No.539461

俺と青春と召喚獣 第6問

本郷 刃さん

第6問になります。
前回は昼食で終わり、今回はEクラス戦のみになりますよ。

では、どぞ・・・。

2013-02-03 10:32:05 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:12585   閲覧ユーザー数:11731

問題

『ベンゼンの化学式を答えなさい』

 

姫路瑞希の答え

「C6H6」

教師のコメント

正解です。簡単だったでしょうか?

 

須川亮の答え

「ベン+ゼン=ベンゼン」

教師のコメント

君は化学を舐めていませんか?

 

横溝浩二の答え

「B-E-N-Z-E-N」

教師のコメント

後で須川君と一緒に職員室に来てください。

 

吉井明久の答え

「C6H6」

追筆…化学的性質は無色で甘い芳香を持つ引火性の高い液体である。

   主な化学反応は、置換反応によるハロゲン化、スルホン化、ニトロ化、アルキル化、アセチル化である。

   付加反応も起こるが、置換反応の方が起こりやすい。

   また、構造及び性質が類似する4物質、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、

   キシレンの頭文字をとって『BTEX』と称されることがある。

教師のコメント

正解です。どうやらまだまだ書こうとしていたようですね、消した跡がありますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第6問 Eクラスと戦争と勝利

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明久Side

 

昼休みが終わり、もう間もなくEクラスとの『試験召喚戦争』が始まる。

ただ今回の試召戦争、あるメンバーは参加しない……そのメンバーとは桐弥、クロ、姫路、彩道の4人だ。

現在4人は保険の為に点数の回復試験を受けに行っている。

理由は簡単この4人は途中退席や答案用紙の破損、名前の未記入によって0点となっているからだ。

ちなみに俺と威弦は既に回復試験を受けた後であるので、参戦することになっている。

 

「よし……野郎共+島田、準備はいいか!?」

 

「「「「「おおおぉぉ!!!」」」」」

 

「戦闘準備、OK…」

 

「暴れっか」

 

「行けるのじゃ」

 

「……問題無い」

 

「いつでもいいわよ」

 

雄二の宣言にFクラスのバカ共が雄叫びを上げ、俺、威弦、秀吉、康太、島田が答えた。

そして教室の時計は……開戦の2時を示した。

 

「突撃だぁ!!!」

 

「「「「「「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!」」」」」」」」」」

 

試召戦争が、開戦した!

 

 

 

「威弦、秀吉、康太、島田! お前らは各部隊のリーダーだ、まずは召喚獣の操作に慣れろ。

 俺が手本を見せてやるからしっかりと見とけ…あと、俺の近くにいろ、助言してやる」

 

「「「「おう・うむ・(こくっ)・ええ!」」」」

 

俺の言葉に4人はしっかりと頷いた。すると、Eクラスの奴らが現れた。

 

「Eクラス三上美子がFクラスに現代国語で挑みます!」

 

「Fクラス吉井明久が受ける」

 

「「試獣召喚(サモン)」」

 

 

『現代国語』

Fクラス 吉井明久 77点 VS Eクラス 三上美子 86点

 

 

俺は側にいる威弦達に小さく話すことにした。

 

「まずは召喚獣を自分自身だと思え。召喚獣と意識を一体にさせることが出来れば、召喚獣の動きの精度が増す」

 

三上が召喚獣を操り、俺の召喚獣に向かって手に持つ魔導書を振り下ろしたが回避する。

そのまま魔導書を振り回してくるが全て回避する。

 

「あと、召喚獣にも人間と同じで急所が存在する。心臓や首は勿論、脳、鳩尾、水月とかな…。ま、こんな感じでな!」

 

俺の召喚獣が二刀の内の一刀を抜き放ち、心臓部分を貫いた。

すると三上の召喚獣の点数は一撃で0点になった。

 

「そ、そんな…」

 

さらにそこに…、

 

「0点になった戦死者は補習!」

 

西村先生が現れた。

 

「鬼の拷問はいやぁぁぁ!」

 

「拷問? それは違う、これは立派な教育だ。

 補習が終わる頃には趣味は勉強、尊敬する人は二宮金次郎という理想的な生徒にしてやる」

 

「い、いやぁぁぁぁぁ!!!」

 

西村先生は三上を担ぎ上げると、

そのまま補習室へと向かって行った……先生、自分で倒しておいてなんですが、廃人にはしないでくださいね。

ま、今のをみて両軍共に士気が落ちたか、なら…。

 

「Fクラス総員に次ぐ、補習室で拷問漬けにされたくなかったら……勝て」

 

「「「「「Sir yes sir(サーイエスサー)!」」」」」

 

俺の宣言にFクラス(バカ)が敬礼し、怯んでいるEクラス()へと戦闘を開始した。

 

「お主、鬼畜じゃの…」

 

「これは俺のデフォだ」

 

僅かに引きながら秀吉が言ったので、俺は笑みを浮かべて答えた。

 

 

 

 

「Fクラス四津威弦がEクラス山田に数学で挑む」

 

「Eクラス山田、受けます」

 

「「サモン」」

 

威弦が手近にいたEクラスの生徒と戦闘を始めた。

 

『数学』

Fクラス 四津威弦 99点 VS Eクラス 山田 72点

 

「狙い撃つぜ!」

 

威弦の召喚獣は二丁の拳銃を持つとそのまま連射し始めた。

弾丸は敵の全身を蜂の巣にしていき、すぐに0点となった。

 

「威弦、操作に慣れたら急所や自分が撃ちたい箇所を攻撃できるようになれ」

 

「OK! あ、そこのお前、勝負だ!」

 

まぁ、見た感じ威弦は操作技術が高くなりそうだから問題は無いだろう。

そういえば威弦は確か数学が苦手だったはずだ…。

 

 

 

「Fクラス木下秀吉がEクラス井上に日本史で挑むのじゃ」

 

「Eクラス井上、受けるぞ」

 

「「サモン」」

 

秀吉も戦闘を始めたか。

 

『日本史』

Fクラス 木下秀吉 97点 VS Eクラス 井上 79点

 

「Fクラスなのにそんなにあるのか!?」

 

相手は秀吉の点数に驚いている、まぁE、Dクラス並だからな。

相手の召喚獣は剣を振って秀吉の召喚獣に攻撃を仕掛けるが、秀吉はそれをあっさりと回避していき、

当たりそうな攻撃は全て武器の薙刀で捌いていく。秀吉の奴、あれほどとは…。

 

「ここじゃ!」

 

秀吉は最後に薙刀で鋭い一閃を描くと相手の召喚獣を真っ二つにした。

 

「やるな、秀吉! 宣言出来る、お前は一番の成長株だ」

 

「ほ、本当かの!?」

 

「ああ、油断せずにいけば負けは無い」

 

「了解じゃ!」

 

正直、さっきの助言だけではまだ無理かと思ったが、

さすがは演劇の天才……召喚獣と一体になりそれを演じるのもお手の物か。

一番の切り札になるかもしれない。

 

 

 

「……Fクラス土屋康太がEクラス高野に英語で挑む」

 

「Eクラス高野、受ける」

 

「「サモン」」

 

『英語』

Fクラス 土屋康太 91点 VS Eクラス 高野 70点

 

「こ、こいつも高い…!」

 

「………!」

 

康太の召喚獣は素早い動きで二刀の小太刀を振るうと、瞬時に相手の召喚獣の首と頭を切り裂き、0点にした。

 

「さすがは康太だな」

 

「……これくらい、造作もない」

 

康太もさすがだと思う。こいつは紳士の嗜みとか言いそうだけどな…。

 

 

 

「Fクラス島田美波がEクラス原田に英語で挑みます」

 

「Eクラス原田、受けますよ」

 

「「サモン」」

 

『英語』

Fクラス 島田美波 102点 VS Eクラス 原田 84点

 

「島田、落ち着いていけよ。ちゃんと見定めればなんとかなる」

 

「う、うん」

 

島田の召喚獣の動きはぎこちないながらも、相手よりは綺麗な動きをしており、ギリギリだが攻撃を躱している。

 

「やられるのも困るからな、援護する。Fクラス吉井明久が参戦する、サモン」

 

俺の召喚獣は69点で参入した。相手の攻撃を俺が受け止めて、島田がその隙に止めを刺した。

 

「1年の時の実習と全然違うわ…」

 

「実戦だからな、少しずつ慣れていけばいい」

 

島田は良い線はいっているが、技術を高めるのには時間が掛かりそうだな。

 

 

 

しばらくの間戦闘が続き、Fクラス(バカ)共がそれなりにやられていった。

まぁ、相手も結構削れたな。そろそろ潮時だろう。

 

「威弦、秀吉、康太、島田、撤退だ。奴らを教室に招くぞ」

 

俺の言葉に部隊長である4人が頷いたのを確認し、俺は指示を出すことにした。

 

「Fクラス、態勢を立て直す為に後退するぞ! 無理に戦わなくていい!」

 

俺達は一斉に後退を始めた。他の皆はトイレに隠れたり、別の教室内に入り込んだりして難を逃れていく。

俺と部隊長達は雄二のいるFクラス教室内へと逃げ込んだ。

 

 

 

俺達が入り込むとEクラスの代表らしき女子と9人の生徒が入ってきた。

 

「追い詰めたわよ、Fクラス」

 

そう宣言してくるが、雄二は笑みを浮かべた。

 

「明久、良く釣ってくれた」

 

「こんな罠に引っ掛かる辺りは、体育会系故だろうな」

 

「え!?」

 

雄二の言葉に俺が答えると、Eクラス代表は驚いた様子だ。

秀吉と康太が教室の前後の扉を閉めてその前に立ち塞がり、威弦と島田は窓側に立つ。

 

「四津威弦が…」

 

「木下秀吉が…」

 

「……土屋康太が…」

 

「島田美波が…」

 

「「「「総合科目で挑む(挑むのじゃ)(挑みます)」」」」

 

「承認します」

 

4人がそう宣言すると、いつの間にか現れた学年主任の高橋洋子先生がフィールドを展開した。

 

『総合科目』

Fクラス 四津威弦 1784点 VS Eクラス 遠山 1104点

Fクラス 木下秀吉 1356点 VS Eクラス 日田 1097点

Fクラス 土屋康太 1511点 VS Eクラス 秋川 1022点

Fクラス 島田美波 1332点 VS Eクラス 松岡 1089点

 

「「「「えっ?」」」」

 

Eクラスの生徒達4人は、自分達よりも下のはずのFクラスの点数が高いことに驚いているようだ。

残った5人は援護に行こうとしたが…、

 

「吉井明久がお前ら5人に総合科目で挑む、サモン…」

 

「「「「「サ、サモン!」」」」」

 

『総合科目』

              Eクラス 田中 1113点

              Eクラス 高田 1070点

Fクラス 吉井明久 999点 VS Eクラス 伊東 1005点

              Eクラス 森屋 1019点

              Eクラス 野原 991点

 

「……斬!」

 

俺はその一言を放つと召喚獣に二刀を抜き放させ、瞬時に移動させるとそのまま2体の心臓部分を刀で突き刺し、

側の2体の首を切り刻み、最後の1体を十字に切り裂いた。

全員が0点となった。一方で威弦達4人の方も終わっており、全員が終わっている。

 

「0点になった戦死者は補習!!!」

 

「う、うそ…」

 

再び西村先生が現れて、倒された生徒達を全員纏めて連れて行った。

呆然とするEクラスの代表、まぁ仕方がないよな…。

 

「Fクラス代表坂本雄二が総合科目で挑む!」

 

「くっ、Eクラス代表中林宏美が受けます!」

 

「「サモン!」」

 

『総合科目』

Fクラス 坂本雄二 729点 VS Eクラス 中林宏美 1294点

 

二人が召喚し戦闘が始まるが俺達は誰も介入しない。

中林の召喚獣はバットで攻撃を行っていくが、雄二の召喚獣はそれを全て回避して、

カウンターの打撃でダメージを与えていき、そして最後にアッパーを顎に決めてから、

鳩尾に強烈なストレートを喰らわせて点数を0にした。

 

「ま、負けた…(ガクッ)」

 

「これでまずはEクラスだ」

 

雄二の奴、大して助言はしなかったはずなのにあそこまで操れるなんてな…。

まぁ、なにはともあれEクラス戦は俺達の勝利だ。

 

明久Side Out

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回『条件と次の戦とお弁当』

 

 

 

 

 

 

 

 

前回の予習問題・地学

『地殻に応力が加わることで、長期間にわたり地殻の位置が年間数mmから数cm程度移動する現象をなんというでしょうか?』

答…『地殻変動』

 

 

予習問題・化学

『主な化学式の種類は5種類あります。1つを例で挙げるので、残り4つの内1つで良いので答えなさい』

例…『組成式』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

はい、あっさりとEクラスに勝利しました。

 

まぁ原作キャラ達の成績が原作よりも上になっていますし、明久が操作を助言していますからね。

 

雄二の点数が低いのはクラス代表になる為に調整したからです。

 

秀吉、康太、美波も回復試験を受けたからあの点数なんですよ。

 

次回の話しでDクラスに宣戦布告をして、お昼になります。

 

それでは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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