのよ」

 

本郷達は華琳達の話を聞いて、趙雲を救った戦いで捕縛、いや保護した黄巾党兵がいって

 

いた事が嘘では無いことを知る。

 

彼女達の言っていることが本当なら、張三姉妹の歌を聴いた人々は催眠状態になり、

 

牢屋に入れられた後、一度正気に戻ってから、もう一度催眠をかけられ、凶悪な黄巾党兵

 

になったと想定できる。

 

桃香

「そ、そんなじゃあ今まで戦ってきた黄巾党の人達もただ操られてあんな事をしていたというんですか!?」

 

桃香はこの事実に驚く。

 

無理も無い。今まで戦っていた黄巾党兵が実はただ操られていただけとしったのだから。

 

愛紗

「くっ! 操られていただけなら、迂闊には手が出せませんね」

 

春蘭

「だがこのままほおっておけば、奴らはまた近辺の村を襲うぞ。手が出せないといっている場合では無い」

 

桃香

「で、でも黄巾党の人達はただ操られているだけで、自分の意思で悪いことをしているんじゃないんですよね? だったら黄巾党の人達も助けるべきじゃないですか?」

 

華琳

「あなたねえ・・・そんな甘い考えでは、誰も守れないわよ」

 

本郷猛

「いや劉備の言うとおりだ」

 

一同は本郷に注目する。

 

華琳

「ここで黄巾党を倒さないと、奴らは好き勝手に暴れ回るのよ?

それを分かっているの?」

 

本郷猛

「確かに奴らをほっておくわけにはいかない。だがもし、我々の軍の中にも、魏の軍の中にも「張三姉妹」に好意を持っている人間がいたらどうなる?」

 

一同

「あっ!」

 

本郷の言葉に皆注目する。もしも本当に本郷の言うとおり、味方の中にも張三姉妹に好意

 

を持っている人間がいたら・・・。

 

本郷猛

「張三姉妹の歌を聞いた途端、黄巾党に身をとおじて、かえって敵を増やす結果になりかねん」

 

華琳

「じゃあどうしろっていうのよ?」

 

本郷猛

「う~ん朱里、雛里なにかいい策はないか?」

 

朱里

「そうですね・・・黄巾党の人達を傷つけず、なおかつ敵を増やさずにに張三姉妹だけを捕らえる方法は・・・・」

 

雛里

「ええと・・っええと・・・」

 

朱里、雛里が数秒首を加えながら考えていたその時、何かを思いついたかのように

 

朱里、雛里

「「ひらめきました!」」

 

本郷猛

「何か思いついたのか?」

 

朱里

「はいっ! 愛紗さん、鈴々ちゃんは黄色い布をできるだけ多く集めて下さい」

 

愛紗

「分かった」

 

鈴々

「任せろなのだ!」

 

雛里

「ご主人様、趙雲さん、公孫賛さんは黄巾党兵が着ていたのと同じ鎧をできるだけ多く用意して下さい」

 

本郷猛

「分かった」

 

「おやすいご用だ」

 

白蓮

「できるだけ多くだな?」

 

華琳

「まさか・・・・」

 

華琳達は朱里、雛里が何を考えているのか分かったのかあえて黙っていた。、

 

そして義勇軍一の天才軍師で有名な諸葛亮と鳳統がどんな策を思いついたのか

 

が気になり、あえて見守ることにした。

 

数十分後、黄色い布と、黄巾党兵が着ていた鎧が集まると朱里、雛里は

 

今回の策についてを話し始めた。

 

本郷猛

「さあ、鎧と黄色い布を集めたぞ。」

 

愛紗

「朱里、雛里・・・もしかしてお前達の考えていることは・・・・」

 

朱里

「はいっ・・・黄巾党の兵に変装して、こっそり敵の陣中に入り込んで」

 

雛里

「黄巾党の首領「張三姉妹」だけを押さえる作戦です」

 

華琳

「なるほど・・・・黄巾党兵に変装すれば、堂々と気づかれずに敵の中に入り込めるし

余計な犠牲を出さなくて済むわね」

 

桃香

「そうすれば、操られた人々も解放できますね」

 

朱里

「ですが・・・・大勢で行くと、かえって目立つ恐れがありますのでここは少人数で

いった方がいいです。」

 

「では私と・・・」

 

本郷猛

「俺がいく」

 

春蘭、秋蘭

「「何っ!?」」

 

春蘭、秋蘭は驚く。仮にも義勇軍を指導している立場の人間が自ら敵の陣中に入り込むと

 

いっているのだから。

 

春蘭

「貴様正気か? 仮にも貴様は義勇軍を指導している立場だろ!? 貴様がいないと

義勇軍はどうなる!?」

 

本郷猛

「心配ないさ。こっちには関羽、張飛といった将軍がいる。俺の留守の間ぐらい

義勇軍を指揮できるさ」

 

春蘭

「そ、そうなのか?」

 

愛紗

「ええっ・・・」

 

鈴々

「お兄ちゃんが留守の間は鈴々達に義勇軍は任せるのだ!」

 

華琳は二人の発言から、この本郷がどれほど頼られて、信頼されている人間か理解できた。

 

華琳

「なるほど・・・・いいわ。その策に乗ってあげる。」

 

本郷猛

「この策に賛成してくれて感謝する曹操。そうだ俺達に力を貸して欲しいっていっていたな? できれば、君の後ろにいる二人の将軍の力を貸して欲しいのだが・・・」

 

華琳

「いいわよ」

 

春蘭

「か、華琳様っ!?」

 

秋蘭

「し、しかし・・・・華琳様以外の人間の指示を受けるのはちょっと抵抗が・・・」

 

華琳

「今は黄巾党を壊滅させるのが先決よ。だったら義勇軍と手を組むべきだけではなくて

こちらの指導者の指示を受けるのも当然ではなくて?」

 

春蘭

「うっ・・・分かりました」

 

本郷猛

「よし、作戦は三日後に決行だ! この地点まで俺、趙雲、そしてそちらの武将二人と

人数で敵の陣地に乗り込み、『張三姉妹』を押さえるぞ!」

 

一同

「はいっ!」

 

一同は三日後に控えた作戦に備え、準備を始めていた頃、一人の男、五斗米道の

 

医者「華陀」が義勇軍のいる陣地まで向かっている最中であった。

 

華陀

「五斗米道の情報で曹操率いる魏軍が義勇軍のいる陣地まで向かったというが、果たして曹操

は話を聞き入れてくれるか? あの書は絶対に人間が持ってはいけない。あの黄巾党の首領

「張三姉妹」の次女張宝が持っている「太平要術」の書だけはっ!」

 

どうやらこの華陀は自分の所属する「五斗米道」から何か指令を受けて、「太平要術」の

 

書を探しているようである。

 

果たして「太平要術」の書とは一体何なのか?


 
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