No.540133 魔法少女リリカルなのは 退屈嫌いの転生者の介入録2013-02-04 22:49:11 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:6056 閲覧ユーザー数:5506 |
………退屈だ
何もかもが退屈だ
俺の生まれは世界の金を握っているとまで言われるグループ企業の会長の御曹司
生まれた時から最高の生涯を約束された人生だ
元から身体能力、知能どれもが最高レベルと言ってもいいだろう
そのせいでどれだけ頑張っても探しても俺と何かで競える相手がいない
短距離走の金メダリストと短距離走で競おうと余裕で勝利
今世紀始まって以来の天才、そう呼ばれるほどの知能を持っている奴でも俺の前では霞んでしまう
5歳の時点でもう世界最高峰の大学を飛び級卒業し
新エネルギーの開発、貧困問題の解消、格差社会の排除
そういうことをやってきた
そのせいでちやほやされるのにも慣れてる
俺の周りから女が絶えることもなく…
貧困問題等を解決したせいもあってテロなども起きない
路頭で死ぬ人も居なければ、俺を誘拐するなどという事も起きない
退屈だ…………
こんな停滞した世界で生きるなんて拷問でしかない
いっそのこと滅ぼしてみるか?
英雄から一転世界の敵ってな…………
…………くだらねぇ…………
そんな無意味をやる必要性なんざねぇ…………
けどもうそれくらいしかこの退屈を晴らす方法が思い浮かばねぇ…………
とりあえず寝ようか…………
起きてるのもだりぃ…………
俺は眠りについた
目を覚ますと辺り一面真っ白な世界だった
「ぁん?」
何だここは
俺は自分の部屋で寝てたはずなんだけどな…………
と、一面見回していると
「すまなかった」
後ろから声をかけられた
俺が気づかなかった?
退屈しのぎに最近生まれた武術から古武術と呼ぶべきものや気功、気配の消し方探り方そういうのも習得した
なのに後ろを取られたことに気づかなかった
「何もんだアンタ…」
我流の構えをとる
習ったどの武術の構えにも当てはまらない完全な我流の構え
ここから相手の動きを読んで最大効果を持つ武術で対応する
それを察したのか
「そこまで警戒しないでくれないかい?」
と言われた
「いきなり人の背後に立つような奴を警戒すんなと?随分な神経してんなオッサン、笑えるゼ」
「それについてもすまないな。けれど一つ訂正させてもらおうか、私はずっとここに居たのだよ」
「…………」
嘘は言ってねぇみてぇだな
「ほぅ。嘘を言ったかどうかまで見抜けるのか」
「!?」
構えるのをやめようとしていたのをやめる
「テメェ、何もんだ?明らかにまともな人間じゃあねえな」
考えを読めるなんて奴がまともと言う世界があるなら見てみたいモンだ
「そういう世界も有りはするのだがね…」
「!…人の考えを読んでんじゃ…ねぇよ!」
蹴りを放つ
が
「な!?」
「ふむ、素晴らしい蹴りだ、94点といったところか。人の身でありながらこれほどの蹴りを放てるとは畏敬に値するよ」
オッサンは俺の蹴りを受けていながらピンピンしているどころか俺の蹴りを採点していた
「マジかよ…………」
驚きの光景だった
様々な武術に手を出した事もあってか俺の攻撃は単なる蹴りでもプロレスラーを一発で昏倒させる事ができるほどになっている
それを受けていながらなのだ
「スゲェじゃねえかオッサン」
「尊敬の念を向けてくれたところで話に入りたいのだがね」
話だと?
少なくとも俺はアンタと戦いてぇんだ
「それはできないが、少なくともそれよりも面白い事だとは言っておこう」
ほう?
オッサンの話に興味が湧いたので黙って聞いてみる
「率直に言うがね、君は私の部下のミスのせいで死んでしまったのだよ」
「あっそ」
「死んだというのにやけにあっさりしているね」
「まぁもう変えられねぇんだろ?」
それに生きることにも飽きが来ていたんだどうでもいい
「…………まぁ話を戻すが、部下のミスで死んでしまった君に新たな人生を与えようと思ってね」
「ふぅん」
「でだ、君には多くの能力を持って世界名【魔法少女リリカルなのは】に行ってもらうことにした」
りりかる?何だそりゃ
アニメかなんかのタイトルみたいな名前だ
「済まないが君の能力は既に決めさせてもらった」
能力?
「まず1つめだ。【Soranica Ele】の全てのソラニカが使用できる」
ソラニカ?
また意味がわからない言葉が出てきやがった
「2つめ、【カミカゼ☆エクスプローラー!】のメティス全て」
神話か?
「3つめ【Stellar☆Theater】と【Stellar☆Theater encore】の能力」
続編か?
「4つめ【GEAR戦士電童】の技とデータウェポン各種」
データウェポン?何だそりゃ
「5つめ、それを扱いこなせる潜在能力」
潜在能力てことは扱いこなせるとは限らない訳か…………上等じゃねぇか
「6つめ、莫大な脳のキャパシティ」
んなもんが必要なのか?
「以上で説明を終わる、良い人生を!」
というと大量の水が流れてきてそれに飲み込まれ意識を失った
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