戦え仮面ライダー!
(ル・ル・ル~ルルルルッ!『アイキャッチ 新一号』)
(挿入曲:ショッカー襲来!)
本郷猛は建物の屋根の上からこの時代にいない筈のゲルショッカーの改造人間を
見てやはりこの時代にタコガラスが来た事を確信する。
クワガオオカミ
「出たな!本郷猛!」
本郷猛
「貴様らゲルショッカーの改造人間か!?」
クワガオオカミ
「その通り!俺はクワガオオカミだ! ガアアアアア!」
サルカズラン
「おいらの名前はサルカズラン! キィーキキキ!」
クマヤスデ
「おらはクマヤスデなんだな! グオオオオオオオン!」
クワガオオカミ
「そして俺達は貴様に撃退された黄巾党の男達よ!」
本郷猛
「何っ!? 貴様らさっきの奴らか!?」
クワガオオカミ
「その通り!俺達は貴様に敗れ、逃げた後ゲルショッカーの勧誘を受け、改造された。
俺達は人間以上の力を手に入れたのだ!」
サルカズラン
「そして俺達はこの時代最初の幹部になるのだ!その手はずにまずは貴様に復讐してやる! やれっ!」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイイイッ!」
サルカズランが戦闘員に命令すると、戦闘員達は一斉に弓矢を構え、本郷猛をねらい打っ
た。しかし・・・
本郷猛
「トオオオオオッ!」
何と本郷猛は人間ではありえない高さまでジャンプして戦闘員の攻撃を避けると、
一気にこっちに近づいてきて戦闘員達に立ち向かっていった。
クマヤスデ
「小癪な!やるんだなっ!」
今度はクマヤスデの合図で戦闘員達は本郷に襲いかかり、短剣で斬りかかろうとする。
ゲルショッカー戦闘員
「ギイッ!」
本郷は間一髪で攻撃をかわし、戦闘員の後頭部を殴り、怯んだ隙に短剣を取り上げた。
本郷猛
「フンっ! フンっ!」
本郷は取り上げた短剣で戦闘員達を次々と斬り倒し、徐々に追い詰めていく。
そして少し離れた所から隠れていた戦闘員が自分を狙っている事に気づき、其処に向かっ
て短剣を投げつけた。
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイイイイイッ・・・・・・・」
短剣は見事に戦闘員の頭部に命中し、短剣が刺さった戦闘員はそのまま地面に倒れこんで
しまう。
クワガオオカミ
「くそっ! 失敗か・・・」
本郷猛
「伏兵を忍ばせて、俺を狙うとはゲルショッカーらしいやり方だな。
だが俺には通用しない!」
クワガオオカミ
「今度は俺達が相手だ!死ね本郷猛!ウオオオオオオン」
クワガオオカミは剣で斬りかかろうと剣を振り回すがかわされ、そして
本郷猛
「フンッ! フンっ!」
本郷に頭部を殴られ、そして腹部を数回攻撃されてしまう。
サルカズラン
「兄貴! くそっ・・・これでもくらえ! キィーキキキ!」
サルカズランは右手にあるウツボカズラから何か液体のような物をだし、
本郷猛を攻撃しようとする。
本郷猛
「っ!? ふん!」
本郷はとっさに近くにいた戦闘員を使って攻撃を塞ぐ。
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイイイイイッ・・・・」
液体を浴びた戦闘員は突然地面に倒れこみ、そしてそのまま溶けてしまった。
どうやら強力な溶解液だったらしくこれをみた本郷猛は思わずゾッとするが
すぐに目の前の怪人たちに立ち向かう。だがここで奇妙な事に気付いた。
3体いた筈の怪人が2体しかいないのだ。
本郷猛
「なっ! クワガオオカミ! クマヤスデはどこいった!?」
クワガオオカミ
「くくくっ! 気づいたか 本郷、あれを見ろ!」
本郷は怪人が指差した所をみるとそこには何と桃香を人質にとっていた
クマヤスデがいたのだ。どうやら必死の制止をした桃香がついてきた時
、彼女に気づいたクマヤスデに人質にされた様だ。
桃香
「い、嫌ああああああっ!た、助けてええええ!・・・・ご主人様!愛紗ちゃん、鈴々ちゃん」
愛紗
「桃香様!」
鈴々
「桃香お姉ちゃん!」
二人は自分の姉が怪人達に人質に取られている事に気づき、直ぐに助けにいきたかったが、
怪人との力の差はさっきの戦いで歴然で手を出せないでいた。
本郷猛
「己っ!卑怯な!」
クワガオオカミ
「本郷!劉備を殺されたくなければ、抵抗をやめろ!」
本郷猛
「くっ・・・・!」
さすがの本郷も手が出せず、手を下した。
クワガオオカミ
「賢明な判断だ! 行くぞサルカズラン ウオオオオン」
サルカズラン
「キィーキキキ! 分かったぜ兄貴」
クワガオオカミ
「ウオオオン!」
サルカズラン
「キィーキキキ!」
二体の怪人はジャンプして空中で反転すると、クマヤスデの傍までいくと今度は
クワガオオカミが桃香の首元に剣を押しあてた。
桃香
「ひいいっ・・・」
桃香は恐怖のあまり、声も出なかった。
クワガオオカミ
「本郷猛!こいつらを返してほしければ、仮面ライダーを連れてこい!」
本郷猛
「何っ!? 仮面ライダーだと!?」
本郷はクワガオオカミの言葉に驚愕する。「仮面ライダーを連れてこい」
その言葉からどうやら自分がその仮面ライダーだとは知らないようである。
クマヤスデ
「ライダーを倒せばきっと首領は僕達を幹部にしてくれるんだな!」
クワガオオカミ
「ライダーに伝えろ! この近くの谷で待っているとなっ! ウオオン!」
クワガオオカミは手に持っていた煙幕弾らしきものを地面に投げると煙が発生し
煙が晴れるとそこには誰もいなかった。
本郷猛
「くっ! 逃げたか」
本郷は急いでサイクロンのところに向かおうとすると、愛紗、鈴々が目の前に立った。
愛紗
「お待ち下さいご主人様!」
本郷猛
「どけっ! 愛紗、鈴々」
愛紗
「ご主人様!お願いします。私達にも桃香様を助けるのを手伝わせて下さい!」
本郷猛
「駄目だっ!さっきゲルショッカーと戦って、その力の差を理解しただろう?
殺されに行くようなものだ!」
鈴々
「さっきからゴキだかゲルだか訳わかんない事を聞いているけど、それは一体
何なのだ!?」
愛紗
「そういえば、私も聞いていません。ご主人様。奴らについて何か知っていますね
奴らは一体何者なんですか?」
本郷猛
「俺の世界、君達のいう「天の国」からやってきた世界征服を企む悪の秘密結社だ」
愛紗
「ええっ!? ご主人様と同じ「天の国の?」」
鈴々
「悪の秘密結社?」
本郷猛
「ああそうだ」
本郷猛は彼女達に言う。今自分の世界「天の国」はゲルショッカーという悪の組織
に狙われている事。奴らの目的は優れた能力を持つ人間を捕獲して、怪人に改造し
それ以外の人間を滅ぼして「世界征服」をすること。自分はそのゲルショッカーを
倒す為に戦っていたこと。ある日仲間と共に怪人を倒した時、怪人タコガラスがこの
世界まで何かを取りにやってきて、自分はその後を追ってきた事を話した。
愛紗
「ご、ご主人様の世界は今そんな奴らに狙われているのですか!?」
愛紗は本郷の言葉に耳を疑ったが、さっきの怪人、そして覆面の男達をみて
その話を信じざるを得なかった。信じられない話だった為、これが先ほど
本郷が「いっても信じない」という理由であると分かった。
鈴々
「だけど、そのタコ何とかは何を取りにきたのだ?」
本郷猛
「それは分からん。だがわざわざ時空を越えてまでこの世界に来たんだ。
かなり拙い物に違いない。それが首領の手に渡ったら俺の世界は奴らに
支配されてしまう。俺は何としても奴を止めなければならない」
愛紗
「・・・・分かりました。ならなおの事私達に力を貸させて下さい。」
本郷猛
「愛紗!? まだそんな事を・・」
愛紗
「確かに私たちではさっきの化け物には敵わない事は分かっています。
ですが、人質の救出ぐらいならできます。彼らがいたのではご主人様は満足に
戦えない筈です。」
鈴々
「それに覆面のやつらだったら鈴々達でも勝てるのだ!」
本郷猛
「・・・そうか。分かった。ならついてこい!」
二人
「はいっ(なのだ)!」
そして二人はサイクロンに向かう本郷の後を追っていった。
30分後・・・・・
本郷は愛紗達を連れて三怪人が逃げ込んだと思われる谷の近くまで来た。
しかしそこには誰もいない。
本郷猛
「いない。だがこの辺にいるのは間違いない。くまなく探すんだ!」
愛紗
「でもご主人様。あいつらのいる場所が分かるのですか?」
本郷猛
「心配ない。こんなこともあろうかと・・・」
本郷は徐に懐から何かを出した。何かの道具みたいだ。
愛紗
「あの・・・これは何ですか?」
本郷猛
「これは俺の世界の道具受信機というものだ」
鈴々
「じゅしんき?」
聞いたこともない言葉に鈴々はおもわず困惑してしまう。
本郷猛
「これは特定の音を出す発信機という道具の音を探して、受信機を持った者に敵の居場所を教えてくれる道具だ。さっきの戦いでクワガオオカミにこっそりつけておいた。」
愛紗
「そ、それは便利な道具ですね」
そして受信機は発信機の音波をキャッチしたらしく、反応し始める。
本郷猛
「さっそく反応があった。どうやらこの先にいるみたいだ。」
愛紗
「こ、この先に桃香様がおられるのですね!?」
本郷猛
「いる。ここからは二手に分かれるぞ。俺が怪人達の気を引きつける。
その隙に君達は桃香達を助けるんだ。」
鈴々
「はいなのだ!」
そして、ゲルショッカーの新怪人クワガオオカミ、サルカズラン、クマヤスデが
いる場所では、桃香達を中心に捕えられた人々が逃げないようにゲルショッカーの
戦闘員が囲っていた。
その時、クワガオオカミが何かを話し始める。
クワガオオカミ
「いいかよく聞け人間共!貴様らはゲルショッカーの改造人間になる為に選ばれた
最も優れた人間達だ。大人しく我々に従え!」
「ふざけるなっ! なんで俺達がお前らみたいな化け物に・・・!」
クワガオオカミ
「黙れっ!」
(バシッ!)
「ぐはっ!」
抵抗しようとしていた村人の一人はクワガオオカミにはたかれてしまう。
桃香
「だ、大丈夫ですか? なんでこんな事をするのですか」
サルカズラン
「人間共を恐怖のどん底に落とすのが俺達ゲルショッカーの目的なのだ!」
クマヤスデ
「お前らは生きたければ、大人しく僕達の言う事を聞けばいいのだ!」
桃香
「そ、そんな身勝手な理由でこんな事を・・・・貴方達は人間の心を無くしたのですか!?」
クワガオオカミ
「黙れ! そんなもの、俺達に必要ないわ!」
サルカズラン
「兄貴、こいつらへの見せしめだ。こいつを殺しちまいましょうぜ。
この女がいるからこいつら、俺達の恐ろしさを理解できないんだ」
クワガオオカミ
「成程。ならクマヤスデお前がやれ!」
クマヤスデ
「グオオオオオオオン! 任せるんだな兄貴」
そしてクマヤスデは桃香に近づき、武器であるヤスデの足で桃香を毒殺しようとする。
桃香
「私を殺しても、この人達を支配するなんてできません!」
クマヤスデ
「それは貴様を葬ってから確認させてもらう!死ねえ!」
クマヤスデがヤスデの足を振り下ろそうとしたその時、
(ピッ!)
クマヤスデ
「ぐはっ?」
何かが手に刺さった。よく見るとそれは戦闘員が使うタイプの短剣だった。
クワガオオカミ
「これは我々の武器!? 誰がやったんだ」
本郷猛
「俺だ!」
怪人達が声のした方向をみるとそこにはここにいる事を知らない筈の本郷猛が
いたのだ。あの時、近くの谷とはいったがここにいるとまでは言ってない筈だ!
桃香
「ご、ご主人様!」
クワガオオカミ
「き、貴様は本郷猛? どうしてここがっ!?」
本郷猛
「クワガオオカミ! 貴様の醜い体をよく見てみろ!」
クワガオオカミ
「な、何っ!?」
本郷猛にそういわれ、クワガオオカミは自分の体をくまなく探ってみると
みた事もない玉が自分から出てきた。
クワガオオカミ
「これは何だ!?」
本郷猛
「それは発信機というものだ!それが俺に貴様らの居場所を教えてくれたのだ!」
クワガオオカミ
「何っ!? こんな豆粒が? くそっ!」
クワガオオカミは悔しさのあまり、発信機を地面に投げ捨ててしまう。
サルカズラン
「兄貴!落ち着いて下さい! こっちには人質がいるんです。奴は手出しできない筈ですよ!」
クワガオオカミ
「そうだな。 それよりも・・・本郷猛! 仮面ライダーはどうした!?」
サルカズラン
「俺達は言った筈だぜ。人質を助けたければ仮面ライダーと連れてこいと!」
桃香
「か、仮面雷蛇?」
仮面ライダーを知らない為か桃香は怪人の言っている事が理解できず、困惑し始めた。
本郷猛
「そんなに仮面ライダーに会いたいか? フフフフ・・・ハハハハハハハハッ!」
クワガオオカミ
「何が可笑しい!?」
本郷猛
「お前達の探している仮面ライダーは目の前にいる!」
クワガオオカミ
「何だと!? き、貴様がっ!?」
そして本郷は怪人達のリクエストに答え、変身する事にした。
本郷猛
「お見せしよう。仮面ライダー・・・・フンっ!」
(ピュイイイイン!)
本郷猛
「ライダー・・・・」
本郷は左手を腰に当て、右腕を左側に持ってきてポーズをとると、
右腕をまた右側に持ってきて、今度は右腕を腰に当て、左腕を右側に持っ
てきた。
本郷猛
「変身っ!」
(ゴウン!)
すると本郷の腰から赤い風車のついたベルトが現れ、
本郷猛
「トオッ!」
本郷がそのままジャンプすると、ベルトから発した凄まじい光が彼を覆い、光が晴れると
そこに昆虫のバッタを模した仮面をかぶり、緑色の胸、二本の銀色の線、銀色の手袋、ブ
ーツ、そして赤いマフラーをした男がクワガオオカミ達の近くに着地してきた。
(ピュイイイイン!)
(挿入曲:レッツゴー!ライダーキック)
桃香
「えっ!?ご、ご主人様が!?」
クワガオオカミ
「き、貴様が仮面ライダーだったのか!」
仮面ライダー一号
「そうだ。そして俺がいる限りゲルショッカーの好きにはさせない!」
今まで自分達が復讐しようとしていた相手がゲルショッカーの敵、仮面ライダー
だと知ったとたん彼らは慌てだす。自分達を怪人にした干吉からは多くの怪人がライダー
に倒されたと聞いていたからだ。
クワガオオカミ
「己っ!だが数だけならこっちの方が上だ! やれ!」
ゲルショッカー戦闘員
「ギィー!」
クワガオオカミの合図で人質を囲んでいた戦闘員達が一斉にライダーに襲いかかる。
ある戦闘員はライダーに斬りかかろうとするが、
仮面ライダー一号
「フンっ! トオッ!」
ゲルショッカー戦闘員
「ギィッ・・・」
短剣を持っていた手を取り押さえられ、そして武器を取り上げられてしまう。
武器を持った仮面ライダーは次々に襲いかかる戦闘員達を次々と斬り倒していく。
ゲルショッカー戦闘員
「ギィ!」
そして短剣を地面に投げ捨てると、背後から襲いかかろうとした戦闘員を蹴り倒した。
ゲルショッカー戦闘員
「ギィー!」
戦闘員は予期せぬ反撃にあい、地面に倒れこんでしまった。
そして今度は正面から襲い来る敵を
(バキッ!バキッ!ボゴッ!)
殴り払い次々と倒していった。
仮面ライダー一号
「トオオオオっ!」
そして仮面ライダーは今度は怪人達から遠く離れた場所にジャンプして移動する。
仮面ライダー一号
「こいッ!」
クマヤスデ
「ちっ! 逃がさないんだな! グオオオオオン!」
サルカズラン
「追え! 追ええ!」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイイイッ!」
サルカズランの合図で戦闘員達は仮面ライダーの方へと向かった。
誘い出されていると気づかずに・・・・
その戦いの様子を桃香、そして捕えられた人々は真剣に見つめていた。
桃香
「ご主人様が戦っている。 皆の為に・・・・」
「あれが噂に聞いた天の御使い様か?」
「なんて強いんだ。俺たちじゃ手も足も出なかった奴らを次々と倒している。」
そう話している最中、そこに愛紗達が駆け寄ってきた。
愛紗
「桃香様! ご無事ですか?」
鈴々
「桃香お姉ちゃん達!助けに来たのだ!」
桃香
「愛紗ちゃん! 鈴々ちゃん!」
その時、愛紗達は自分達から離れている場所で怪人が昆虫の様な仮面を被った
男と戦っているのをみる。
愛紗
「なっ! 誰かがゲルショッカーと戦っている」
鈴々
「あいつは一体誰なのだ?」
桃香
「あれはご主人様だよ」
愛紗
「えっ!? ご、ご主人様?」
鈴々
「あれはお兄ちゃんなのかなのだ?」
愛紗と鈴々は今戦っているのが自分達の主だと聞いて驚きだす。
桃香
「ご主人様が突然何か構えの体制をとって「雷蛇・・・変身」と言ったかと思ったら、
高く跳んであんなすがたになったの!」
愛紗
「ら、雷蛇?」
桃香
「あの怪人さん達はご主人様を「仮面雷蛇」って呼んでたよ」
鈴々
「か、仮面雷蛇?」
愛紗達には「ライダー」という発音が「雷蛇」と聞こえてしまうのだ。
一体なぜあんな姿になったのか彼女達は疑問に思ったが、今は捕まった人達を逃が
す事を最優先することにした。
桃香
「それよりも皆さん! 今のうちにはやく逃げて下さい!」
「あ、ああ・・・・・そうさせてもらいます。」
捕えられた人達はライダーと戦っている怪人達に気づかれないようにこっそり
と逃げ出す。
一方で仮面ライダー一号は戦闘員を全て倒し、残すは3体の怪人のみとなった。
サルカズラン
「キィーキキキ!う、嘘だろ? 手下どもが全滅?」
クワガオオカミ
「これが仮面ライダーの力? もしかして俺達、とんでもない奴に
喧嘩を売ってしまったのか?」
仮面ライダー一号
「クワガオオカミ! サルカズラン! クマヤスデ! 残るは貴様らだけだ!」
クワガオオカミ
「くそっ! こうなったら行くぞ! お前ら! ウオオオン!」
サルカズラン
「キィーキキキ!」
クマヤスデ
「グオオオオオオオン!」
3体の怪人はジャンプしてライダーの周りを囲み、周りを移動しながら、時には
前転、後転を繰り返しながら、ライダーを困惑させ始める。
そしてライダーの注意がサルカズランに向いた時、クマヤスデは
必殺のヤスデの手でライダーの首を締め始める。
仮面ライダー一号
「ぐあああああっ!」
クマヤスデ
「死ぬんだな!仮面ライダー グオオオン!」
仮面ライダー一号
「くっ!・・・・・ライダーチョップ!」
ライダーはとっさにライダーチョップでクマヤスデのヤスデの手を斬り落とし、
拘束から脱出した。一方で斬り落とされたクマヤスデの手からは激しく失血
している。
クマヤスデ
「ギャアアアアアアアアア! い、痛いんだな!」
サルカズラン
「クマヤスデ! くそっ!ライダーこれでも喰らえ! キィーキキキ!」
サルカズランは必殺の溶解液でライダーを攻撃しようとする。
しかし、サルカズランの動きに気づいたライダーは
仮面ライダー一号
「トオオオオオオッ!」
(ビュオオオオオオオン!)
ジャンプで攻撃をかわし、そして狙いが外れた溶解液は
クマヤスデ
「グオオオン・・・・・・!!」
誤ってクマヤスデに命中してしまい、そして倒れこむとそのまま溶けて消滅してしまった。
サルカズラン
「ああっ!しまった!」
クワガオオカミ
「バカヤロ! クマヤスデを殺してどうするんだ!」
二体の怪人が誤って仲間を殺した事に動揺し隙ができたのをみた仮面ライダー
素早くサルカズランに近づく。
サルカズラン
「し、しまった。」
サルカズランはとっさに避けようとしたが間に合わず、
(ピュイイイイン!)
仮面ライダー一号
「ライダアアアアアアアアアッ・パアアアアアアアンチ!」
(ドゴンッ!)
鈍い音がしたのと同時にサルカズランは後方まで殴り飛ばされ、
崖に叩きつけられてしまう。
何とか立ちあがるサルカズランだったが、余りのダメージの大きさに
耐えきれずとうとう・・・・
サルカズラン
「キキィー・・・・・・・・!」
(ドオオオオオオオオオオオオオオン!)
前に倒れこんだのと同時に、激しく爆発してしまった。
クワガオオカミ
「己っ! よくも俺の可愛い部下を・・・・許さん、許さんぞライダー!」
クワガオオカミは二人の手下をライダーに倒され、怒りに震える。
仮面ライダー一号
「かかってこい!クワガオオカミ」
クワガオオカミ
「ガアアアアアッ!」
怒りで我を忘れたクワガオオカミはライダーに斬りかかろうとした。
しかし、冷静な判断ができなくなった怪人の攻撃はライダーには当たらず、
そして次に斬りかかろうとした時、足で剣を止められてしまう。
クワガオオカミ
「ウオオオン?」
仮面ライダー一号
「トオオッ!」
自慢の武器である剣を蹴り飛ばされ、丸腰になった所を今度は
(ピュイイイイイイン!)
仮面ライダー一号
「ライダーチョップ!」
半分オオカミ半分クワガタ虫顔の頭に生えた自慢の角を切断されてしまう。
クワガオオカミ
「ぐわああああああああっ! 俺の! 俺の角がああああっ!」
どうやら角が弱点だったらしく、怪人に戦う能力はもう残っていないようであった。
そしてこれをみたライダーは
(ピュイイイイイイン!)
仮面ライダー一号
「行くぞ!トオオオオオオオオオっ!」
(ビュオオオオオオオン!)
仮面ライダー一号
「ライダアアアアアアア・キイイイイイック!」
大空高く跳び上がったライダーは必殺のキックを怪人に命中させる。
(ドゴッ!)
クワガオオカミ
「ウオオオオオオオオオオン!」
クワガオオカミは10メートルまで跳ばされ、地面に叩きつけられる。
何とか立ちあがったが、キックのダメージに耐えきれず・・・・
クワガオオカミ
「ウオオオオオオオオオオン・・・・!」
(ドオオオオオオオオオオオオン!)
そのまま倒れこみ、爆発炎上するのであった。
3体の怪人を倒し、急いで桃香達の所に向かおうとした時
?????
「ふふふ・・・あの三体の怪人を倒すなんて・・・・成程。首領が
貴方を警戒するのも分かります。」
突如不気味な声が後ろから聞こえたので、振り返るとそこには
頭部にゲルショッカーのシンボルマークの刺青を入れた長めの
髪の男がいた。
仮面ライダー一号
「なっ!? いつからそこに?貴様は何者だ!?」
暗黒魔術師
「我が名はゲルショッカーの新大幹部 于吉・・・といいたいところですが、本日首領より暗黒魔術師の名を承りました。」
仮面ライダー一号
「何っ!? 暗黒魔術師だとっ!?」
暗黒魔術師
「そうです。それが今の私の名前です。以後お見知り置きを」
仮面ライダー一号
「ゲルショッカー、この時代まで来て何を企んでいるか
知らんが貴様らの野望は俺が打ち砕く!」
暗黒魔術師
「おお怖い怖い。そうですか。精々頑張って下さいね。
我々を相手に・・・ハハハハハッ!」
暗黒魔術師はそのまま消えた。
そしてその頃さらわれた男達は愛紗達の案内の元、村に帰りついていた。
(挿入曲:仮面ライダーの歌:歌詞なし)
「父ちゃん!」
「アンタ!」
夫、父親が二度と戻らないと思い、絶望していた者達にも笑顔が戻ってきた。
桃香
「良かった。皆無事で・・・・」
「ありがとうございます。これも劉備様、関羽様のお陰です。」
夫を助けられた女性は劉備達にお礼を言い出す。
桃香
「いえ実はみなさんを助けたのは実は私達じゃないんです」
「では誰ですか? 是非あってお礼を・・・」
桃香
「それは私達のご主人様です」
愛紗
「そういえばご主人様はっ?」
鈴々
「あっ!来たのだ!」
鈴々が指差した方向をみると、サイクロンに乗り、こちらに近づいてくる
本郷の姿があった。
ゲルショッカー三大怪人を倒し、村人の男達を助け出し、ゲルショッカー
の戦闘員増員計画は未然に阻止できた。
しかし突如現れた謎の新幹部暗黒魔術師はどんな罠を用意しているか
分からない。この世界にゲルショッカーがいる限り、本郷猛の戦いは
終わることはない。
戦え! 我らの仮面ライダー!
続く
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人々に襲いかかる黄巾党を撃退する為、彼らのいる場所まで向かった愛紗と鈴々。しかし、黄巾党三人組は突如怪物に変身し、圧倒的な戦力で愛紗達を戦闘不能にする。
愛紗達絶体絶命と思われたその時、悪を許さない一人の戦士がそこに姿を見せた!