No.537874

真・恋姫†無双~絆創公~ 第二十話 【料理と孫娘と】

多分一刀の母親は色々と凄い存在だと思うんです、勝手な予想ですけど。

2013-01-30 13:29:27 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2612   閲覧ユーザー数:2267

第二十話

 

 一刀「おっ、カレーライスじゃないか! 懐かしいな~!!」

 蓮華「これは私が作ったの!」

 一刀「へ~、どれどれ……うん、美味いよ!」

 蓮華「ホント!? ちょっと辛くなっちゃったんだけど……」

 一刀「この料理は元々辛いものなんだ。それに辛さもちょうど良いよ。ありがとう、蓮華!」

 蓮華「喜んでくれて良かった……!」

 桃香「ご主人様! 私が作ったのも食べてみて!」

 一刀「……これは、すき焼きか!」

 桃香「お鍋なのに“焼き”なんて、面白い料理だね!」

 一刀「元は“牛鍋”っていって、ちゃんと鍋料理の名前だったけど、俺たちは“すき焼き”って言ってるんだ。じゃあ、いただきます……」

 桃香「…………どう?」

 一刀「……うん、これも美味いよ!」

 桃香「やったー!!」

 愛紗「あの、ご主人様……こちらも召し上がって下さい……」

 一刀「このクリームシチューは、愛紗がつくったのか?」

 愛紗「はい……途中、少し手順を間違えてしまったのですが…………」

 一刀「…………いや、大丈夫だよ。味はちゃんと美味しいよ!」

 愛紗「ほ、本当ですか!?」

 一刀「うん、何も失敗なんてしてないよ」

 愛紗-御母様、助力に感謝致します……!!-

 流琉「兄様、こちらは私が作りました!」

 一刀「おお、ハンバーグか!」

 流琉「ハイッ! お母様に教わったタレもついてます!」

 一刀「……うん、流石は流琉だな! 凄い美味いよ!!」

 流琉「あ、ありがとうございますっ!!」

 華琳「一刀、これはどうかしら?」

 一刀「……華琳、何か見本の絵とか見たのか?」

 華琳「いいえ、あなたの御母様から作り方を聞いただけよ?」

 一刀「本当か!? このナポリタン、見た目とか彩りとか、完璧だぞ!! やっぱり華琳の才能なんだなー……」

 華琳「そ、そう……/////// で、味の方はどうかしら……?」

 一刀「…………味も完璧!! 最っ高だよ!!」

 華琳「な、何も涙を流すこと無いじゃないの……」

 一刀「いやー、まさかこれだけの料理を食べれるなんて思わなかったからさ……本当にありがとう、皆!!」

 

 白蓮「…………出しそびれた…………結局こうなるのか」

 一刀「あれ、白蓮は料理しなかったのか? 母さんから、白蓮も手伝ったって聞いてたんだけど」

 白蓮「えっ!? ああ、いや。いいよ、私は…………もう北郷だって、その料理で腹が膨れただろう?」

 一刀「そういう事じゃなくてさ。せっかく白蓮が作ってくれた料理なんだから食べてみたいし、食べないと白蓮に失礼だろ?」

 白蓮「そ、そうか?」

 一刀「ああ。で、何を作ってくれたんだ?」

 白蓮「あの……“肉じゃが”なんだが…………」

 一刀「おお!」

 桃香「あーあー。その料理、私が作ってみたかったのにー……」

 一刀「ああ、そういや前に桃香が作ったのは、芋が生煮えだったっけ」

 桃香「もう! それを言わないでよー!!」

 一刀「ハハハッ。ゴメン、ゴメン。じゃあ、白蓮。その肉じゃが、食べても良いか?」

 白蓮「あ、ああ! おかわりなら、いくらでもあるからな!!」

 

 

 泉美「せっせっせーの、よいよいよい♪」

 周邵「よいよいよい♪」

 明命「申し訳ございません、泉美様のお手を煩わせてしまいまして。大事な客人でありますのに……」

 泉美「あら、大丈夫よ? 私、子供と遊ぶのって大好きなの!」

 明命「ですが……」

 呂琮「おばーしゃま、あそぼー!」

 周邵「だめー! おばーしゃまは、まだあたしとあそぶのー!」

 明命「お、おば!!?」

 亞莎「ち、ちょっと呂琮!!」

 泉美「あらあら、元気がいいわねー」

 明命「も、申し訳ございませんっ!!」

 亞莎「し、失礼を致しましたっ!!」

 泉美「え? どうしたの?」

 明命「あの、その……今、“おばあさま”と……」

 泉美「あら? でもこの子達は、カズ君とあなた達の子供だから、私の孫娘でしょう?」

 亞莎「で、ですが、泉美様は老女と称するには、まだお若いですので…………」

 泉美「あらまあ、嬉しい事言ってくれるのね! でもね、私はこの子達がこうやって“おばあちゃん”って言ってくれる事の方が嬉しいのよ」

 明命「ですが…………」

 泉美「明命ちゃんと亞莎ちゃんは、私よりもずっと若いからまだ解らないかもしれないけど……親としてはね、孫が出来る事は凄く嬉しい事なの。こうやって遊ぶ事もね、凄く幸せな事なのよ」

 亞莎「……本当ですか?」

 泉美「本当よ。だから、気にしなくていいのよ? むしろ、お礼を言いたいの。さっきも言った事だけど、“カズ君を愛してくれてありがとう”って……」

 明命「泉美様…………」

 泉美「ウフフ……二人のそういう真面目な所が、カズ君も好きな所なんでしょうね」

 亞莎「そ、そんな…………///////」

 呂琮「ねーねー、かかしゃまもいっしょにあそぼー?」

 周邵「おばーしゃまもいっしょー!」

 泉美「あらあら、ごめんなさいね。じゃあ、次は違う遊びを“おばあちゃん”が教えますからね……」


 
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