No.537883

真・恋姫†無双~絆創公~ 第二十二話 【酔わせる人々】

ありがちな頑固爺ちゃんの弱点。多分一刀の爺ちゃんも同じだと思います。

2013-01-30 13:57:26 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1742   閲覧ユーザー数:1514

第二十二話

 

 耕作「…………ゴクッ…………ゴクッ…………プハァ!」

 霞「おお! ええ呑みっぷりや!」

 耕作「もう一杯、頂けますかな?」

 霞「一刀の爺ちゃん、中々イケる口やなー!!」

 耕作「なーに、まだまだ序の口ですよ。それに、偉大なる張文遠殿の酒を断る理由が、どこにありますかな?」

 霞「にゃはは~! ええ事言うてくれた!! ホレホレ、一気にグイーッと!!」

 耕作「うむ、では………………ん?」

 孫登「……………………(ジーッ)」

 霞「お? どないしたん?」

 孫登「……………………(ジーッ)」

 耕作「…………張文遠殿、ワシの顔に何か付いていますかな?」

 霞「いや、そういう事やなくて、多分遊んでほしいんやと思うけど?」

 耕作「む、むぅ……やはりそうか……」

 霞「??? 何で黙るん?」

 耕作「い、いや……その、何と言いますか……」

 

 泉美「あらあら、孫登ちゃん! ここに居たの?」

 霞「おー、一刀のお母はーん!」

 耕作「おお、泉美! 良いところに来てくれた!」

 泉美「ああ、お父さん。孫登ちゃんと遊んであげて下さいな」

 耕作「い、いや……それはお前の方が得意だろう?」

 泉美「でも、せっかくこうして孫登ちゃんの方から来てくれたんですから……」

 耕作「し、しかしだな…………」

 霞「なあ、お母はん。もしかして爺ちゃんって……」

 泉美「そうなの、霞ちゃん。お父さん、こういうの苦手なの。子供には結構好かれやすいんだけど……」

 霞「にゃはは~! そうかそうか! さっきから様子がおかしいから、まさかとは思っとったけど!」

 泉美「カズ君と佳乃ちゃんが産まれた時もそうだったのよ。端から見れば、凄く嬉しいのは解っているんだけどね?」

 耕作「こ、これ、泉美!」

 霞「覚悟しといた方がええでー? これからこないな事がもっと増えるんやからなー!」

 耕作「ち、張文遠殿まで…………」

 孫登「……………………(ジーッ)」

 耕作「……………………むぅ」

 孫登「………………♪(ニコッ)」

 耕作「ッ!!?」

 泉美「あらあら、お父さんったら真っ赤になっちゃって!」

 霞「爺ちゃんが弱点克服するんは、まだまだ先みたいやなー!」

 

 

 アキラ「いやー、かなり盛り上がってるみたいっすねー!!」

 ヤナギ「そんな悠長に構えてる暇はないぞ!」

 アキラ「でもこうやって交流を深めることも大事ですよ? 確かに隙が生まれはしますが、ある程度の信頼関係がないと……」

 ヤナギ「それは解っている。だが我々の任務は重大なのだぞ!」

 アキラ「だからこそ、この宴が要なんじゃないですか。もう既に始まっているんですから……」

 ヤナギ「ああ、だからこそ…………我々は、我々の請け負った役目を務めなければいかんのだ!!」

 アキラ「…………望み通りの結果になりますかね?」

 ヤナギ「なってもらわなくては困るのだ……!」

 アキラ「ま、多分大丈夫っすよ」

 ヤナギ「分かるのか?」

 アキラ「いえ、勘です」

 ヤナギ「適当なことを……」

 アキラ「でも僕の勘は、九分九厘当たるんですよ」

 ヤナギ「残りの一厘に転ばないことを、祈るばかりだ」

 アキラ「そのために、今やるべき事が一つあります……!」

 ヤナギ「……何だ?」

 アキラ「それは…………新しいお酒の補充です!! という訳で、行ってきまーす!!」

 ヤナギ「はぁ!? お、おい、待て……!!」

 アキラ「お待ちくださーい! 只今追加のお酒が入りまーす!!」

 

 

 ヤナギ「……ああ、頭が痛い……激しく痛い……!!」

 

 

 

 

 

-続く-


 
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